天皇(徳仁)・皇后(雅子)両陛下が、「鉄道開業150周年」記念式典に臨席(2022年10月)

 2022年10月6日、天皇陛下(徳仁なるひと : Emperor Naruhito : His Majesty【His Imperial Majesty】 The Emperor)と皇后陛下(雅子まさこMasako : Her Majesty【Her Imperial Majesty】 The Empress)は、「鉄道開業150周年」記念式典に臨席しました。

 

日テレNEWS:
【天皇皇后両陛下】「鉄道開業150周年」記念式典に出席 – YouTube

 

ANNnewsCH(ANN NEWS):
鉄道150周年の式典で天皇陛下がお言葉(2022年10月6日) – YouTube

 

 天皇皇后両陛下 鉄道開業150年式典に出席 東京 | NHK | 皇室

 

関連:
 JR東日本 鉄道開業150年スペシャルサイト

1872(明治5)年10月14日、新橋・横浜(現 桜木町)の両停車場で開業式が行われ、
翌10月15日からは旅客列車の運転が開始されました。

英国王チャールズ3世陛下即位により、欧州の現在の君主の最も近い共通祖先がヘッセン=ダルムシュタット方伯ルートヴィヒ9世夫妻になった模様(2022年9月)

 欧州の現在の君主の最も近い共通祖先は、1939年~2022年10月8日まで(英国女王エリザベス2世陛下の崩御まで)オランニェ公ヨハン・ウィレム・フリーゾと公妃マリー・ルイーゼ(ヘッセン=カッセル家出身)の夫妻でしたが、チャールズ3世陛下即位に伴い、ヘッセン=ダルムシュタット方伯ルートヴィヒ9世と“大方伯妃”カロリーネ(ツヴァイブリュッケン宮中伯女)夫妻に変わったとみられています。

 この“交代”は、チャールズ3世陛下の父・故エディンバラ公爵フィリップ王子殿下が(旧)ギリシャ王室出身で、その系統からも他の王室との共通祖先が存在したからです。

秋篠宮皇嗣(文仁親王)殿下一家がブータン王女ソナム・デチェン・ワンチュク殿下および長男のジグジェ殿下、次男のジグミ猊下(ヴァイローツァナの化身ラマ)と会見(2022年10月)王女の息子を「王子」とするのは(おそらく)誤り

 2022年10月3日、秋篠宮皇嗣殿下(文仁親王 : ふみひと : Prince Fumihito : His Imperial Highness Crown Prince Akishino)及び秋篠宮皇嗣妃殿下(紀子きこKiko : Her Imperial Highness Crown Princess Akishino)、佳子内親王殿下(かこ : Her Imperial Highness Princess Kako of Akishino)、悠仁親王殿下(ひさひと : His Imperial Highness Prince Hisahito of Akishino)は、安倍(元)総理国葬などのために日本を訪問中の、
 ブータン王室のソナム・デチェン・ワンチュク王女殿下(Her Royal Highness Princess Sonam Dechan Wangchuck)および、
 王女殿下の長男のジグジェ・シンゲ殿下(His Serene Highness Jigje Singye)、
 次男の「大訳経法師ヴァイローツァナの化身ラマ」“リンポチェ”・ジグミ・ジッテン猊下(His Eminence【His Holiness】 Tulku Vairotsana【Vairochana】 Rinpoche Jigme Jigten)と会見しました。

 

日テレNEWS:
【懇談】秋篠宮ご一家 ブータンのソナム王女と王子に面会 – YouTube

3日午後、ソナム王女は2人の王子とともに秋篠宮邸を訪れ、秋篠宮ご一家が出迎え、挨拶をされました。秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは、2019年にブータンを私的に旅行した際に王女と会われていますが、王子とは初めてだということです。

 

Nippon TV News 24 Japan:
Crown Prince Fumihito meets Bhutan princess – YouTube

 

 秋篠宮ご一家 訪日中のブータン ソナム王女と2人の王子に面会 | NHK | 皇室
 秋篠宮ご一家 ブータン王女らと面会 | TBS NEWS DIG (1ページ)
TBS NEWS DIG よりキャプチャ:

ご一家が面会されたのはブータン国王の妹のソナム・デチェン・ワンチュク王女と、息子の王子、ヴェロチャナ・リンポチェ・ワンチュク殿下、ジグジェ・シンゲ・ワンチュク殿下です。

 

