ヨルダン王アブドッラー2世陛下夫妻が、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下を訪問(2022年11月)

 2022年11月10日、ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)と王妃ラーニア陛下(Queen Rania Al Abdullah : Her Majesty The Queen of the Hashemite Kingdom of Jordan)は、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)を訪問しました。

 アブドッラー陛下は、
 ローマ教皇庁国務省長官【首相 相当】ピエトロ・パロリン枢機卿座下(His Eminence Pietro Cardinal Parolin)、
 ローマ教皇庁国務省外務局局長【外務大臣 相当】ポール・リチャード・ギャラガー大司教座下(ホデルム名義大司教 : His Most Reverend Excellency Monsignor Archbishop Paul Richard Gallagher : Titular Archbishop of Hodelm)、
 らとも会談した模様。

 

 (英語)King of Jordan to Pope Francis: “I pray for you all the time” | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
King of Jordan to Pope Francis: “I pray for you all the time” – YouTube

 

 (英語:ローマ教皇聖座 公式サイト)Holy See Press Communiqué: Audience with King Abdullah II Ibn Al Hussein of Jordan, 10.11.2022

 (英語:アブドッラー2世王 公式サイト)King meets Pope Francis in Vatican | King Abdullah II Official Website
 (英語:ヨルダン王室 公式サイト)King meets Pope Francis in Vatican | Royal Hashemite Court

 

RHCさんはTwitterを使っています: 「His Majesty King Abdullah II, accompanied by Her Majesty Queen Rania, meets with His Holiness Pope Francis, with discussions covering the need to sustain interfaith dialogue, promote coexistence, and protect the Christian presence in the region #Jordan #Vatican © Vatican Media https://t.co/jDGVnavXag」 / Twitter

結婚式(2022年10月29日):トンガ王の兄の子/シオネ・イカマファナ・トゥクアホ閣下と、ラヌ・ハハウ・ファレタウ嬢

 2022年10月29日、シオネ・イカマファナ・トゥクアホ閣下(The Honourable Sione Ikamafana Tuku’aho)と、ラヌ・ハハウ・ファレタウ嬢(Lanu Hahau Faletau)の結婚式がおこなわれたようです。
※名前の表記が異なっているケースがあります。

 シオネ・イカマファナ閣下は、トンガ王トゥポウ6世陛下の亡兄ファタフェヒ・アライヴァハママオ・トゥクアホ(最初の結婚=庶民との結婚により称号などを失う)の次男のようです。母は、父の二番目の結婚の相手で、サモア独立国国家元首だったマリエトア・タヌマフィリ2世の娘か孫娘らしいです。
 伯母のサーロテ・マフィレオ・ピロレブ・トゥイタ王女殿下のもとで育てられ、夫妻の養子になっているという話もあります。
 閣下の敬称が使われているケースがあるのと、トゥイタの名をつけているケースもありますが、これが正式なのかは不明。

 ラヌ・ハハウ嬢は、アカウオラ卿マパ・ファレタウ閣下の娘のようです。

 

 (英語)The Honorable Sione Ikamafana Tuku’aho Tuita is the son of the Late Prince Fatafehi 'Alaivahamama'o Tuku'aho (aka Lord Ma’atu) and Alaileula Poutasi… | By Mateaki'i 'a Tonga | Facebook

 

 (英語)King of Tonga's nephew marries bride in beautiful Auckland church ceremony | Daily Mail Online

 

FredericaさんはTwitterを使っています: 「This wedding has been 3 years in the making and we finally got through the lockdowns and closed borders to celebrate the wedding of my not so little brother Sione Ikamafana and Lanu Hahau now known as Mr. and Mrs. Tuku'aho! ❤️ Love you both very much and God bless always 🙏 https://t.co/TthknrjQk8」 / Twitter

英国王チャールズ3世陛下夫妻のヨーク訪問時に、男が卵を投げつける→外れる(2022年11月)エクスティンクション・レベリオン(XR)の活動家か?

