インタビュー記事(ドイツ語):フュルステンベルク公クリスティアン殿下へのインタビュー記事(2024年11月)

 schwaebischeに「Exklusiv-Interview: Das ist der neue Fürst」(独占インタビュー:これが新しいフュルストです)と題する、フュルステンベルク公クリスティアン殿下(Christian : His Serene Highness The Prince of Fürstenberg : クリスティアン・フュルスト・ツー・フュルステンベルクChristian Fürst zu Fürstenberg)へのインタビュー記事が掲載されています。

 

 (ドイツ語)Exklusiv-Interview: Das ist der neue Fürst

 

 7月11日の、父・ハインリヒ殿下薨去に伴い、クリスティアン殿下が新しいフュルステンベルク公になっています。

 インタビュー記事はとても興味深いのですが、いくつか引用してみます。

 

Ich würde sagen, die wichtigste Tradition bei uns ist die Erbfolge. Das heißt, dass der älteste Sohn das Unternehmen verantwortet und den Titel erbt.

私たちにとって最も重要な伝統は継承だと思います。つまり、長男が会社の責任者となり、称号を継承するということです。

 

Denn wenn man das immer zwischen allen aufteilt, ist irgendwann nichts mehr da.

Dafür braucht es Disziplin. Denn es gibt Geschwister, die fragen, warum bekommt der alles. Da muss man dann faire Lösungen finden. Das ist auch eine Frage der Erziehung. Auch ein wichtiges Thema.

いつもみんなで分けていたら、いつかは何も残らなくなるからです。

それには規律が必要です。なぜあの子が全部もらえるのか、という兄弟がいるからです。公平な解決策を見つけなければなりません。それは教育の問題でもあります。これも重要なテーマです。

 

(質問者)

Sie haben erzählt, dass das Unternehmen immer an den ältesten Sohn geht. Was passiert, wenn ein Fürst irgendwann einmal nur Töchter hat?

会社は常に長男に行くものだと言いましたね。公に娘しかいない場合はどうなるのですか?

(公の回答)

Wenn jemand ausschließlich Mädchen bekommt, dann ist momentan die Tradition, dass es an den ältesten Sohn des Bruders geht. Und wenn der keine Kinder hat, geht es an den ältesten Sohn des Cousins. Der erste, der das wieder selbst entscheiden kann, ist mein Sohn – Tassilo.

Wir sind geprägt vom Testament meines Großvaters. Der hat darin den Wunsch geäußert, dass die Erbfolge im Sinne der Hausgesetze weitergeführt wird. Das kann man im Testament bis auf drei Generationen festlegen.

Mein Sohn kann dann frei entscheiden und auch modern sein, und beispielsweise die älteste Tochter als Erbin festlegen. Es gibt Häuser, die moderne Wege gehen. Es gibt aber auch andere Beispiele wie das Haus Zeil, die haben sechs Töchter und einen entfernten Cousin als Erben eingesetzt, weil das so in den Hausgesetzen verankert ist.

女の子しかいない場合、現在の伝統では、弟の長男に与えられます。もし彼に子供がいなければ、いとこの長男に相続されます。また自分で決められるようになる最初の人は、私の息子-タッシロです。

私たちは祖父(編注:ヨアヒム・エゴン公。先代の甥として継承)の遺言に影響を受けています。その中で祖父は、家の法律に従って継承を続けてほしいという希望を述べています。遺言書では三世代まで指定することができます。
(編注:これはこの遺言書がそうであったということで、一般に三世代を指定するということではないはずですが……?)

そうすれば、息子は自由に決めることができるし、現代風に、たとえば長女を相続人に指名することもできる。現代的なアプローチをとる家もある。しかし、ツァイル家のように、6人の娘と遠いいとこを相続人に指名する例もある。
(編注:ヴァルトブルク=ツァイル=トラウフブルク家のこと?)

 

Unsere 20 Angestellten sagen Durchlaucht. Das ist die historische Anrede. Wenn ich gefragt werde, wie ich angesprochen werde, dann sage ich: „Das überlasse ich ihnen.“ Wer es historisch mag, der sagt Durchlaucht. Mein Nachname ist Prinz zu Fürstenberg, also ist Herr Prinz zu Fürstenberg korrekt. Und wenn jemand Herr Fürstenberg sagt, bin ich auch nicht beleidigt. (lacht)

20人の従業員は、殿下と呼びます(編注:公のことを)。それが歴史的な呼び方です。私はどのように呼ばれるかと聞かれたら、「それは彼らに任せます」と答えます。歴史的な呼び方が好きなら、殿下と言ってください。私の姓はプリンツ・ツー・フュルステンベルクなので、プリンツ・ツー・フュルステンベルク氏が正しいです。誰かがフュルステンベルクさんと言ったとしても、私は怒らないですよ(笑)。

訃報(2022年8月31日):ヴァルトブルク=ツァイル=ルステナウ=ホーエンエムス伯フランツ=ヨーゼフ殿下が薨去(1927~2022)

 2022年8月31日、ヴァルトブルク=ツァイル=ルステナウ=ホーエンエムス伯フランツ=ヨーゼフ殿下(His Illustrious Highness Count Franz-Josef of Waldburg-Zeil-Lustenau-Hohenems : フランツ=ヨーゼフ・グラーフ・フォン・ヴァルトブルク=ツァイル=ルステナウ=ホーエンエムスFranz-Josef Graf von Waldburg-Zeil-Lustenau-Hohenems)が薨去したようです。
 1927年3月7日生まれの95歳。

 ヴァルトブルク家の一系統の当主ということになると思います。
 薨去に伴い、子息のフランツ・クレメンス殿下が現当主になるでしょう。

 母方からハプスブルク家の血を引いており、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の曾孫にあたるようです。

 

