インタビュー記事(英語【訳?】):セルビアの旧ユーゴスラビア皇太子アレクサンダル2世殿下へのインタビュー記事。例によって君主政がうまくいっている例として「Japan」が挙がる(2017年11月)

 現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラビア王室の、
 ユーゴスラヴィア皇太子アレクサンダル2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Alexander II of Yugoslavia / Serbia)、
 ユーゴスラヴィア皇太子妃カタリナ殿下(英語ではキャサリン皇太子妃 : Her Royal Highness Crown Princess Katherine of Yugoslavia / Serbia)、
 へのインタビュー記事が、王室公式サイトに掲載されています。
 もとの記事はセルビアの地方紙かなにかでしょうか。よくわかりません。

 

記事:
 (英語:セルビア王室公式サイト)Crown Prince Alexander and Crown Princess Katherine Interview for Kurir newspaper – We are ready for the return of the monarchy | The Royal Family of Serbia

 

 内容ですが、まずは、アレクサンダル殿下と先妻の間の次男、フィリップ王子殿下(His Royal Highness Prince Philipフィリプ・カラジョルジェヴィッチFilip Karađorđević)と、ダニカ・マリンコヴィッチ嬢(Danica Marinković)の結婚。
 今年(2017年)10月にベオグラードの聖天使首ミハイル大聖堂にて挙式。
 例によって、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会(当然のことながら発言などではセルビア王室構成員を称号・敬称つきで言及しています)のセルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)が司式。
 なお、ダニカ妃殿下の懐妊も伝えられています。
 関連して、カタリナ皇太子妃殿下の前夫との二人の子供、デイヴィッド・アンドルーズDavid Andrews)・アリソン・アンドルーズAlison Andrews)もそれぞれ子供がおり、今回の結婚に至るまで、アリソンが気をまわしたらしいようなコメントがあります(なお、アリソン・アンドルーズは、王室関連行事への出席がそれなりに多いです)。
 さらに家族が増えることを喜んでいるようです。
 また記事中にはありませんが、セルビア王室近親以外の王室関連出席者として

  • スウェーデン皇太子ヴィクトリア殿下
  • 前スペイン王妃ソフィア陛下
  • カラブリア公爵未亡人アナ殿下(オルレアン家出身で(旧)両シチリア王室カラブリア系に嫁ぎ、夫はスペイン王子の称号を保有していた)

 らが参列した模様。

 また、アレクサンダル皇太子殿下は、セルビアのEU加盟を重視しているようなのと、西欧へのあこがれのようなもので若者がセルビアを捨てていっている現状への強い警戒も示しています。

 白宮殿【White Palace】にかかわること、ペータル2世アレクサンダル1世マリア王妃トミスラヴ王子アンドレイ王子などへも言及があります。

 そして、セルビア共和国のほか、ボスニア・ヘルツェゴビナのスルプスカ共和国【セルビア人共和国】への言及。セルビアは現体制・現政権、セルビア正教会、旧ユーゴスラビア王室、とあらゆる分野を通じてスルプスカ共和国への影響を強めていますが、今回は特にさほどその話は出ていません。

 やはり出てきたのは、君主政復活と、「~のような国々はうまくいっているじゃないか」という話。

The most successful states are constitutional monarchies, the Scandinavian countries are an excellent example of this, and not forget Japan.

適当訳:「もっとも成功している国々は立憲君主制国家、北欧の各国はそのすばらしい成功例だ、日本も忘れてはいけない
 ということなのですが、日本とセルビアでは……状況が違いすぎて……。

 そのほか、英国のエリザベス2世陛下と夫のエディンバラ公爵フィリップ王子殿下の結婚70周年式典に出席予定の話(なお、無事出席があり、もう式典は終わりました)。
 ここでジョージ6世の名前も言及されています。

 そのほか、ミハイロ王子殿下(1985年生まれの方)とリュビツァ・リュビサヴリェヴィッチ妃殿下の名前や、ペータル3世王世子殿下の名前も少し出ています。

 

ベルギー王子ロラン殿下「私への予算を減らすのは人権侵害」(2017年12月)

 ベルギー王子ロラン殿下(His Royal Highness Prince Laurent of Belgium)が、殿下一家への予算を減らされたり活動を制限されたりされそうなので、シャルル・ミシェル首相に対し弁護士などを通じて抗議をおこなっているようです。

 特に外国からの訪問者との会見を制限するのは、“社会的孤立の強要”であり、欧州人権条約(ECHR)に違反しているとし、その他今までの活動に制限があったことを考慮して金をよこせようするに普通に生きていくことを許されず、公務をこなすために自分で仕事を選んで経験をつんでいくことも許されなかったのに、いきなり「もう金をやらん」といわれても困る、ということだと思いますが)と主張しているようです。

 もともと問題児な人ですが、ここまでストレートに「金よこし続けろ!」というのは初めてで(王子への予算を減らすと欧州人権条約違反!)、ベルギーはまたひとつどうでもいい問題に対応する必要が出てきました。

