インタビュー記事(ドイツ語):ハプスブルク家当主オーストリア大公カール殿下へのインタビュー「君主政は時代遅れではない」(2018年10月)

 オーストリア帝室・ハンガリー王室のハプスブルク家当主【ハプスブルク=ロートリンゲン家当主】のオーストリア大公カール殿下(オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : カール・フォン・ハプスブルクKarl von Habsburgカール・ハプスブルク=ロートリンゲンKarl Habsburg-Lothringen)へのインタビュー記事です。

 

 (ドイツ語)Karl von Habsburg: "Die Monarchie ist nicht von gestern"

 

 「君主政は時代遅れではない」という意味のタイトルとなっていますが、あまりそのような内容はなく(というか特に目新しいものがないというか)、雑多な話がいくつか目に留まるくらいでしょうか。

※ざっと読んだだけなので抜けているかもしれませんが。

 

 最初の質問の回答から、パスポートは「Karl Habsburg Lothringen」(※記事中には「Habsburg」と「Lothringen」の間にハイフンがありませんが、本当についてないのかはわかりません)だが、父の故オットー大公殿下が「オットー・フォン・ハプスブルクOtto von Habsburg)」として知られているので、一般的な名乗りはそれに合わせているというような回答があります。
 また、カール大公殿下の公式サイトで、「Karl von Habsburg」と「von」が使われているため、これがオーストリア法(「von」が使えない)違反として訴訟を起こされていますが、これについては、「まだ捕まっていない」と答えているだけです。

殿下の公式サイト:
 (ドイツ語)Karl von Habsburg: Die offizielle Website von Karl von Habsburg

 

 また、言語についてですが「我々は子供の頃から五つの言語を学ぶ」と答えています。
 次女のオーストリア大公女グローリア殿下(オーストリア皇女 : ハンガリー王女 : ベーメン王女 : Her Imperial and Royal Highness Archduchess Gloria of Austria, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia : グローリア・フォン・ハプスブルクGloria von Habsburgグローリア・ハプスブルク=ロートリンゲンGloria Habsburg-Lothringen)はアラビア語を学んでいるそうです。

 

インタビュー記事:ロシア帝室ロマノフ家当主/ロシア女大公マリヤ殿下がウクライナに独立正教会を設置しようとしているキリスト教/コンスタンティノープル全地総主教庁を批判「首位性は儀礼的なもの」「あそこはアンティオキア総主教庁から独立したが今は指示を受けたりしない」「自らが独立を認めた教会へ介入する権利はない」(2018年9月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 ロシア帝室ロマノフ家当主/ロシア女大公マリヤ殿下(Head of the Russian Imperial House : Her Imperial Highness The Grand Duchess Maria Wladimirovna of Russia)が、Interfax のインタビューを受けた模様です。
 元が英語なのか、そのロシア語版の翻訳なのかわかりませんが、英語記事がロシア帝室公式サイトに掲載されています。

 

 (英語:ロシア帝室公式サイト)Russian Imperial House – Grand Duchess Maria of Russia: Constantinople’s position will lead to the splintering of the very foundations of Orthodoxy

 

 キリスト教/東方正教会/全地総主教庁(コンスタンティノープル)が、ウクライナの管轄権を持つロシア正教会モスクワ総主教庁の許諾なしに一方的に「ウクライナへの独立正教会設置準備」を始めたことについて聞かれ、それを批判している内容です(「非常に悲しんでいる」というような言葉もありますが)。

 自らは、聖職者でも歴史家でもないため専門家ではないと前置きしつつも、全地総主教庁(コンスタンティノープル)の首位性は儀礼的なものであり実質はないとし、コンスタンティノープルはもともとはアンティオキア総主教庁から独立したが(大昔ですが)その後に指示を受けたりしていないことを例示し(これは微妙です。少なくとも初期の総主教らはアンティオキアに叙任されていたという話もあります。とはいえ現在はもちろんそうではありません)どの教会であれ独立正教会と認めた教会へは介入する権利は持っていないと述べています。

 また、東方正教会の理論としてどうなのかはわかりませんが、「母なる教会」(Mother Church)と「娘である教会」(Daughter Church)は、母が娘の独立を認めたら「姉妹教会」(Sister Church)になる、という表現を用いています(あくまで表現です。この表現は初めて見ましたが……通常は独立を認めても「母なる教会」は「母なる教会」と表現されます)。

 結論として、コンスタンティノープル全地総主教庁の行動は、東方正教会を分裂させるものだ、としています。

 