  NHK や日テレNEWSは「王子」を見出しにも使い、 TBS NEWS DIG は「王子」「殿下」まで使用していますが……。

 「王子」は、おそらくですが、誤りではないかと思います。

※それはともかくとして、「TBS NEWS DIG」は、日本の皇族に「さま」、ソナム王女に殿下の敬称なし、王女の息子に「殿下」をつける、という謎の文面になっています。

 

 王女の二人の子息は「王子」ではないのではないかと言いましたので、ブータンの称号と敬称に関して説明しますと……実はよくわかりません!
 なので、ここからの長い文章は話半分で読んでいただけると助かります。

 ブータンには男性には Dasho(ダショー) とアシ Ashi(アシ)という称号なのか敬称なのかよくわからないものがあります。
 これを王族称号、すなわち王子・王女だとしているケースがありますが、貴族なども使用するものであり、国王から叙されればその他の個人も保有します。
 現在の首相も Dasho を所有しており、
 (英語:ブータン政府サイト)Prime Minister – GOV.BT

Dasho Dr. Lotay Tshering
Prime Minister

 他にも、多数の所有者がいます(なお勝手に使用しているケースも多々あるようでますますよくわからない状況です)。

 しかしややこしいことに、王の子供に関しては Dasho や Ashi は(日本語でいう)王子や王女を含意するとしている資料もあります(本当かどうか不明)。

 ブータンは王室公式サイトがないので、公式情報といえるのは、国王陛下の Facebook での表記になるかと思います。
 (英語:ブータン王 公式Facebookアカウント)His Majesty King Jigme Khesar Namgyel Wangchuck | Facebook
 ですが、そもそもゾンカ語(ブータンの言語)を英語に訳す時点で正確さは失われているはずなので、そこもまた考慮しなければいけません。

 (ここからはこの文章を書いている当方の目測?のようなものなので、興味のある方はご自身で調査をお願いします)
 同 Facebook では、当初(王子や王女に) Dasho や Ashi が使われているケースが多かったのですが、やがて His/Her Royal Highness (殿下)とセットになっていきます。
 そして「Prince Dasho」「Princess Ashi」と英語の王子・王女表記と Dasho/Ashi を併記する書き方になり、現在は His/Her Royal Highness (殿下)と Prince/ss(王子・王女)のみを使用しています。
 つまり、 Dasho と Ashi は使用していません。もちろん Dasho や Ashi ではあるのでしょうが、王の子供の Dasho や Ashi に王子や王女の含意があるとすると Prince や Princess にその意味が含まれているので書く必要はないとも言えます(そう判断しているのかどうかはわかりませんが)。
 また、現国王の子息に関して「Gyalsey」という表記がなされるため、これは「Prince」より上位の王子ではないかとも思われます。

 ここまでが一般的な話なのですが、では王女の二人の子息はどうなのか。
 同 Facebook では、男系・女系を問わず、国王の甥や姪(先代国王の孫)に、Prince や Princess はもちろんのこと Dasho や Ashi が使用されていません。のみならず、男系の姪の一人を除き名前に「ワンチュク」が含まれる表記をされているケースもありません(ただし、名前を短く書いているケースが多いのは間違いないのでワンチュクであるかもしれません)。
 また、敬称は「His/Her Serene Highness : HSH」が使用されています。
 これは上記の「Royal Highness」よりランクの低い敬称ですが、王族近親であることを考えれば、日本語で「殿下」とするのは正しいことでしょう。
 よって、殿下ではあるが、王子や王女とする理由は特にない、ということになります。

 王女の長男のジグジェ・シンゲ殿下についてはここで話が終わりますが次男のジグミ・ジッテン猊下に関してはもう少し説明が必要になります。
 猊下は、同国のチベット仏教最高指導者第70代ジェ・ケンポのジグミ・チェダ猊下より、大訳経法師ヴァイローツァナの化身ラマとして認定を受けています。
 上記記事掲載の写真を見ても、小さい方の子供は仏教の僧侶風の装束であることはわかるかと思います。
 よって、宗教の高位聖職者になりますので、(海外の)報道では宗教の高位聖職者としての称号と敬称が使用されています。
 それが王室の公式表記ということになるのかどうかは不明ですが……。
 また、日本では明治維新後には、仏教の高位聖職者と皇族を兼ねていることがないので、日本側の慣習として「このような場合は~とする」という例がありません。
  TBS NEWS DIG は猊下の表記を「ヴェロチャナ・リンポチェ・ワンチュク殿下」としていますが、ヴェロチャナはヴァイローツァナのことであり(当方にはブータンでの発音はわかりませんが)殿下本人の名前ではなく、過去の高僧の名前です。リンポチェは高僧への尊称のためこれもまた本人の名前ではありません。当方の考えではここは(使うならば)「猊下」を使用するべきです。