 

もう少し詳細:
 ベルギー王子ロラン殿下の予算が15%減らされる模様。政府に断りなく行動を続けたのが問題視。殿下は決定を不服とし提訴も考えている模様(2017年12月)

 

ロシア貴族の家系のオーストリア大統領がマルタ騎士団副長(総長代行)を公式訪問(2017年11月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 ロシア貴族の家系のオーストリア共和国大統領アレクサンダー・ファン・デア・ベレン博士閣下(His Excellency Dr Alexander Van der Bellen)が、マルタ騎士団の“フラー”・ジャコモ・ダッラ・トッレ・デル・テンピオ・ディ・サングイネット副長(総長代行 : Lieutenant of the Grand Master, Frà Giacomo Dalla Torre del Tempio di Sanguinetto)を訪問したようです。

 マルタ騎士団グランド・コマンダー“フラー”・ルートヴィヒ・ホフマン・フォン・ルマーシュタイン閣下(His Excellency the Venerable Bailiff Fra’ Ludwig Hoffmann von Rumerstein)、
 マルタ騎士団グランド・チャンセラーアルプレヒト・フライヘル・フォン・ベーゼラガー閣下(Grand Chancellor, His Excellency Albrecht Freiherr von Boeselager, Bailiff Grand Cross of Honour and Devotion in Obedience)、
 が同席した模様。
 前者はオーストリア貴族の家系、後者はドイツのプロイセン貴族の家系です。

 

Order of Maltaさんのツイート: "Official Visit of the President of Austria Alexander Van der Bellen received by the Lieutenant of the Grand Master Fra’ Giacomo Dalla Torre… https://t.co/EY2iOxj07b"

 

Official Visit of the President of Austria received by the Lieutenant of the Grand Master – YouTube

 

ドイツがマルタ騎士団と外交関係を樹立。ガブリエル副首相兼外相が騎士団本部を訪問(2017年11月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 ドイツ連邦共和国が、主権実体のマルタ騎士団と外交関係を樹立した模様です。

 ドイツ連邦共和国連邦副宰相・外務大臣ジグマール・ガブリエルSigmar Gabriel, Vice Chancellor)閣下がマルタ騎士団本部館を訪問したようです。

 マルタ騎士団側は、外務大臣的職掌を多く含む“グランド・チャンセラー”のアルプレヒト・フライヘル・フォン・ベーゼラガー閣下(Grand Chancellor, His Excellency Albrecht Freiherr von Boeselager, Bailiff Grand Cross of Honour and Devotion in Obedience)が出迎えた模様。

 

 (英語:マルタ騎士団公式サイト)Official Visit of the German Foreign Minister Sigmar Gabriel, for the opening of diplomatic relations between
 (英語:ドイツ外務省公式サイト)Foreign Minister Sigmar Gabriel travels to Italy – Federal Foreign Office
 (英語:ドイツ外務省公式サイト)Germany establishes diplomatic relations with the Order of Malta – Federal Foreign Office

 

Order of Malta | Official Channel(マルタ騎士団公式チャンネル):
Germany and the Sovereign Order of Malta establish diplomatic relations – YouTube

 

続報:
 先月の話ですが、マルタ騎士団駐箚の初代ドイツ大使として(ローマ教皇聖座兼轄の)アンネッテ・シャーヴァン【アネッテ・シャバーン】閣下(博士論文盗用疑惑で辞任した元大臣)がマルタ騎士団副長に信任状を捧呈した模様(2018年4月)ドイツとマルタ騎士団は2017年11月に外交関係を樹立

 

天皇(明仁)陛下の退位日及び皇太子(徳仁親王)殿下の即位日に関する疑問(2017年11月)

 NHKや報道各社によりますと、天皇陛下(明仁あきひと : Emperor Akihito of Japan : His Majesty【His Imperial Majesty】 The Emperor)の退位日と皇太子殿下(徳仁親王 : なるひと : Crown Prince Naruhito : His Imperial Highness The Crown Prince of Japan)の即位日の想定が2案あり、

  • 再来年【2019年】4月30日退位、翌5月1日即位(統一地方選挙が終わったあと)
  • 再来年【2019年】3月31日退位、翌4月1日即位(年度末)

 となっているようです(理屈はよくわかりませんが、前者の統一選挙日程への配慮は皇室の政治利用にはならないということになっているのでしょう)。

 ところで。
 「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」では、法律の施行の日に天皇(明仁)陛下が退位し皇太子(徳仁親王)殿下が直ちに即位するという主旨が定められています。
 つまり「直ちに」を文字通りに解釈すれば退位と即位が同日になるはずで、だとすると上の2条件(翌日に即位)で直ちに即位という定めを満たすには月末日24:00=翌月1日0:00に退位と即位を瞬間的に連続しておこなうというわかりにくいことになると思うのですが……。

 それともこれはルールに興味のない人たちへのわかりやすい説明であって、実際はどちらかの日付で退位と即位をおこなうのでしょうか。