訃報(2025年4月21日):キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が帰天(1936~2025)

 2025年4月21日、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)が帰天しました。
 1936年12月17日生まれの88歳。

追記:
 葬儀は4月26日。
 葬儀(2025年4月26日):キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下の葬儀

 

カメルレンゴのケヴィン・ジョセフ・ファレル枢機卿座下(His Eminence Kevin Joseph Cardinal Farrell)からの発表:
Vatican News – English:
Pope Francis has died on Easter Monday aged 88 – YouTube

 

 教皇フランシスコ、帰天される – バチカン・ニュース
 教皇フランシスコの霊的遺言 – バチカン・ニュース
 教皇フランシスコの葬儀、4月26日、バチカンで – バチカン・ニュース
 教皇フランシスコの死因、脳卒中と心不全 – バチカン・ニュース
 枢機卿らによる最初の全体会議 – バチカン・ニュース

 また、カメルレンゴを補佐する3人の枢機卿、パロリン、リルコ、バッジョ各枢機卿が抽選によって決められた。

 カメルレンゴの補佐を務める3枢機卿は、枢機卿会におけるタイトル別に(名義教会におけるタイトル、司教・司祭・助祭の3つのカテゴリー別に)1人ずつ、3日毎に抽選される。

 パロリン枢機卿のほか2人は、
 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂首席司祭スタニスワフ・リウコ枢機卿座下(His Eminence Stanisław Cardinal Ryłko, Archpriest of the Basilica di Santa Maria Maggiore)
 ファビオ・バッジョ枢機卿座下(His Eminence Fabio Cardinal Baggio, C.S.)

 教皇フランシスコの棺、聖ペトロ大聖堂へ、行列と共に移送の儀式 – バチカン・ニュース
 25日、教皇の棺閉じる儀式、26日、葬儀後に埋葬の儀 – バチカン・ニュース
 「ノヴェンディアーリ」をめぐり承認、枢機卿らの第2回全体会議 – バチカン・ニュース
教会と世界をめぐり対話、枢機卿団、第3回全体会議で – バチカン・ニュース
 教皇フランシスコの墓、母方曽祖父の地、伊リグーリアの石材で – バチカン・ニュース
 教皇フランシスコの葬儀およびその前後の儀式予定 – バチカン・ニュース
 枢機卿団、27日に聖マリア大聖堂へ、第4回全体会議で – バチカン・ニュース
 葬儀前夜、教皇フランシスコの棺を閉じる儀式 – バチカン・ニュース

 ビデオストーリー:教皇フランシスコ、少年時代から教皇選出まで – バチカン・ニュース
Vatican News – Italiano:
Francesco, il videoracconto dall’infanzia all’elezione papale – YouTube

 ビデオ:教皇フランシスコ、世界の巡礼者として – バチカン・ニュース
Vatican News – Italiano:
Un Papa pellegrino in tante periferie del mondo – YouTube

 バチカン宮殿の教皇公邸の扉に封印 – バチカン・ニュース
Vatican News – Italiano:
Apposizione dei sigilli all'appartamento papale, 21 aprile 2025 – YouTube

 教皇フランシスコ逝去 | カトリック中央協議会
 教皇フランシスコの死の確認と遺体の納棺 | カトリック中央協議会
 教皇フランシスコの遺言 | カトリック中央協議会
 教皇フランシスコの死に関する発表 | カトリック中央協議会
 教皇の遺体のサンピエトロ大聖堂への移動 | カトリック中央協議会
 第1回枢機卿総会の開催 | カトリック中央協議会
 教皇フランシスコの棺のサンピエトロ大聖堂への移動についての通知 | カトリック中央協議会
 ローマ教皇フランシスコの葬儀ミサ | カトリック中央協議会
 教皇フランシスコ追悼ミサのお知らせ | カトリック中央協議会
 ローマ教皇フランシスコを記念する9日間の祈り | カトリック中央協議会
 ローマ教皇フランシスコの棺を閉じる儀式 | カトリック中央協議会
 ローマ教皇フランシスコの棺の埋葬 | カトリック中央協議会
 第1回枢機卿総会の開催(二) | カトリック中央協議会
 第2回枢機卿総会の開催 | カトリック中央協議会
 使徒座空位中ならびに新教皇選出時のミサについて | カトリック中央協議会
 「9日間の祈り」第2日の感謝の祭儀 | カトリック中央協議会
 教皇フランシスコの最後の弔問への貧しい人々の招き | カトリック中央協議会
 第3回枢機卿総会の開催 | カトリック中央協議会
 第4回枢機卿総会の開催 | カトリック中央協議会

