スペインのエル・パイス紙【El País】ネット版が誤報。前スペイン王ファン・カルロス1世陛下崩御を報じ、すぐに削除(2019年8月)

 スペインのエル・パイス紙【El País】ネット版が誤報をやらかしたそうです。
 前スペイン王ファン・カルロス1世陛下(His Majesty King Juan Carlos I of Spain)の崩御と陛下の略歴を伝える記事を配信し、すぐに削除されたとのことですが、その間にそれなりの人数が見てしまったようです。

※謝罪文とかないか探しましたが、とりあえず見つかりませんでした。

 なお陛下は心臓の手術をおこなっています

 

 (スペイン語)'El País' mata por unos segundos a Juan Carlos I y la metedura de pata llega hasta Argentina – Libertad Digital

 (英語)El País accidentally announces the death of King Juan Carlos – Royal Central

 

前スペイン王ファン・カルロス1世陛下の心臓の手術は成功、術後の容態は安定(2019年8月)

 2019年8月24日、前スペイン王ファン・カルロス1世陛下(His Majesty King Juan Carlos I of Spain)の心臓の手術(冠動脈バイパス移植?)がおこなわれ、成功したようです。
 術後の容態は安定、集中治療室【ICU】に移っているとのことです。

 

 (スペイン語)Juan Carlos I, estable tras finalizar con éxito la operación a corazón abierto
 (スペイン語)Juan Carlos I permanecerá ingresado varios días hasta su total recuperación

 

 前スペイン王妃ソフィア陛下(Her Majesty Queen Sofía of Spain)とスペイン王フェリペ6世陛下(King Felipe VI : His Majesty The King of Spain)が一時病院に滞在していた模様。

 

関連:
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 心臓の手術がおこなわれた前スペイン王ファン・カルロス1世陛下が退院「痛みはないが新しいバイパス(血管)がある」(2019年8月) – 世界の王室ニュース

 

葬儀:オランダ王女クリスティーナ殿下の葬儀(2019年8月)火葬の模様

 2019年8月16日に薨去したオランダ王女クリスティーナ殿下(オランニェ=ナッサウ公女 : リッペ=ビースターフェルト公女 : Her Royal Highness Princess Christina of the Netherlands, Princess of Orange-Nassau, Princess of Lippe-Biesterfeld)の葬儀がおこなわれました。
 火葬ということで、オランダ王室では初めてになるのではないかと思います。

 

 (オランダ語:動画あり)Prinses Christina is in besloten kring gecremeerd | NOS

 (写真)PPE Agency | 48 foto’s gevonden met “22-08-2019 Funeral”
 (写真)ANP Foto | Afscheid prinses Christina in besloten kring
 (写真)20190822 Uitvaart Pr. Christina – Images | Fotopersburo Edwin Janssen

 

 クリスティーナ王女殿下の子供の、
 ベルナルド・ギレルモBernardo Guillermo)、
 ユリアナ・ギレルモJuliana Guillermo)、
 ニコラス・ギレルモNicolás Guillermo)、

 クリスティーナ王女殿下の姉の、
 前オランダ女王ベアトリクス陛下(オランダ王女ベアトリクス殿下、オランニェ=ナッサウ公女、リッペ=ビースターフェルト公女 : Her Royal Highness Princess Beatrix of the Netherlands, Princess of Orange-Nassau, Princess of Lippe-Biesterfeld)、
 オランダ王女イレーネ殿下(オランニェ=ナッサウ公女 : リッペ=ビースターフェルト公女 : パルマ公妃【未亡人】 : Her Royal Highness Princess Irene of the Netherlands, Princess of Orange-Nassau, Princess of Lippe-Biesterfeld, 【Dowager】 Duchess of Parma)、
 オランダ王女マルフリート殿下(マルグリート王女 : オランニェ=ナッサウ公女 : リッペ=ビースターフェルト公女 : ファン・フォレンホーフェン夫人 : Her Royal Highness Princess Margriet of the Netherlands, Princess of Orange-Nassau, Princess of Lippe-Biesterfeld, Mrs Van Vollenhoven)と夫のピーター・ファン・フォレンホーフェンPieter van Vollenhoven)、

 甥夫妻のオランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)およびオランダ王妃マクシマ陛下(Máxima : Her Majesty the Queen of the Netherlands)、

 らが参列したようです。

 

ナミビア伝統的君主:フィレモン・シュウムブワ・ナンゴロ陛下がオンドンガ王と認められた模様(2019年6月)

 2019年3月に、ナミビア共和国の伝統的君主の一人である前オンドンガ王のイマニュエル・カウルマ・エリファス陛下(King Omukwaniilwa Immanuel Kauluma Elifas)が崩御し、4月には甥のフィレモン・シュウムブワ・ナンゴロFillemon Shuumbwa Nangolo)が王として選ばれていました。
 一方、新王のおじのコニサ・カレンガKonisa Kalenga)が同じく王を称していたらしいのですが、それはともかく、管轄大臣のナミビア共和国/都市・農村開発大臣ペヤ・ムシェレンガ閣下(Peya Mushelenga)により前者が王として認められたようです。

 

 (英語)Mushelenga recognises Shuumbwa as Ondonga king – The Namibian

 

※「王」というより「大首長」のほうが適当ではないかという気がしましたが、記事中に「king」及び大文字で始まる「King」はあるものの、「chief」系の表記がないので、「王」にしておきます。

 

アルバニア王室当主/アルバニア皇太子レカ2世・ゾグー殿下が、アルバニア共和国の政局混乱を理由に「政党の禁止」を提案(2019年8月)

 アルバニア王室当主/アルバニア皇太子レカ2世・ゾグー殿下(His Royal Highness Crown Prince Leka II Zogu of the Albanians)が、本人のツイッターアカウントで次のようにコメントしています。

 

Princ LekaさんはTwitterを使っています: 「My grandfather,founded both the first Republic & Monarchy,parliamentary delegates were voted-in by a democratic and free process.But he banned political parties,(1930-s so to hinder the creation of the Fascist party).This idea is starting to look good.What a mess we have at home!」 / Twitter

 

 祖父のアルバニア王ゾグ1世陛下の時代は、国会議員は民主的で自由な選挙により選出された。しかしファシズムの時代だったので陛下はファシスト政党を防ぐために政党を禁止した。現在のアルバニア共和国の政局的混乱を見ると、このアイディアを適用してはどうか、というような話で、どこまで本気なのかわかりませんが……。

 

 アルバニアの歴史など良く知りませんが、いつ暗殺されてもおかしくなかったといわれるゾグ1世の時代に、政党が禁止されていたのに民主的で自由な選挙がおこなわれたなどというのはムチャな話もいいところなのでは。
 また、アルバニアの最大の懸案がイタリア王国だったことを考えると、ファシスト政党を防ぐためという表現が、単純にアルバニア国内のファシスト勢力の結集を防ぐということなのか、イタリアの影響を防ぐということなのか、その辺りもよくわからないところです(ツイッターの表示情報によると、今回の殿下のツイートがイタリアにいるときになされているというのもなんともいえない気持ちにさせられます)。