動画(1時間ほど):心游舎オンラインセッション「馬があう」。三笠宮家の彬子女王殿下が臨席(2021年5月)

 2021年5月2日の、心游舎オンラインセッション「馬があう」の動画がアップロードされています。
 心游舎総裁の三笠宮家の彬子女王殿下(あきこ : Her Imperial Highness Princess Akiko of Mikasa)が臨席しました。

 

心游舎:
オンラインセッション「馬があう」vol1 – YouTube

 

事前告知の記事:
 5月2日開催 オンライントークセッション「馬があう」のご案内 | 日本の伝統文化を未来へ|一般社団法人心游舎

追記:
 動画中で言及されている彬子女王殿下による連載記事は↓です。
 彬子女王殿下と知る日本の年中行事 | 和樂web 日本文化の入り口マガジン

 現時点で
 「花見」よりも古くからある「桜狩り」とは?彬子女王殿下と知る日本文化入門 | 和樂web 日本文化の入り口マガジン
 端午の節句から感じる、日本文化の多様性とは。彬子女王殿下と知る日本文化入門 | 和樂web 日本文化の入り口マガジン
 の二本が掲載されています。

結婚(2021年5月6日):南アフリカ伝統的君主/ズールー王に指名されたミスズールー王子殿下が、指名(母・摂政マントフォンビ陛下の葬儀の日に遺書で)の前日に結婚(民事婚)していた模様。「結婚していないので王になる資格はない」との批判をかわすためか

 母であるズールー王国摂政(王妃)マントフォンビ・ドラミニ陛下(Her Majesty Queen Regent Mantfombi Dlamini)の遺書でズールー王に指名されたミスズールー・ズールー王子殿下(His Royal Highness Prince Misuzulu Zulu)、あるいはすでにズールー王ミスズールー・シンコビレ・カズウェリティニ陛下(His Majesty King Misuzulu Sinqobile kaZwelithini of Zulu)と呼んだ方がいいのかもしれませんが、ともあれ摂政の葬儀=指名の日の前日に、ントコゾ・マイイセラNtokozo Mayisela)という女性と結婚(民事婚)していたことがわかりました。

 二人の間には、9歳と3歳の王子がすでに誕生しているようです。

 

 さて、この駆け込みでの結婚は、「結婚していないので王になる資格はない」という批判をかわすためか、と思われているようです。

 そうかもしれませんが、しかしここでいくつか疑問が出ます。

 まず、「結婚していないとダメ」という批判は、ズールー王国の伝統から来るものであるはずであり、であれば(南アフリカ共和国の民事婚ではなく)ズールー王国の伝統的な結婚式をおこなわなければ条件を満たさないのではないか、ということです。

 二つ目は、そもそもそんな条件が本当にあるのか、ということです。2021年3月12日に崩御した南アフリカ共和国の伝統的君主/ズールー王グッドウィル・ズウェリティニ陛下(His Majesty King Goodwill Zwelithini of Zulu)の後継候補としては、ミスズールー王子のほかは、第一夫人との間の子息で2020年11月に薨去したレツクツラ・ズールー王子殿下(His Royal Highness Prince Lethukuthula Zuluが挙げられ、レツクツラ殿下も結婚しているという話は出ていません。
 「結婚していないと王になれない」のに、王の後継候補二人が揃いも揃って中年~初老にもなって結婚していないということがあるのかと。

 

 ともあれ、ミスズールー陛下はさらに他に二子を儲けているようで、そのうちの一人の母親である、ムポンド人の王族であるウェジズウェ・シカウ王女(Princess Wezizwe Sigcau)と戴冠式の前に結婚するという予測があるようです。

※なお、ムポンド人の王位を争っていた人物の中にウェジズウェ・シカウWezizwe Sigcau)の名があり、こちらも王女でしょうが、別人……なんでしょう。同一人物ならさすがに記事内で言及されると思います。
関連:
 南アフリカ伝統的君主:憲法裁判所がCTLDCの判断を支持。政府はムポンド人の王をザノズコ陛下だと認める手続きを開始(2018年10月)

 他の王室出身者であるウェジズウェ王女には、結婚後に Great Wife と呼ばれる資格があり、二人の子供であるジュベジズウェニ・シカウ=ズールー王子(Prince Jubezizweni Sigcau-Zulu)をすでに将来のズールー王と見る向きもあるようです。

 

 余談ですが、行政の文書からミスズールー陛下の子供の割り出しをおこなっている人物もいるようで、南アフリカ共和国では個人情報の保護があまりされていないのではないかと思われます。

 

 (英語)Documents show new Zulu King Misuzulu got married last week
 (英語)PIC: MEET ZULU KING'S NEW MAKOTI
 (英語)King Misuzulu kaZwelithini has a bride – reports

南アフリカ伝統的君主:ロベドゥ人に衝撃。モジャジ(雨の女王)にマサラナボ王女ではなく、兄のレクケラ王子が選出(2021年5月)

 南アフリカ共和国のロベドゥ王室評議会は、ロベドゥ人の君主であるモジャジ(Modjadji)または雨の女王(Rain Queen)に、レクケラ・モジャジ王子(Prince Lekukela Modjadji)を選出しました。