 (英語版:ローマ教皇聖座 公式サイト)Declaration of the Director of the Holy See Press Office, Matteo Bruni, 21.04.2025

At 9.47 this morning, His Eminence Cardinal Kevin Joseph Farrell, Camerlengo of the Holy Roman Church, announced with sorrow the death of Pope Francis, with these words:

 (英語版:ローマ教皇聖座 公式サイト)Declaration of the death of His Holiness Francis, 21.04.2025
 (英語版:ローマ教皇聖座 公式サイト)Testament of the Holy Father Francis, 21.04.2025
 (英語版:ローマ教皇聖座 公式サイト)Notice from the Office of Liturgical Celebrations, 22.04.2025
 (英語版:ローマ教皇聖座 公式サイト)Notice from the Office of Liturgical Celebrations – Funeral Mass of the Roman Pontiff Francis, 22.04.2025

 (英語版:バチカンニュース)
 Pope Francis has died on Easter Monday aged 88 – Vatican News
 Pope Francis’ pontificate of peace, for peace – Vatican News
 The Pope of the People: Francis, a shepherd with the smell of the sheep – Vatican News
 Laudato si’: Pope Francis on the environment – Vatican News
 Pope Francis the pilgrim: Taking the Lord’s closeness to every corner of earth – Vatican News
 Pope Francis’ desire to foster unity among Christian Churches – Vatican News
 Pope Francis’ plea for a more fraternal world – Vatican News
 Pope Francis’ friendship with other religions promoted paths of peace – Vatican News
 Pope Francis led the way to building a synodal Church for everyone – Vatican News
 The Pope of Mercy – Vatican News
 Cardinal Farrell to preside at rite of ascertainment of Pope Francis’ death – Vatican News

 

ROME REPORTS in English:
Pope Francis’ pontificate in data: 47 international trips, 4 synods… – YouTube

 

 有罪判決受けた枢機卿、新教皇選ぶ選挙での投票権を要求 – CNN.co.jp

ローマ教皇庁(バチカン)から金融犯罪で有罪判決を受けたジョバンニ・アンジェロ・ベッチウ枢機卿が、次期教皇を選出する選挙「コンクラーベ」に参加できると主張している。

バチカンの報道局は同氏を「選挙人」に加えていないが、本人は22日に地元である伊サルディーニャ島の新聞の取材に答え、自身を「コンクラーベ」から除外する明確な意向は存在しておらず、書面でも明確な拒絶は要請されていないと説明した。

ベッチウ氏を「コンクラーベ」に参加させるかどうかの判断は、ジョバンニ・バッティスタ・レ首席枢機卿とピエトロ・パロリン枢機卿が下す公算が大きい。

 この件は事前に判断がされていないとすると、カメルレンゴと関連する省などの間で判断を出すのではないかと思います。(少なくとも理屈上はレ枢機卿とパロリン枢機卿で決めるということにはならないかと。自信なし)
 また、教皇選挙の瑕疵と見て、今後のカトリックからの離脱者から新たなローマ教皇空位論が出るかもしれません。

 

君主・(旧)王室当主などからの弔意表明/
(追記していきます)

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クリスマスメッセージ(2022年):オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下による降誕祭(クリスマス)のスピーチ映像(2022年12月)

 オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)による降誕祭(クリスマス)のスピーチ映像が投稿されています。

 

Koninklijk Huis(オランダ王室 公式ウェブサイト):
Kersttoespraak 2022 – YouTube

 (オランダ語:オランダ王室 公式ウェブサイト)Kersttoespraak van de Koning, 25 december 2022 | Toespraak | Het Koninklijk Huis

オランダ世論調査(2022年9月):オランダでの王政継続を支持するのは51%まで低下。18歳~54歳では43%

 (オランダ語)Peiling Ipsos: slechts 51 procent van Nederland steunt monarchie

 

 オランダでの王政継続を支持するのは 51% まで低下し、 18 歳~ 54 歳では 43% であると、オランダの公営放送 NOS が報じています。
 この世論調査は共和政支持者団体が、イプソス(Ipsos)という有名な調査会社に委託したものらしく、依頼元はともかくとしても数値は信頼できるでしょう。

 

