エスワティニ王【スワジランド王】ムスワティ3世陛下が、中華民国(台湾)総統 蔡英文 閣下と会見(2022年10月)

 2022年10月21日、エスワティニ王ムスワティ3世陛下(His Majesty King Mswati III of Eswatini)は台湾に到着、中華民国(台湾)総統蔡英文閣下(Her Excellency Dr Tsai Ing-wen)と会見しました。

 

presidentialoffice(中華民国【台湾】総統府 公式サイト):
20221021 總統主持「軍禮歡迎史瓦帝尼王國國王恩史瓦帝三世暨王妃瑪希娃瑪」 – YouTube

 

presidentialoffice(中華民国【台湾】総統府 公式サイト):
20221021 總統與史瓦帝尼王國國王恩史瓦帝三世雙邊會晤暨見證「兩國簽署聯合聲明」 – YouTube

presidentialoffice(中華民国【台湾】総統府 公式サイト):
20221021 總統國宴宴請史瓦帝尼王國國王恩史瓦帝三世暨王妃瑪希娃瑪 – YouTube

 

 (英語:中華民国【台湾】総統府 公式サイト)President Tsai welcomes King Mswati III of Eswatini to Taiwan
 (英語:中華民国【台湾】総統府 公式サイト)President Tsai welcomes King Mswati III and Inkhosikati LaMashwama of Eswatini with full military honors
 (英語:中華民国【台湾】総統府 公式サイト)President Tsai and King Mswati III of Eswatini hold bilateral talks, witness the signing of joint declaration
 (英語:中華民国【台湾】総統府 公式サイト)President Tsai hosts state banquet for King Mswati III and Inkhosikati LaMashwama of Eswatini

 

 (英語)President Tsai welcomes King Mswati III of Eswatini to Taiwan – EIN Presswire
 (英語)President Tsai welcomes King Mswati III and Inkhosikati LaMashwama of Eswatini with full military honors – EIN Presswire
 (英語)President Tsai and King Mswati III of Eswatini hold bilateral talks, witness the signing of joint declaration
 (英語)President Tsai hosts state banquet for King Mswati III and Inkhosikati LaMashwama of Eswatini

 

蔡英文 Tsai Ing-wenさんはTwitterを使っています: 「Delighted to once again welcome King Mswati of #Eswatini to #Taiwan. We are grateful for your longstanding support for our country & look forward to further deepening our wide-ranging bilateral cooperation. https://t.co/9Ddn6Onnhe」 / Twitter

南アフリカ伝統的君主/“雨の女王”継承問題:「マサラナボ王女は雨の女王になることに興味はあるのか」と問われた国会議員が「彼女に選択の余地はない」と回答(2022年10月)南アフリカ「共和国」の未成年女子なんですが……

 延々と続いているこの問題ですが、軽くまとめたという感じの英語記事がありました。 
 内容自体は既出のものばかりですが(既出のものが混乱しているという問題はありますけれど)、以下の部分は注目に値すると思います。

 

 (英語)Battle for Modjadji Rain Queen crown is ongoing | Letaba Herald

When asked if Mosalanabo is interested in becoming the Rain Queen, Motshekga said that she does not have a choice as it is her bloodline.

「マサラナボ(王女)が雨の女王になることに興味があるかどうか尋ねられた時に、モツェクガ議員(モチェハ)は彼女の血統がそうなので彼女に選択に余地はないと言った」。

 

 なぜそこで「もちろんだ。彼女は常にそう望んできた」と言えないのか、と困惑させられます。
 王女本人は興味がないと白状しているようなものなのでは。

 

 南アフリカ共和国は国内の伝統的君主の承認をしているとはいえ、それぞれは一市民であるという前提も当然あります。
 各部族の王族かどうかという基準もあるようです(はっきりとしたことはわからないのですが、「王として認めろ」と主張して「王族ですらない」と判決を受けていた例もあるので、なにかあるのだと思ってます)。
 マサラナボ王女は王族として承認されている範囲でしょうし、継承者として認められていましたが、本人が望んでいない状況ではどうするのか。
 未成年女子(現在17歳)に女王になるのを強制するような発言が国会議員から出るようでは、民主主義の共和国ではなく、なんだかよくわからない国です。いやもう、なんだかよくわからない国なんですが

