天皇(徳仁)・皇后(雅子)両陛下が、講書始の儀に臨む(2021年3月)

 2021年3月23日、天皇陛下(徳仁なるひと : Emperor Naruhito : His Majesty【His Imperial Majesty】 The Emperor)と皇后陛下(雅子まさこMasako : Her Majesty【Her Imperial Majesty】 The Empress)は、延期されていた「講書始の儀」に臨みました。

 

ANNnewsCH(ANN NEWS):
皇居で「講書始の儀」 コロナで延期の新年行事(2021年3月23日) – YouTube

 

Nippon TV News 24 Japan:
Imperial family's ceremony to listen to experts' lectures – YouTube

 

 天皇皇后両陛下が研究者から講義を受けられる「講書始」 | 皇室 | NHKニュース

皇位継承などに関する議論をおこなう有識者会議の設置が発表される(2021年3月)

 2021年3月16日、内閣官房長官加藤勝信かとう かつのぶ)閣下は、閣議後の記者会見において、皇位継承などに関する議論に関して、新たに6人の有識者による会議を設置し、来週にも初会合を開くと発表したようです。

 今回の有識者会議は、「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する付帯決議」に対応して設置されるものです。

 

 (動画あり:02:18あたりの発表から動画前半部分は質疑応答)令和3年3月16日(火)午前 | 令和3年 | 官房長官記者会見 | ニュース | 首相官邸ホームページ

閣議の概要について
新型コロナに影響を受けた非正規雇用労働者等に対する緊急対策関係閣僚会議について
天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する付帯決議に関する有識者会議について

 

 安定的な皇位継承の確保など議論 有識者会議設置へ 官房長官 | 皇室 | NHKニュース

加藤官房長官は閣議のあとの記者会見で「安定的な皇位の継承を維持することは、国家の基本に関する極めて重要な問題だ。また、女性皇族の婚姻などによる皇族数の減少などへの対応については、さまざまな考え方や意見があり、これらの課題について予断を持つことなく、議論を行っていただく」と述べ、新たに6人の有識者による会議を設置し、来週にも初会合を開くことを明らかにしました。

有識者は、▽上智大学の大橋真由美教授、▽慶應義塾大学の清家篤・前塾長、▽JR東日本の冨田哲郎会長、▽俳優で作家の中江有里氏、▽慶應義塾大学の細谷雄一教授、▽千葉商科大学の宮崎緑・国際教養学部長です。

 

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“安定的な皇位継承”巡り有識者の議論再開へ(2021年3月16日) – YouTube

浄土宗が、大本山善光寺大本願法主に善光寺上人第121世 鷹司誓玉 大僧正台下を再任(2021年3月)

 2021年3月12日、浄土宗は浄土門主・法主推戴委員会を開催、大本山善光寺大本願の法主に善光寺上人第121世鷹司誓玉大僧正台下(たかつかさ せいぎょく)を再任したようです。

 

 大本山善光寺大本願法主の推戴について | 浄土宗ネットワーク

任期は、令和3年4月9日から令和7年4月8日までの4年間となります。

鍋島直正 没後150年 頌徳祭に佐賀藩主鍋島家第15代当主 鍋島直晶 氏が参列(2021年3月)

 2021年3月8日、佐賀県佐賀市の佐嘉神社で、佐賀藩第10代藩主鍋島直正の没後150年頌徳祭がおこなわれました。
 佐賀藩主鍋島家第15代当主鍋島直晶氏(なべしま なおまさ)と妹の房子氏が参列とのことです。

 

 【動画】没後150年、直正公しのぶ 佐嘉神社で頌徳祭、50人参列 |まちの話題|佐賀新聞ニュース|佐賀新聞LiVE

本家当主の鍋島直晶(なおまさ)氏や妹房子氏、山口祥義知事など約50人が参列し、直正公をしのんだ。

 

佐賀新聞[SagaShimbun]:
鍋島直正しのび頌徳祭 没後150年、佐嘉神社で(2021年3月8日) – YouTube

眞子内親王殿下結婚問題:欧州人の困惑「すると日本のプリンセスは皇位継承権がなく、結婚すると称号を失う代わりに結婚は自由なんだね。じゃあ君たちは何を騒いでいるの?」に対する困惑(2020年12月)