 

追記:
 王子ではありませんが、(王女を含め)ブータン王位継承順位には並んでいます。
 ジグミ猊下(9歳)はチベット仏教の高僧なので生涯独身が決定しています。

 

追記2:
 ソナム・デチェン・ワンチュク王女殿下の来日の目的の一つ、ブループラネット賞の授賞式にて、父である前王の名代として授賞。
 授賞式には、秋篠宮皇嗣殿下らが臨席。

 秋篠宮ご夫妻 「ブループラネット賞」表彰式に出席 | NHK | 皇室

 

TBS NEWS DIG Powered by JNN:
秋篠宮ご夫妻 地球環境に寄与する国際賞「ブループラネット賞」表彰式に出席|TBS NEWS DIG – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ftrnsKTiaRg

 

ブループラネット賞:
2022(31st)His Majesty Jigme Singye Wangchuck, the Fourth King of Bhutan – YouTube

 

ブループラネット賞@旭硝子財団さんはTwitterを使っています: 「10月5日、2022年(第31回)#ブループラネット賞 表彰式典を開催しました。 今年の受賞者、ジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代ブータン王国国王陛下のご名代、ソナム・デチャン・ワンチュク ブータン王国王女殿下と、スティーブン・カーペンター教授(米国)に島村理事長からトロフィーが贈られました。 https://t.co/g35TIxfzZD」 / Twitter

 

 (英語)His Majesty the Fourth King awarded Blue Planet Prize | Kuensel Online

KuenselさんはTwitterを使っています: 「𝗛𝗶𝘀 𝗠𝗮𝗷𝗲𝘀𝘁𝘆 𝘁𝗵𝗲 𝗙𝗼𝘂𝗿𝘁𝗵 𝗞𝗶𝗻𝗴 𝗮𝘄𝗮𝗿𝗱𝗲𝗱 𝗕𝗹𝘂𝗲 𝗣𝗹𝗮𝗻𝗲𝘁 𝗣𝗿𝗶𝘇𝗲 Staff Reporter His Majesty the Fourth King of Bhutan was awarded the 2022 Blue Planet Prize by the Asahi Glass Foundation of Japan. https://t.co/e0ucTswZZk」 / Twitter

ヨルダン王アブドッラー2世陛下、カタール首長タミーム殿下らがそれぞれ天皇(徳仁)陛下を訪問。バーレーン皇太子、ブータン王女らは岸田総理と会談(2022年9月)安倍総理国葬に伴う来日

 そろそろ来日していた王室関係の人物の情報も出そろったのではないかと思い、記事にしておきます。
 来日した君主は二人(ヨルダン王とカタール首長)で、天皇(徳仁)陛下との会見がありました。

 

TBS NEWS DIG Powered by JNN:
天皇陛下、国葬参列のヨルダン・アブドラ国王らと会見|TBS NEWS DIG – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Ef4zwptUn7Q

 

TBS NEWS DIG Powered by JNN:
天皇陛下が国家元首らと異例の“マラソン”会見|TBS NEWS DIG – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=n8OKEO8r8-c

 

ANNnewsCH(ANN NEWS):
天皇陛下 国葬で来日のヨルダン国王ら7カ国の元首と相次いで面会(2022年9月28日) – YouTube

 

 天皇陛下 国葬に参列のヨルダン国王ら7か国の元首と相次ぎ会見 | NHK | 国葬

 

 元・内閣総理大臣/従一位安倍晋三あべ しんぞう)の国葬儀に関連して来日していた各国君主および君主の一族は次のようになっています。

  • ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)
    • ヨルダン王の いとこ ガジ・ビン・ムハンマド・ビン・タラール王子殿下(His Royal Highness Prince Ghazi bin Muhammad bin Talal)が同行
  • カタール国首長“シャイフ【シェイク】”・タミーム・ビン・ハマド・アル・サーニー殿下(タミム首長 : His Highness Sheikh Tamim bin Hamad Al Thani, Amir【Emir】 of the State of Qatar)
  • バーレーン皇太子・首相サルマン・ビン・ハマド・ビン・イーサ・アル・ハリーファ王子殿下(サルマーン皇太子 : His Royal Highness Prince Salman bin Hamad bin Isa Al Khalifa, Crown Prince and Prime Minister of Bahrain)
  • サウジアラビア王国外務大臣ファイサル・ビン・ファルハーン・アル・サウード王子殿下(His Highness Prince Faisal bin Farhan Al-Saud
  • クウェート首長の一族/外務大臣“シャイフ【シェイク】”・アフマド・ナーセル・アル・ムハンマド・アル・サバーハ閣下(His Excellency Sheikh Dr. Ahmad Nasser Al-Mohammad Al-Sabah
  • UAE大統領(アブダビ首長)の子息/アブダビ執行評議会委員・アブダビ執行事務局長“シャイフ【シェイク】”・ハーリド・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下(His Highness Sheikh Khaled bin Mohamed bin Zayed Al Nayan, member of the Abu Dhabi Executive Council and Chairman of the Abu Dhabi Executive Office)
  • ブータン王室より、王妹/ソナム・デチェン・ワンチュク王女殿下(Her Royal Highness Princess Sonam Dechan Wangchuck

