キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下とモロッコ王 モハメッド6世 陛下が会見、共同文書への署名、など(2019年3月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 モロッコ王国を訪問しているキリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)は、モロッコ王モハメッド6世陛下(His Majesty the King Mohammed VI of Morocco)と会見、ともに王廟の訪問や、エルサレムに関する共同の請願への署名、イスラム教法学者などを養成する研究所の訪問などをおこないました。

 

 (英語)Pope Francis and Moroccan King sign joint appeal for Jerusalem | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Pope Francis and Moroccan King sign joint appeal for Jerusalem – YouTube

 

 (英語)Pope visits King Mohammed VI Institute, where 1,200 imams have been trained | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Pope visits King Mohammed VI Institute, where 1200 imams have been trained – YouTube

 

 モロッコ訪問:ムハンマド6世と教皇、エルサレムをめぐる共同アピール – バチカン・ニュース
 モロッコ:教皇、イスラム教の研究所を訪問 – バチカン・ニュース

 (英語:バチカン・ニュース)Pope in Morocco: visit to Mausoleum, signing the Book of Honour – Vatican News
 (英語:バチカン・ニュース)Pope Francis and King Mohammed VI make appeal for Jerusalem – Vatican News

 (英語:ローマ教皇聖座公式サイト)Apostolic Trip of His Holiness Francis to Morocco (30 to 31 March 2019) – Visit to the Mohammed V Mausoleum, Courtesy Visit to King Mohammed VI, and Visit to the Mohammed VI Institute for the Training of Imams, Mordichines and Mordichates
 (英語:ローマ教皇聖座公式サイト)Apostolic Trip of His Holiness Francis to Morocco (30 to 31 March 2019) – Appeal of His Majesty King Mohammed VI and His Holiness Pope Francis on Jerusalem / Al Quds Holy City and place of encounter

 

キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下のモロッコ訪問始まる。モロッコ王 モハメッド6世 陛下が出迎える(2019年3月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)のモロッコ王国訪問が始まりました。
 空港では、モロッコ王モハメッド6世陛下(His Majesty the King Mohammed VI of Morocco)、“ムーレイ”・エル・ハッサン皇太子殿下(His Royal Highness Crown Prince Moulay El Hassan)、(おそらく)“ムーレイ”・ラシッド王子殿下(His Royal Highness Prince Moulay Rachid)らが出迎えたようです。

 

ROME REPORTS in English:
Pope Francis arrives in Morocco – YouTube

 

Vatican News – Italiano:
L'arrivo del Papa in Marocco – YouTube

 

Vatican News – Italiano:
Papa Francesco-Rabat-Cerimonia di Benvenuto ed Incontro con il Popolo 2019-03-30 – YouTube

 

Vatican News – English:
Pope Francis-Rabat–Welcome Ceremony and Meeting with the People 2019-03-30 – YouTube

 

 教皇、モロッコの首都ラバトに到着 – バチカン・ニュース

 

ガッサーン朝後継を称するアル=ヌーマーン8世殿下が、キリスト教/アルメニア使徒教会/キリキア・カトリコスのアラム1世聖下を訪問(2018年8月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 2018年8月22日、ガッサーン王朝の後継を称しているガッサーン王子アル=ヌーマーン8世・ガリオス・エル・シェモル殿下(His Royal Highness Prince Gharios El Chemor of Ghassan Al-Nu’man VIII)は、キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会(アルメニア正教会)のキリキア・カトリコスアラム1世聖下(His Holiness Aram I, Catholicos of Great House of Cilicia)を訪問しました。
 殿下は、アラム1世聖下を、殿下が総長を務める聖大天使ミカエル神聖騎士団(Sacred Order of Saint Michael Archangel)の最高位に叙任したようです(おそらくナイト・グランド・カラー)。
※公式サイトのVIPのページに、おそらくこの最高位を叙任されている人々の写真が掲載されています(「VIP」って……)。ページの下部に、王室関係とキリスト教聖職者関連と国家元首格だけ名前を書いておきます

