神聖ローマ皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)からフランス大使に送られた暗号の手紙が解読される(2022年11月)

 神聖ローマ皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)から、フランス王国を駐箚していた大使ジャン・ド・サン=モーリスJean de Saint-Mauris)に送られた暗号の手紙が解読されたと報道されています。

 手紙は、1547年(1543年のクレピーの和約の4年後)に書かれたもので、フランスによるカール5世に対する暗殺計画があるというフランスでの噂に関連する話題があった模様。

 

 (英語)Spain's King Charles V's secret code cracked after five centuries | Euronews

euronews:
Spain's King Charles V's secret code cracked after five centuries – YouTube

偽造と思われていた金貨が、古代ローマの時代のものと判定される(2022年11月)金貨に名前が刻まれているスポンシアヌス【スポンジアン】(3世紀?)は実在か

 1713年にトランシルヴァニア(現在のルーマニアの一地域)で発見されたスポンシアヌスSponsianusスポンジアンSponsian)という名の刻まれた金貨があったらしいです。発見当時、この名前はまったく知られていませんでした。

 金貨は、ゴルディアヌス3世ピリップス・アラブスといった、古代ローマ帝国の軍人皇帝の名が刻まれた金貨とともに発見されたようで、スポンシアヌスの金貨が本物であれば、スポンシアヌスはその時代に実在した、ごく短期に君臨した皇帝ないしは皇帝僭称者であったために、歴史に名前が残らなかった人物と推測できます。

 が、その後、専門家が、この金貨を偽造品としてしりぞけていました。

 よって、スポンシアヌスは実在しないという結論になりそうですが、一方、当時の皇帝乱立状態から、金貨が偽造であったとしても、実在しない人物だとするのには慎重な立場もあったようです(要するに本物の金貨を真似て作った可能性があるという判断なんでしょうか??)。

 そして今回、あらためて専門家が調べたところ、摩耗の状態が流通していたということを示していたり、数百年土壌の中にあったり、というようなことが確認できたということです。

 論文では、スポンシアヌスは、皇帝ガッリエヌスの時代(260年代~ゴート族などの侵入で混乱)にダキア属州が孤立し、現地の指導者となった(ならざるをえなかった)人物ではないかという可能性を指摘しています。

 

 (英語)Authenticating coins of the ‘Roman emperor’ Sponsian | PLOS ONE

 (英語)Gold coin proves 'fake' Roman emperor was real – BBC News

BBC News (World)さんはTwitterを使っています: 「Gold coin proves 'fake' Roman emperor was real https://t.co/PaRE0U4oQX」 / Twitter

ガーナ伝統的君主:アンロ・エウェ人の祭典を、アシャンティ王、ガ王、クワフ王らが訪問(2022年11月)副大統領も訪問

 ガーナ共和国のアンロ・エウェ人の祭典である Hogbetsotso festival (ホグベツォツォ・フェスティバル : ホグべチョチョ・フェスティバル)がおこなわれました。
 アンロ王トルグブイ・スリ3世陛下(His Royal Majesty Torgbui Sri III, Awoamefia of Anlo)の臨席があったほか、
 アシャンティ王オトゥムフオ・オセイ・トゥトゥ2世陛下(アシャンティ皇帝 : His Royal Majesty Otumfuo Osei Tutu II, King【Emperor】 of the Ashanti Kingdom【Empire of Ashanti】【Asantehene of Asante】, Kumasehene of Kumasi)
 グレーター・アクラ州【大アクラ州】の伝統的君主の一人、ガ王タッキー・テイコ・ツル2世陛下(His Royal Majesty King Nii Dr Tackie Teiko Tsuru II, Gã Mantse【King of the Ga State】)
 イースタン州【東部州】の伝統的君主の一人、クワフ王ダアセブレ・アクアモアー・アギャポング2世陛下(His Royal Majesty Daasebre Akuamoah Agyapong II, Kwahuhene)
 ら多数の伝統的君主の訪問があった模様。
 アシャンティ王によるこの祭典への訪問は、19世紀のコフィ・カリカリ王(Kofi Karikari)以来ということです。アカン人とエウェ人の融和につながる期待もあるようですが……。
 
 ガーナ共和国副大統領マハムドゥ・バウミア閣下(Mahamudu Bawumia)の訪問もあったようです。

 

JoyNews:
2022 Hogbetsotso festival: Vice President, Asantehene, Akuamuhene and Ga Mantse grace event – YouTube

 

JoyNews:
Ga Mantse, Nii Teiko Tsuru II, also present for the 60th Hogbetsotso Za at Anloga. – YouTube

 

JoyNews:
Arrival of Asantehene to Hogbetsotso Za – YouTube

 

JoyNews:
Ga Mantse’s Asafo Troupe at 60th Hogbetsotso celebrations. – YouTube

 

