来日中のバーレーン王国南部県知事【南部州知事】ハリーファ・ビン・アリ殿下が日本国外相 河野太郎 閣下と昼食会。日本・バーレーン経済交流協会の会合では日本語でのスピーチも(2019年3月)同殿下はバーレーン王国首相ハリーファ王子殿下の孫

 2019年3月25日、戦略的実務者招聘【(外務省)戦略的実務者招へい】にて来日中のバーレーン王国南部県知事【南部州知事】“シャイフ【シェイク】”・ハリーファ・ビン・アリ・ビン・ハリーファ・アル・ハリーファ殿下(His Highness Shaikh Khalifa bin Ali bin Khalifa Al Khalifa)は、日本国外務大臣河野太郎閣下(こうの たろう : His Excellency Mr Tarō Kōno)と昼食会で会談しました。
※日本国外務省表記は「南部」ですが、下記本人のスピーチで「南部」といっているように思うので併記しておきます。

 また、下と昼食会。ハリーファ・ビン・アリ殿下は、日本・バーレーン経済交流協会【JBECA】の会合では、日本語でスピーチをしました。

前半は河野外相との昼食会の写真、02:20あたりからハリーファ・ビン・アリ殿下の日本語でのスピーチ/
Bahrain TV News Center مركز الأخبار:
البحرين مركز الأخبار : سمو محافظ المحافظة الجنوبية يلتقي وزير الخارجية الياباني 25-03-2019 – YouTube

 

 このハリーファ・ビン・アリ殿下が何者かということについて説明しておきます。
 父は、バーレーン王国副首相“シャイフ【シェイク】”・アリ・ビン・ハリーファ・アル・ハリーファ殿下(His Highness Shaikh Ali bin Khalifa Al Khalifa)。
 祖父は、バーレーン王国首相ハリーファ・ビン・サルマン・アル・ハリーファ王子殿下(His Royal Highness Prime Minister Prince Khalifa bin Salman Al Khalifa)で、現在の世界で首相職にある中で最も在任日数の長い首相といわれています(現時点で83歳という話ですが……)。また、国王・皇太子と共に、同王国での“トロイカ体制”を築いて国政をリードしてます。首相は、血縁では国王の叔父にあたります。したがって首相の孫である、今回来日したハリーファ・ビン・アリ殿下はバーレーン国王の従弟の息子になります。
 同王国での王子(プリンス)ですが、この首相のハリーファ王子殿下のほかは、バーレーン王国皇太子・副最高司令官・第一副首相サルマン・ビン・ハマド・アル・ハリーファ王子殿下(His Royal Highness Prince Salman bin Hamad Al Khalifa, Crown Prince)しかいません(つまりバーレーン王国には王子は二人しかいません)。余談ですが、サルマン皇太子殿下は、バーレーンが王国になる前から皇太子(Crown Prince)でしたが、王国になった後しばらくして「Prince」と「His Royal Highness」になっています。
 王子が二人しかいないわけなので、今回来日したハリーファ・ビン・アリ殿下も王子ではないということになります。しかし、副首相である父や本人も(格が下ではありますが)殿下(His Highness)と称されています。ここのルールは明文化されているものを見たことはありませんが、現在のバーレーン王国国王ハマド・ビン・イーサ・アル・ハリーファ陛下(His Majesty King Hamad bin Isa Al-Khalifa)の男系男子(「His Royal Highness」である皇太子以外)と、首相の息子の副首相、その副首相の息子のハリーファ・ビン・アリ殿下には「Highness」が使用されているのを確認しており、現国王の男系男子に関しては必ず使用されているのではないかと思います。首相の子孫のほうは、男系男子全員なのか、息子の副首相と孫の南部県知事だけなのか、これはもう少し情報を探らないと確定できないません(ほかの人を報道で見ない)。

 

 今回、日本政府が(「外務省が」というほうが正確なのかどうかいまいちわかりませんが)戦略的実務者招聘【(外務省)戦略的実務者招へい】でハリーファ・ビン・アリ殿下を招いた理由ですが、中東では毎年10~20人ほど招かれているようなので、そこまで高い扱いをしているのかは外交の専門家ではない当方には判断できません。

 ただ、上記の長い文章をまじめに読んでくださった方なら同じように思うかもしれませんが、なんとなく将来的に首相(と王子)を世襲するのではないかと思ったりもします。

 