 外国のメディアも適当なので「プリンセス・マコが結婚できないのは男女差別な日本の皇室のルールのせい」みたいなことを書きます。
 そういう記事は日本のルールを理解していませんよ、と欧州の王室関連の専門家や興味がある人に説明して回った結果、あちらもこちらも困惑した、という話です。

 みなさんもすでにご存じの通り(というかこういう分野のルールが広範囲に知れ渡るというのも珍しいですが)、日本の内親王・女王に関する婚姻のルールはこれです。

皇室典範第十二条
皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる。

 他に特定な文言が皇室典範にないので、従ってとどのつまり、秋篠宮皇嗣殿下(文仁親王 : ふみひと : Prince Fumihito : His Imperial Highness Crown Prince Akishino)の言う通り、日本国憲法の婚姻関連条項に従うことになります。
 これを総合的にまとめると、皇族女子(内親王・女王)は、(皇位継承権はなく)、結婚すると皇族の身分を失う(=欧州では王族というような強固な概念はないので称号を失うととらえられる)が、結婚に憲法が要求する以外の制限はない、と文言通りに取ればそうなります。

 欧州においては、(実は少し前までのことになりますけど)、権利と称号を失う代わりに君主や議会の同意なしに結婚するという、等価交換(?)の例が多数あるため、このルールを説明すると、
「すると日本のプリンセスは皇位継承権がなく、結婚すると称号を失う代わりに結婚は自由なんだね。じゃあ君たちは何を騒いでいるの?」
 ということになります。
 つまり、最初から称号を失うことが決まっている代わりに結婚も自由だと決まっている、そういうルールだからプリンセス・マコが誰を選ぼうが誰も口出しする理由がないじゃないか、という理解になります。

 これははっきりいって難しい問題で、現在のルールが、欧州のそういった例(権利と自由の交換)を参考に決定されたのか、単純に皇族女子が誰かを好きになって周囲を無視して結婚するなどと想定もしていなかったのかは、わかりません。
 しかし前者だとすると、立法趣旨から眞子内親王殿下の結婚は自由(もともと権利がないし、称号を失うから)と考えるのは妥当とも思えます。

「いやそういう話ではなくて、小室氏の母親の金銭トラブルや、本人が説明しないことが問題なのです」
 という話が当然あるでしょう。
 しかし、欧州の人にこれを理解させるのは至難の業です。
 そもそも彼らにとって、結婚というのは、個人と個人がするものであって、「母親の金銭トラブルがなんの関係があるの?」と聞き返される始末。
 ここで、「いや、内親王降嫁の一時金を使って母親の“借金”の穴埋めをすると、税金を使って個人の借金を返したことになり、大問題なんですね」という返答をすると、名探偵の推理を聞いたように感心してくれる人もいないことはないですが、迷探偵のたわごとを聞かされたかのような反応をされます。
「あなたがたは本当にそう思っているの?」
 ……。
 冷静に考えると、母親の“借金”の返済のために、一時金を使おうなどと考える人間がいるのか、という話です。
 従って、そもそも彼らにとって、問題は何もなく、説明する必要も何もない、という結論になります。

 今回色々やり取りをして知ったのですが、(あくまで聞いた範囲の人々からの反応ですが)そもそも小室圭氏に彼らはかなりの好感を抱いています(映像とか写真見ただけでしょうが)。
 英語はできるだろうし、外国の学校でプリンセスのためにがんばっており、将来的には収入も期待できるんじゃないのか。見映えも悪くないし、欧州のプリンスと並んで立っていても違和感は感じない、とまあそんな感想です。

 欧州でも身内の金の無心による迷惑はあるはずなのですが、なぜか彼らは今回の話題についてはそれを考えないようです。結婚時には考えないのが普通なのか、あるいは小室氏が信頼できるように見えたのかはよくわかりませんが……。

 とまあ、ここまでは欧州の話でしたが、これを読んで「なるほどそうか、問題は何もなかったのか、いやあ、めでたいめでたい」などと考える日本人は一人もおらず、親が借金抱えている人と結婚するのはやっぱりちょっととか、そもそも皇族女子の結婚がそんなにも自由ならこれは恵まれすぎではないのか(要するに人々は皇族女子に対して「税金で生活は保障されているけど、自由に恋愛できなくてかわいそうだな」とか勝手に思っていたら、そんなことはなかったので驚いている)とか、欧州の意見はまったく関係なくやはり違和感は続くでしょう。

 

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