 この殿下は去年まで“His Imperial and Royal Highness”を称していたのですが、いつのまにやら Imperial を称さなくなっています(が、まだ残っているページもあるようなので、詳細は不明です)。
 この Imperial は、東ローマ皇帝ニケフォロス1世が、ガッサーン朝の後裔であるという記述がされている書物があることによっているのではないかと思っていましたが、理由が記述された箇所を見た覚えはありません。
 殿下のサイトには、「ニケフォロス1世がガッサーン王朝の当主であると宣言したことにより、ガッサーン王朝の構成員は東ローマ皇帝の一族となりその継承権を得た」ととれるような記述がありました(なお、当主であると宣言したというのが本当かどうか知りませんが、そもそもガッサーン朝の後裔かどうかもわからないのでは……)。

 さて、ここでこの人物に関してすべてを説明する知識はありませんが、いちおう「こんな感じじゃないの?」と思っていることを書いておきます(責任は持てません)。

  • レバノンにガリオスという名の一族は存在し、同国の混乱で世界中に散らばっています。レバノンには政治家などの有力者もいます。
  • この殿下がこの一族の一員かどうかもよくわからない(ブラジル生まれ?)のですが、当主かどうかはそれ以上にわかりません
  • ガリオスという一族は、シェモルという一族をへて、先祖はガッサーン朝であるという話はあります(が、どこまで信用できるのかはわかりません。殿下の公式サイトでは、歴史学者がそういっているというようなことが書いてありますが、そもそも殿下の公式サイトが信用できない状況では……)
  • 公式サイトなどの主張では、誘導的な記述(Aが承認された、ということを書いて、あたかもBも承認されたかのように思わせるといったようなこと)が多く、はっきりってうさんくさいです。
  • とはいうものの、今回、キリキア・カトリコス庁が「HRH (His Royal Highness)」としたようにレバノン共和国内で「Royal Highness」で書かれる例を複数確認しています。これでいいのか……?

 なお、殿下は、空手、古武道、合気道を学んでいるそうです(なぜますますうさんくさくなるのか……)。

 

 (英語:アルメニア使徒教会キリキア・カトリコス庁公式サイト)HIS HOLINESS ARAM I RECEIVED PRINCE GHARIOS EL-CHEMOR OF GHASSAN AL-NU’MAN VIII | Armenian Church Catholicosate of Cilicia

 (英語:アル=ヌーマーン8世殿下のブログ)Armenian Orthodox Patriarch joins “One Voice for Christians” – THE ROYAL HERALD

 

Armenian Churchさんのツイート: "On August 22nd, 2018, His Holiness Aram I has generously received the #Royal House of Ghassan headed by HRH #Prince Gharios El Chemor of Ghassan Al-Nu’man VIII. #armenianchurch #holyseeofcilicia #stmarymonastery #մեծիտաննկիլիկիոյկաթողիկոսութիւն… https://t.co/H5krukHJCT"

 

Prince Gharios El Chemorさんのツイート: "Latest article!!! https://t.co/t0w2r7lDyv"

 

Prince Gharios El Chemorさんのツイート: "Doing one of my favorite things in life, directing one episode of our series of documentaries “One Voice for Christians” with His Holiness Catholicos Aram I The Armenian Orthodox Patriarch of Cilicia https://t.co/Fj9HrfMa4B… https://t.co/mPUHef3chR"

 

Amazing audience with His Holiness… – Royal House of Ghassan | Facebook

 

 聖大天使ミカエル神聖騎士団(Sacred Order of Saint Michael Archangel)の「VIP」のページに現時点で写真が掲載されている人々の名前を書いておきます。