 (ドイツ語)Graf Franz-Josef Waldburg-Zeil verstorben – Hohenems | VOL.AT
 (ドイツ語)Todesanzeigen von Franz-Josef zu Waldburg-Zeil-Lustenau-Hohenems | Todesanzeigen Vorarlberger Nachrichten

結婚(2020年9月26日):ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー伯女ヴィットーリア殿下とフェルディナント・ロヴレク氏

 2020年9月26日、ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー伯女ヴィットーリア殿下(Her Illustrious Highness Countess Vittoria of Waldburg-Wolfegg and Waldsee : ヴィットーリア・グレフィン・フォン・ヴァルトブルク・ツー・ヴォルフェック・ウント・ヴァルトゼーVittoria Gräfin von Waldburg zu Wolfegg und Waldsee)とフェルディナント・ロヴレク氏(Ferdinand Lovrek)が結婚したようです。

 ヴィットーリア殿下はドイツおよびオーストリアの名門で歴史上に数々の分枝を持つヴァルトブルク家の一員でヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー公ヨハネス殿下の娘、ロヴレク氏の母親はアウエルスペルク=トラウトソン公女マリア・ベアトリーツェ殿下。
 ヴァルトブルク、アウエルスペルクともに神聖ローマ帝国領邦国家の君主で、後に併合された最上級の家柄です。

 

 (ドイツ語)PressReader.com 世界の新聞 | Hochzeit im Fürstenhaus Waldburg-Wolfegg

 (ドイツ語)Vittoria von Waldburg zu Wolfegg & Waldsee und Ferdinand Lovrek: Traumkleid, Kutsche & Schloss: Diese Hochzeit verspricht viel | BUNTE.de

 

 ヴァルトブルク家関係者、アウエルスペルク=トラウトソン家関係者に加えて、(旧)ヴュルテンベルク王室、(旧)バーデン大公室の方々が参列したようです。

※後で追記するかもしれません。

参列者(一部)/

新郎の両親:
 パウル・ロヴレク氏とマリア・ベアトリーツェ・ロヴレク夫人(アウエルスペルク=トラウトソン公女マリア・ベアトリーツェ殿下)

ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー家:
 ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー公ヨハネス殿下
 ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー公妃ヴィヴィアン殿下

ヴァルトブルク=ツァイル=ホーエネムス系統:
 ヴァルトブルク=ツァイル=ホーエネムス伯子フランツ・クレメンス殿下と伯子妃シュテファニー殿下

アウエルスペルク=トラウトソン家:
 アウエルスペルク=トラウトソン公フランツ・ヨーゼフ殿下

(旧)ヴュルテンベルク王室:
 ヴュルテンベルク公子ミハエル殿下

(旧)バーデン大公室:
 バーデン大公世子ベルンハルト殿下と大公世子妃シュテファニー殿下

 

訃報(2020年9月27日):ヴァルトブルク=ツァイル=トラウフブルク伯子妃クラリッサ殿下(シェーンボルン=ヴィーセントハイト伯女)、薨去(1936~2020)

 2020年9月27日、ヴァルトブルク=ツァイル=トラウフブルク伯子妃クラリッサ殿下(シェーンボルン=ヴィーセントハイト伯女 : Her Illustrious Highness Countess Clarissa of Waldburg-Zeil-Trauchburg : クラリッサ・グレフィン・フォン・ヴァルトブルク・ツー・ツァイル・ウント・トラウフブルクClarissa Gräfin von Waldburg zu Zeil und Trauchburgクラリッサ・グレフィン・フォン・シェーンボルン=ヴィーセントハイトClarissa Gräfin von Schönborn-Wiesentheid)が薨去したようです。
 1936年10月14日生まれの83歳。

 ドイツの神聖ローマ帝国領邦国家君主の家柄のひとつシェーンボルン=ヴィーゼントハイト家出身で、同じ家柄出身の故ヴァルトブルク=ツァイル=トラウフブルク伯子アロイジウス殿下と結婚しました。アロイジウス殿下はドイツ連邦議会の議員。
 また、子供の一人クレメンス殿下は、ドイツ赤十字社の事務総長を務めていたようです。

 

 (ドイツ語)
Traueranzeige von Clarissa Gräfin von Waldburg zu Zeil und Trauchburg, Gräfin von Schönborn-Wiesentheid | schwaebische.de Trauerportal

 

結婚(2020年8月15日):ヴァルトブルク=ツァイル=ホーエンエムス伯子ベネディクト殿下とレヒベルク=ローテンレーヴェン=ホーエンレヒベルク伯女エリザベート殿下

 2020年8月15日、ヴァルトブルク=ツァイル=ホーエンエムス伯子ベネディクト殿下(His Illustrious Highness Count Benedikt of Waldburg-Zeil-Hohenems : ベネディクト・グラーフ・フォン・ヴァルトブルク=ツァイル=ホーエンエムスBenedikt Graf von Waldburg-Zeil-Hohenems)とレヒベルク=ローテンレーヴェン=ホーエンレヒベルク伯女エリザベート殿下(Her Illustrious Highness Countess Elisabeth of Rechberg-Rothenlöwen-Hohenrechberg : エリザベート・グレフィン・フォン・レヒベルク・ウント・ローテンレーヴェン・ツー・ホーエンレヒベルクElisabeth Gräfin Rechberg und Rothenlöwen zu Hohenrechberg)が結婚しました。

 年内に子供の誕生予定だそうです。

 

 (フランス語)Le mariage d'Elisabeth von Rechberg et Benedikt von Waldburg – Point de Vue

 (英語)Royal Musings: The wedding of Count Benedikt von Waldburg-Zeil and Countess Elisabeth von Rechberg.
 (英語)Waldburg & Rechberg – Marriage in times of Corona