婚約(2021年2月):フレデリック・ウェルズリー卿(ウェリントン公爵次男)とキャサリン・ランバート嬢(チャールズ2世子孫)が婚約

 2021年2月25日、フレデリック・ウェルズリー卿(Lord Frederick Wellesley)とキャサリン・ランバート嬢(Katherine Lambert)の婚約が発表されています。

 フレデリック・ウェルズリー卿は、第9代ウェリントン公爵チャールズ・ウェルズリー閣下の次男。
 キャサリン・ランバート嬢はチャールズ2世の子孫ということです。

 なお、二人とも軍関係に勤務のようで Telegraph Announcements では Capt (Captain)と表記されています。
 大尉でいいのかどうか、専門でないのでいまいちわかりませんが。

 

 (英語)Capt F.C. Wellesley and Capt K.E. Lambert – Engagements Announcements – Telegraph Announcements

 (英語)Royal Musings: Lord Frederick Wellesley to marry

婚約(2021年1月):オマーンの皇太子となったと報道されたジーヤザン・ビン・ハイサム・アル・サイード殿下が、従妹のメイヤン・ビント・シハーブ・アル・サイード殿下と婚約

 オマーン国の皇太子となったと報道されたスルタン【国王】ハイサム陛下の長男/文化・スポーツ・青年大臣 “サイイド”・ジーヤザン・ビン・ハイサム・アル・サイード殿下(His Highness Sayyid Theyazin【Dhi Yazan】 bin Haitham Al Said)が、従妹の“サイイダ”・メイヤン・ビント・シハーブ・アル・サイード殿下(Her Highness Sayyida Meyyan bint Shihab Al Said)と婚約したそうです。

 メイヤン殿下の父は国防担当副首相“サイイド”・シハーブ・ビン・ターリク・アル・サイード殿下(His Highness Sayyid Shihab Bin Tariq Al Said)で、いくつかの情報によればスルタンと同母の兄弟だそうです。
 これによりジーヤザン殿下とメイヤン殿下は父方が完全な いとこ同士 ということになりますが、一方母方からも いとこ同士 になるようです。またその母方の家系もサイード王朝の創始者アフマド・ビン・サイード・アル・ブーサイーディーに連なるということで、なかなか強い同族婚ということになるでしょう。

 

 (記事の掲載が終了していますorサイトの運営が終了しています)Oman’s Crown Prince, Theyazin Bin Haitham is engaged – Arabian Royal Agency
掲載時URL:http://arabianroyalagency.com/omans-crown-prince-theyazin-bin-haitham-is-engaged/

أريبيان رويال إيچينسيي.A.R.AはInstagramを利用しています:「خِطْبَة صاحب السمو السيد دي يزن بن هيثم آل سعيد، ولي عهد سلطنة عُمان و صاحبة السمو السيدة ميان بنت شهاب آل سعيد. خالص تهانينا بهذة…」

婚約(2020年12月):メクレンブルク公世子アレクサンダー殿下とハンデ・マシット嬢

 2020年12月20日、メクレンブルク公世子アレクサンダー殿下(Duke Alexander of Mecklenburg : His Highness The Hereditary Prince)とハンデ・マシット嬢(Hande Macit)が婚約したようです。

 アレクサンダー殿下は、メクレンブルク=シュトレーリッツ系統の当主ボルヴィン殿下の長男で継嗣です。
 ハンデ・マシット嬢は、トルコ出身で、オランダの市民権を取得しているようです。

 新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の影響もあり、各々の両親への報告はビデオ通話でおこなわれたようです。

 

 (英語:メクレンブルク=シュトレーリッツ家 公式サイト)Engagement of The Hereditary Prince and Miss Hande Macit – House of Mecklenburg-Strelitz

Haus Mecklenburg-StrelitzさんはTwitterを使っています 「The engagement of Hereditary Prince Alexander, elder son of the Duke and Duchess of Mecklenburg, and Miss Hande Macit has been announced. https://t.co/KsQ84rkRph」 / Twitter

 

 ボルヴィン殿下やアレクサンダー殿下は、メクレンブルク=シュトレーリッツ大公室の貴賤結婚の子孫で、現在この系統が権利を回復して大公室を形成していると見られています。が、以前も書きましたが異論があります。

関連:
 (この記事の下のほう)訃報(2018年7月23日):メクレンブルク公子カール・グレゴール殿下、薨去(1933~2018)

 