 記事によれば今年(2022年)の春には支持は 58% であり、低下の原因はわかりませんが、調査元の共和政支持者団体は、調査日について、予算関連の日に近く、王室予算について意識された(ことがマイナスにつながった)のではないかという指摘をしています。
(つまり、特に問題が起きなければ、次の世論調査ではわずかに上がるのは確実だろうと思います)

 

 また(いまさら意図がよくわからない設問ですが)、君主の長子が自動的に次の君主となるという、継承法についての支持が、 51% だったものが 47% に低下しています。
 これについては「ではなにを望むのか」という回答がない限り判断しようがなく、また、誤差とみてもいいレベルではないかという気もします。
 個人的には気にしていません。

 

 一方、共和政への支持は 24% から 26% への増加にとどまっており、これも誤差の範囲でしょう。
 つまり 25% 程度の人は、「どちらでもない」類の回答をしていることになりますが、その具体的な表現はわかりません。
 (なお、高齢層でも共和制支持がわずかずつ高まってきているというのは近年指摘されています)

 もし共和政になった場合にどのような政体を取るかですが、
  32% が、特に意見はなし
  30% が、ドイツ連邦共和国のような儀礼的大統領
  20% が、大統領のいない共和国(スイス連邦のような、と書かれていますが、スイスにも大統領はいます。ただローテーション制の特殊なものであるのと、国家元首としての規定がありません。外交上、他国の国家元首と同等になる機会は多々ありますが)
  17% が、アメリカ合衆国のような実権を持った大統領
 と回答しています。

 

 オランダの王政支持は、かつては 90% 近くあり、2020年でも 75% 程度あったのですが、
 国民に厳しい新型コロナウイルス【COVID-19】対策を課す中、
 オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下がギリシャで秋の休暇開始→激しい反発で数時間で帰国発表(2020年10月)
 という事件があったのが低下の主原因はないかと思われています。
 とはいえ、ゆるやかな長期的低下にあったことも事実ですし、 COVID-19 から現在のインフレまで社会が大きく揺らいでいるという事情もあるでしょう。

 

 継承法を男女の性別を問わない絶対長幼制にし、王室自体の人数を減らすことによって予算とスキャンダルを減らす、という方針は、ある程度は欧州の(モナコとリヒテンシュタインは除く)君主国にとっての共通方針になりつつあります(スペインは絶対長幼制ではありませんが)。

 しかし、これは成功の秘訣といえるほどのものでもありません。他にもう案がないという現実もあります。

 また、
 オランダ王室のオランニェ女公(オランダ皇太子)カタリナ=アマリア王女殿下が、警備上の理由から学生寮を離れた模様(2022年10月)
 という出来事がありました(世論調査はこれより前)。
 継嗣に対して、攻撃的な行動が(ソーシャルメディアを含め)継続的におこなわれており、同王女を守ることができていない状況です。

オランダ王室のオランニェ女公(オランダ皇太子)カタリナ=アマリア王女殿下が、警備上の理由から学生寮を離れた模様(2022年10月)

 先月(2022年9月)からアムステルダムの大学の学生となって学生寮で生活していたオランニェ女公【オランダ皇太子】カタリナ=アマリア王女殿下(オランダ王女: オランニェ=ナッサウ公女 : Catharina-Amalia : Her Royal Highness The Princess of Orange, Princess of the Netherlands, Princess of Orange-Nassau)が、警備上の理由(犯罪組織からの襲撃や誘拐の恐れ)から学生寮を離れたようです。

 スウェーデン王国訪問中にオランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)とオランダ王妃マクシマ陛下(Her Majesty Queen Máxima of the Netherlands)がこの件についてコメントしており、また、オランダ王国首相マルク・ルッテ閣下(His Excellency Mr Mark Rutte)や司法・治安を担当する大臣も強い懸念を表明しているようです。

 アムステルダムに一人で居住するのも不可能だろうということになり、デン・ハーグの王宮に戻っているようですが、そこから通学するのか、今後のことについてはわかりません(追記:現在は通学しているという報道があります)。

 

 (英語)Princess Amalia: Dutch royal moved from student home after security threats | Euronews

euronews:
Princess Amalia: Dutch royal moved from student home after security threats – YouTube

 

RoyalTV by Rick Evers:
Máxima en WA over bedreigingen Amalia – YouTube

 

