訃報(2018年8月12日):カメルーン伝統的君主/バロンド人の首長イトー・エソー殿下が、銃撃され薨去(?~2018)

 カメルーンの報道によりますと、2018年8月12日、カメルーン共和国南西州エコンド・ティティのバロンド人の首長、イトー・エソー殿下(His Royal Highness Itoh Esoh)が、教会を出たところで銃撃され薨去したとのことです。
 犯人(複数)は不明。

 カメルーンでは、ナイジェリアと同じく、身代金目当てで伝統的君主が誘拐されたり、動機は事件ごとに違うものの襲撃を受けたり、ということが連続して起こっているようです。

 

 (英語)Gunmen kill traditional ruler in Ekondo Titi – Journal du Cameroun

Journal du Camerounさんのツイート: "Gunmen kill traditional ruler in #Ekondo Titi. Read more 👉https://t.co/wPv1e9Io5i #Cameroon #AnglophoneCrisis… "

 

※バロンド人の首長は他にも存在するかもしれません。

 

ナイジェリア伝統的君主:ベニン王エウアレ2世陛下が、イフェ王オジャジャ2世陛下を訪問(2018年4月)

 ナイジェリア連邦共和国の伝統的君主で、有力な人物の一人、ベニン王【オバ】エウアレ2世陛下(His Royal Majesty Oba Ewuare II, The Oba of Benin)が、ヨルバ系君主の中で最大の影響力を持つ二人(皇帝格の“His Imperial Majesty”が使用されているケースがあります)のうちの一人とされるイフェ王【オオニorオニ】オジャジャ2世、“オバ”・アデイェイェ・エニタン・オグンウシ陛下(His Royal Majesty【His Imperial Majesty】 Oba Adeyeye Enitan Ogunwusi, Ojaja II, The Ooni of Ife)を訪問したようです。
 おそらくヨルバ系君主のイーラ王“オバ”・ワッハーブ・オイェドトゥン(Orangun of Ila, Oba Wahab Oyedotun)も出迎えに現れた模様(調べてみたところ、名前の表記がものすごく多くて、本当のところがよくわかりません)。

 

 (英語)Oba of Benin visits Ooni – Punch Newspapers

 

英国のウェールズ公チャールズ皇太子殿下を次の英連邦元首とすると英連邦行政府長会議【英連邦首脳会議:CHOGM 】で53ヶ国が合意した模様(2018年4月)

 英連邦行政府長会議(CHOGM : 英連邦首脳会議)の声明が発表されました。
 現在の元首である英国女王エリザベス2世陛下(Elizabeth II : Her Majesty The Queen)の次の元首を、ウェールズ公チャールズ皇太子殿下(Prince Charles : His Royal Highness The Prince of Wales)とする条文が含まれています。

 

 (英語:公式サイト)Commonwealth Heads of Government Meeting 2018 – Leaders' Statement | The Commonwealth

We recognise the role of The Queen in championing the Commonwealth and its peoples. The next Head of the Commonwealth shall​ be His Royal Highness Prince Charles, The Prince of Wales.

 (英語)Prince Charles to be next Commonwealth head – BBC News

 (英語)BREAKING: Prince Charles will become the next Head of the Commonwealth – Royal Central

 

 英連邦の元首は世襲ではないため、エリザベス2世陛下の次の元首をチャールズ皇太子殿下とするルールはありませんでしたが、この度、後継となることが決まりました。

アメリカの外交問題評議会(CFR)のブログに「ナイジェリアでは伝統的君主たちが実権を握っている」というようなタイトルの記事が掲載。主に「カノ首長ムハンマドゥ・サヌシ2世は影響力があるんですよ」という話で、外交官に殿下や他の伝統的君主らとの接触を勧める締め(2018年4月)

 アメリカ合衆国の外交問題評議会【CFR】のブログに、「ナイジェリアでは伝統的君主たちが実権を握っている」というようなタイトルの記事が掲載されています。

 

 (英語)Traditional Rulers Hold Real Power in Nigeria

 

