ルーマニア王室当主のルーマニア王位守護者マルガレータ陛下や、オルレアン派フランス王室継嗣ヴァンドーム公爵ジャン王子殿下が、薨去したヴュルテンベルク公子フリードリヒ殿下への弔意を表明(2018年5月)

 2018年5月9日に薨去したヴュルテンベルク王室継嗣/ヴュルテンベルク公子フリードリヒ殿下(His Royal Highness Duke Friedrich of Württemberg : フリードリヒ・ヘルツォーク・フォン・ヴュルテンベルクFriedrich Herzog von Württemberg)への弔意を、ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)、オルレアン派フランス王室継嗣/フランス皇太子/ヴァンドーム公爵/フランス王子/オルレアン公子ジャン殿下(Prince Jean of France : His Royal Highness The Dauphin de France, Duke of Vendôme : Prince of Orléans)らが表明しています。

 

 (ルーマニア語:ルーマニア王室公式ニュース配信サイト)Ducele Ereditar de Württemberg, In Memoriam | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

Familia Regalăさんのツイート: "Ducele Ereditar de Württemberg, In Memoriam… "
https://twitter.com/casamsregelui/status/995610553338007552

 

ジャン殿下のFacebookアカウント:
Le prince Friedrich, duc héritier de… – Le prince Jean de France | Facebook

 フリードリヒ殿下の母、ヴュルテンベルク公妃ディアーネ殿下はオルレアン家出身で、フリードリヒ殿下とジャン殿下は いとこ 同士です。

 

Vanity Fair(英語)記事:“There’s Nothing Wrong with Falling from Grace”(2018年)君主政復活・王室支持の話と、エチオピア帝室のエルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下とニコライ・トルストイ伯爵子の話題など

 (英語)“There’s Nothing Wrong with Falling from Grace”: The Global Network of Monarchists Helping Deposed Kings and Queens | Vanity Fair
 (英語:上記からニコライ・トルストイ伯爵子に関する部分の一部を抜き出したもの)Count Nikolai Tolstoy on Russian Monarchy and the Romanovs | Royal Russia News

 

 冒頭は、ルーマニア王女マルガレータ殿下(当時)から連絡を受けた人物の話、君主政復活・王室支持の話と、エチオピア帝室のエルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下(His Imperial Highness Prince Ermias Sahle-Selassie)とニコライ・トルストイ伯爵子(Count Nikolai Tolstoy)の話題などが中心となっています。

 

 エルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下は故エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世陛下の孫ですが、一般的にエチオピア帝室の当主とされていません。
 しかし、この記事のように、帝室の代表者として活動しているとみる立場もあるようです。

 

 ニコライ・トルストイ伯爵子の話の一部には、“Pretender【プリテンダー】”という用語に関するものがあります。
 いうまでもなくこの言葉は中立的ではないものですが、Wikipedia英語版のせいか、この言葉が使用されるケースが多い気します(上記の記事すらそうなのですが)。
 そのもっともアホらしい例は、リトアニアの王位継承者を称して活動を始めたウラッハ公子イニゴ閣下(His Serene Highness Prince Inigo of Urach)のものらしきサイト(すぐに更新止まりましたけれど)に、イニゴ閣下をリトアニア王位の“legitimate pretender”とする表記があったことです。もちろんこれは、イニゴ閣下を正当な王位継承者と表現したかったのでしょうが、pretenderに「不当」である意味がありlegitimateに「正当」である意味があることを考慮すれば、ギャグのような言葉の並びです。
 中立的というかなんと表現すればいいのかわかりませんが、“Claimant【クレイマント】”という用語がありますが、一般的の人にはなじみがなく、また、正直これが本当に中立な用語なのか首をかしげるときもあります。日本語で“王位請求者”と(訳して)書いている例がありますが……コメントは避けます
 伯爵子は“Heir【エア】”を使っているようですが、当方でも「(王位)継承者」などこの用語を意識して書いています。この用語が実は一番便利です。曖昧さを許容するという意味でも。pretenderはそもそも本人が称していないのにこう書くのは名誉棄損みたいなものですし、claimantも本人が称していない場合はどうなのか、よくわからない部分があります。

