訃報(2019年9月19日):ロプコヴィッツ公子ニコラウス殿下、薨去(1931~2019)

 2019年9月19日、ロプコヴィッツ公子ニコラウス殿下(His Serene Highness Prince Nikolaus of Lobkowicz : ニコラウス・プリンツ・フォン・ロプコヴィッツNikolaus Prinz von LobkowiczMikuláš Lobkowiczミクラーシュ・ロプコヴィッツ)が薨去したという情報が出ています。
 1931年7月9日生まれの88歳。

 教授号を持っており、ドイツ連邦共和国バイエルン州の私立大学であるアイヒシュテット・インゴルシュタット・カトリック大学(Catholic University of Eichstätt-Ingolstadt : ドイツ語/Katholische Universität Eichstätt-Ingolstadt)総長を務めた模様です。

 記事によると、„Fürst Lobo von Transsilvanien“(フュルスト・ロボ・フォン・トランシルヴァーニエン)と称されたりしたようですが、なぜフュルストなのかはわかりません。

 

 (ドイツ語:アイヒシュテット・インゴルシュタット・カトリック大学公式サイト)Einzelansicht – Katholische Universität Eichstätt-Ingolstadt

 (ドイツ語:現時点で記事の閲覧に登録など必要)Nachruf auf Nikolaus Prinz von Lobkowicz: Freidenker und Kämpfer für öffentliche Ordnung | Bad Aibling

 (ドイツ語)Katholischer Politologe Nikolaus Lobkowicz gestorben | DOMRADIO.DE – Katholische Nachrichten

 

誕生(2019年8月10日):エッティンゲン=エッティンゲン・エッティンゲン=シュピールベルク公子ルイス=アルプレヒト殿下が誕生。公世子フランツ=アルプレヒト殿下と公世子妃クレオパトラ殿下の第二子・長男

 2019年8月10日、エッティンゲン=エッティンゲン・エッティンゲン=シュピールベルク公世子フランツ=アルプレヒト殿下(Franz-Albrecht : His Serene Highness The Hereditary Prince of Oettingen-Oettingen and Oettingen-Spielberg)と公世子妃クレオパトラ殿下(Cleopatra : Her Serene Highness The Hereditary Princess of Oettingen-Oettingen and Oettingen-Spielberg)の間の第二子・長男となるエッティンゲン=エッティンゲン・エッティンゲン=シュピールベルク公子ルイス=アルプレヒト殿下(Louis-Albrecht : His Serene Highness The Hereditary Prince of Oettingen-Oettingen and Oettingen-Spielberg : ルイス=アルプレヒト・プリンツ・ツー・エッティンゲン=エッティンゲン・ウント・エッティンゲン=シュピールベルクLouis-Albrecht Prinz zu Oettingen-Oettingen und Oettingen-Spielberg)が誕生したようです。

 

🎡🧘🏽‍♀️🎡さんはInstagramを利用しています:「Louis-Albrecht – 10.08.2019 #🐥💙」

 

Almanach de GothaさんはTwitterを使っています: 「His Serene Highness Prince Louis-Albrecht, born 10-8-19 to Their Serene Highnesses The Hereditary Prince and Princess zu #Oettingen-Oettingen and Oettingen-Spielberg」 / Twitter

 

追記:

 (ドイツ語)Cleopatra zu Oettingen-Spielberg: Sie ist wieder Mutter geworden! Und so heißt ihr Prinz | BUNTE.de

 

結婚(2019年6月):ホーエンローエ=ランゲンブルク公子フーベルトゥス殿下とシモーナ・ガンドルフィ。フーベルトゥス殿下は冬季五輪のメキシコ代表で六回出場(メダルなし)

 2019年6月に、ホーエンローエ=ランゲンブルク公子フーベルトゥス殿下(His Serene Highness Prince Hubertus of Hohenlohe-Langenburg : フーベルトゥス・プリンツ・ツー・ホーエンローエ=ランゲンブルクHubertus Prinz zu Hohenlohe-Langenburg)とシモーナ・ガンドルフィが結婚したようです。

 フーベルトゥス殿下は冬季五輪のメキシコ代表で六回出場しています(メダルなし)。

 

 (ドイツ語)Hubertus von Hohenlohe: Der ewige Junggeselle hat geheiratet! | BUNTE.de
 (ドイツ語)Neue Prinzessin: Alle Details zur Hohenlohe-Hochzeit | kurier.at
 (スペイン語)EXCLUSIVA en ¡HOLA!: Las fotografías de la boda de Humbertus de Hohenlohe y Simona Gandolfi

 

 記事中の写真から見える日付から、挙式6月19日との推定があります。

 

