訃報(2020年8月11日):シャウムブルク=リッペ公子ヴァルデマール殿下、薨去(1940~2020)故デンマーク王女フェオドラ殿下の子息

 2020年8月11日、シャウムブルク=リッペ公子ヴァルデマール殿下(Hochfürstlich Durchlaucht Prince Waldemar of Schaumburg-Lippe : ヴァルデマール・プリンツ・ツー・ シャウムブルク=リッペWaldemar Prinz zu Schaumburg-Lippe)が薨去していたようです。
 1940年12月19日生まれの79歳。アメリカ合衆国のロサンゼルスで亡くなったようで、長期の治療中だったのでしょう。

 母は故デンマーク王女フェオドラ殿下。

 ヴァルデマール公子は四回結婚しており、一回目の結婚相手との間に一人娘のシャウムブルク=リッペ公女エレオノーレ殿下(Her Serene Highness Princess Eleonore of Schaumburg-Lippe)がいます。
 四回目の結婚相手のゲルトラウト公子妃殿下(Gertraud)と(おそらく)その連れ子で公子の養子のマリオ=マックス・プリンツ・ツー・ シャウムブルク=リッペ(養子なので名前は継げますが、一族というわけではありません : Mario-Max Prinz zu Schaumburg-Lippe)が最期を看取り、火葬後に死去を含めてエレオノーレ殿下に通知するということがあったようです。よくある争いというか仲が良くないというケースであると思いますが……。

 

 (デンマーク語)Prins Waldemar er død – Ekstra Bladet

 (デンマーク語)Holdt uvidende om fars begravelse – Ekstra Bladet

 

エレオノーレ殿下によるメモリアル・サービスの参列者:
 ローセンボー伯爵子ウルリックと伯爵子夫人ユディス、娘のローセンボー伯爵女カタリーナ
 ローセンボー伯爵女シャロッテと夫のトルベン・ヴルフ
 カステル=カステル伯女ティーラ殿下と夫のカール・モーリッツ・メーズ
 ローセンボー伯爵女ヨセフィーネ
 ローセンボー伯爵女フェオドラと夫のモルテン・ポウルセン
 パウル・クリコフスキー(ロシア大公女オリガ・アレクサンドロヴナの曾孫)
 デンマーク王国駐箚チェコ共和国特命全権大使ラデック・ペック閣下
 デンマーク王国駐箚ルーマニア特命全権大使アレクサンドル・グレディナー閣下

 

結婚(2020年9月12日):シャウムブルク=リッペ公アレクサンダー・クリスティアン殿下が三度目の結婚

 シャウムブルク=リッペ公アレクサンダー・クリスティアン殿下(Alexander Christian : Hochfürstlich Durchlaucht The Prince of Schaumburg-Lippe : アレクサンダー・フュルスト・ツー・シャウムブルク=リッペAlexander Fürst zu Schaumburg-Lippe)とマーカメー・ナヴァビ(Mahkameh Navabi : マーカーメー・ナヴァービ)の結婚式がおこなわれたようです(民事婚)。

 

 (ドイツ語)Bildergalerie: So heiratet Fürst Alexander zu Schaumburg-Lippe seine Mahkameh
 (ドイツ語)Alexander zu Schaumburg-Lippe: Wieder verliebt? Sie ist die neue Frau an seiner Seite | BUNTE.de
 (フランス語)Alexander de Schaumbourg-Lippe a épousé la pianiste iranienne Mahkameh Navabi

 

※後で参列者を追記するかもしれません。

 

参列者:
 新郎の継嗣、シャウムブルク=リッペ公世子ハインリヒ=ドナトゥス殿下(Heinrich-Donatus)、

 新婦の姉妹、バハレ・ナヴァビBahareh Navabi)、

 新郎の元妻ザイン=ヴィトゲンシュタイン=ベルレブルク公女マリー=ルイーゼ【リリー】殿下と妹のヴァネッサ殿下

 ハノーファー王世子エルンスト・アウグスト殿下とエカテリナ妃殿下

 イーゼンブルク=ビューディンゲン公子マクシミリアン殿下

 レーヴェンシュタイン=ヴェルトハイム=フロイデンベルク公ルートヴィヒ殿下と公妃エリザベート殿下(ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー伯女)