 (英語)Historic Hogbetsotso Festival: Otumfuo, Ga Mantse add colour to event – Graphic Online
 (英語)Otumfuo, Bawumia make historic appearance at Hogbetsotso – Graphic Online
 (英語)Preserving our culture and heritage is a legacy for the future of unborn generations – Bawumia – MyJoyOnline.com
 (英語)The Otumfuo-Awoamefia photo that has social media buzzing

 

2022 Hogbetsotso… – Manhyia Palace Events & Photos | Facebook

エチオピア帝室評議会議長エルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下(エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世の孫)がジャマイカを長期訪問(2022年10月)総督や要人、ラスタファリアンらと会見

 エチオピア帝室評議会議長のエルミアス・サーレ=セラシエ・ハイレ=セラシエ皇子殿下(His Imperial Highness Prince Ermias Sahle-Selassie Haile-Selassie, President of the Crown Council of Ethiopia)が、ジャマイカを長期訪問しています。
 ナショナル・ヘリテージ・ウィークのスペシャル・ゲストだということです。

 ノーマン・マンレー国際空港では、文化・ジェンダー・娯楽・スポーツ大臣オリビア・グランジ閣下(The Honourable Olivia Grange MP)の出迎えを受け、以後大臣のツイッターに多数写真が掲載されていっているので、今回の接遇担当ということになるのでしょうか。

 後述しますが、ジャマイカの総督・要人からラスタファリ・コミュニティの人々らなどを含む多数の人々との会見があり、国立公園へのハイレ・セラシエ1世の像の設置などが合意されたり、ハイレ・セラシエ1世の影響力の強さはいまだ健在に見えます。
 また、キリスト教/エチオピア正教会の礼拝などにも参列したようです。

 訪問にはサバ・ケベデ妃(Princess Woizero Saba Kebede)や、帝室評議会の関係者が同行しています。

 

 (英語:エチオピア帝室評議会 公式サイト)Crown Council Announces Agreement With Jamaican Government | The Crown Council Of Ethiopia
 ハイレ・セラシエ1世像の設置に関しての、ジャマイカ政府との合意に関する発表です。

 

ジャマイカ到着時/
CVM Television:
Haile Selassie's Grandson in Jamaica For Heritage Week | News | CVMTV – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MIF1Tj04rW0

 

ジャマイカ総督“サー”・パトリック・アレン閣下(His Excellency the Most Honourable Sir Patrick Allen ON GCMG CD KStJ)を訪問:
JISNewsさんはTwitterを使っています: 「HIH Prince Ermias Sahle Selassie paid a courtesy call to Governor-General, H.E. Most Hon. Patrick Allen today. The Prince will be staying in Jamaica for a week to take part in several activities as a special guest for National Heritage Week. https://t.co/QpqnkgjPHg」 / Twitter

Hon.Olivia GrangeさんはTwitterを使っています: 「His Excellency the Governor General of Jamica, H.E. Most Hon. Patrick Allen, graciously received HIH Prince Ermias and his delegations at Kings House. #HeritageWeek #Jamaica60 https://t.co/FKq9c9ErMq」 / Twitter

 

ラスタファリアン(?)を訪問/
One Love Jamaica:
Selassie visits Rasta for Heritage Week in Jamaica – YouTube

 

マッキー・コンシャスというアーティストが歌っている映像(後方に殿下と大臣が座っています)/
Mackie Conscious:
Prince Ermias Sahle Selassie rocks – MACKIE CONSCIOUS – YouTube

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ポルトガル王国成立879周年:ポルトガル王室当主/ブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下がコインブラ市長と共にアフォンソ1世およびサンシュ1世の王墓に献花(2022年10月)

 2022年10月5日、ポルトガル王室(ブラガンサ家)当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza)は、コインブラ市長ジョゼ・マヌエル・モンテイロ・デ・カルヴァーリョ・エ・シルヴァ閣下(His Excellency Mr José Manuel Monteiro de Carvalho e Silva)は、サンタ・クルース修道院の初代ポルトガル王アフォンソ1世および第2代ポルトガル王サンシュ1世の王墓に献花しました。

 レオン王国からのポルトガル王国独立を認めたサモラ条約(1143年)より879周年となります。

 また、「コインブラと共和国 - プロパガンダから宣言へ」という催しがコインブラの王党派を中心に企画されおこなわれたようです。

 

monarquia.tv:
DIA DA INDEPENDÊNCIA NACIONAL | TRATADO DE ZAMORA – 1143 | COIMBRA | HOMENAGEM | 05.10.2022 – YouTube

※向かって右、おなかのあたりに手をあてているのがドゥアルテ・ピオ殿下

 

Município de CoimbraさんはTwitterを使っています: 「Lançamento de obra “Coimbra e a República – da propaganda à proclamação” e homenagem a D. Afonso Henriques encerraram celebrações do 5 de outubro 📖 https://t.co/p6Xd7FxcpB」 / Twitter