宗教婚予定?(2021年9月12日?):ロスティスラフ・ロマノフ公子殿下夫妻がロシア正教会の宗教婚をパリでおこなう予定との情報

注意)まだ本当のことかわかりません。

追記(2021年9月8日):
 ロスティスラフ・ロマノフ公子殿下自身から発出されたというプレスリリースが出ているようです(どこか信頼できる場所が掲載したらリンクします)。

 それによりますと。下記の宗教婚の情報通りで、気になる点として自身への敬称に(His Imperial Highness)を使用しています。
追記:ロシア帝室の Prince は、大公:Grand Duke よりも皇帝からの親等が遠い人物の称号であり、敬称はモナコやリヒテンシュタインと同じく Serene Highness です(その後、 Highness が使用されているケースはあります)。よって、ロシア帝室の一員として Prince を称するとしても、 Imperial Highness の使用は変な話であり、日本語に訳す場合も面倒になります(Serene Highness であれば 公子 などの下格の称号に訳しておくほかありませんが、 Imperial Highness であれば 皇子 と訳すのが適切になるでしょう。しかしそもそもの Prince という称号には変更がおこっていません。これは Prince を訳し分けようとすることに限界というか無理があることによります)。

 また、前日の夕食会にフランス共和国駐箚ロシア連邦特命全権大使アレクセイ・メシュコフ閣下(Aleksey【Alexey】 Meshkov)が参列予定と記載されています。

関連:
 二つの結婚式を前に、ロシア帝室ロマノフ家の争いは終わっていないと思わされる記事(2021年9月)

 

 ロシアの君主政支持者のサイト「The Russian Legitimist」が記事にしているところによりますと、フランス共和国パリのキリスト教/東方正教会/ロシア正教会関係者から、ロシア帝室ロマノフ家の貴賤結婚の男系男子ロスティスラフ・ロスティスラヴォヴィチ・ロマノフ公子殿下(His Highness Prince Rostislav Rostislavovich Romanov【Romanoff】)が、パリの聖アレクサンドル・ネフスキー大聖堂で宗教婚を予定しているとの情報が入ったとのことです。

※同記事では夫妻の結婚日を2020年10月としていますが、最も早く情報として出たのが2019年10月です。今回の記事が不正確なだけかもしれませんが、夫妻の結婚の情報に関して疑義を持っている人もいます。たださすがに宗教婚をおこなうのに民事婚はおこなわないということはないでしょう。
追記(2021年9月8日):
 上記の公式のプレスリリースで2019年10月と出ています。

 同サイト「The Russian Legitimist」は、マリヤ女大公殿下とその子息ゲオルギー大公殿下をただ二人の帝室構成員として支持するところです。ロスティスラフ・ロマノフをロマノフ家の男系男子としてはいるものの、貴賤結婚の子孫であり、帝室のメンバーではなく、ロシア帝位継承権を持っているとはしていません。
 今回の情報に「もし情報が正しいなら祝意を送りたい」としていますが、おそらくは当惑していることでしょう。
 というのも、ゲオルギー大公殿下とレベッカ・ベッタリーニ嬢の民事婚が9月24日におこなわれる予定となっており、続いて10月1日に宗教婚がおこなわれる予定となっています。その直前に別のロマノフ家関連の人物が宗教婚をおこなうという事態だからです。

 なお、記事中では言及はありませんが、パリの聖アレクサンドル・ネフスキー大聖堂は、正確にはロシア正教会の管轄権下で自治的な権限を行使する「西欧ロシア正教会大主教区」の聖堂です。
 同大主教区は、2018年までコンスタンティノープルの管轄権下にあり、反ロシア正教会モスクワ総主教庁の人々も含んでいましたが、同年コンスタンティノープルから一方的に廃止を通告され、親ロシア正教会およびコンスタンティノープルに反発した人々を中心に2019年にロシア正教会の管轄権下に移りました(他の道を選んだ人々もいます)。
 同大主教区は英国にも管轄区域があり(そのある程度の部分は離脱してしまいましたが)、ロスティスラフ・ロマノフ公子殿下夫妻が英国在住であることも今回の件に関係しているのでしょう。

※繰り返しますが、宗教婚の話が本当であればです。

 

 (英語)Rostislav and Foteini Romanoff, relatives of the Imperial House, to celebrate Orthodox Ceremony in Paris — The Russian Legitimist

Sources close to the Russian Orthodox Church in Paris have informed us that Rostislav Romanoff, whose grandfather was a member of the Russian Imperial House, is to marry the former Foteini Georgeante in an Orthodox ceremony at the St. Alexander Nevsky Cathedral in Paris on September 12. If this report is accurate, The Russian Legitimist sends the newlyweds its best wishes on their religious marriage. The couple’s civil wedding occurred in October 2020 in the United Kingdom.