 兄のレクケラ王をたてたモジャジ王室評議会の(動機の根本はともかくとしても)政治家に引き取られたマサラナボ王女が地元にずっとおらず、儀式についても学んでおらず、その状態で来年から女王です、では伝統的でもなんでもないというのは理解できるところです。

 

 とはいうものの、公平に言って、王女は、兄やおじを含む相手と争いになっているような状況で、あえて興味があるとも言いにくいのだという可能性もあります、
 プレトリアにある高等裁判所が彼女自身が(他の関係者を除いて)相談をできる弁護士を選出するよう求めているのも現時点での彼女の考えを早く引き出さないとこの件を終わらせられないからでしょう。

 王女が女王になることを望んでいると回答した場合、モジャジ王室評議会との法廷闘争に入ります。「伝統的指導権と政府の間の枠組みに関する法律」から考えると、王室評議会による君主に関する事項を一方的に変更した決定は同法に違反している可能性は高いので、レクケラ王即位は無効と判断されるかもしれません。

 いずれにせよ、王女がどう考えているか、になるんですが……。

 

関連:
 (インデックス)(2021年)南アフリカ伝統的君主:ロベドゥ人の君主モジャジ(雨の女王)にレクケラ王子殿下が選出された件に関する記事

エチオピア帝室評議会議長エルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下(エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世の孫)がジャマイカを長期訪問(2022年10月)総督や要人、ラスタファリアンらと会見

 エチオピア帝室評議会議長のエルミアス・サーレ=セラシエ・ハイレ=セラシエ皇子殿下(His Imperial Highness Prince Ermias Sahle-Selassie Haile-Selassie, President of the Crown Council of Ethiopia)が、ジャマイカを長期訪問しています。
 ナショナル・ヘリテージ・ウィークのスペシャル・ゲストだということです。

 ノーマン・マンレー国際空港では、文化・ジェンダー・娯楽・スポーツ大臣オリビア・グランジ閣下(The Honourable Olivia Grange MP)の出迎えを受け、以後大臣のツイッターに多数写真が掲載されていっているので、今回の接遇担当ということになるのでしょうか。

 後述しますが、ジャマイカの総督・要人からラスタファリ・コミュニティの人々らなどを含む多数の人々との会見があり、国立公園へのハイレ・セラシエ1世の像の設置などが合意されたり、ハイレ・セラシエ1世の影響力の強さはいまだ健在に見えます。
 また、キリスト教/エチオピア正教会の礼拝などにも参列したようです。

 訪問にはサバ・ケベデ妃(Princess Woizero Saba Kebede)や、帝室評議会の関係者が同行しています。

 

 (英語:エチオピア帝室評議会 公式サイト)Crown Council Announces Agreement With Jamaican Government | The Crown Council Of Ethiopia
 ハイレ・セラシエ1世像の設置に関しての、ジャマイカ政府との合意に関する発表です。

 

ジャマイカ到着時/
CVM Television:
Haile Selassie's Grandson in Jamaica For Heritage Week | News | CVMTV – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MIF1Tj04rW0

 

ジャマイカ総督“サー”・パトリック・アレン閣下(His Excellency the Most Honourable Sir Patrick Allen ON GCMG CD KStJ)を訪問:
JISNewsさんはTwitterを使っています: 「HIH Prince Ermias Sahle Selassie paid a courtesy call to Governor-General, H.E. Most Hon. Patrick Allen today. The Prince will be staying in Jamaica for a week to take part in several activities as a special guest for National Heritage Week. https://t.co/QpqnkgjPHg」 / Twitter

Hon.Olivia GrangeさんはTwitterを使っています: 「His Excellency the Governor General of Jamica, H.E. Most Hon. Patrick Allen, graciously received HIH Prince Ermias and his delegations at Kings House. #HeritageWeek #Jamaica60 https://t.co/FKq9c9ErMq」 / Twitter