 2022年11月9日、英国王チャールズ3世陛下(King Charles III : His Majesty The King)と英国王妃カミラ陛下(Queen Consort Camilla : Her Majesty The Queen Consort)のヨーク訪問がありましたが、一人の男が卵を投げつける(外れる)という事件が発生しました。

 Daily Mail Online によると、男は、エクスティンクション・レベリオン(Extinction Rebellion : XR)の活動家で、緑の党から地方選挙に立候補経験がある、とのことです(今のところの情報ですが)。
 今回、この人物は、「この国は奴隷たちの血によって築かれた」というようなことを叫んでいたようです。なんかエクスティンクション・レべリオンの活動と違うような気がしますが……。
 また、関係なさそうではありますが、「私の王ではない」(Not My King)というメッセージを掲げた人物が別にいるのが動画から確認できます。

 

 (英語)York: Man arrested after eggs thrown at King Charles – BBC News
 (英語)Man 'throws eggs at King Charles and Queen Consort in York' | Daily Mail Online

 イギリス チャールズ国王夫妻が卵を投げつけられる けがなし | NHK | イギリス

 

The Royal Family Channel:
King and Queen Consort Whisked Away as Eggs Thrown in York – YouTube

 

The Royal Family Channel:
King and Queen Consort SCRAMBLE for Cover! 😱🍳 – YouTube

 

BBC News:
Eggs thrown at King Charles III in York – BBC News – YouTube

 

euronews:
Eggs thrown at King Charles, man detained – YouTube

 

BBC News Japan:
チャールズ英国王に卵が投げつけられる瞬間 ヨークで – YouTube

ガーナ伝統的君主:アンロ・エウェ人の祭典を、アシャンティ王、ガ王、クワフ王らが訪問(2022年11月)副大統領も訪問

 ガーナ共和国のアンロ・エウェ人の祭典である Hogbetsotso festival (ホグベツォツォ・フェスティバル : ホグべチョチョ・フェスティバル)がおこなわれました。
 アンロ王トルグブイ・スリ3世陛下(His Royal Majesty Torgbui Sri III, Awoamefia of Anlo)の臨席があったほか、
 アシャンティ王オトゥムフオ・オセイ・トゥトゥ2世陛下(アシャンティ皇帝 : His Royal Majesty Otumfuo Osei Tutu II, King【Emperor】 of the Ashanti Kingdom【Empire of Ashanti】【Asantehene of Asante】, Kumasehene of Kumasi)
 グレーター・アクラ州【大アクラ州】の伝統的君主の一人、ガ王タッキー・テイコ・ツル2世陛下(His Royal Majesty King Nii Dr Tackie Teiko Tsuru II, Gã Mantse【King of the Ga State】)
 イースタン州【東部州】の伝統的君主の一人、クワフ王ダアセブレ・アクアモアー・アギャポング2世陛下(His Royal Majesty Daasebre Akuamoah Agyapong II, Kwahuhene)
 ら多数の伝統的君主の訪問があった模様。
 アシャンティ王によるこの祭典への訪問は、19世紀のコフィ・カリカリ王(Kofi Karikari)以来ということです。アカン人とエウェ人の融和につながる期待もあるようですが……。
 
 ガーナ共和国副大統領マハムドゥ・バウミア閣下(Mahamudu Bawumia)の訪問もあったようです。

 

JoyNews:
2022 Hogbetsotso festival: Vice President, Asantehene, Akuamuhene and Ga Mantse grace event – YouTube

 

JoyNews:
Ga Mantse, Nii Teiko Tsuru II, also present for the 60th Hogbetsotso Za at Anloga. – YouTube

 

JoyNews:
Arrival of Asantehene to Hogbetsotso Za – YouTube

 

JoyNews:
Ga Mantse’s Asafo Troupe at 60th Hogbetsotso celebrations. – YouTube

 

