結婚(2018年9月8日):英国の第12代モールバラ公爵の継嗣ブランドフォード侯爵ジョージ・スペンサー=チャーチルが結婚

 2018年9月8日、英国の第12代モールバラ公爵ジェームズ・スペンサー=チャーチル閣下の継嗣、ブランドフォード侯爵ジョージ・スペンサー=チャーチルGeorge Spencer-Churchill, Marquess of Blandford : ブランドフォード卿 : Lord Blandford)が、カミラ・ソープ嬢(Camilla Thorp)と結婚しました。

 

 (英語)Duke of Marlborough heir marries his childhood sweetheart | Daily Mail Online

 

新郎新婦と公爵以外の主な参列者:
※上記記事のキャプションが全然信用できないので、たぶん大丈夫だと思った方々だけ書いておきます(が、間違いがあるかもしれません)。

 レベッカ・フュー・ブラウンRebecca Few Brownベッキー・フュー・ブラウンBecky Few Brown)※元公爵夫人(公爵襲爵前に離婚)で、新郎の母

 公爵の異母弟のエドワード・スペンサー=チャーチル卿(Lord Edward Spencer-Churchill)、
 公爵の異母妹のアレクサンドラ・エリザベス・スペンサー=チャーチル令嬢(Lady Alexandra Elizabeth Spencer-Churchill)、

 アレクサンダー・スペンサー=チャーチル氏(Alexander Spencer-Churchill)※現公爵のはとこ?

 第4代ミルフォード・ヘイヴン侯爵ジョージ・マウントバッテン閣下(George Mountbatten, 4th Marquess of Milford Haven : The Most Honourable The Marquess of Milford Haven)と侯爵夫人クレア閣下(Clare Mountbatten : The Most Honourable The Marchioness of Milford Haven)

 一代貴族バンフォード男爵アンソニー・バンフォード閣下(Anthony Bamford, Baron Bamford)夫妻

 アンドルー・パーカー=ボウルズ氏(Andrew Parker-Bowles

 

フィンランド王位継承者(ヴァイノ4世)と目されることのあるヘッセン選帝侯子フィリップ殿下が、ヘルシンキの住宅販売CM動画(?)に出演している模様(2018年8月)

 フィンランド王位継承者(ヴァイノ4世 : King Väinö IV of Finland)と目されることのあるヘッセン選帝侯子フィリップ殿下(His Highness Prince Philipp of Hesse : フィリップ・プリンツ・フォン・ヘッセンPhilipp Prinz von Hessen)が、フィンランド共和国の首都ヘルシンキの、住宅販売CM動画(?)に出演している模様です。

 長めバージョンは再生数が少ないですが、ショートバージョンの一つは10000再生を超えているようです(宣伝になっているのかはともかく)。

 

SRV Yhtiöt:
Teidän korkeutenne. Helsingin REDIn Loisto – YouTube

※以下はショートバージョン:
Helsingin REDIn Loisto mahdollistaa uudenlaisen tavan asua – YouTube

Helsingin REDIn Loisto luo ainutlaatuisia palvelumahdollisuuksia – YouTube

Helsingin REDIn Loistossa asukkailla on käytössään monipuoliset yhteistilat – YouTube

 

 この販売の公式サイトはこちら:
 (フィンランド語)Teidän korkeutenne – SRV

 

 ドイツの影響のもとに1918年に設立が企図された短命のフィンランド王国の王位継承者は、フィンランド王カールレ1世(否定説が強い統治名としてヴァイノ1世【Väinö I】)ことヘッセン方伯フリードリヒ・カール殿下の子孫ですが、現在の王位継承者を誰とみるかについて主に二つの立場があります。
 ひとつは、現在のヘッセン家当主を王位継承者だとする立場。
 もうひとつは、当時ヘッセン当主とフィンランド王を年長系と傍系にわけることが企図されていたという話から、傍系の男子を立てる立場です。