 

ラスタファリアン(?)を訪問/
One Love Jamaica:
Selassie visits Rasta for Heritage Week in Jamaica – YouTube

 

マッキー・コンシャスというアーティストが歌っている映像(後方に殿下と大臣が座っています)/
Mackie Conscious:
Prince Ermias Sahle Selassie rocks – MACKIE CONSCIOUS – YouTube

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エスワティニ王【スワジランド王】ムスワティ3世陛下の中華民国(台湾)公式訪問はじまる(2022年10月)

 2022年10月20日、エスワティニ王ムスワティ3世陛下(His Majesty King Mswati III of Eswatini)の中華民国(台湾)公式訪問が始まりました(18回目)。
 中華民国外交部長【外相】呉釗燮閣下(ご しょうしょう)の出迎えを受けています。

※エスワティニ王国は中華民国と国交があります。

 エスワティニから、“インコシカティ”・ラマシュワマ王妃殿下(Her Royal Highness Queen Inkhosikati LaMashwama : マシュワマ王妃)とシハニイソ・ドラミニ王女(Princess Sikhanyiso Dlamini)、ドラドラ外務大臣らが同行。

 

中華民國外交部 Ministry of Foreign Affairs, ROC〈Taiwan〉:
20221020 史瓦帝尼王國國王恩史瓦帝三世陛下國是訪問團抵台接機畫面 – YouTube

 

外交部 Ministry of Foreign Affairs, ROC (Taiwan) 🇹🇼さんはTwitterを使っています: 「Minister Wu was honored to welcome Kingdom of #Eswatini🇸🇿 HM King Mswati III on his 18th state visit to #Taiwan🇹🇼! We’re so pleased to host our friends again. We grew closer through working together to combat the pandemic & now our special 54-year bond is stronger than ever! https://t.co/yeWSAPjATy」 / Twitter

 

続報:
 エスワティニ王【スワジランド王】ムスワティ3世陛下が、中華民国(台湾)総統 蔡英文 閣下と会見(2022年10月)

記事(スペイン語):ボリビアのアフロ=ボリビア王室に関する記事(2022年10月)

 以前にも記事にしましたが、ボリビア多民族国のアフロ=ボリビア人(奴隷としてアフリカから連れてこられた人々の子孫の少数コミュニティ)と、アフロ=ボリビア王室(2007年ボリビア政府承認)およびフリオ1世陛下に関する記事が新たに出ていたのでリンクしておきます。
 内容としては特に目新しいものはありませんが……。

 記事中、ローランド皇太子殿下の年齢が27歳となっていますが、7月30日に28歳になっています。単なる誤りか、記事の構成がその前におこなわれたかのどちらかでしょう。

 

 (スペイン語)Julio Bonifaz Pinedo: el último rey de América y su monarquía afroboliviana – Latinoamérica – Internacional – ELTIEMPO.COM

EL TIEMPOさんはTwitterを使っています: 「🔴 Así vive el último rey de América y su monarquía afroboliviana ► https://t.co/DSriMMdIG1 https://t.co/gG7SDbkLv6」 / Twitter

 

 なお、この記事を英語に翻訳しているようなサイトも見かけたのですが、 Google 翻訳を通しただけのような……。
 (英語)This is how the last king of America lives and his Afro-Bolivian monarchy – Pledge Times

 

 記事中でも言及されている BBC の記事はおそらくこちらでしょう。
 (英語)Bolivia's little-known tribal kingdom – BBC Travel

 

 王室公式サイトはこちらとなります。
 (スペイン語:アフロ=ボリビア王室 公式サイト)Web Oficial de la Casa Real Afroboliviana

 

 以前に当サイトで簡単に取り上げた記事がこちら。
 記事(英語):ボリビアのアフロ=ボリビア人と、アフロ=ボリビア王室(2007年ボリビア政府承認)に関する記事(2021年3月)