結婚【民事婚】(2020年7月20日):オーストリア大公女エレオノーレ殿下(ハプスブルク=ロートリンゲン家当主カール大公殿下の長女)とジェローム・ダンブロジオ氏がモナコで民事婚

 2020年7月20日、オーストリア大公女エレオノーレ殿下(オーストリア皇女 : ハンガリー王女 : ベーメン王女 : Her Imperial and Royal Highness Archduchess Eleonore of Austria, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia : エレオノーレ・フォン・ハプスブルクEleonore von Habsburgエレオノーレ・ハプスブルク=ロートリンゲンEleonore Habsburg-Lothringen)とジェローム・ダンブロジオ氏(Jérôme D'Ambrosio)の民事婚がモナコ公国で執り行われた模様です。

 写真とキャプションからは、(少なくとも)父であるハプスブルク家当主カール大公殿下および母のフランツェスカ殿下、モナコ市長のジョルジュ・マルサン氏が参列しているようですが、その他近親も参列の模様。
 なお、これもキャプションからですが、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】のため、宗教婚は今年は無理だろうとのことです。

※後で記事などへのリンクを追加するかもしれません。

 

 (写真一覧)画像と写真 – Getty Images

 

Mayor of Monaco Georges Marsan, Henri d'Ambrosio, Giselle d'Ambrosio,… ニュース写真 – Getty Images
Embed from Getty Images

 

Civil Marriage of Eleonore of Habsburg and Jerome d'Ambrosio on July… ニュース写真 – Getty Images
Embed from Getty Images

 

訃報(2019年7月12日):ヴィンディシュ=グレーツ公女シュテファニー殿下が薨去(1939~2019)オーストリア皇太子ルドルフの子孫。ベルギー王レオポルド2世から絶対長幼制ならベルギー女王になっていたとの記事も

 2019年7月12日、ヴィンディシュ=グレーツ公女シュテファニー殿下(Her Serene Highness Princess Stephanie of Windisch-Graetz : シュテファニー・プリンツェッシン・ツー・ヴィンディシュ=グレーツStephanie Prinzessin zu Windisch-Graetz)が薨去した模様です。
 1939年7月17日生まれの79歳(1月17日生まれとの情報は誤りのようです)。

 名族ヴィンディシュ=グレーツ家の一員で、先祖にはオーストリア皇太子ルドルフ殿下やベルギー王レオポルド2世陛下がいるようです。

 

 (フランス語)Cousine d’Albert II, la princesse Stéphanie de Windisch-Graetz est décédée – La Libre

 葬儀には、ベルギー王子ロラン殿下(His Royal Highness Prince Laurent of Belgium)が参列したとのことです。
 アルベール2世の私生児であることを主張しているデルフィーヌ・ボエルDelphine Boël)も姿を見せたようです。

 

 また下記の記事では、シュテファニー殿下はベルギー王レオポルド2世陛下から継承法が絶対長幼制になっていたならベルギー女王になっていたと言及されています。

 (オランダ語)Stéphanie de Windisch-Graetz, de prinses die koningin der Be… – Het Nieuwsblad

 こういう話は言い出したらキリがありませんが……。

追記:
 継承順を書いておきますと、
 ベルギー王レオポルド2世陛下
 → 第一子・長女のベルギー王女ルイーズ殿下(1858年生まれ)
  → 第二子のザクセン=コーブルク=ゴータ公女ドロテア殿下
 → 第三子・次女のベルギー王女シュテファニー殿下がすでに薨去し(オーストリア皇太子ルドルフ殿下との子供の)オーストリア大公女エリザベート殿下(1883年生まれ)もすでに薨去しているためその第一子のヴィンディシュ=グレーツ公子フランツ殿下(1904年生まれ) → そしてその第一子が今回薨去したシュテファニー殿下となります。

 

神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世崩御500周年イベント:オーストリアのヴェルスをハプスブルク家当主オーストリア大公カール殿下が訪問。オーストリア自由党【FPÖ】の市長「我々には多くの意見の違いがあるが、オーストリア帝室なしでは観光に悪影響が出る」(2019年3月)

 オーストリアのヴェルスは、1519年に神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世が崩御した地ですが、このほどヴェルス市では500周年イベントがおこなわれたようです(3月27日最終日?)。

 オーストリア帝室・ハンガリー王室のハプスブルク家当主【ハプスブルク=ロートリンゲン家当主】のオーストリア大公カール殿下(オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : カール・フォン・ハプスブルクKarl von Habsburgカール・ハプスブルク=ロートリンゲンKarl Habsburg-Lothringen)は、同地を訪問。
 オーストリアで禁じられている「von(フォン)」を公式サイト(ホームページ)で付けて「カール・フォン・ハプスブルク」と名乗っている件で、訴えられて、有罪になってその後どうなったのか(上訴中なのかなんなのか)よくわからないのですが、その件に関してメディアの質問が集中した模様(「何回も聞かれてうんざりしているとは思いますが……」「そんなことはないよ」みたいなやり取りも)。
 結局、なにがどうなったのかよくわからないのでその件はここではスルーします(下にいくつかドイツ語の記事をリンクしておくので読める人はどうぞ)。

 一方、今回500周年イベントでは、オーストリア自由党【FPÖ】の市長からの要請もあったらしい同市への訪問で、下記記事からは「オーストリア自由党とは意見が違うのでは?」と問われ、同党のポピュリズムというか最大の対立点である欧州懐疑主義について触れています。
 それに対し市長は、「我々に多くの違いがあるのは事実だ。しかし我々は変わった。オーストリアの伝統が今や前面に出ている。オーストリア帝室なしでは観光に悪影響が出る」となんともいえない現実的なコメントをしています。こういう部分が勢力伸長の原因?

