逃亡中のルーマニア王カロル2世男系孫パウル・フィリップ・アル・ロムニエイ氏(“ルーマニア王子パウル殿下”)の妻、リア妃と子息カロル・フェルディナンドが居住していた別荘を銀行に接収されたとの報道(2021年7月)

 バネアサ農園事件などに伴い、実刑判決が出、ルーマニアから逃亡しているパウル・フィリップ・アル・ロムニエイ氏(Paul Philippe al României)ですが、いまだ確保されていません。
 この度、パウル氏と一緒に逃亡はしていない、妻のリア・アル・ロムニエイ夫人(Lia al României)と子息のカロル・フェルディナンド・アル・ロムニエイCarol Ferdinand al României)が居住していた別荘を銀行に接収され、ホテルへ移ったと報道されています。
 銀行側は、この別荘について、パウル氏側から数年にわたりリース契約への支払いがなされていないため、他の所有者に売却したともされています。

 なお、ルーマニアの報道では、パウル氏一家には、王子および王子妃の称号が含まれることが多いです。

 

 (ルーマニア語)Prințesa Lia și fiul ei au fost evacuați din casă

Antena 3:
Prințesa Lia și fiul ei, evacuați din casă. Banca le vinde vila – YouTube

 

関連:
 バネアサ農園事件:ルーマニア警察公式サイトが、実刑3年4ヶ月の判決が出た“自称ルーマニア王子”、ルーマニア王カロル2世男系孫パウル・ランブリノ氏(パウル・ホーエンツォレルン氏、法律上はパウル・フィリップ・アル・ロムニエイの名になっている模様)への令状を掲載(2020年12月)
 バネアサ農園事件:“自称ルーマニア王子”、ルーマニア王カロル2世男系孫パウル・ランブリノ氏(パウル・ホーエンツォレルン氏)に実刑3年4ヶ月(2020年12月)ポルトガル滞在と思われるため、ブカレスト警察はEUで有効な令状を請求している模様

インタビュー動画:(旧)ブルンジ王室のローザ・ポーラ・イリバギザ・ムワンブツァ王女へのインタビュー(2021年7月)

 (旧)ブルンジ王室のローザ・ポーラ・イリバギザ・ムワンブツァ王女(Princess Rosa Paula Iribagiza Mwambutsa)へのインタビュー動画です。

 

Yaga Burundi:
😍 En exclusivité : Rosa Paula Iribagiza, la soeur de Rwagasore – YouTube

 

 故ムワンブツァ4世の娘・故ンタレ5世の姉で、民主防衛国民会議・民主防衛勢力から議員を務めたこともあります。支持者や、アフリカの王室を扱うサイトなどでは、ブルンジの王室当主、殿下(Her Royal Highness)と皇太子(Crown Princess)で呼ばれていることが多いです。

 従妹にエステル・カマタリ王女(Princess Esther Kamatari)というモデルや人道活動で有名な人物がいて、ムワンブツァ4世の(再)埋葬問題で意見は対立しているようです。が、同王女を王室当主と主張するのを見たことはありません。

 今回のインタビューは、ブルンジ国内では伝説上の人物と化している、暗殺された兄・故ルイ・ルワガソレ皇太子(Louis Rwagasore)に関するもののようです(字幕はフランス語、何語でしゃべっているかはわかりませんが……)。

バーレーン王ハマド陛下が、日本大使ら4人を接受、信任状の捧呈を受ける(2021年6月)

 2021年6月16日、バーレーン王ハマド・ビン・イーサ・アル・ハリーファ陛下(His Majesty Hamad bin Isa Al Khalifa, King of Bahrain)は、同王国を新たに駐箚する、日本国特命全権大使宮本雅行閣下(みやもと まさゆきMasayuki Miyamoto)ら4人の大使を接受、信任状の捧呈を受けました。

 

 ハマド国王への信任状捧呈 | 在バーレーン王国日本国大使館
 (英語)HM King receives credentials of four new ambassadors