続報:
 結婚・民事婚(2022年6月17日):メクレンブルク公世子アレクサンダー殿下とハンデ・マシット嬢

婚約~婚約発表~婚約儀式(2020年12月~2021年1月):ロシア帝室ロマノフ家継嗣/ロシア大公ゲオルギー殿下とレベッカ・ベッタリーニ嬢

 ロシア帝室継嗣のロシア大公ゲオルギー殿下(His Imperial Highness The Heir, Tsesarevich, and Grand Duke George of Russia : プロイセン王子 : Prince of Prussia)とキリスト教/東方正教会/ロシア正教会に改宗し、ヴィクトリア・ロマノヴナVictoria Romanovna)の名をえたレベッカ・ベッタリーニ嬢(Rebecca Bettarini)の婚約が発表されました。

 各種の情報によりますと、2020年12月にブリュッセルで婚約があり、1月20日付で婚約発表、1月24日に婚約儀式が聖堂でおこなわれたようです(もう一度あるかもしれません)。

 そして2021年8月に結婚式の予定となっています。
 ロシア正教会がどの程度関わるのかが注目です。

 

 (英語:ロシア帝室 公式サイト)Russian Imperial House – 2021-01-20 Announcement of the Upcoming Wedding of His Imperial Highness The Heir, Tsesarevich, and Grand Duke George of Russia and Nob. Victoria Romanovna Bettarini

 色々指摘があがっているのですがまず、ベッタリーニ嬢に関するこの「Nob.」表記ですが……

Nob. Victoria Romanovna Bettarini

 彼女は先祖に貴族を持つものの、貴族の家柄ではありません。
 しかしこれに関しては、ゲオルギー殿下の母・ロシア帝室ロマノフ家当主/ロシア女大公マリヤ殿下(Head of the Russian Imperial House : Her Imperial Highness The Grand Duchess Maria Wladimirovna of Russia)が彼女の父に与えた何らかの勲功によるものというやや苦しい言い訳もあるようです。

 また、

We deem it proper that VICTORIA ROMANOVNA should, from the moment of her marriage with Our son, have the right to use the dynastic surname Romanoff with the title of Princess and the predicate of Serene Highness.

 この部分によれば、ベッタリーニ嬢は、 Imperial Highness や Grand Duchess (大公妃)を得ず、 Serene Highness および Princess (公子妃)にとどまるようです。
 結婚を認めたが貴賤結婚として認めたとも取れます。その場合、二人の子孫は帝室の一員とはなりません。
 一方 the right to use the dynastic surname Romanoff と王朝の姓であるロマノフの使用を認めています。
 これは王朝の一員として迎え入れることを示しており、貴賤結婚になりません。
 なにがなにやら……。

 

 (英語)Announcement of the Engagement of the Tsesarevich and Grand Duke George to Victoria Romanova Bettarini — The Russian Legitimist

 (英語)Betrothal ceremony of the Grand Duke George Mikhailovich and Victoria Romanovna Bettarini at Kostroma — The Russian Legitimist

 婚約儀式は、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会のコストロマ・ネレフタ府主教フェラポント座下(His Eminence Metropolitan Ferapont of Kostroma and Nerkhta)が司式したようです。

 

続報:
 ロシア帝室ロマノフ家継嗣/ロシア大公ゲオルギー殿下とレベッカ・ベッタリーニ嬢の結婚式は2021年10月1日、ロシア・サンクトペテルブルクにておこなわれると発表(2021年3月)

婚約(2020年12月):英国のブラッドフォード伯爵の継嗣ニューポート子爵アレクサンダー・ブリッジマンとエリザ・リーピナ嬢

 英国のニューポート子爵アレクサンダー・ブリッジマンAlexander Bridgeman, Viscount Newport)とエリザ・リーピナ嬢(Eliza Liepina)が婚約したようです。

 ニューポート子爵は、英国の連合王国貴族/第7代ブラッドフォード伯爵リチャード・ブリッジマン閣下の継嗣です。
 1980年9月6日生まれの40歳で、すでに地所を任されている模様。

 エリザ・リーピナ嬢は1991年生まれの29歳。

 この婚約にもオンライン通話の Zoom が一役買っているそうです。

 

 (英語)SEBASTIAN SHAKESPEARE: Bradford heir wins approval of marriage… through Zoom  | Daily Mail Online

 (英語)Peerage News: The Earl of Bradford's son and heir engaged

 

 なお、ブラッドフォード伯爵は、爵位売買詐欺に関する批判サイトで知られています。

 (英語)Welcome to Fake Titles – Fake Titles

I will put it very simply, “You cannot purchase a genuine British title, with one exception, the feudal title of a Scottish baron; and certainly cannot buy a peerage title”. Scottish Feudal Baronies fetch a mighty price; the Barony of MacDonald was up for sale at over £1 million.

 スコットランドの封建男爵以外は、英国貴族の称号を買うことは出来ないという話です。

※スコットランド貴族にはロード・オブ・パーラメント(Lord of Parliament)というものがあり、これが他の(普通?の)男爵に相当します。