 全体の話の流れはロシア正教会側の主張とほぼ同じですが、「母なる教会」関連の表現ではさらに踏み込んでおり、これはあるいはロシア正教会モスクワ総主教庁とは立場が違うかもしれません(この理屈であれば、ロシア正教会モスクワ総主教庁が独立を認めた教会側はロシア正教会を「母なる教会」と呼ぶ必要はないことになりますので)。

 

ガッサーン朝後継を称するアル=ヌーマーン8世殿下が、キリスト教/アルメニア使徒教会/キリキア・カトリコスのアラム1世聖下を訪問(2018年8月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 2018年8月22日、ガッサーン王朝の後継を称しているガッサーン王子アル=ヌーマーン8世・ガリオス・エル・シェモル殿下(His Royal Highness Prince Gharios El Chemor of Ghassan Al-Nu’man VIII)は、キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会(アルメニア正教会)のキリキア・カトリコスアラム1世聖下(His Holiness Aram I, Catholicos of Great House of Cilicia)を訪問しました。
 殿下は、アラム1世聖下を、殿下が総長を務める聖大天使ミカエル神聖騎士団(Sacred Order of Saint Michael Archangel)の最高位に叙任したようです(おそらくナイト・グランド・カラー)。
※公式サイトのVIPのページに、おそらくこの最高位を叙任されている人々の写真が掲載されています(「VIP」って……)。ページの下部に、王室関係とキリスト教聖職者関連と国家元首格だけ名前を書いておきます

 この殿下は去年まで“His Imperial and Royal Highness”を称していたのですが、いつのまにやら Imperial を称さなくなっています(が、まだ残っているページもあるようなので、詳細は不明です)。
 この Imperial は、東ローマ皇帝ニケフォロス1世が、ガッサーン朝の後裔であるという記述がされている書物があることによっているのではないかと思っていましたが、理由が記述された箇所を見た覚えはありません。
 殿下のサイトには、「ニケフォロス1世がガッサーン王朝の当主であると宣言したことにより、ガッサーン王朝の構成員は東ローマ皇帝の一族となりその継承権を得た」ととれるような記述がありました(なお、当主であると宣言したというのが本当かどうか知りませんが、そもそもガッサーン朝の後裔かどうかもわからないのでは……)。

 さて、ここでこの人物に関してすべてを説明する知識はありませんが、いちおう「こんな感じじゃないの?」と思っていることを書いておきます(責任は持てません)。

  • レバノンにガリオスという名の一族は存在し、同国の混乱で世界中に散らばっています。レバノンには政治家などの有力者もいます。
  • この殿下がこの一族の一員かどうかもよくわからない(ブラジル生まれ?)のですが、当主かどうかはそれ以上にわかりません
  • ガリオスという一族は、シェモルという一族をへて、先祖はガッサーン朝であるという話はあります(が、どこまで信用できるのかはわかりません。殿下の公式サイトでは、歴史学者がそういっているというようなことが書いてありますが、そもそも殿下の公式サイトが信用できない状況では……)
  • 公式サイトなどの主張では、誘導的な記述(Aが承認された、ということを書いて、あたかもBも承認されたかのように思わせるといったようなこと)が多く、はっきりってうさんくさいです。
  • とはいうものの、今回、キリキア・カトリコス庁が「HRH (His Royal Highness)」としたようにレバノン共和国内で「Royal Highness」で書かれる例を複数確認しています。これでいいのか……?

 なお、殿下は、空手、古武道、合気道を学んでいるそうです(なぜますますうさんくさくなるのか……)。

 

 (英語:アルメニア使徒教会キリキア・カトリコス庁公式サイト)HIS HOLINESS ARAM I RECEIVED PRINCE GHARIOS EL-CHEMOR OF GHASSAN AL-NU’MAN VIII | Armenian Church Catholicosate of Cilicia

 (英語:アル=ヌーマーン8世殿下のブログ)Armenian Orthodox Patriarch joins “One Voice for Christians” – THE ROYAL HERALD

 

Armenian Churchさんのツイート: "On August 22nd, 2018, His Holiness Aram I has generously received the #Royal House of Ghassan headed by HRH #Prince Gharios El Chemor of Ghassan Al-Nu’man VIII. #armenianchurch #holyseeofcilicia #stmarymonastery #մեծիտաննկիլիկիոյկաթողիկոսութիւն… https://t.co/H5krukHJCT"

 

Prince Gharios El Chemorさんのツイート: "Latest article!!! https://t.co/t0w2r7lDyv"

 

Prince Gharios El Chemorさんのツイート: "Doing one of my favorite things in life, directing one episode of our series of documentaries “One Voice for Christians” with His Holiness Catholicos Aram I The Armenian Orthodox Patriarch of Cilicia https://t.co/Fj9HrfMa4B… https://t.co/mPUHef3chR"

