前ベルギー王アルベール2世陛下の娘であることが確定したデルフィーヌ・ボエルが姓を変える(デルフィン・ファン・サクセン=コブルフ or デルフィーヌ・ド・サクス=コブール)つもりだとフランデレン地域のメディアが報道している模様(2020年1月)

 ウェブ上でニュースソースは見つからなかったのですが、前ベルギー王アルベール2世陛下(His Majesty King Albert II of Belgium)の娘であることが確定したデルフィーヌ・ボエルDelphine Boël)が姓を変えるつもりであるとフランデレン地域のメディアが報道しているという話が出ています。

関連:
 前ベルギー王アルベール2世陛下が弁護士を通じて、 DNA 検査の結果はデルフィーヌ・ボエルの生物学上の父がアルベール2世であることを示していることを発表(2020年1月)

 ウェブ上で見つけられないうえに、「親しい友人の話」だそうなので、信用度には疑問符が付きますが、彼女はオランダ語ではデルフィン・ファン・サクセン=コブルフDelphine Van Saksen-Coburg)、フランス語ではデルフィーヌ・ド・サクス=コブールDelphine De Saxe-Cobourg)を選ぶとされています。
 ドイツ語ではデルフィーネ・フォン・ザクセン=コーブルクDelphine Von Sachsen-Coburg)となるでしょうか。

※なお、彼女は、ベルギー王室構成員が使用するベルギーを意味する姓、「ド・ベルジック」「ファン・ベルヒエ」「フォン・ベルギエン」も選択可能です。いずれにせよ、ベルギー王フィリップ陛下の許諾が必要とも報道されていますが、詳細な法的手続きなどはよくわかりません。

 

 真偽もまだ不明ですが、加えて言いますと、今のところ彼女は法律上の父親である“ヨンクヒール”・ジャック・ボエルと法律上の縁が切れたわけではなく(と言いますか、切れたとする報道がありません)、従って法律上はベルギー貴族の“ヨンクフラウ”であることになる、と思います
 姓を変えるだけでは法律上の父親と完全に縁を切ることになるわけではないと思うので、ザクセン=コーブルク系統の姓になっても、ベルギー貴族の“ヨンクフラウ”であり続けるのではないかと思いますが……。

 

続報:
 前ベルギー王アルベール2世陛下の娘であることが確定したデルフィーヌ・ボエルがベルギー王女に(2020年10月)子供二人もジョゼフィーヌ王女殿下とオスカル王子殿下に

 

前ベルギー王アルベール2世陛下が弁護士を通じて、 DNA 検査の結果はデルフィーヌ・ボエルの生物学上の父がアルベール2世であることを示していることを発表(2020年1月)

 前ベルギー王アルベール2世陛下(His Majesty King Albert II of Belgium)は、弁護士を通じて、 DNA 検査の結果はデルフィーヌ・ボエルDelphine Boël)の生物学上の父親がアルベール2世であることを示していることを発表しました。

※要するに、裁判所が DNA 検査の結果公開を決めたので、浮気でできた子供だと、ようやく完全に認めたということです。

 アルベール2世は今後、法的に何かを争う意思はないとのことです。
 デルフィーヌ・ボエル側は「真実を知りたいだけで、財産や称号が目当てではない」という意思表明をこれまでしてきましたが(みんなとっくの昔から娘なんだろうなと確信してましたけど)、今回の発表を受けて、これで事態を終わりにするかどうかはなんともいえないところです。
 財産に関しては、デルフィーヌ・ボエルには国際的には知名度は大してありませんが、現地やその周辺での知名度や評価はそれなりにある人物であり、すでにアルベール2世よりも多くの財産を保有しているとの観測(追記:法律上の父親であるジャック・ボエルの家は資産家です)もあります。
 また称号(王女など)に関してルール上からデルフィーヌ・ボエルに自動的に与えられるものはありませんが(というのが一般的な解釈ですが違う可能性は常にあることはお断りしておきます)、こんなものは君主が叙せばいいものなので(特にベルギーでは)、異母兄であるベルギー王フィリップ陛下が称号を与えられば得ることはできます。ボエル側は称号目当てではないといっても、(財産もそうですが)「くれるといっても貰わない」とまでは言っていないので、王室側があげたほうがいい気がしたらあげるのではないのでしょうか。

 そのほか、名前(姓)の変更や、王室の一員(ないしは一員に準ずる待遇)があるのかということもあるのですが、デルフィーヌ・ボエルの支持者はいずれもこういう問題に関しては本人が望んでいないとしてきています。しかし、状況が変われば人間の考えは変わるものですし、王室側がなにかを提案することもありえます。

 

 (オランダ語)Koning Albert II geeft toe dat hij vader is van Delphine Boël | Binnenland | Nieuws | HLN

HLN.BEさんはTwitterを使っています: 「Koning Albert II geeft toe dat hij vader is van Delphine Boël https://t.co/pzxyOonyMd https://t.co/YspHHOjdAp」 / Twitter

 

 (オランダ語)Koning Albert II geeft toe dat Delphine Boël zijn dochter is – De Standaard

 

追加リンク:

ANNnewsCH(ANN NEWS):
ベルギー前国王“隠し子騒動”DNA鑑定で「娘」認知(20/01/28) – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=GaAjo80pAjg

 そして、この度、正式に娘だと認知された女性のデルフィーヌ・ボエルさん(51)です。ボエルさんはアルベール2世が退位したその年に認知を求めて提訴に踏み切ります。裁判で前国王は一貫してボエルさんの主張を否定。しかし、どういう訳か裁判所が求めたDNA鑑定を拒否。

 裁判所は去年5月、前国王に対して「鑑定を拒否すれば一日あたり約60万円の罰金を科す」と通告。その結果、前国王もとうとう鑑定に応じ、そして、言い逃れできない状況を突き付けられた模様です。

 前国王の4番目の子どもであると認められたボエルさん。報道によれば、王位継承権や称号などを得ることはないようです。

 

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