訃報(2021年5月21日):南アフリカ伝統的君主/ズールー王の側近ティザ王子が薨去(?~2021)

 2021年5月21日、南アフリカ共和国のティザ王子(Prince Thiza of KwaDlamahlahla)が薨去したようです。
 故ズールー王グッドウィル・ズウェリティニ陛下の側近と報道されています。

  KwaDlamahlahla はズールーの宮殿のある場所を示していると思いますが、同地の有力者の一族なのか、いまいちわかりにくい表記です。
 ズールー王族の男系ではないのかもしれません。

 

eNCA:
Prince Thiza passed away on Friday – YouTube

 

 (英語)Prince Thiza passes away | eNCA
 (英語)Prince Thiza: Amazulu Royal Family Loses Another Senior Member as Tensions Mount Over Coronation

 

関連:
 訃報(2021年3月12日):南アフリカ伝統的君主/ズールー王グッドウィル・ズウェリティニ陛下が崩御(1948~2021)

南アフリカ伝統的君主:モジャジ(雨の女王)にレクケラ王子殿下を選出した王室評議会に対し、将来的に女王になると大統領らから認められていた妹のマサラナボ王女殿下の弁護士が提訴の意向(2021年5月)

 南アフリカ共和国のロベドゥ人の君主であるモジャジ(Modjadji)または雨の女王(Rain Queen)に、ロベドゥ王室評議会(Royal Council)がレクケラ・モジャジ王子殿下(His Royal Highness Prince Lekukela Modjadji)を選出した件、妹で雨の女王の後継として大統領・政府らにも認められていたマサラナボ王女殿下(Her Royal Highness Princess Masalanabo)の代理人の弁護士が王室評議会の決定を無効として提訴するそうです。

 伝統やらなんやらの話はともかくとしても、大統領や政府が認めたことを一方的に否定した王室評議会の決定は、「伝統的指導権と政府の間の枠組みに関する法律」に違反しているんじゃないかと思うので、王室評議会はあっさり負ける可能性もあると思います(ロベドゥ人の伝統がどうあれ、彼らは南アフリカ共和国のルールに従う義務があるというか、従わされます)。が、王室評議会のほうも弁護士がいるようなので、伝統以外のことで何か理論武装してくるのかもしれません。

 これでようやく争いが始まるわけですが、それはそれとしてほかにも注目することがあります。
 一つ目は、シリル・ラマポーザ大統領をはじめとする政府・政権・与党政治家らが直接動くのか、とりあえず訴訟を見守るのかということ。
 二つ目として、テボホ・モジャジ=ケカナ王女(Princess Dr Tebogo Modjadji-Kekana)と称している/呼ばれている人物は結局のところモジャジとは関係があるのかないのかという割と重要な問題が一つ。今、世に出ている雨の女王に関する情報のある程度は、この人やこの人の支持者から来ているのではと思われるフシがあるので、この人が信頼できない人物だとすると、王室評議会の主張以外の伝統や歴史(割と最近まで)に関する話はどこまで信頼できるのかという疑問がわきます。
 そのほか、ネット署名でマサラナボ女王支持を訴えていた人がいます。こちらはンコサザナ・クラリス・ドラミニ=ズマ共生・伝統担当大臣らに彼ら(か彼女らかわかりませんが)の要望を提出するという予定でしたが、せんだっての王室評議会の記者会見や、それに続く王女の代理人による提訴を受けて、予定を変えるかもしれません。

 

※なお、多忙のため、この話を最後まで追えるかわかりません。英語では普通に情報が出てくると思うので、ものすごく興味がある方は直接そちらはどうぞ。

 

 (英語)Modjadji queenship dispute heads to court

 

関連:
 (インデックス)(2021年)南アフリカ伝統的君主:ロベドゥ人の君主モジャジ(雨の女王)にレクケラ王子殿下が選出された件に関する記事