 なお、同騎士団は、非宗教の世俗騎士団で、おそらく慈善事業をおこなう NGO です。
 騎士団が NGO という例は多いです。集金と節税とイメージアップが同時におこなえます。
 ちなみに誤解している人がたまにいますが、主権実体であるマルタ騎士団はそれらとはまったく別種のものです。マルタ騎士団総長は外交関係を樹立している国々を公式訪問すれば国家元首と同じく日本でいう国賓待遇が取られます(公式訪問を短期間に繰り返せば、国家元首もそうですが、国賓待遇にはなりません)。

 話がそれましたが、掲載されている方々(前職・元職の場合、叙任当時は現職かもしれません):

  • キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis
  • レバノン共和国大統領ミシェル・アウン大将閣下(His Excellency General Michel Aoun
  • ブヤル・ニシャニBujar Nishani)元・アルバニア共和国大統領
  • アルバニア王室当主/アルバニア皇太子レカ2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Leka II of the Albanians)
  • キリスト教/東方正教会首席/コンスタンティノープル=新ローマ大主教・全地総主教バルソロメオス聖下(バーソロミュー1世世界総主教バルトロマイ1世ヴァルソロメオス1世 : His All-Holiness Bartholomew, Archbishop of Constantinople-New Rome and Ecumenical Patriarch)
  • キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会の首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下(His Holiness Pope Tawadros II of Alexandria)
  • キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会の首座/アンティオキア・全レバント総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下(His Beatitude and Eminence Moran Mor Béchara Boutros Cardinal Raï, O.M.M. , Patriarch of Antioch and the Whole Levant)
  • キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会(アルメニア正教会)のキリキア・カトリコスアラム1世聖下(His Holiness Aram I, Catholicos of Great House of Cilicia)
  • キリスト教/ローマ・カトリック教会/ローマ教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿座下(His Eminence Kurt Cardinal Koch, President of the Pontifical Council for Promoting Christian Unity)
  • キリスト教/東方正教会/アルバニア正教会の首座/ティラナ・ドゥラス大主教アナスタシオス座下(His Beatitude Archbishop Anastasios of Tirana and Durres, Primate of Albania)
  • キリスト教/ローマ・カトリック教会/カンポス司教ロベルト・フランシスコ・フェレリア・パス座下(Bishop Roberto Francisco Ferrería Paz, Bishop of Campos)
  • “シェイフ”・ セリム・エル・シェモル公子(Prince Cheikh Selim El Chemor
  • ローマ教皇庁東方教会省長官レオナルド・サンドリ枢機卿座下(His Eminence Leonardo Cardinal Sandri, Prefect of the Congregation for the Oriental Churches)
  • キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会/ドイツのヘクスター主教ダミアン座下(His Grace Damian, Bishop of Höxter)
  • キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会/ロンドン大主教【ロンドン大司教】アンゲロス座下(His Eminence Archbishop Angaelos of London)
  • キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会/エルサレム名義補佐司教マルーン・エリアス・ニメー・ラハム大司教座下(His Most Reverend Excellency Monsignor Archbishop Maroun Elias Nimeh Lahham, Auxiliary Bishop Emeritus of Jerusalem : メダバ名義大司教 : Titular Archbishop of Medaba)
  • キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会/ハイファ・聖地大主教/イスラエル・パレスチナ総司教代理/ヨルダン総司教代理/ムーサ・エル・ハーゲ座下(His Most Reverend Excellency Monsignor Archbishop Moussa El-Hage, O.A.M., Archbishop of Haifa and the Holy Land, Patriarchal Exarch of Jerusalem and Palestine, Patriarchal Exarch of Jordan)
  • キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会/ノッサ・セニョーラ・ド・リバノ・エン・サンパウロ司教エドガー・アミーン・マディ座下(Bishop Edgar Amine Madi, Bishop of Nossa Senhora do Líbano em São Paulo)
  • トーマス・シルマッハー教授(Prof. Dr. theol. Dr. phil. Thomas Schirrmacher, PhD, ThD, DD)
  • “シェイフ”・エリー・ガリオス博士(Sheikh Dr Elie Gharios
  • シャリッファ・ブドゥールShariffa Bdour)【ハーシム王室と書いてありますが……?】