 前者に立てば、現在のフィンランド王位継承者は、ヘッセン家当主/ヘッセン方伯ドナトゥス殿下ですが、後者で考えるとその弟のフィリップ殿下となり、また後者を支持する人々は代々の統治名をヴァイノで考えることを多く見かけます。

 

結婚式(2018年9月1日):バイエルン王子コンスタンティン殿下とデニス・カヤ嬢。スウェーデン王子カール・フィリップ殿下夫妻らが参列

 2018年9月1日、スイス連邦のザンクト・モーリッツ【サンモリッツ】で、バイエルン王子コンスタンティン殿下(His Royal Highness Prince Konstantin of Bavaria : コンスタンティン・プリンツ・フォン・バイエルンKonstantin Prinz von Bayern)とデニス・カヤ嬢(Deniz Kaya)の結婚式がおこなわれました。

 バイエルン王室などから多数の参列者があったほか、コンスタンティン殿下の父バイエルン王子レオポルト殿下が親交のあるスウェーデン王室のスウェーデン王子カール・フィリップ殿下(ヴェルムランド公爵 : His Royal Highness Prince Carl Philip of Sweden, Duke of Värmland)とスウェーデン王子妃ソフィア殿下(ヴェルムランド公爵夫人 : Her Royal Highness Princess Sofia of Sweden, Duchess of Värmland)が参列した模様。
※レオポルト殿下は、カール・フィリップ殿下の godfather 。

 

※参列者など、あとで追記します。

※なお、記事や配信写真につけられている参列者の方々の写真へのキャプションの名前が、かつてないほど間違いが多いようです。

 

 (英語)European high society flocks to Switzerland to see Prince Konstantin of Bavaria tie the knot | Daily Mail Online

 (ドイツ語)Konstantin Prinz von Bayern hat geheiratet
 (ドイツ語)Konstantin Prinz von Bayern hat geheiratet
 (ドイツ語)Konstantin & Deniz von Bayern: Mit Hochadel & Jetset: So eine Hochzeit hat St. Moritz noch nicht gesehen! | BUNTE.de
 (ドイツ語)Konstantin Prinz von Bayern heiratet seine Verlobte – WELT

 (スペイン語)Carlos Felipe y Sofia de Suecia, los invitados perfectos a la última boda real celebrada en St. Moritz
※「Carlos Felipe(カルロス・フェリペ)」というのは「Carl Philip(カール・フィリップ)」のスペイン語形です。

 

 (写真一覧)775217300 ストックフォトと画像 | Getty Images

 