 これはほとんど予想されていなかったことで、妹のマサラナボ・モジャジ王女(Princess Masalanabo Modjadji)がいずれは次の雨の女王となると思われており、また南アフリカ共和国政府もそのことを承認し、適切な年齢に達した段階でそうなるであろうというのが一般的な見解でした。
 また、もし対抗馬がいるとしてもこの王子ではなく、きょうだいの母である故・女王マコボ・モジャジ6世Makobo Modjadji VI)の兄で元・摂政のムパパトゥラ王子(Prince Mpapatla)の娘の王女(つまり、いとこの王女)ではないかというのが、これもまた一般的です。理由は、ムパパトゥラ王子が摂政を務めただけでなく、同王子の妻は一族(つまり王女)であるのに対し、マサラナボ王女と今回選出されたレクケラ王子の父は平民だからです。

 今回の記事の中には、「王子でも雨を降らすことができる」とのコメントもありますが、決定の理由がよくわからないところです。

 いずれにせよ、南アフリカ共和国政府およびこのような件を取り扱う CTLDC の反応が気になるところです。

追記:
 即位式は2022年10月の予定。

 

 (英語)Modjadji Rain Queen | Reign of Queens comes to an end | eNCA
 (英語)Modjadji Royal Council announces Prince Lekukela as successor of the Balobedu tribe – SABC News – Breaking news, special reports, world, business, sport coverage of all South African current events. Africa's news leader.
 (英語)Prince Lekukela Modjadji ascends to Balobedu royal family throne – instead of his sister Masalanabo | News24

 

関連:
 (インデックス)(2021年)南アフリカ伝統的君主:ロベドゥ人の君主モジャジ(雨の女王)にレクケラ王子殿下が選出された件に関する記事

1歳(2021年5月10日):ルクセンブルク大公子シャルル殿下が1歳を迎える。ルクセンブルク大公世子ギヨーム殿下夫妻の第一子

 2021年5月10日、ルクセンブルク大公子シャルル殿下(ナッサウ公子 : ブルボン=パルマ公子 : His Royal Highness Prince Charles of Luxembourg, Prince of Nassau, Prince of Bourbon-Parma)は1歳を迎えました。

 シャルル殿下はルクセンブルク大公世子ギヨーム殿下(ギヨーム皇太子Guillaume : His Royal Highness The Hereditary Grand Duke of Luxembourg)とルクセンブルク大公世子妃ステファニー殿下(ステファニー皇太子妃Stéphanie : Her Royal Highness The Hereditary Grand Duchess of Luxembourg)の第一子・長男です。

 

Cour Grand-DucaleさんはTwitterを使っています 「Découvrez les moments magiques du premier anniversaire du Prince Charles capturés dans cette petite vidéo souvenir !❤️ ©MGD/BrainPlug https://t.co/kVARhOLMZ6」 / Twitter

 

 (フランス語:ルクセンブルク大公室 公式サイト)Le Prince Charles fête son premier anniversaire ! | Cour grand-ducale

Cour Grand-DucaleさんはTwitterを使っています 「🎂 Alles Guddes fir de Gebuertsdag / Joyeux anniversaire S.A.R. le Prince Charles célèbre aujourd’hui son premier anniversaire ! Pour ce bel événement, le Couple héritier est heureux de partager avec vous de nouvelles photos. L'album 📸 https://t.co/bU3WFwgtEn ©MGD/S.Margue https://t.co/B0JJqmZQEm」 / Twitter

 

 少し前、シャルル殿下臨席のもとで植樹がおこなわれたようです(1歳とは直接関係ないようですが)。

 (フランス語:ルクセンブルク大公室 公式サイト)Plantation d'un cerisier en l'honneur du Prince Charles à Oetrange | Cour grahttps://monarchie.lu/fr/actualites/plantation-dun-cerisier-en-lhonneur-du-prince-charles-oetrange

Cour Grand-DucaleさんはTwitterを使っています 「LL.AA.RR. le Prince Guillaume, la Princesse Stéphanie et leur fils, le Prince Charles, se sont rendus à Oetrange pour la plantation d’un cerisier offert par la commune de Contern en l’honneur du petit Prince, né il y a presque un an. ©MGD/S.Margue https://t.co/PIJzcLy8we」 / Twitter

結婚(2021年5月):南アフリカ伝統的君主/ムポンドミセ人の王 ルズコ・マティワネ 陛下が、第二夫人としてシヨンワベレ・ランガ王女(ムポンド王の一族?)と結婚

 南アフリカ共和国の伝統的君主の一人、ムポンドミセ人の王ルズコ・マティワネ陛下(Luzuko Matiwane, The King of AmaMpondomise)が、第二夫人としてシヨンワベレ・ランガ王女(Princess Siyonwabele Langa)と結婚したようです。

 同王は、(だいぶ前に確認した限りですが)南アフリカ共和国の「伝統的指導権に関する議論と主張を扱う委員会(CTLDC)」の承認を受けていなかったと思います。
 現在の状況は不明。

 同王女はムポンド王の一族という情報もありますが、ムポンド王というだけではどの王かわからないので、こちらも詳細は不明です。が、他の王族出身なので Great Wife の称号で言及されることになるでしょう。
 また、王との子供を懐妊しているようで、息子であれば王の継嗣となる可能性が高いです。

 ムポンドミセ人とムポンド人は非常に近いようで、先祖が双子という伝承もあるようです。

 

SABC News:
AmaMpondomise King Luzuko Matiwane marries a second wife – YouTube

 

 (英語)AmaMpondomise King Matiwane takes second wife, Princess Langa – SABC News – Breaking news, special reports, world, business, sport coverage of all South African current events. Africa's news leader.