 

マルタ騎士団副長(総長代行)が、アルメニア大統領セルジ・サルグシャン閣下と会見(2018年4月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 2018年4月5日、マルタ騎士団の“フラー”・ジャコモ・ダッラ・トッレ・デル・テンピオ・ディ・サングイネット副長(総長代行 : The Lieutenant of the Grand Master, Frà Giacomo Dalla Torre del Tempio di Sanguinetto)は騎士団宮殿にて、バチカン庭園の「ナレクの聖グレゴリオ像」の除幕などのために同地を訪問したアルメニア共和国大統領セルジ・サルグシャン閣下(His Excellency Mr Serzh Sargsyanセルジ・サルキシャン)と会見しました。

※セルジ・サルグシャン閣下は間もなく任期を終了し、大統領職はアルメン・サルグシャン閣下が継承します。

 

 (英語:マルタ騎士団公式サイト)The President of Armenia received by the Lieutenant of the Grand Master
 (英語:アルメニア大統領府公式サイト)President meets with the Lieutenant of the Grand Master of the Sovereign Order of Malta – Press releases – Updates – The President of the Republic of Armenia [the official site]

 

Order of Maltaさんのツイート: "Official Visit of the President of Armenia received by the Lieutenant of the Grand Master Fra’ Giacomo Dalla Torre. The #OrderofMalta and #Armenia signed a 10-year cooperation agreement, in order to expand the Order of Malta’s #health and social activities in the country.… https://t.co/UJnjpWPBCQ"

マルタ騎士団【主権実体】の憲法改正に関する集会に五大陸から140人が参加した模様(2018年2月)2016年~2017年のローマ教皇とマルタ騎士団総長の対立を念頭に総長権限の縮小が最重要項目か

※この記事は別ブログと重複します。

 2018年2月8日~2月11日の期間にイタリア共和国のローマで、マルタ騎士団の“フラー”・ジャコモ・ダッラ・トッレ・デル・テンピオ・ディ・サングイネット副長(総長代行 : Lieutenant of the Grand Master, Frà Giacomo Dalla Torre del Tempio di Sanguinetto)臨席の元、憲法改正に関する集会に五大陸から140人が参加した模様です。

 また、キリスト教/ローマ・カトリック教会のローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)より教皇の使節として、つまりマルタ騎士団を抑え込むためのローマ・カトリック教会の代表として送られてきている、ジョヴァンニ・アンジェロ・ベーチュ大司教座下(Monsignor Giovanni Angelo Becciu)が開会に臨席したようです。

 2016年~2017年に起こった当時のマシュー・フェスティング総長殿下とフランシスコ教皇聖下の間の争い(結果フェスティング殿下が辞任するも、後任の総長を選出できず、ジャコモ・ダッラ・トッレ総長代行が指名され任にあたっている。任期は一年)を念頭に、教会が騎士団を完全に抑え込むような形を整えるのが最重要項目の一つでしょう(つまり総長の権限を削るということ)。
 しかし、当時フェスティング殿下が抵抗して発言したように、主権実体の元首であるマルタ騎士団総長に対して、主権実体「ローマ教皇聖座」および主権国家「バチカン市国」の元首であるローマ教皇が“命令”するのは、主権侵害=国際法違反という見方もあり、ローマ教皇の権威に逆らうものに対して厳しいフランシスコ聖下の方針・選択がうかがえます。

 

 (英語)Constitutional Reform of the Order of Malta: in Rome the international strategic seminar – Order of Malta

Order of Maltaさんのツイート: "Constitutional Reform of the Order of Malta: in Rome the international strategic seminar "The reform aims to renew the forms of the Order founded on the same principles that inspired its creation almost one thousand years ago and its action” https://t.co/3ylSqXyutA #OrderofMalta… https://t.co/la8wWK7AS6"