新郎新婦:
Wedding Of Prince Konstantin Of Bavaria And Deniz Kayaの写真およびイメージ | ゲッティイメージズ
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スウェーデン王子カール・フィリップ殿下とスウェーデン王子妃ソフィア殿下:
Wedding Of Prince Konstantin Of Bavaria And Deniz Kayaの写真およびイメージ | ゲッティイメージズ
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バイエルン王室当主/ヴィッテルスバッハ家当主のバイエルン公フランツ殿下(Franz : His Royal Highness The Duke of Bavaria : フランツ・ヘルツォーク・フォン・バイエルンFranz Herzog von Bayern : ジャコバイトのイングランド王・スコットランド王・フランス王・アイルランド王フランシス2世陛下 : His Majesty King Francis II of England, Scotland, France and Ireland):
Wedding Of Prince Konstantin Of Bavaria And Deniz Kayaの写真およびイメージ | ゲッティイメージズ
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バイエルン公フランツ殿下と、新郎の姉バイエルン王女マリア・フェリパ殿下及びクリスティアン・ディーンスト氏:
Wedding Of Prince Konstantin Of Bavaria And Deniz Kayaの写真およびイメージ | ゲッティイメージズ
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新郎の両親、バイエルン王子レオポルト殿下(ポルディ)と王子妃ウルズラ殿下、新郎の姉のバイエルン王女マリア・デル・ピラー殿下:
Wedding Of Prince Konstantin Of Bavaria And Deniz Kayaの写真およびイメージ | ゲッティイメージズ
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新郎の兄バイエルン王子マヌエル殿下と、王子妃アナ殿下(ザイン=ヴィトゲンシュタイン=ベルレブルク公女):
Wedding Of Prince Konstantin Of Bavaria And Deniz Kayaの写真およびイメージ | ゲッティイメージズ
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バイエルン王室当主フランツ殿下の姪バイエルン公女/バイエルン王女エリザベート殿下(キャプションの「Anna」は誤り)、ペーター・ランツ氏と妻の元ヴレーデ公妃インゲボルクインゲ・フュルスティン・フォン・ヴレーデ=ランツ):
Princess Anna in Bayern, Peter Lanz and his wife Inge Wrede-Lanz… ニュース写真 | Getty Images
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将来、バイエルン王室当主を継承する系統で、バイエルン王位継承順位第2位のバイエルン王子ルイトポルト殿下と王子妃ベアトリクス殿下(キャプションが「Prince Ludwig(ルートヴィヒ)」になっていますが誤りで、正しくは「Prince Luitpold」です):
Prince Ludwig of Bavaria and his wife Beatrix of Bavaria during the… ニュース写真 | Getty Images
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リヒテンシュタイン公女マリー=アストリッド殿下と弟のリヒテンシュタイン公子ヨーゼフ=エマヌエル殿下:
Maria Astrid Princess of Liechtenstein and her brother Prince… ニュース写真 | Getty Images
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ヘッセン選帝侯女マファルダ殿下とロルフ・ザックス氏:
Wedding Of Prince Konstantin Of Bavaria And Deniz Kayaの写真およびイメージ | ゲッティイメージズ
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フッガー=バーベンハウゼン公フーベルトゥス殿下と公妃アレクサンドラ殿下(エッティンゲン=エッティンゲン・ウント・エッティンゲン=シュピールベルク公女アレクサンドラ殿下):
Princess Alexandra and her husband Hubertus Viktor Fuerst… ニュース写真 | Getty Images
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向かって右が、ザイン=ヴィトゲンシュタイン=ザイン公女ソフィア殿下:
Wedding Of Prince Konstantin Of Bavaria And Deniz Kayaの写真およびイメージ | ゲッティイメージズ
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中央がザイン=ヴィトゲンシュタイン=ベルレブルク公子ルートヴィヒ=フェルディナント殿下、
左右がヴェンデリン・フォン・ボッホブリギッテ・フォン・ボッホの夫妻:
Wedding Of Prince Konstantin Of Bavaria And Deniz Kayaの写真およびイメージ | ゲッティイメージズ
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フランシスコ・フォン・ボッホ
Wedding Of Prince Konstantin Of Bavaria And Deniz Kayaの写真およびイメージ | ゲッティイメージズ
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ロシア皇帝ニコライ2世らがエカテリンブルクに移されて100年、行進がおこなわれる。キリスト教/ロシア正教会/エカテリンブルク府主教キリル座下が礼拝(2018年4月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 1918年4月30日、ソビエト・ロシア共和国(当時の名)によって、ロシア皇帝ニコライ2世陛下(Nicholas II : His Imperial Majesty The Emperor and Autocrat of All the Russias : ニコライ・アレクサンドロヴィチ・ロマノフNicholas Alexandrovich Romanov)、ロシア皇妃アレクサンドラ・フョードロヴナ陛下(Alexandra Feodorovna : Her Imperial Majesty The Empress of All the Russias : ヘッセン大公女アリックス : Princess Alix of Hesse and by Rhine : アレクサンドラ・フョードロヴナ・ロマノヴァAlexandra Feodorovna Romanova)、ロシア大公女マリヤ・ニコラエヴナ殿下(Her Imperial Highness Grand Duchess Maria Nikolaevna of Russia : マリヤ・ニコラエヴナ・ロマノヴァMaria Nikolaevna Romanova)の三人が、トボリスクからエカテリンブルクに移されました。