 なお、ここまでの日程では、
 バーレーン王国駐箚日本国特命全権大使伊藤秀樹閣下(いとう ひでき : His Excellency Hideki Itō)、
 日本国駐箚バーレーン王国特命全権大使アハメッド・ムハッマド・ユースフ・アルドーセリ閣下(His Excellency Mr Ahmed Mohamed Yusuf Aldoseri)、
 が同行しているようです。

 

 河野外務大臣とハリーファ・バーレーン王国南部県知事との昼食会 | 外務省

外務省さんのツイート: "【河野外務大臣とハリーファ・バーレーン王国南部県知事との昼食会】  河野外務大臣は,25日,戦略的実務者招へいにて訪日中のハリーファ・バーレーン王国南部県知事と昼食会を行い,同知事の流ちょうな日本語を賞賛しました。 https://t.co/MyHUmv6fNb… https://t.co/FP2BrB5LU5"

 

河野太郎さんのツイート: "ハリーファ・バーレーン南部県知事との昼食会… "

 

 (英語)Southern Governor meets with Japanese Foreign Minister
 (英語)Southern Governor meets with Japanese businessmen

 

BNA | وكالة أنباء البحرينさん(@bnanews) • Instagram写真と動画

 

伊藤秀樹大使と:
BNA | وكالة أنباء البحرينさん(@bnanews) • Instagram写真と動画

 

関連:
 秋篠宮(文仁親王)殿下が、来日しているバーレーン王国南部県知事【南部州知事】ハリーファ・ビン・アリ殿下と会見したとのバーレーンの報道(2019年3月)同殿下はバーレーン王国首相ハリーファ王子殿下の孫
 来日中のバーレーン王国南部県知事【南部州知事】ハリーファ・ビン・アリ殿下が、東京都知事 小池百合子 閣下と会見(2019年3月)同殿下はバーレーン王国首相ハリーファ王子殿下の孫
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バーレーン王ハマド陛下が、アラブ首長国連邦【UAE】外務・国際協力相アブダッラー・ビン・ザーイド殿下と会見(2018年10月)

 2018年10月30日、バーレーン王ハマド・ビン・イーサ・アル・ハリーファ陛下(His Majesty Hamad bin Isa Al Khalifa, King of Bahrain)は、アラブ首長国連邦【UAE】外務・国際協力大臣“シャイフ【シェイク】”・アブダッラー・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下(アブドラ外相 : His Highness Sheikh Abdullah bin Zayed Al Nahyan)らと会見しました。

 

Bahrain TV News Center مركز الأخبار:
البحرين مركز الأخبار : جلالة الملك المفدى يستقبل سمو الشيخ عبدالله بن زايد آل نهيان 30-10-2018 – YouTube

 

Emirates News Agency:
ملك البحرين يستقبل عبدالله بن زايد – YouTube

 

 (英語)HM King receives UAE Foreign, Culture Ministers
 (英語)وكالة أنباء الإمارات – King of Bahrain receives Abdullah bin Zayed

 

誕生(2018年10月28日?):ハムダーン・ビン・ナーセル・ビン・ハマド・アル・ハリーファ。バーレーン王の孫

 バーレーン通信社によりますと、同王国の“トロイカ”である、
 バーレーン王ハマド・ビン・イーサ・アル・ハリーファ陛下(His Majesty Hamad bin Isa Al Khalifa, King of Bahrain)、
 王の叔父のバーレーン王国首相ハリーファ・ビン・サルマーン・アル・ハリーファ王子殿下(His Royal Highness Prime Minister Prince Khalifa bin Salman Al Khalifa)、
 王の長男で継嗣のバーレーン皇太子サルマン・ビン・ハマド・ビン・イーサ・アル・ハリーファ王子殿下(サルマーン皇太子 : His Royal Highness Prince Salman bin Hamad bin Isa Al Khalifa, Crown Prince of Bahrain)が、
 バーレーン王の二人目の妻との間の長男“シャイフ【シェイク】”・ナーセル・ビン・ハマド・アル・ハリーファ殿下(His Highness Shaikh Nasser bin Hamad Al-Khalifa)に、第四子・三男となる子息“シャイフ【シェイク】”・ハムダーン・ビン・ナーセル・ビン・ハマド・アル・ハリーファShaikh Hamdan bin Nasser bin Hamad Al-Khalifa)が誕生したことに対して祝福のメッセージを送っているようです。

 バーレーンの敬称に関してはよくわからないところもあり、現段階でHis Highness(殿下)なのか His Excellency(閣下)なのか、なにもないのか不明です。
※父であるナーセル殿下と同じく王子(Prince)ではありません。バーレーン王国には、王子は皇太子と首相の二人しかいません。