 ロルフ・ザックス氏(Rolf Sachs)、

 (?)ヘッセン家当主/ヘッセン方伯ドナトゥス殿下、

 ファーバー=カステル家の人々、
 シューレンブルク家の人物、

 

誕生(2020年7月7日):ハノーファー王子ニコラス殿下とハノーファー王女ソフィア殿下。ハノーファー王子クリスティアン殿下とアレッサンドラ妃殿下の第一子(長男)・第二子(長女)

※ものすごく久しぶりの更新となります(更新再開できるかわかりません)。

 

 スペイン語圏メディアの報道によりますと、ハノーファー王子クリスティアン殿下(His Royal Highness Prince Christian of Hanover, Duke of Brunswick and Lüneburg, Prince of Great Britain and Ireland : クリスティアン・プリンツ・フォン・ハノーファーChristian Prinz von Hannover)とハノーファー王子妃アレッサンドラ殿下(Her Royal Highness Princess Alessandra of Hanover : アレッサンドラ・デ・オスマAlessandra de Osma)の二人の第一子(長男)・第二子(長女)となる双子が誕生した模様です。
 ハノーファー王子ニコラス殿下(His Royal Highness Prince Nicolás of Hanover, Duke of Brunswick and Lüneburg, Prince of Great Britain and Ireland : ニコラス・プリンツ・フォン・ハノーファーNicolás Prinz von Hannover)、
 ハノーファー王女ソフィア殿下(Her Royal Highness Prince Sofía of Hanover, Duke of Brunswick and Lüneburg, Prince of Great Britain and Ireland : ソフィア・プリンツ・フォン・ハノーファーSofía Prinzessin von Hannover)、
 となります。

 

 (スペイン語)Nicolás y Sofía Hannover de Osma: Nacen los gemelos de los príncipes Alessandra y Christian Hannover – COSAS.PE
 (スペイン語)Alessandra de Osma y Christian de Hannover han sido padres de mellizos

 

※なお、ハノーファーの長い名乗りだと、Prinz(Prinzessin) von Hannover Herzog(Herzogin) zu Braunschweig und Lüneburg Königlicher Prinz(Prinzessin) von Großbritannien und Irland(プリンツ【プリンツェッシン】・フォン・ハノーファー・ヘルツォーク【ヘルツォーギン】・ツー・ブラウンシュヴァイク・ウント・リューネブルク・ケーニグリッヒャー・プリンツ【プリンツェッシン】・フォン・グロースブリタニエン・ウント・イールラント)と、ブラウンシュヴァイク=リューネブルク、および英国の称号が名前に入ります。

 

 なお、ハノーファー王室の将来の状況はいまひとつはっきりしません。
 クリスティアン殿下の兄であるハノーファー王世子エルンスト・アウグスト殿下(Prince Ernst August of Hanover : His Royal Highness The Hereditary Prince of Hanover : エルンスト・アウグスト・エルププリンツ・フォン・ハノーファーErnst August Erbprinz von Hannover)とハノーファー王世子妃エカテリナ殿下(Ekaterina : Her Royal Highness The Hereditary Princess of Hanover : エカテリナ・プリンツェッシン・フォン・ハノーファーEkaterina Prinzessin von Hannover)の結婚が、父である当主のほうのエルンスト・アウグスト殿下から承認を得ていなかったというのが一般的な見解のようであり、ハノーファー王室法を厳密に考えると、この二人の間の子供はハノーファー王室のメンバーではないということになります(ルールを詳細に読んでないので称号については不明)。
 つまり王世子殿下の第二子・長男のヴェルフ・アウグスト殿下がハノーファー王室当主の位を継承することはないということになります(ざっくり言えば、当主が継承するはずの財産が継承されません)。
関連:
 誕生(2018年2月22日?):ハノーファー王女エリザベト殿下(?)、正式発表はまだながらも写真が出ています
 誕生?(2019年3月14日?):ハノーファー王世子エルンスト・アウグスト殿下とエカテリナ妃殿下の間の第二子・長男が誕生との一部報道

