2018年5月6日におこなわれたレバノン共和国総選挙で、現職のタラール・アルスラーン公殿下(His Highness Prince【Emir】 Talal Arslan)は再選した模様です。
閣僚にとどまるかどうか注目です。
タラール・アルスラーン殿下は、イスラム教系のドゥルーズ派の有力家門アルスラーン家の当主です。
称号が用いられるときは、報道や政界(対立する政治家からも)ではアラビア語では「アミール」が使用されます。
この「アミール」は英語で「Emir」または「Amir」とされる「首長」と同じものですが、一方タラール・アルスラーン殿下の場合、英語では「プリンス【Prince】」と書かれることもあります(アミールとプリンスは同義ではありませんが、西欧のプリンスがアミールと呼ばれる場合もあります)。
タラール・アルスラーン殿下の場合、英語記事では Prince とされているほうが多い(と思う)ので「首長」ではなく「公」と書いています。
称号の混乱(?)ぶりはたとえば、こちらの記事では、
Talal Arslan
Talal Arslan is a Lebanese politician who is better known as Prince Talal Arslan.
本人は Prince とし、
Talal is the son of the former leader Amir Majid Arslan .
亡父は Amir となっているなどがあります。
敬称については、「His Highness【殿下】」ですが、報道などではあまり使用されているのを見かけない気がします。