※フランス大統領はアンドラ公国の共同統治公となるため、元・大統領で今回も来日しているニコラ・サルコジ閣下(Nicolas Sarkozy)は元・君主ということになります(本人はハンガリー貴族の家系)。

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来日したUAEのハーリド・ビン・ムハンマド殿下が内閣総理大臣 岸田文雄 閣下を訪問(2022年9月)UAE大統領(アブダビ首長)の長男(?)

 2022年9月26日、来日したアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ執行評議会委員・アブダビ執行事務局長“シャイフ【シェイク】”・ハーリド・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下(His Highness Sheikh Khaled bin Mohamed bin Zayed Al Nayan, member of the Abu Dhabi Executive Council and Chairman of the Abu Dhabi Executive Office)は、日本国 内閣総理大臣岸田文雄閣下(きしだ ふみお : His Excellency Mr. Fumio Kishida)を訪問しました。

 まずこのハーリド・ビン・ムハンマド殿下がどなたかという話ですが、現UAE大統領・アブダビ首長のムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下の長男ではないかと思います。
 また、アブダビの役職しか持っていない(連邦レベルの役職ではない)のに、今回の来日では大臣を含む外交団のトップに据えられており、後継者の有力候補と見るのが妥当に思われます。
 今後、アブダビ皇太子に任命されるかどうかは注目です。

 それはそれとして、外務省記事と UAE 報道で微妙な差異があるのが気になるのですが……

 

 ハーリド・アブダビ執行評議会委員兼執行事務局長による岸田総理大臣への表敬|外務省
 (英語)Emirates News Agency – Khaled bin Mohamed bin Zayed witnesses launch of strategic partnership agreement between UAE, Japan

 

冒頭、岸田総理大臣から、「包括的・戦略的パートナーシップ・イニシアティブ(CSPI)の実施に関する共同宣言」を近日中に署名できる運びとなったことを歓迎する旨述べた上で、故安倍晋三国葬儀へのハーリド殿下の参列に対する謝意を表明するとともに、

 「近日中に署名できる運び」となっていますが、 UAE 側では文書を署名し交換したような写真が記事および Twitter に掲載されています(別の文書かもしれませんが)。
 また、 UAE 側の記事には、安倍総理の国葬の件は記述がありません(この時期に来日して参列しないこともないでしょうが、もともとのパートナーシップの強化の発案者として安倍総理の名前が挙げられているだけに不思議ではあります)。

これを受け、ハーリド殿下から、安倍元総理大臣の逝去に対し、心からの哀悼の意を示し、ムハンマド大統領からも弔意をことづかっていると述べるとともに、

  UAE 側には哀悼に関連する表記はなく、また父である大統領(アブダビ首長)からの親書は手渡されていますが、こちらもまた弔意に関する表記はありません。

 

WAM EnglishさんはTwitterを使っています: 「Khaled bin Mohamed bin Zayed witnesses launch of strategic partnership agreement between UAE, Japan. #WamNews https://t.co/nMC3kKkBn9 https://t.co/mg2nSXeyBQ」 / Twitter

 

WAM EnglishさんはTwitterを使っています: 「Khaled bin Mohamed bin Zayed witnesses launch of strategic partnership agreement between UAE, Japan #WamNews https://t.co/gjpWdDLZfQ https://t.co/SJitbmgzZq」 / Twitter

 

外務省さんはTwitterを使っています: 「ハーリド・アブダビ執行評議会委員兼執行事務局長による岸田総理大臣への表敬 9月26日、#岸田総理大臣 はアラブ首長国連邦(#UAE)のハーリド・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アブダビ執行評議会委員兼執行事務局長の表敬を受けました。 https://t.co/NQw9ZrFC6B https://t.co/5ysBKRA0Qt」 / Twitter