 おそらくバーレーン王位継承順位は第15位。
※なお、バーレーン王は自分の子供のうちから継承者を指名することも可能です。

 誕生したハムダーンの母親ですが、下記リンク先の記事では触れられていないものの、ナーセル殿下の妻でドバイ首長の娘であるシャイハ・ビント・ムハンマド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥームShaikha bint Mohammed bin Rashed Al Maktoum)と考えるのが普通ではないかと思います(中東では誕生に際し母親の名前が報じられないことが多々あります)。なお、UAE関連のメディアで今回の誕生を報じたところは現段階では見当たりません。

 

 (英語)HM the King congratulates HH Shaikh Nasser on newborn baby
 (英語)HRH Premier congratulates HH Shaikh Nasser on newborn baby
 (英語)Crown Prince congratulates Shaikh Nasser on newborn baby

 

ナイジェリア伝統的君主:ナイジェリア中央銀行(元)総裁で北部イスラム圏第二の権威/カノ首長ムハンマド・サヌシ2世殿下が、イバダン王サリウ・アカンム・アデトゥンジ陛下を表敬訪問(2018年10月)二人で連邦政府を批判「伝統的君主を“火消し”に使うべきでない」「政策決定に関わらせるのは時代遅れ」

 2018年10月8日、ナイジェリア中央銀行の元総裁でナイジェリア連邦共和国北部(シャリーア適用のイスラム教圏)第二の権威/カノ首長“アルハッジ”・ムハンマド・サヌシ2世殿下(His Royal Highness Alhaji Muhammad Sanusi II, The Emir of Kano : サヌシ・ラミド・サヌシSanusi Lamido Sanusi)は、南西部オヨ州の伝統的君主のひとり、イバダン王“オバ”・サリウ・アカンム・アデトゥンジ陛下(His Royal Majesty【His Imperial Majesty】 Oba Saliu Akanmu Adetunji, the Olubadan of Ibadan)を表敬訪問したようです。

 

 (英語)'Stop using traditional rulers as fire fighters' – Latest Nigeria News, Nigerian Newspapers, Politics

 

 あくまで上記リンクの記事がそこを重要視しているだけかもしれませんが、二人は連邦政府を批判、「伝統的君主はあくまで助言をおこなわせるだけにし、政策決定に関わらせるべきではない」「時代遅れ」「“火消し”に使うべきではない」という意思を示したようです。
 数十人の王が新たに出現し、動乱さめやらぬイバダン王国はともかく、カノ首長ムハンマド・サヌシ2世殿下にひとついわねばならないのは、「あなたが頑張ったからこうなったんです」ということでしょうか。

 また、イバダン王は、麾下の首長の一人であるオロイェ・レカン・アラビOloye Lekan Alabi, The Agbaakin Olubadan of Ibadan【Ibadanland】)を通じ、伝統期君主の役割は「平和の維持」「国内の全民族を統一し一つの実体にすること」であるという談話を出したようです。

※また見たことない称号(Agbaakin Olubadan of Ibadan)が出てきましたが、はたしてイバダン王国に首長は何人いるんでしょうか……

 

カタール首長タミーム殿下がアルゼンチン大統領マクリ閣下を訪問(2018年10月)

 2018年10月5日、カタール国首長“シャイフ【シェイク】”・タミーム・ビン・ハマド・アル・サーニー殿下(タミム首長 : His Highness Sheikh Tamim bin Hamad Al Thani, Emir【Amir】 of the State of Qatar)は、アルゼンチン共和国の大統領マウリシオ・マクリ閣下(His Excellency Mauricio Macri)を訪問しました。

 

Casa Rosada – República Argentina(アルゼンチン大統領府【カサ・ロサダ】公式チャンネル):
El presidente Mauricio Macri en el saludo previo al almuerzo de honor con el Emir de Qatar – YouTube

 

 (スペイン語:アルゼンチン大統領府【カサ・ロサダ】公式サイト)El presidente Macri y el Emir de Qatar Al Thani acordaron consolidar la relación bilateral

 

Casa Rosada – EN VIVO: EL PRESIDENTE CON EL EMIR DEL…

 

Casa Rosada – VISITA OFICIAL DEL EMIR DEL ESTADO DE QATAR | Facebook

 

Casa Rosadaさんのツイート: "El Presidente recibió en la Casa Rosada al Emir del Estado de Qatar, el Jeque Tamim bin Hamad Al Thani.… "

 

Casa Rosada – SALUDO OFICIAL EN EL SALÓN BLANCO El… | Facebook

 

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