 そうであれば、クリスティアン殿下および今回誕生したニコラス殿下が将来的にハノーファー王室の当主となっていきそうですが……。
 もし一族内でそうなることが決定しているのであれば、ニコラスではなくエルンスト・アウグストと命名されそうでもあり、まだ引き延ばされることかもしれません(泥沼裁判になるかもしれません)。

 また、仮にハノーファー王室法が結婚に当主の許諾が必要と定めていても、現在ハノーファー王室が継承しているブラウンシュヴァイク=リューネブルク公室の法がそれと違うルールを定めている可能性もあり、場合によっては継承がわかれる可能性もないわけではありません。

 加えて、これまでのハノーファー王室当主は、1917年に剥奪された英国貴族のカンバーランド・ティヴィオットデイル公爵位について回復を請願できる立場にありましたが、同公爵位はハノーファー王室法とは何の関係もない 爵位が叙された時の Remainder によって継承が決まるため、王室当主の地位が傍系に移っても、直系がその権利を維持します。

 

当主のほうのエルンスト・アウグスト殿下の非常に残念な近況:
 ハノーファー王室当主エルンスト・アウグスト王子殿下が病院に収容された模様(2020年7月)殿下「調子が悪いので助けを呼んだら、なぜか警察に襲われた!」、警察「救助を求める電話に応えて救急と駆け付けたら暴れた」
 ハノーファー王室当主エルンスト・アウグスト王子殿下が野球のバットを持って警察署へおもむき警察官へ暴言との報道(2020年7月)

 

マルタ騎士団総長殿下が外交関係樹立25周年のためブルガリアを公式訪問。大統領、旧ブルガリア王シメオン2世陛下、キリスト教/ブルガリア総主教らと会見(2019年12月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 第80代マルタ騎士団総長“フラー”・ジャコモ・ダッラ・トッレ・デル・テンピオ・ディ・サングイネット殿下(His Most Eminent Highness The Prince and Grand Master, Fra’ Giacomo Dalla Torre del Tempio di Sanguinetto)は、同騎士団とブルガリア共和国の外交関係樹立25周年を記念し、ブルガリア共和国を公式訪問しました。
 グランド・チャンセラー【国務総監/外務総監】のアルプレヒト・フライヘル・フォン・ベーゼラガー閣下(Grand Chancellor, His Excellency Albrecht Freiherr von Boeselager, Bailiff Grand Cross of Honour and Devotion in Obedience)、
 グランド・ホスピトラー【医務総監】ラ・ロシュフコー公ドミニク・ド・ラ・ロシュフコー・ド・モンベル閣下(His Excellency Dominique de La Rochefoucauld de Montbel, Prince 【Fürst】 de La Rochefoucauld)、
 らが同行。
※いずれも貴族の家系。

 総長殿下は、ブルガリア共和国大統領ルメン・ゲオルギエフ・ラデフ空軍少将閣下(His Excellency Dr Rumen Georgiev Radev)と会見しました。

 

Order of Malta | Official Channel(マルタ騎士団公式チャンネル):
Grand Master of the Order of Malta on a State Visit to the Republic of Bulgaria. – YouTube

 

Order of Malta | Official Channel(マルタ騎士団公式チャンネル):
Il Gran Maestro dell'Ordine di Malta in Visita di Stato nella Repubblica di Bulgaria – YouTube

 

 (英語:マルタ騎士団公式サイト)Grand Master Fra' Giacomo Dalla Torre on a State Visit to the Republic of Bulgaria. President Radev: "Your work is a source of inspiration". – Order of Malta

 (ブルガリア語:ブルガリア大統領府公式サイト)
Държавно посещение у нас на Великия магистър на Суверенния военен хоспиталиерен орден на Св. Йоан от Йерусалим Родос и Малта

 

Order of MaltaさんはTwitterを使っています: 「Grand Master of the #OrderofMalta on a State Visit to the Republic of #Bulgaria. President Radev: “Your work is a source of inspiration”. https://t.co/0Z8FHiBiub」 / Twitter