追記(2022年11月17日):
 なぜか欧州での報道から一ヶ月経過してから ANN NEWS が報道。

ANNnewsCH(ANN NEWS):
オランダ王女がマフィアの標的に?“誘拐・襲撃の危機”で大騒動(2022年11月17日) – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=kfazBxOtiTc

 なお、最新のオランダ世論調査は、
 オランダ世論調査(2022年9月):オランダでの王政継続を支持するのは51%まで低下。18歳~54歳では43%

オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下夫妻のスウェーデン公式訪問はじまる(2022年10月)スウェーデン王カール16世グスタフ陛下夫妻らと会見

 2022年10月11日~13日の日程(11・12日はストックホルム、13日はヨーテボリ)で、オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)とオランダ王妃マクシマ陛下(Her Majesty Queen Máxima of the Netherlands)がスウェーデン王国を公式訪問しています。

 ストックホルム・アーランダ国際空港では、スウェーデン皇太子ヴィクトリア殿下(ヴェステルイェートランド女公爵 : Victoria : Her Royal Highness The Crown Princess of Sweden, Duchess of Västergötland)と夫のスウェーデン王子ダニエル殿下(ヴェステルイェートランド公爵 : His Royal Highness Prince Daniel of Sweden, Duke of Västergötland)の出迎えを受けた模様。

 その後、スウェーデン王カール16世グスタフ陛下(Carl XVI Gustaf of Sweden : His Majesty The King)とスウェーデン王妃シルヴィア陛下(シルビア王妃 : Queen Silvia of Sweden : Her Majesty The Queen)と会見。
 王宮では、
 皇太子の長女、スウェーデン王女エステル殿下(エステルイェートランド女公爵 : Her Royal Highness Princess Estelle of Sweden, Duchess of Östergötland)、
 国王の第二子夫妻、スウェーデン王子カール・フィリップ殿下(ヴェルムランド公爵 : His Royal Highness Prince Carl Philip of Sweden, Duke of Värmland)とスウェーデン王子妃ソフィア殿下(ヴェルムランド公爵夫人 : Her Royal Highness Princess Sofia of Sweden, Duchess of Värmland)
 も出迎えています。

 ウィレム=アレクサンダー陛下とカール16世グスタフ陛下は、主にメディア向けの会見でスピーチ(英語)をおこなっています。

スウェーデン王、オランダ王、の順で英語でスピーチ/
Kungahuset(スウェーデン王室 公式チャンネル):
H.M. Konungens pressuttalande i samband med statsbesök från Konungariket Nederländerna – YouTube

 

RoyalTV by Rick Evers:
Victoria en Daniel verwelkomen Willem-Alexander en Máxima in Stockholm – YouTube

 

RoyalTV by Rick Evers:
Carl Gustaf, Victoria, Estelle en co verwelkomen Willem-Alexander en Máxima – YouTube

 

RoyalTV by Rick Evers:
Alles uit de kast voor Staatsbanket in Stockholm – YouTube

 

 今回の公式訪問はオランダ側から、外務大臣、防衛大臣、教育文化科学大臣、環境大臣が同行しており、多分野における実務的会合もおこなわれそうです。

 

 (英語:スウェーデン王室 公式サイト)Programme for the State Visit from the Netherlands | Kungahuset
 (英語:スウェーデン王室 公式サイト)HM The King's speech at the state banquet in connection with the state visit from the Netherlands | Kungahuset
 (英語:スウェーデン王室 公式サイト)HM The King's press statement in connection with state visit from the Netherlands | Kungahuset

 (英語:オランダ王室 公式サイト)State visit to Sweden – programme | News item | Royal House of the Netherlands

 

Kungahuset – 🇸🇪 🇳🇱 Välkomna till Sverige, Koninklijk Huis!… | Facebook

 

 

オランダ国王夫妻と、スウェーデン王女エステル殿下:

 

Kungahuset – 🇸🇪 🇳🇱 I dag gav Konungen av Sverige och… | Facebook

Kungahuset – 🇸🇪 🇳🇱 Kungaparen av Sverige och Nederländerna… | Facebook

 

Kungahuset – 🇸🇪 🇳🇱 I kväll gav Kungen och Drottningen en… | Facebook

 

Koninklijk Huis – Koning Willem-Alexander en Koningin… | Facebook

 

Koninklijk Huis – “Wij zijn blij om Zweden te bezoeken… | Facebook

 

Koninklijk Huis – “We behoren beide tot de koplopers in… | Facebook