 2018年4月30日、その100周年の行進がおこなわれました。
 一家はいずれもキリスト教/東方正教会/ロシア正教会及び在外ロシア正教会から列聖されています。

 キリスト教/東方正教会/ロシア正教会のエカテリンブルク・ヴェルホトゥリエ府主教キリル座下(His Eminence Metropolitan Kirill of Yekaterinburg and Verkhoturye)が礼拝を執り行いました。

 

tvsoyuz:
Память о прибытии в Екатеринбург святых Царственных страстотерпцев почтили крестным шествием и архие – YouTube

 

 (英語)Procession Marks 100th Anniversary of Nicholas II’s Arrival in Ekaterinburg | Royal Russia News
 (英語)1,500+ process in Ekaterinburg for 100th anniversary of arrival of Royal Martyrs / OrthoChristian.Com

 (ロシア語:エカテリンブルク教区公式サイト)Свыше полутора тысяч человек прошествовали малым крестным ходом в день 100-летия прибытия государя в Екатеринбург
 (ロシア語:エカテリンブルク教区公式サイト)«Сегодняшний день – день особого нашего внутреннего покаяния»: молитвенное шествие прошло по Екатеринбургскому Пути Скорби
 (ロシア語:エカテリンブルク教区公式サイト)В день столетия прибытия Царской семьи в Екатеринбург в Храме-на-Крови совершена архиерейская Божественная литургия
 (ロシア語:エカテリンブルク教区公式サイト)Митрополит Кирилл: «Там, где Голгофа, там и Воскресение»

 

Vanity Fair(英語)記事:“There’s Nothing Wrong with Falling from Grace”(2018年)君主政復活・王室支持の話と、エチオピア帝室のエルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下とニコライ・トルストイ伯爵子の話題など

 (英語)“There’s Nothing Wrong with Falling from Grace”: The Global Network of Monarchists Helping Deposed Kings and Queens | Vanity Fair
 (英語:上記からニコライ・トルストイ伯爵子に関する部分の一部を抜き出したもの)Count Nikolai Tolstoy on Russian Monarchy and the Romanovs | Royal Russia News

 

 冒頭は、ルーマニア王女マルガレータ殿下(当時)から連絡を受けた人物の話、君主政復活・王室支持の話と、エチオピア帝室のエルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下(His Imperial Highness Prince Ermias Sahle-Selassie)とニコライ・トルストイ伯爵子(Count Nikolai Tolstoy)の話題などが中心となっています。

 

 エルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下は故エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世陛下の孫ですが、一般的にエチオピア帝室の当主とされていません。
 しかし、この記事のように、帝室の代表者として活動しているとみる立場もあるようです。

 

 ニコライ・トルストイ伯爵子の話の一部には、“Pretender【プリテンダー】”という用語に関するものがあります。
 いうまでもなくこの言葉は中立的ではないものですが、Wikipedia英語版のせいか、この言葉が使用されるケースが多い気します(上記の記事すらそうなのですが)。
 そのもっともアホらしい例は、リトアニアの王位継承者を称して活動を始めたウラッハ公子イニゴ閣下(His Serene Highness Prince Inigo of Urach)のものらしきサイト(すぐに更新止まりましたけれど)に、イニゴ閣下をリトアニア王位の“legitimate pretender”とする表記があったことです。もちろんこれは、イニゴ閣下を正当な王位継承者と表現したかったのでしょうが、pretenderに「不当」である意味がありlegitimateに「正当」である意味があることを考慮すれば、ギャグのような言葉の並びです。
 中立的というかなんと表現すればいいのかわかりませんが、“Claimant【クレイマント】”という用語がありますが、一般的の人にはなじみがなく、また、正直これが本当に中立な用語なのか首をかしげるときもあります。日本語で“王位請求者”と(訳して)書いている例がありますが……コメントは避けます
 伯爵子は“Heir【エア】”を使っているようですが、当方でも「(王位)継承者」などこの用語を意識して書いています。この用語が実は一番便利です。曖昧さを許容するという意味でも。pretenderはそもそも本人が称していないのにこう書くのは名誉棄損みたいなものですし、claimantも本人が称していない場合はどうなのか、よくわからない部分があります。