訃報(2021年5月28日):インド君主諸家/カッチのマハラジャ、プラグムルジ3世殿下が薨去(1936~2021)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】

 2021年5月28日、カッチのマハラジャ、プラグムルジ3世殿下(His Highness Maharrao Pragmalji III, The Maharaja of Kutch)が薨去したと報道されています。
 1936年5月3日生まれの85歳。
 新型コロナウイルス感染症【COVID-19】に関連するものとのことです。

 

 (英語)Gujarat: Maharaja of erstwhile Kutch state dies of COVID-19 complications – The Economic Times

訃報(2020年7月12日):インド/マユールバンジ王太后(ネパール王女)バラティー殿下が薨去(1927~2020)旧ネパール王ギャネンドラ陛下の叔母。インドのダルメンドラ・プラダン大臣が弔意を表明

 2020年7月12日(おそらく)に、インドのマユールバンジの王太后(Rajmata of Mayurbhanj)でネパール王女のバラティー・ラージヤ・ラクシュミー・デヴィ殿下(Her Royal Highness Princess Bharati Rajya Lakshmi Devi)が薨去したとの発表がなされています。
 1927年2月18日生まれの93歳。

 故ネパール王トリブバン陛下の娘で、旧ネパール王ギャネンドラ陛下の叔母にあたります。

 マユールバンジのマハラジャ(Maharaja of Mayurbhanj)だった故プラディープ・チャンドラ・バーンヤ・デオ殿下(His Highness Pradeep Chandra Bhanj Deo)と結婚。
 二人の間に生まれたプラヴィーン・チャンドラ・バーンヤ・デオ殿下(His Highness Praveen Chandra Bhanja Deo)が現在のマハラジャのようです。

 

BelgadiaPalaceさんはTwitterを使っています 「We are saddened by the news of the death of HH Rajmata of Mayurbhanj, Bharati Rajya Laxmi Devi. May her soul rest in peace. https://t.co/MmoTMEinyL」 / Twitter

 

The Belgadia Palace (@thebelgadiapalace) • Instagram photos and videos

 

 (英語)Mayurbhanj Rajmata Bharati Rajya Lakshmi Bhanja Deo Passes Away

 

 インドの、石油・天然ガス大臣(兼)鉄鋼大臣ダルメンドラ・プラダン閣下(Dharmendra Pradhan)が(オリヤ語?で)弔意を表明しています。
※地元か、地元が近いかのどちらかのようです。

Dharmendra PradhanさんはTwitterを使っています 「ମୟୂରଭଞ୍ଜର ରାଜମାତା ଭାରତୀ ରାଜ୍ୟଲକ୍ଷ୍ମୀ ଭଞ୍ଜଦେଓଙ୍କ ବିୟୋଗ ଖବର ଶୁଣି ମୁଁ ଦୁଃଖିତ ଓ ମର୍ମାହତ । ଓଡ଼ିଶାର ବିକାଶ ତଥା ଶିକ୍ଷା ଓ ସ୍ୱାସ୍ଥ୍ୟ କ୍ଷେତ୍ରରେ ମୟୂରଭଞ୍ଜ ରାଜ ପରିବାରର ଅବଦାନ ଅତୁଳନୀୟ । ଅମର ଆତ୍ମାର ସଦଗତି କାମନା କରିବା ସହ ଶୋକସନ୍ତପ୍ତ ପରିବାର ବର୍ଗକୁ ସାନ୍ତ୍ୱନା ଜଣାଉଛି ।」 / Twitter

 

ネパールの記事を読んでいたら、内容がよくわからないものの、旧ネパール王ギャネンドラ陛下と共和政移行当時の七政党の間になんらかの“合意書”が存在するかもしれないとか、インドの有力政治家でジャンムー・カシミール藩王位継承者のカラン・シング氏が陛下とたびたび接触しているとか、そんなようなことが(2018年4月)

 (英語)Truth on Nepal Monarchy! – Telegraph Nepal

 

 ぶっちゃけていうと、旧ネパール王ギャネンドラ陛下(His Majesty King Gyanendra of Nepal)に否定的な記事ですが。

 ネパール内部の政治状況から、かつて共和政移行前に七政党とギャネンドラ陛下が、インドの有力政治家でジャンムー・カシミール藩王位継承者のカラン・シング氏(Karn Singh)の臨席のもとに合意書を締結していたのではないかという話が出ています(王政の護持の内容??)。
 ただ、その合意書は守られず、王政は廃止され、シング氏はいまもギャネンドラ陛下と接触を保ち、陛下はだまされたと語っている、という内容があります(読みにくい文章なので間違っているかもしれません)。

 しかし……。

 

 「だからなんだよ」という話でもあります。
 ひっくりかえせるならとっくにひっくりかえせる話しなわけで、なぜいまさら蒸し返されているのか。

 記事の書き手は、合意書があるかどうか、あるなら内容の公開を求めていますが、なぜそれが求められるのかまったくもってわかりません

 

 いずれにせよ、中国の影響力が強くなっている状況で、ネパールは“地雷”となる可能性を秘めているのは事実です。
 ジャンムー・カシミールが分離独立や西側のパキスタンとの絡みで問題を抱え、その藩王位の継承者であるシング氏がインドの利益を考えるならば、東側のネパールではギャネンドラ陛下を利用して政局をかきまわして中国を遠ざける策に使える存在として利用できると考えているのか。あるいは藩王の地位を失った父を思い出して同情しているのか(事情をよく知りませんけれど、別に廃位されたわけではないので、そうは思えませんが)。

 そんなわけで、どちらかといえばシング氏の行動が気になりました。
※あえて、カラン・シング殿下(His Highness Karn Singh)とは書きませんでした。

 

訃報(2007年1月5日):インド/旧ガルワール藩王マンヴェンドラ・シャー殿下、薨去(1921~2007)

 2007年1月5日、インド/旧ガルワール藩王のマンヴェンドラ・シャー殿下(Manvendra Shah)が薨去した模様。
 1921年5月26日生まれの85歳(ただし、日付が違う報道もある模様)。

 第二次世界大戦のビルマ戦線から帰国の後、父の退位により1946年に地位を継承。
 1947年のインド独立に伴い、ガルワール藩王国はマハラジャを元首とする独立国家となるが、1949年にインド政府の主権を承認し、現在のウッタラーカンド州の一地区となった。
 1957年~1971年、インド国民会議より国会議員。
 1980年~1983年、アイルランド駐箚インド特命全権大使。
 1991年よりインド人民党より国会議員。
 マハラジャ位の推定上の継承者は息子のマヌジェンドラ殿下(Manujendra)となりそうです。

 

記事:
 (英語)Manvendra Shah – Telegraph