 (英語)Historic Hogbetsotso Festival: Otumfuo, Ga Mantse add colour to event – Graphic Online
 (英語)Otumfuo, Bawumia make historic appearance at Hogbetsotso – Graphic Online
 (英語)Preserving our culture and heritage is a legacy for the future of unborn generations – Bawumia – MyJoyOnline.com
 (英語)The Otumfuo-Awoamefia photo that has social media buzzing

 

2022 Hogbetsotso… – Manhyia Palace Events & Photos | Facebook

オランダ世論調査(2022年9月):オランダでの王政継続を支持するのは51%まで低下。18歳~54歳では43%

 (オランダ語)Peiling Ipsos: slechts 51 procent van Nederland steunt monarchie

 

 オランダでの王政継続を支持するのは 51% まで低下し、 18 歳~ 54 歳では 43% であると、オランダの公営放送 NOS が報じています。
 この世論調査は共和政支持者団体が、イプソス(Ipsos)という有名な調査会社に委託したものらしく、依頼元はともかくとしても数値は信頼できるでしょう。

 

 記事によれば今年(2022年)の春には支持は 58% であり、低下の原因はわかりませんが、調査元の共和政支持者団体は、調査日について、予算関連の日に近く、王室予算について意識された(ことがマイナスにつながった)のではないかという指摘をしています。
(つまり、特に問題が起きなければ、次の世論調査ではわずかに上がるのは確実だろうと思います)

 

 また(いまさら意図がよくわからない設問ですが)、君主の長子が自動的に次の君主となるという、継承法についての支持が、 51% だったものが 47% に低下しています。
 これについては「ではなにを望むのか」という回答がない限り判断しようがなく、また、誤差とみてもいいレベルではないかという気もします。
 個人的には気にしていません。

 

 一方、共和政への支持は 24% から 26% への増加にとどまっており、これも誤差の範囲でしょう。
 つまり 25% 程度の人は、「どちらでもない」類の回答をしていることになりますが、その具体的な表現はわかりません。
 (なお、高齢層でも共和制支持がわずかずつ高まってきているというのは近年指摘されています)

 もし共和政になった場合にどのような政体を取るかですが、
  32% が、特に意見はなし
  30% が、ドイツ連邦共和国のような儀礼的大統領
  20% が、大統領のいない共和国(スイス連邦のような、と書かれていますが、スイスにも大統領はいます。ただローテーション制の特殊なものであるのと、国家元首としての規定がありません。外交上、他国の国家元首と同等になる機会は多々ありますが)
  17% が、アメリカ合衆国のような実権を持った大統領
 と回答しています。

 

 オランダの王政支持は、かつては 90% 近くあり、2020年でも 75% 程度あったのですが、
 国民に厳しい新型コロナウイルス【COVID-19】対策を課す中、
 オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下がギリシャで秋の休暇開始→激しい反発で数時間で帰国発表(2020年10月)
 という事件があったのが低下の主原因はないかと思われています。
 とはいえ、ゆるやかな長期的低下にあったことも事実ですし、 COVID-19 から現在のインフレまで社会が大きく揺らいでいるという事情もあるでしょう。

 

 継承法を男女の性別を問わない絶対長幼制にし、王室自体の人数を減らすことによって予算とスキャンダルを減らす、という方針は、ある程度は欧州の(モナコとリヒテンシュタインは除く)君主国にとっての共通方針になりつつあります(スペインは絶対長幼制ではありませんが)。

 しかし、これは成功の秘訣といえるほどのものでもありません。他にもう案がないという現実もあります。

 また、
 オランダ王室のオランニェ女公(オランダ皇太子)カタリナ=アマリア王女殿下が、警備上の理由から学生寮を離れた模様(2022年10月)
 という出来事がありました(世論調査はこれより前)。
 継嗣に対して、攻撃的な行動が(ソーシャルメディアを含め)継続的におこなわれており、同王女を守ることができていない状況です。