 

Order of Malta – The Grand Master of the Sovereign Order… | Facebook

 

Order of Malta(@orderofmalta_official) • Instagram写真と動画

 

 総長殿下は、旧ブルガリア王シメオン2世陛下(His Majesty King Simeon II of the Bulgarians : 元ブルガリア共和国首相シメオン・サクスコブルクゴツキ氏 : Simeon Saxe-Coburg-Gotha)および旧ブルガリア王妃マルガリータ陛下(Her Majesty The Queen【Tsaritsa】Margarita of the Bulgarians : マルガリータ・サクスコブルクゴツカMargarita Saxe-Coburg-GothaMargarita Sakskoburggotska)と会見しました。

 (ブルガリア語:ブルガリア王室公式サイト)В знак на уважение към Цар Симеон и Царица Маргарита Негово Височество Принцът и Велик магистър на Суверенния Малтийски орден и водената от него делегация посетиха Двореца „Врана“ « Н.В. Цар Симеон II

 (ブルガリア語)Великият магистър на Малтийския орден посети "Врана" – ᐉ Новини от България • последни новости и актуална информация | ФАКТИ.БГ

Негово Височество Принцът и Велик… – Н.В. Цар Симеон ІІ | Facebook

 

 総長殿下一行は、キリスト教/東方正教会/ブルガリア正教会の首座/ブルガリア総主教・ソフィア府主教ネオフィット聖下(His Holiness Patriarch Neophyte【Neofit】 of Bulgaria, Metropolitan of Sofia)と会見。

Българският патриарх Неофит прие днес принца и велик магистър на Малтийския орден

Българска православна църква – Българска… – Българска православна църква – Българска патриаршия | Facebook

 

モンテネグロで故メクレンブルク=シュトレーリッツ公女ユッタ(モンテネグロ皇太子妃ミリツァ)の回顧録出版記念イベント。メクレンブルク公ボルヴィン殿下夫妻、モンテネグロ皇太子ニコラ2世殿下が臨席(2019年9月)

 2019年9月27日、モンテネグロのツェティニェで、モンテネグロで故メクレンブルク=シュトレーリッツ公女ユッタ殿下(モンテネグロ皇太子妃ミリツァ殿下 : Her Highness Duchess Jutta of Mecklenburg-Strelitz : Militza)の回顧録出版記念イベントがおこなわれたようです。
 メクレンブルク=シュトレーリッツ系統の貴賤結婚の子孫で現在当主を称しているメクレンブルク公ボルヴィン殿下(Borwin : His Highness The Duke of Mecklenburg)およびメクレンブルク公妃アリス殿下(Alice : Her Highness The Duchess of Mecklenburg)、
 (旧)モンテネグロ王室の当主/モンテネグロ皇太子ニコラ2世・ペトロヴィッチ=ニェゴシュ殿下(His Royal Highness Nikola II Petrović-Njegoš, Crown Prince of Montenegro)、
 らが臨席したようです。

 

 (英語:メクレンブルク=シュトレーリッツ家公式サイト)Memoirs of Duchess Jutta published in Montenegro – House of Mecklenburg-Strelitz

Haus Mecklenburg-StrelitzさんはTwitterを使っています: 「The Duke and Duchess of Mecklenburg today attended the launch of the memoirs of Duchess Jutta at the National Museum of Montenegro in Cetinje https://t.co/vFjenqoxni https://t.co/yVuIrLuU54」 / Twitter

Their Highnesses The Duke and Duchess of… – Das Großherzogliche Haus Mecklenburg-Strelitz | Facebook

 

追記:
 別の記事と動画(ボルヴィン殿下がスピーチしている)をリンクしておきます。

 (ドイツ語)Montenegro dankt Jutta von Mecklenburg-Strelitz auf berührende Weise | Strelitzius Blog

Haus Mecklenburg-StrelitzさんはTwitterを使っています: 「Montenegro dankt Jutta von Mecklenburg-Strelitz auf berührende Weise https://t.co/OT7rqTOYZy via @AndreAndregross」 / Twitter

Andre Gross:
Buch Jutta – YouTube