 

Amazing audience with His Holiness… – Royal House of Ghassan | Facebook

 

 聖大天使ミカエル神聖騎士団(Sacred Order of Saint Michael Archangel)の「VIP」のページに現時点で写真が掲載されている人々の名前を書いておきます。

 なお、同騎士団は、非宗教の世俗騎士団で、おそらく慈善事業をおこなう NGO です。
 騎士団が NGO という例は多いです。集金と節税とイメージアップが同時におこなえます。
 ちなみに誤解している人がたまにいますが、主権実体であるマルタ騎士団はそれらとはまったく別種のものです。マルタ騎士団総長は外交関係を樹立している国々を公式訪問すれば国家元首と同じく日本でいう国賓待遇が取られます(公式訪問を短期間に繰り返せば、国家元首もそうですが、国賓待遇にはなりません)。

 話がそれましたが、掲載されている方々(前職・元職の場合、叙任当時は現職かもしれません):

  • キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis
  • レバノン共和国大統領ミシェル・アウン大将閣下(His Excellency General Michel Aoun
  • ブヤル・ニシャニBujar Nishani)元・アルバニア共和国大統領
  • アルバニア王室当主/アルバニア皇太子レカ2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Leka II of the Albanians)
  • キリスト教/東方正教会首席/コンスタンティノープル=新ローマ大主教・全地総主教バルソロメオス聖下(バーソロミュー1世世界総主教バルトロマイ1世ヴァルソロメオス1世 : His All-Holiness Bartholomew, Archbishop of Constantinople-New Rome and Ecumenical Patriarch)
  • キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会の首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下(His Holiness Pope Tawadros II of Alexandria)
  • キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会の首座/アンティオキア・全レバント総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下(His Beatitude and Eminence Moran Mor Béchara Boutros Cardinal Raï, O.M.M. , Patriarch of Antioch and the Whole Levant)
  • キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会(アルメニア正教会)のキリキア・カトリコスアラム1世聖下(His Holiness Aram I, Catholicos of Great House of Cilicia)
  • キリスト教/ローマ・カトリック教会/ローマ教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿座下(His Eminence Kurt Cardinal Koch, President of the Pontifical Council for Promoting Christian Unity)
  • キリスト教/東方正教会/アルバニア正教会の首座/ティラナ・ドゥラス大主教アナスタシオス座下(His Beatitude Archbishop Anastasios of Tirana and Durres, Primate of Albania)
  • キリスト教/ローマ・カトリック教会/カンポス司教ロベルト・フランシスコ・フェレリア・パス座下(Bishop Roberto Francisco Ferrería Paz, Bishop of Campos)
  • “シェイフ”・ セリム・エル・シェモル公子(Prince Cheikh Selim El Chemor
  • ローマ教皇庁東方教会省長官レオナルド・サンドリ枢機卿座下(His Eminence Leonardo Cardinal Sandri, Prefect of the Congregation for the Oriental Churches)
  • キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会/ドイツのヘクスター主教ダミアン座下(His Grace Damian, Bishop of Höxter)
  • キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会/ロンドン大主教【ロンドン大司教】アンゲロス座下(His Eminence Archbishop Angaelos of London)
  • キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会/エルサレム名義補佐司教マルーン・エリアス・ニメー・ラハム大司教座下(His Most Reverend Excellency Monsignor Archbishop Maroun Elias Nimeh Lahham, Auxiliary Bishop Emeritus of Jerusalem : メダバ名義大司教 : Titular Archbishop of Medaba)
  • キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会/ハイファ・聖地大主教/イスラエル・パレスチナ総司教代理/ヨルダン総司教代理/ムーサ・エル・ハーゲ座下(His Most Reverend Excellency Monsignor Archbishop Moussa El-Hage, O.A.M., Archbishop of Haifa and the Holy Land, Patriarchal Exarch of Jerusalem and Palestine, Patriarchal Exarch of Jordan)
  • キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会/ノッサ・セニョーラ・ド・リバノ・エン・サンパウロ司教エドガー・アミーン・マディ座下(Bishop Edgar Amine Madi, Bishop of Nossa Senhora do Líbano em São Paulo)
  • トーマス・シルマッハー教授(Prof. Dr. theol. Dr. phil. Thomas Schirrmacher, PhD, ThD, DD)
  • “シェイフ”・エリー・ガリオス博士(Sheikh Dr Elie Gharios
  • シャリッファ・ブドゥールShariffa Bdour)【ハーシム王室と書いてありますが……?】