 (ドイツ語)Karl Habsburg und das "von"-Verbot: "Es gibt unendlich wichtigere Dinge" | Nachrichten.at

 

 「フォン」の件の裁判に関する記事をいくつかリンクしておきます(タイトルがそのまんまのものもありますが)。

 (ドイツ語)"Von"-Homepage: Habsburg will Verurteilung bekämpfen « DiePresse.com
 (ドイツ語)Adelsaufhebungsgesetz | Kaiserenkel Karl Habsburg beruft gegen Verurteilung
 (ドイツ語)"von" – Einserkastl Hans Rauscher – derStandard.at › Meinung

 

 ほか、その件に加え、オーストリア皇帝カール1世陛下など、父母、祖父などを含む歴史などに関する話もあるインタビュー記事(内容自体はさほど目新しくない気がしますが……)。

 (ドイツ語)Enkel von Karl I. über 1918: „Das war eine Zäsur“

 

 複数の記事からご本人の意見というかコメントというか:
 「私のパスポートはカール・ハプスブルク=ロートリンゲンだ。国際的な活動(NGOなど)でカール・フォン・ハプスブルクと名乗っている」
 「父が“オットー・フォン・ハプスブルク”として知られていたので、これはブランドのようなものだ」
 「ワールドワイドウェブはオーストリアンウェブではない」
 「“フォン”の禁止は時代遅れの法によるものだ」(100年前の人が聞いたらずっこけそうですが)
 「最初に言えるのは、この件を楽しんでいるということだよ」
 「無限と言えるほどもっと重要な事項がこの世にある」

 

婚約(2019年1月):ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下とアルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピアが2019年1月に婚約していたとの情報

 ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下(Jean-Christophe : His Imperial Highness The Prince Napoléon)が、アルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピア(Countess Olympia of Arco-Zinneberg : オリンピア・グレフィン・フォン・ウント・ツー・アルコ=ツィネベルクOlympia Gräfin von und zu Arco-Zinneberg)と2019年1月にスイスで婚約したという情報が出ています。

 

 (英語)Royal Musings: EXCLUSIVE: Royal engagement: Countess Olympiia to wed Jean Christophe

 

 ジャン=クリストフ殿下は、ナポレオン1世の弟ジェロームの子孫で、現在、フランス帝室当主及びフランス帝位継承者・ナポレオン公の地位について(亡祖父が父シャルル殿下の再婚に関しジャン=クリストフ殿下を後継指名したため)理屈上は争いになっています。
 母親はブルボン=両シチリア王女ベアトリーチェ殿下(Her Royal Highness Princess Béatrice of Bourbon-Two Sicilies)です。

 

 オリンピア伯爵女は、オーストリア、バイエルン、イタリアなどに関連する貴族の家柄で、母親はハプスブルク家出身(現当主カール大公殿下のいとこ)。

 

追記:
 ベルギー紙で記事が出ました。

 (フランス語)Jean-Christophe Napoléon et Olympia d’Arco-Zinneberg: grand mariage en vue! – La Libre

 ジャン=クリストフ殿下が、ベルギー王レオポルド2世陛下の子孫という中見出しです。

 

関連:
 ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下との婚約が報じられたアルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピアの車から宝石(?)が盗まれたとの報道(2019年4月)フランス皇帝ナポレオン3世陛下の后ウジェニー陛下のティアラにも使用されたものらしく最低でも1億円以上とのこと

 

婚約(2019年2月?): ¡HOLA! の取材に認めた模様/オーストリア大公女エレオノーレ殿下【エレオノーレ・フォン・ハプスブルク】(ハプスブルク=ロートリンゲン家当主オーストリア大公カール殿下の長女)とレーシングドライバーのジェローム・ダンブロジオ氏が婚約。結婚式は2020年

 一報だけお伝えしましたが、(婚約の日付ははっきりしていないものの)スペインの ¡HOLA! に対し、オーストリア大公女エレオノーレ殿下(オーストリア皇女 : ハンガリー王女 : ベーメン王女 : Her Imperial and Royal Highness Archduchess Eleonore of Austria, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia : エレオノーレ・フォン・ハプスブルクEleonore von Habsburgエレオノーレ・ハプスブルク=ロートリンゲンEleonore Habsburg-Lothringen)は、F1でも出走経験のあるレーシングドライバーのジェローム・ダンブロジオ氏(Jérôme D'Ambrosio)との婚約を認めた模様。
 結婚式は2020年になるようです。

 

 (スペイン語)EXCLUSIVA: Eleonore de Habsburgo, nieta del barón Thyssen, nos confirma que se casa con el piloto Jérome d'Ambrosio

Revista ¡HOLA!さんのツイート: "Así es Eleonore de Habsburgo, la nieta del barón Thyssen que se casará 💍 con el piloto Jérome d'Ambrosio https://t.co/SopUGoUavu… https://t.co/FqPmRwnOBC"

 

※ジェローム・ダンブロジオ氏の名前表記ですが、本人の Twitter アカウントでは、「Jérôme D'Ambrosio」となっています(「é」「ô」「D'」など)。

 

続報:
 結婚【民事婚】(2020年7月20日):オーストリア大公女エレオノーレ殿下(ハプスブルク=ロートリンゲン家当主カール大公殿下の長女)とジェローム・ダンブロジオ氏がモナコで民事婚