 内容は、ナイジェリア中央銀行の元総裁でナイジェリア連邦共和国北部(シャリーア適用のイスラム教圏)第二の権威/カノ首長“アルハッジ”・ムハンマドゥ・サヌシ2世殿下(His Royal Highness Alhaji Muhammad Sanusi II, The Emir of Kano : サヌシ・ラミド・サヌシSanusi Lamido Sanusi)の影響力について語り、外交官らに殿下や他の伝統的君主らとの接触を勧めるものです。

 しかし、率直な話、殿下の影響力については、ナイジェリアの一般のニュースでも見ていればだいたいわかる内容です。

 

 ナイジェリア連邦共和国の伝統的君主(Traditional Rulers)については、英国のBBCの推計で2000人という数が以前に出ています。
 そして、州政府により認定されるものであるため、増減が生じます。
 けしからぬ話としては、州政府にワイロを送り、なんの背景もないのに君主になろうとする輩まで出ています(というかすでになってしまったという話が……)。
 君主にもランキングがあり、(おそらく)最上位が 1st Class (Ruler) などと記事には出るのですが、このランクになってもかなりの人数が存在し、ピンからキリというのが正直なところです。

英連邦行政府長会議【英連邦首脳会議:CHOGM 】の開会式。元首のエリザベス2世陛下がスピーチ、英国王室から多数臨席(2018年4月)

 英連邦行政府長会議(CHOGM : 英連邦首脳会議)の開会式がおこなわれ、英国王室王族らの臨席があり、英連邦元首の英国女王エリザベス2世陛下(Elizabeth II : Her Majesty The Queen)がスピーチを行いました。

 

The Royal Family Channel:
Royal Family arrives at the Official opening of Commonwealth Meeting at Buckingham Palace – YouTube

The Royal Family Channel:
The Queen declares Commonwealth Heads of Government Meeting open at Buckingham Palace – YouTube

The Royal Family Channel:
Royal Family departs opening of Commonwealth Heads of Government Meeting at Buckingham Palace – YouTube

 

The Royal Familyさんのツイート: "The Queen has given a speech at the Opening of the Commonwealth Heads of Government meeting at Buckingham Palace.… "

 

 (英語)Queen and Prince Charles welcome heads of the Commonwealth to Buckingham Palace | Daily Mail Online

 

 エリザベス2世陛下のほかに臨席したのは、
 ウェールズ公チャールズ皇太子殿下(Prince Charles : His Royal Highness The Prince of Wales)、
 コーンウォール公爵夫人カミラ妃殿下(Camilla : Her Royal Highness The Duchess of Cornwall)、
 ケンブリッジ公爵ウィリアム王子殿下(Prince William : His Royal Highness The Duke of Cambridge)、
 ハリー王子(Prince Harry : ウェールズ公家ヘンリー王子殿下 : His Royal Highness Prince Henry of Wales)、
 ヨーク公爵アンドルー王子殿下(Prince Andrew : His Royal Highness The Duke of York)、
 プリンセス・ロイヤル殿下(Her Royal Highness The Princess Royal : アン王女 : Princess Anne)、
 ウェセックス伯爵夫人ソフィー妃殿下(Sophie : Her Royal Highness The Countess of Wessex)、
 ケント公爵エドワード王子殿下(Prince Edward : His Royal Highness The Duke of Kent)、
 ケント公爵家マイケル王子殿下(His Royal Highness Prince Michael of Kent)とマリー・クリスティン妃殿下(Marie Christine : Her Royal Highness Princess Michael of Kent)、
 アレクサンドラ王女殿下(オギルヴィー令夫人閣下 : Her Royal Highness Princess Alexandra, The Honourable Lady Ogilvy)、
 です。

 

 なお、英連邦事務総長は、一代貴族スコットランド・オブ・アストホール女男爵パトリシア・スコットランド閣下(Patricia Scotland : Her Excellency The Right Honourable The Baroness Scotland of Asthal QC PC)です。