訃報(2020年3月26日)ブルボン=パルマ公女マリー・テレーズ殿下が薨去。新型コロナウイルス感染。メディアでは「スペインのマリア・テレサ王女」との表記も

 2020年3月26日、ブルボン=パルマ公女マリー・テレーズ殿下(Her Royal Highness Princess Marie Thérèse of Bourbon-Parma)が薨去しました。
 1933年7月28日生まれの86歳。

 新型コロナウイルスに感染していました。

 なお、メディアでは「スペインのマリア・テレサ王女」との表記もあります。
 本人はフランス国籍・スペイン国籍を保有しているものの、君主の一族としてはパルマ公室の一員です。
 ただ、パルマ公室の年長系統はカルリスタのスペイン王としての活動をしており同殿下もそちらのほうで有名です。その支持者からは当然スペイン王女(Infanta of Spain)とみなされます。

 

 CNN.co.jp : スペインのマリア・テレサ王女、新型コロナに感染して死去
 (英語)Eurohistory: COVID-19 Claims First Royal Victim: Princess Marie-Thérèse of Bourbon-Parma
 (英語)Eurohistory: In Memory of a Red Princess: The Passing of Marie-Thérèse of Bourbon-Parma (1933-2020)
 (英語)Royal Musings: Princess Maria Teresa of Bourbon-Parma (1933-2020)

 

関連:
 訃報(2020年5月4日):ブルボン=パルマ公女ディアーナ・マルグリット殿下(1932~2020)

 

イタリア王室(アオスタ系統)継嗣/プッリャ公爵【称:アオスタ公爵】アイモーネ公子殿下【ロシア在住】の記事(2020年1月)「イタリアが王政復古するとは思わない」

 イタリア王室(アオスタ系統)の継嗣/プッリャ公爵アイモーネ公子殿下(His Royal Highness Prince Aimone of Savoy-Aosta, Duke of Apulia : His Royal Highness The Duke of Aosta)の記事が出ています。

※本人たちは自分たちが正統と主張しているので、すでに父の称号であるアオスタ公爵を使用しています(ときどき忘れてるんじゃないかと思う時がありますが)。

 なお、殿下は、仕事でモスクワに在住しています。ロシアに住み、イタリア王位に興味はないとする記事が出たこともあります。

 イタリア王室(直系)が継承法を絶対長幼制へ改定したことを受けて、アオスタ系統や支持者は反論を発表しましたが、それはそれとして、アイモーネ殿下のコメントを載せた記事が出ました。

 内容というか根本的な立場がはっきりしないのですが、

  • もうどちらが正統かの論争には参加しない
  • イタリアで王政復古があるとは思わない(アオスタ系の支持者団体はガックリきそうですが……
  • イタリア共和国へ忠誠を誓うことを避ける理由はない
  • 二系統(直系とアオスタ系統)はそれぞれの道を進むだけ

 といったところが今回の主な主張だと思うのですが、一方で子供たちが先祖の伝統を受け継ぐことは望んでいるように受け取れます(先祖の伝統を受け継ごうとする限り、正統論争は避けられないのでは……)。

※末尾に追加しておきますが、イタリア王室(直系)継嗣のヴェネツィア公/ピエモンテ公/サヴォイア公子エマヌエーレ・フィリベルト殿下(His Royal Highness Prince Emanuele Filiberto of Savoy, Prince of Venice and Piedmont)がこの記事についてコメントしています。

 

 (イタリア語)Aimone di Savoia-Aosta: «Per ora non alimento la polemica». Intanto è guerra di carte tra i Savoia – Corriere.it

 

Corriere della SeraさんはTwitterを使っています: 「Aimone d’Aosta: «Per ora non alimento la polemica». Intanto è guerra di carte tra i Savoia https://t.co/63dUePuzCJ」 / Twitter

 

Aimone di Savoia — Juan Carlos il suo… – Corriere della Sera | Facebook

 

エマヌエーレ・フィリベルト殿下のコメント:
「アイモーネはいいやつだが、この部分はいただけない:『王政復古は起きないだろうし、イタリア共和国へ忠誠を誓うことを避ける理由はない』。彼は彼の選択をした、しかし私はいつでも腕を広げてすべての君主政イベント(この日曜日でローマでおこなうものを含む)で彼を歓迎するつもりだ」

Aimone è una persona per bene, ma mi… – Emanuele Filiberto | Facebook

 

継嗣/

訃報(2020年1月8日):スペイン王女ピラール殿下が薨去(1936~2020)前スペイン王ファン・カルロス1世陛下の姉

 2020年1月8日、スペイン王女ピラール殿下(バダホス女公爵 : ラ・トーレ子爵未亡人 : Her Royal Highness Infanta Pilar of Spain, Duchess of Badajoz, Dowager Viscountess of La Torre)が薨去した模様。
 1936年7月30日生まれの83歳。

 結腸癌との闘病を続けており、直近では 三日前【1月5日】の入院 が報じられていました。

 

 (英語)Spanish royals: Infanta Pilar has died at age 83
 (スペイン語)Muere la Infanta Pilar de Borbón, hermana mayor de Don Juan Carlos, a los 83 años
 (スペイン語)Muere Pilar de Borbón, hermana del rey Juan Carlos, a los 83 años | Gente y Famosos | EL PAÍS
 (スペイン語)Muere la infanta Pilar, tía de Felipe VI

 (スペイン語:聖ゲオルギオス神聖コンスタンティヌス騎士団【カラブリア系統】公式ウェブサイト)Obituario: S.A.R. la Infanta Doña Pilar, Duquesa de Badajoz, Dama Gran Cruz de Justicia de la Orden Constantiniana – Orden Constantiniana – SACRA Y MILITAR ORDEN CONSTANTINIANA DE SAN JORGE

 

スペイン王女ピラール殿下が入院(2020年1月)前スペイン王ファン・カルロス1世陛下の姉

 スペイン王女ピラール殿下(バダホス女公爵 : ラ・トーレ子爵未亡人 : Her Royal Highness Infanta Pilar of Spain, Duchess of Badajoz, Dowager Viscountess of La Torre)が入院したようです。

 昨年【2019年】の夏以来になるかと思いますが、入院日が前スペイン王ファン・カルロス1世陛下の誕生日(1月5日)ということもあるのか、やや緊迫感もあります。

 

 (スペイン語)Infanta Pilar: preocupación por su estado de salud tras ser ingresada de nuevo

 

続報:
 訃報(2020年1月8日):スペイン王女ピラール殿下が薨去(1936~2020)前スペイン王ファン・カルロス1世陛下の姉

 

スペイン王女ピラール殿下が入院(2019年8月)弟の前スペイン王ファン・カルロス1世陛下が退院した日

 2019年8月31日、スペイン王女ピラール殿下(バダホス女公爵 : ラ・トーレ子爵未亡人 : Her Royal Highness Infanta Pilar of Spain, Duchess of Badajoz, Dowager Viscountess of La Torre)が入院していたようです。

 同日、弟の前スペイン王ファン・カルロス1世陛下が退院しています。

 

 (スペイン語)La infanta Pilar, ingresada en un hospital de Mallorca
 (スペイン語)La infanta Pilar, ingresada en un hospital de Mallorca | Gente y Famosos | EL PAÍS

 (英語)Infanta Pilar, sister of King Juan Carlos, hospitalised – Royal Central