 

関連(?):
 英国在住のロスティスラフ・ロマノフ公子殿下が所有する家への道路を舗装しようとしたところ、近隣の農場主(牧場主?)から「うちの所有地を含んでいる」「村一番の嫌われ者」「環境破壊者」「ロシアへ帰れ」などと妨害され訴訟とのこと(2019年9月)

訃報(2021年8月18日):アルテンブルク公子フランツ・ヨーゼフ、薨去(1941~2021)トスカナ大公室系ハプスブルク家の貴賤結婚の子供

 2021年8月18日、陶芸家・彫刻家のアルテンブルク公子フランツ・ヨーゼフ(Prince Franz Josef of Altenburg : フランツ・ヨーゼフ・プリンツ・フォン・アルテンブルクFranz Josef Prinz von Altenburgフランツ・ヨーゼフ・アルテンブルクFranz Josef Altenburg)が薨去したと報道されています。
 1941年3月15日生まれの80歳。

 トスカナ大公室系ハプスブルク=ロートリンゲン家の貴賤結婚の子供です。
 少し前にオーストリア共和国功績勲章のどれかを授賞していたようです。

 なお、ハプスブルク家は、2000年代の前半に過去に貴賤結婚とした多くの系統を承認しなおすということをしています。当主のカール大公殿下はそれらの方々に対し、他の一族と同じように書簡では大公(エルツヘルツォーク)などと呼び掛けているとの情報もあります。
 今回薨去したアルテンブルク公子フランツ・ヨーゼフは、称号も法律上の名前(姓)も、ハプスブルクやオーストリアから離れてはいますが、それは別にオーストリア帝室にとってはどうでもいいことなので、(薨去したご本人の認識がどうかはともかくとして)オーストリア大公として承認しなおされていた可能性があります。

 

 (ドイツ語)Keramikkünstler Franz Josef Altenburg gestorben | kurier.at
 (ドイツ語)Keramiker Franz Josef Altenburg gestorben
 (ドイツ語)Bildhauer Franz Josef Altenburg gestorben – ooe.ORF.at

ハプスブルク家当主/オーストリア大公カール殿下がエストニアの音楽祭に臨席(2021年8月)

 ハプスブルク=ロートリンゲン家当主のオーストリア大公カール殿下(オーストリア皇子・ハンガリー王子・ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : カール・ハプスブルク=ロートリンゲンKarl Habsburg-Lothringenカール・フォン・ハプスブルクKarl von Habsburg)が、エストニア共和国の年次の音楽祭「Klaaspärlimäng(英語などでは Glasperlenspiel と表記)」に臨席しているようです。音楽祭というか、展覧などもおこなわれているようですが。

 

 (エストニア語)Täna avati festival Klaaspärlimäng – Eesti Päevaleht
※記事下部の写真では13枚目と29枚目に写っています。

 

 (英語版公式サイト)Glasperlenspiel Festival 2021 | ERP

July 8th at 3 pm, Tartu Town Hall: the round table chaired by His Highness Karl von Habsburg on the topic Protection of Cultural Hertiage in Emergency Situation (by invitations only)

 イベントの項目内に、「緊急時における文化遺産の保護」について語る会合(招待客のみ可)に臨席するとあります。
 名前などの表記は「His Highness Karl von Habsburg(カール・フォン・ハプスブルク殿下)」となっており、称号は無く、殿下の部分もハプスブルク家が用いる格が高くて長い(His Imperial and Royal Highness)ではありません。なかなか不思議な表記に見えます。

ロシア帝室ロマノフ家継嗣/ロシア大公ゲオルギー殿下とレベッカ・ベッタリーニ嬢の民事婚は9月24日におこなわれる模様(2021年8月)

 2021年8月5日、10月1日に結婚式(宗教婚)が予定されているロシア帝室継嗣のロシア大公ゲオルギー殿下(His Imperial Highness The Heir, Tsesarevich, and Grand Duke George of Russia : プロイセン王子 : Prince of Prussia)とレベッカ・ベッタリーニ嬢(Rebecca Bettarini)は、モスクワ市庁舎にて結婚予告の申請をおこないました。
 9月24日に民事婚がおこなわれるようです。

 

 (英語)Civil Marriage date set for Grand Duke George Mikhailovich and Victoria Romanovna Bettarini — The Russian Legitimist

 

Rebecca Bettarini(@rebecca_bettarini) • Instagram写真と動画

誕生(2021年8月3日):ジョアシャン・ミュラ公子殿下。ポンテコルヴォ公夫妻の第一子・長男。ミュラ公の孫。ナポリ王ジョアシャン・ミュラとカロリーヌ・ボナパルトの子孫

 2021年8月3日、ジョアシャン・ミュラ公子殿下(His Highness【His Royal Highness】 Prince Joachim Murat)が誕生したという情報が出ています。

 

 

 この情報によると、ジョアシャン・ジョルジュ・ロラン・ナポレオンJoachim Georges Laurent Napoléon)と名付けられたようです。

 ポンテコルヴォ公ジョアシャン・ミュラ殿下(His Highness【His Royal Highness】 Prince Joachim Murat, Prince of Pontecorvo)とヤスミン妃殿下(Princess Yasmine)の第一子・長男です。
 ポンテコルヴォ公は第8代ミュラ公ジョアシャン・ミュラ殿下の継嗣で、ナポリ王ジョアシャン・ミュラとフランス皇帝ナポレオン1世の妹カロリーヌ・ボナパルトの子孫。
 今回生まれた男子が、将来的に同家の継承者となります。

 

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