訃報(2021年2月26日):ホーエンベルク公子アルプレヒト閣下、薨去(1931~2021)オーストリア系金羊毛騎士団員。ハプスブルク家のフランツ・フェルディナント大公の孫

 2021年2月26日、ホーエンベルク公子アルプレヒト閣下(His Serene Highness Prince Albrecht of Hohenberg : アルプレヒト・フュルスト・フォン・ホーエンベルクAlbrecht Fürst von Hohenbergアルブレヒト・ホーエンベルクAlbrecht Hohenberg)が薨去したようです。
 1931年2月4日生まれの90歳。

 オーストリア系金羊毛騎士団員。
 オーストリア=エステ大公フランツ・フェルディナント殿下の貴賤結婚の孫で、男系孫としては生存していた最後の人物になるでしょう。

 

 (ドイツ語)Nachruf: Albrecht Hohenberg (90) ist unerwartet verstorben « kleinezeitung.at

 (ドイツ語:死亡告知書や葬儀の様子など)Verabschiedung von seiner Durchlaucht Albrecht Fürst von Hohenberg in der Basilika Maria Taferl – Generaladjutantur

訃報(2021年3月14日?):トゥルン・ウント・タクシス公子マックス=エマヌエル殿下、薨去(1965~2021)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】軽症との情報の数日後

 2021年3月14日(13日としているところもあり)、トゥルン・ウント・タクシス公子マックス=エマヌエル殿下(His Serene Highness Prince Max-Emanuel of Thurn-Taxis : マックス=エマヌエル・プリンツ・フォン・トゥルン・ウント・タクシスMax-Emanuel Prinz von Thurn und Taxis)が薨去したようです。
 1965年6月8日生まれの55歳。
 新型コロナウイルス感染症【COVID-19】で軽症との情報が出て数日後とのことです。

 

 (ドイツ語)Society trauert – „Dosen-Prinz“ Max Thurn und Taxis stirbt an Corona | krone.at
 (ドイツ語)Society-Legende Max Thurn und Taxis stirbt an Corona – People | heute.at
 (ドイツ語)Prinz Max Thurn und Taxis an Corona verstorben | PULS 24

 

※なお、傍系で一般的に貴賤結婚の子孫とされているはずですが、称号付きで言及されていることもあるので、そうしておきます。

追記:
 上記の貴賤結婚の件ですが、現在では(やや特殊なことになっている一系統を除き)欧州で出される王侯貴族一覧の書籍や、なんらかの集いなどにおいて、トゥルン・ウント・タクシス一族内に扱いの差は見られないようです。

結婚・民事婚(2021年3月5日):ポンテコルヴォ公ジョアシャン・ミュラ殿下(ナポリ王ジョアシャン・ミュラとカロリーヌ・ボナパルトの子孫)とヤスミン・ロレーヌ・ブリキ嬢が結婚。ロシア帝室ロマノフ家継嗣/ロシア大公ゲオルギー殿下が参列

 2021年3月5日、ポンテコルヴォ公ジョアシャン・ミュラ殿下(His Highness Prince Joachim Murat, Prince of Pontecorvo)とヤスミン・ロレーヌ・ブリキ嬢(Yasmine Lorraine Briki)の民事婚の結婚式がおこなわれたようです。

 ジョアシャン・ミュラ殿下は、第8代ミュラ公ジョアシャン・ミュラ殿下の継嗣で、ナポリ王ジョアシャン・ミュラとフランス皇帝ナポレオン1世の妹カロリーヌ・ボナパルトの子孫になります。

 ヤスミン・ロレーヌ・ブリキ嬢は、イエメンの方に存在した Principauté Al Breik (ブレイク公国??)の創始者の子孫と書かれていますが、この国(?)についてはさっぱりわかりません。

 

 (フランス語)Joachim Murat, un mariage princier – Point de Vue

 

 婚約が発表されているロシア帝室継嗣のロシア大公ゲオルギー殿下(His Imperial Highness The Heir, Tsesarevich, and Grand Duke George of Russia : プロイセン王子 : Prince of Prussia)とキリスト教/東方正教会/ロシア正教会に改宗し、ヴィクトリア・ロマノヴナVictoria Romanovna)の名をえているレベッカ・ベッタリーニ嬢(Rebecca Bettarini)が参列しています。

 パンデミック下のため、大きな集まりはなかったのだろうと思いますが、ゲオルギー殿下の参列の理由は不明です。
 深読みすれば、結婚式に向けて話題を作っておきたいロシア帝室と、ナポレオンの縁戚で君主格の家柄という主張を続けているミュラ家側の利害が一致したということでしょうか。とりあえずフランス語メディアでは話題になっています。

 

Point de VueさんはTwitterを使っています 「😍Le prince Joachim Murat a épousé Yasmine Lorraine Briki, le 5 mars dernier 💍 >> https://t.co/zW7WuHy7Kx #wedding #joachimmurat #Napoleon #prince https://t.co/DBfOPXdvZd」 / Twitter

 

Point De Vue(@pointdevue) • Instagram写真と動画

 

60歳(2021年1月11日):ハプスブルク家当主/オーストリア大公カール殿下が60歳を迎える

 2021年1月11日、ハプスブルク=ロートリンゲン家当主のオーストリア大公カール殿下(オーストリア皇子・ハンガリー王子・ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : カール・ハプスブルク=ロートリンゲンKarl Habsburg-Lothringenカール・フォン・ハプスブルクKarl von Habsburg)は、60歳を迎えました。

 (なぜかアクセスしにくいように設定された)動画がひとつアップロードされており、欧州統合をメインテーマにしたスピーチが含まれています。

 

46:20過ぎからスピーチ/
Sanct Georgs-Orden:
60 Jahre Karl von Habsburg – YouTube

 (記事だけ英語:カール・フォン・ハプスブルク公式サイト)Karl von Habsburg: Speech on the Future of Europe, 11 January 2021
 (ドイツ語:カール・フォン・ハプスブルク公式サイト)Karl von Habsburg: Rede zur Zukunft Europas

動画(ドイツ語):ハプスブルク家当主/オーストリア大公カール殿下のクリスマス・メッセージ映像(2020年12月)

 ハプスブルク=ロートリンゲン家当主のオーストリア大公カール殿下(オーストリア皇子・ハンガリー王子・ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : カール・ハプスブルク=ロートリンゲンKarl Habsburg-Lothringenカール・フォン・ハプスブルクKarl von Habsburg)のクリスマス・メッセージ映像が投稿されています。

放置状態の公式チャンネルに二年ぶり以上の投稿となっています。公式チャンネルとして認識されているかどうかも極めて怪しい状況ですが。

 

KvH(カール・フォン・ハプスブルク 公式チャンネル):
Weihnachtsbotschaft 2020 von Karl von Habsburg – YouTube