 なお、フーベルトゥス殿下は、フーベルトゥス・フォン・ホーエンローエHubertus von Hohenlohe)という名乗りを使用していますが、称号などの観点からみると、フォン(von)ではなくツー(zu)が近代のホーエンローエ全体に見られる表記です。
 ただ、フォンが使用されている人物も(誤記でなければ)いるので、その辺りの事情(単に本人か親の好みかもしれませんが)はよくわかりません。

 また、上記の HOLA の記事の見出しでは「Humbertus de Hohenlohe」となっていますが、「Humbertus」は単なる誤字だと思います(本文でも m は付いていないですし)。ただ、前置が「フォン」でも「ツー」でもなく「デ(de)」に変換されているのは、欧州の王族・貴族関連でよくあることです。
 スペイン語での発音ですが、「ウベルトゥス・デ・オエンロエ」とでもなりそうですが、外来固有名称と判断する人は「フベルトゥス・デ・ホンロ」と読みそうです。またドイツ式発音を知っていて尊重する人はスペイン語中でもドイツ式で発音するでしょう(ややこしい!)。

 

結婚予定(2019年12月31日):オルシーニ=ローゼンベルク伯子コンラート殿下とゾフィー・フライイン・フォン・マルトツァーン

 2019年12月31日に、オルシーニ=ローゼンベルク伯子コンラート殿下(His Illustrious Highness Count Konrad of Orsini-Rosenberg : コンラート・グラーフ・フォン・オルシーニ・ウント・ローゼンベルクKonrad Graf von Orsini und Rosenberg)とゾフィー・フライイン・フォン・マルトツァーンSophie Freiin von Maltzahn)が、ウルリッヒシューゼン城(Schloss Ulrichshusen)で結婚の予定だということです。

 

 (ドイツ語)Sophie von Maltzahn spricht über den heimlichen Heiratsmarkt des Adels – B.Z. Berlin
※主にゾフィー嬢が出した本、ルルド巡礼とその内容、結婚に関する記事

 

 オルシーニ=ローゼンベルク家はメディアタイズド・ハウス(シュタンデスヘル)の名門。
 マルトツァーン家も長い歴史を持ち、様々な縁組でより上級の家門と結びついています。

 コンラート殿下は1982年生まれ。
 ゾフィー嬢は1984年2月14日生まれの模様。マルトツァーン家のヴァルテンベルク=ミリチ系統だと思いますが、違うかもしれません。

 

訃報(2019年7月12日):ヴィンディシュ=グレーツ公女シュテファニー殿下が薨去(1939~2019)オーストリア皇太子ルドルフの子孫。ベルギー王レオポルド2世から絶対長幼制ならベルギー女王になっていたとの記事も

 2019年7月12日、ヴィンディシュ=グレーツ公女シュテファニー殿下(Her Serene Highness Princess Stephanie of Windisch-Graetz : シュテファニー・プリンツェッシン・ツー・ヴィンディシュ=グレーツStephanie Prinzessin zu Windisch-Graetz)が薨去した模様です。
 1939年7月17日生まれの79歳(1月17日生まれとの情報は誤りのようです)。

 名族ヴィンディシュ=グレーツ家の一員で、先祖にはオーストリア皇太子ルドルフ殿下やベルギー王レオポルド2世陛下がいるようです。

 

 (フランス語)Cousine d’Albert II, la princesse Stéphanie de Windisch-Graetz est décédée – La Libre

 葬儀には、ベルギー王子ロラン殿下(His Royal Highness Prince Laurent of Belgium)が参列したとのことです。
 アルベール2世の私生児であることを主張しているデルフィーヌ・ボエルDelphine Boël)も姿を見せたようです。

 

 また下記の記事では、シュテファニー殿下はベルギー王レオポルド2世陛下から継承法が絶対長幼制になっていたならベルギー女王になっていたと言及されています。

 (オランダ語)Stéphanie de Windisch-Graetz, de prinses die koningin der Be… – Het Nieuwsblad

 こういう話は言い出したらキリがありませんが……。

追記:
 継承順を書いておきますと、
 ベルギー王レオポルド2世陛下
 → 第一子・長女のベルギー王女ルイーズ殿下(1858年生まれ)
  → 第二子のザクセン=コーブルク=ゴータ公女ドロテア殿下
 → 第三子・次女のベルギー王女シュテファニー殿下がすでに薨去し(オーストリア皇太子ルドルフ殿下との子供の)オーストリア大公女エリザベート殿下(1883年生まれ)もすでに薨去しているためその第一子のヴィンディシュ=グレーツ公子フランツ殿下(1904年生まれ) → そしてその第一子が今回薨去したシュテファニー殿下となります。