 

バルセロナ伯ファン殿下(スペイン王位継承者ファン3世)の没後25周年礼拝。孫のスペイン王フェリペ6世陛下らが参列(2018年4月)

 2018年4月3日、1993年4月1日に薨去したバルセロナ伯/スペイン王子ファン殿下(His Royal Highness Infante Juan of Spain, Count of Barcelona : スペイン王位継承者ファン3世Juan III)の没後25周年の礼拝が王立サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル修道院大聖堂でおこなわれました。
 スペイン王フェリペ6世陛下(King Felipe VI : His Majesty The King of Spain)、
 スペイン王妃レティシア陛下(Queen Letizia : Her Majesty The Queen of Spain)、
 前スペイン王ファン・カルロス1世陛下(His Majesty King Juan Carlos I of Spain)、
 前スペイン王妃ソフィア陛下(Her Majesty Queen Sofía of Spain)、
 スペイン王女エレナ殿下(ルーゴ女公爵 : Her Royal Highness Infanta Elena of Spain, The Duchess of Lugo)、
 スペイン王女クリスティナ殿下(Her Royal Highness Infanta Cristina of Spain)、
 らが参列。

 キリスト教/ローマ・カトリック教会のファン・デル・リオ・マルティン大司教座下(Archbishop Juan del Río Martín)が司式しました。

 

 (スペイン語:スペイン王室公式サイト)Casa de Su Majestad el Rey de España – Actividades y Agenda – Misa conmemorativa del XXV aniversario del fallecimiento de Su Alteza Real el Conde de Barcelona

 (スペイン語)Homilía de la misa conmemorativa del 25 aniversario del fallecimiento de D. Juan de Borbón oficiada en el monasterio de El Escorial.
 (スペイン語)La infanta Cristina reaparece junto a los reyes un año después
 (スペイン語)Zarzuela recorta a la infanta Cristina de las fotografías de la Misa de Juan de Borbón

 

Embed from Getty Images

 (写真)画像と写真 | Getty Images
 (写真)画像と写真 | Getty Images
 (写真)Spanish Royals Attend 25th Anniversary of King Juan Carlos' Father's Death – Zimbio
 (写真)040318 Spanish Royals El Escorial – Images | jose gegundez | photographer

 

 子孫以外の主な参列者:

 

(旧)両シチリア王室(カラブリア系統):

  • カラブリア公爵未亡人アナ殿下(Her Royal Highness Princess Anne of Orléans, Duchess of Calabria : オルレアン公女アンヌ殿下)
    • ブルボン=両シチリア王女クリスティナ殿下(Her Royal Highness Princess Cristina of Bourbon-Two Sicilies)と夫のペドロ・ロペス=ケサダ氏(Pedro Lopez-Quesada
      • ビクトリア・ロペス=ケサダVictoria Lopez-Quesada
    • 両シチリア王室(カラブリア系統)当主/カラブリア公爵/ブルボン=両シチリア王子ペドロ殿下(Prince Pedro of Bourbon-Two Sicilies : His Royal Highness The Duke of Calabria)とカラブリア公爵夫人ソフィア妃殿下(Sofía : Her Royal Highness The Duchess of Calabria)

 

(旧)ギリシャ王室:

  • ギリシャ・デンマーク王女アレクシア殿下(Her Royal Highness Princess Alexia of Greece and Denmark)

 

(旧)ブルガリア王室:

  • タルノヴォ公妃(未亡人)/ブルガリア王子妃ミリアム殿下(Her Royal Highness Princess Miriam of Bulgaria, Princess of Tarnovo, Princess of Saxe-Coburg and Gotha, Duchess in Saxony)
    • タルノヴォ公/ブルガリア王子ボリス殿下(ザクセン=コーブルク=ゴータ公子 : ザクセン公子 : His Royal Highness Prince Boris of Bulgaria, Prince of Tarnovo, Prince of Saxe-Coburg and Gotha, Duke in Saxony : 旧ブルガリア王位継承順位第1位)
  • パナギュリシテ公/ブルガリア王子クブラト殿下(ザクセン=コーブルク=ゴータ公子 : ザクセン公子 : His Royal Highness Prince Kubrat of Bulgaria, Prince of Panagyurishte, Prince of Saxe-Coburg and Gotha, Duke in Saxony)
  • ヴィディン公/ブルガリア王子コンスタンティン=アセン殿下(ザクセン=コーブルク=ゴータ公子 : ザクセン公子 : His Royal Highness Prince Konstantin-Assen of Bulgaria, Prince of Vidin, Prince of Saxe-Coburg and Gotha, Duke in Saxony)
  • ブルガリア王女カリナ殿下(ザクセン=コーブルク=ゴータ公女 : ザクセン公女 : ムラニー女伯爵 : Her Royal Highness Princess Kalina of Bulgaria, Princess of Saxe-Coburg and Gotha, Duchess in Saxony, Countess of Murany)と夫のキティン・ムニョス氏(Kitín Muñoz

 

スペイン貴族:

  • 第19代アルバ公爵カルロス・フィツ=ハメス・ストゥアルト閣下(Carlos Fitz-James Stuart, 19th Duke of Alba : The Most Excellent The Duke of Alba)

 

その他:

  • テッサ・デ・バビエラTessa de Bavieraマリア・テレサ・デ・バビエラMaria Teresa de Baviera : スペイン王室女系子孫で、スペイン王子の称号を得たバイエルン王子の男系子孫)

追記:
 ムフラニ系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ダヴィト殿下が、バルセロナ伯ファン殿下(スペイン王位継承者ファン3世)の没後25周年礼拝に参列(?)していた模様(2018年4月)

スペインのフランコ総統の孫娘で、初代フランコ女公爵カルメン・フランコ・ポロ閣下の第一子マリア・デル・カルメン・マルチネス=ボルディウ・フランコ閣下が、フランコ公爵位継承の申請をおこなった模様(2018年3月)

 昨年【2017年】12月29日に、スペインの故フランシスコ・フランコ総統の一人娘の初代フランコ女公爵カルメン・フランコ・ポロ閣下(ビリャベルデ侯爵夫人【未亡人】 : Carmen Franco Polo, 1st Duchess of Franco : The Most Excellent The Duchess of Franco : マリア・デル・カルメン・フランコ・ポロMaría del Carmen Franco Polo)が薨去しましたが、それにともない空位となっていたフランコ公爵位について、第一子のマリア・デル・カルメン・マルチネス=ボルディウ・フランコ閣下(María del Carmen Martínez-Bordiú Franco)が継承を申請したようです。

 おそらくこのまま申請が通るのではないかと思いますが……。

 

 (PDFファイル:スペイン語)Anuncio 19174 del BOE núm. 74 de 2018

 

 マリア・デル・カルメン・マルチネス=ボルディウ・フランコ閣下の生存している子供は、次男の正統派フランス王位継承者ルイ20世Louis XX)ことアンジュー公ルイ・アルフォンス殿下(Louis Alphonse : His Royal Highness The Duke of Anjou)と、別の夫との子供マリア・シンシア・ロッシMaría Cynthia Rossi)です。

 

続報:
 2018年7月4日付けの公布で、マリア・デル・カルメン・マルチネス=ボルディウ・フランコ閣下に第2代フランコ公爵襲爵の許諾が発表されていた模様(2018年7月)

 

オルレアン派フランス王室次期当主ヴァンドーム公爵ジャン王子殿下が、オルレアン家埋葬地のドルー王室礼拝堂を案内する(2018年1月)

 2018年1月20日のことのようですが、オルレアン派フランス王室の、フランス皇太子/ヴァンドーム公爵/フランス王子/オルレアン公子ジャン殿下(Prince Jean of France : His Royal Highness The Dauphin de France, Duke of Vendôme : Prince of Orléans)が、(ちょっとなんの団体かわからないのですが)オルレアン家埋葬地のドルー王室礼拝堂【サン=ルイ王室礼拝堂】を案内したようです。

 

Médias-Presse-Infos:
Le prince Jean nous fait visiter la chapelle royale de Dreux. – YouTube