訃報(2020年11月11日):バーレーン首相ハリーファ王子殿下が薨去(1935~2020)1970年より首相

 2020年11月11日、バーレーン国王の叔父のバーレーン王国首相ハリーファ・ビン・サルマーン・アル・ハリーファ王子殿下(His Royal Highness Prime Minister Prince Khalifa bin Salman Al Khalifa)がアメリカ合衆国で薨去した模様です。
 1935年11月24日生まれの84歳。

 

 (英語)Royal Court mourns passing away of HRH the Prime Minister

 

 1970年よりバーレーンの首相の地位にありました。
※バーレーン国独立は1971年、2002年にバーレーン王国に。

 2009年に Prince (王子)の称号を受けています。
 バーレーン王国では、王子の称号を受けたのは故ハリーファ殿下と、皇太子サルマン殿下だけです。

 バーレーンでは国王ハマド陛下・皇太子サルマン殿下と共にトロイカ体制で国を率いており、薨去によって体制が変わっていくことは間違いありません。
 子息のアリー・ビン・ハリーファ殿下が副首相の一人であり、首相を世襲するかどうかという注目もあります。
追記:
 第一副首相だったサルマン皇太子殿下が現在は首相として記述されています。

 

きりがないので途中までですが、とどいた弔意の記事:

ヨルダン王アブドッラー2世陛下よりハマド国王宛て:
 (英語:電話)HM King receives call from Jordanian monarch
 (英語:弔電)HM King receives condolences cable from Jordanian Monarch

サウジアラビア ハマド国王宛て:
サルマン国王より:
 (英語:電話)HM King receives call from Saudi Monarch
 (英語:弔電)HM King receives condolences cable from Saudi Monarch
ムハンマド皇太子殿下より:
 (英語:弔電)HM King receives condolences cable from Saudi Crown Prince
 (英語:電話)HM King consoled by HRH Prince Salman bin Sultan
アル=ワリード・ビン・タラール王子殿下より:
 (英語)HM King receives call from HRH Prince Al-Walid bin Talal
バンダル・ビン・スルタン王子殿下より:
 (英語)HM King receives call from HRH Prince Bandar bin Sultan
サウード・ビン・ナイフ王子殿下より:
 (英語)HM King receives call from HRH Prince Saud bin Nayef

サウジアラビア サルマン皇太子宛て:
ムハンマド皇太子殿下より:
 (英語)HRH the Crown Prince receives condolences from HRH the Crown Prince of Saudi Arabia

オマーン・スルタンのハイサム陛下より:
 (英語)HM King receives condolences cable from HM Sultan of Oman

モロッコ王モハメッド6世陛下より:
 (英語)HM King receives call from HM King Mohammed VI of Morocco

クウェート首長、皇太子、首相よりサルマン皇太子殿下宛て:
 (英語)HRH the Crown Prince receives condolences cables from the Amir, Prime Minister and Crown Prince of the State of Kuwait
 (英語)HM King receives condolences cables from Kuwaiti leaders

アラブ首長国連邦【UAE】:
ハリーファ大統領(アブダビ首長)、ムハンマド副大統領・首相(ドバイ首長)、アブダビ皇太子ムハンマド殿下より:
 (英語)HM King receives cables of condolences from UAE leaders
シャルジャ首長と皇太子、副首長、一族らからハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives condolences cable from Sharjah Ruler, deputies
シャルジャ皇太子(副首長)からサルマン皇太子宛て:
 (英語)HRH the Crown Prince receives condolences cables from the Crown Prince and Deputy Rulers of Sharjah
アジュマン首長と皇太子、副首長から:
 (英語)HM King receives condolences cable from Ajman Ruler

 

エジプトのシシ大統領よりハマド国王宛て:
 (英語:電話)HM King receives call from Egyptian President
 (英語:弔電)HM King receives condolences cable from Egyptian President

イラク大統領よりハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives condolences cable from Iraqi President
イラク首相よりハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives call from Iraqi Prime Minister

パレスチナ大統領よりハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives condolences cable from Palestinian President

イスラエル首相よりハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives condolences cable from Israeli Premier

英国首相ボリス・ジョンソン閣下より声明:
 (英語)British Premier pays homage to late Prime Minister

 

関連:
 バーレーン王ハマド陛下がセルビア大統領ブチッチ閣下から電話を受ける(2020年11月)大統領は薨去したバーレーン首相ハリーファ王子殿下への弔意を、ハマド陛下は薨去したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を伝える

 

訃報(2020年11月10日):マリーズ・ボカサ皇子妃殿下が薨去の模様(?~2020)ジャン=セルジュ・ボカサ皇子殿下(中央アフリカ共和国の元・内相)の妻

 2020年11月10日、マリーズ・ボカサ皇子妃殿下(Her Imperial Highness Princess Maryse Bokassa)が薨去したと報道されています。
 中央アフリカ共和国内務大臣を務めたジャン=セルジュ・ボカサ皇子殿下(His Imperial Highness Prince Jean-Serge Bokassa)の妻だと思います。

 

 (フランス語)Cagnotte : Soutien JSB – Leetchi.com

 

葬儀の様子:
236 News 🇨🇫さんはTwitterを使っています 「Obsèques de Mme Maryse #Bokassa née #Dimassi en ce jour, samedi 21 novembre 2020 (Photos @diasporamag236) https://t.co/y5HY1GX1tK」 / Twitter
https://twitter.com/236News/status/1330132177846202370

 

訃報(2020年11月6日):南アフリカ伝統的君主/ズールー王と第一王妃の長男レツクツラ・ズールー王子殿下が薨去(1970~2020)犯罪に巻き込まれた可能性との報道

 2020年11月7日、マンゴスツ・ブテレジ王子(Prince Mangosuthu Buthelezi)は、前日【2020年11月6日】に南アフリカ共和国の伝統的君主/ズールー王グッドウィル・ズウェリティニ陛下(His Majesty King Goodwill Zwelithini of Zulu)と第一王妃シボンギレ・マドラミニ陛下(Her Majesty Queen Sibongile MaDlamini)の間の第一子・長男レツクツラ・ズールー王子殿下(His Royal Highness Prince Lethukuthula Zulu)が薨去したと発表しました。

 亡くなった王子は1970年生まれの50歳。

 報道によれば強盗などの犯罪の可能性があるようですが、詳細は調査中。
続報:
 南アフリカ伝統的君主/ズールー王と第一王妃の長男レツクツラ・ズールー王子殿下を殺害した疑いで男女5人が逮捕(2020年11月)
 南アフリカ伝統的君主/ズールー王と第一王妃の長男レツクツラ・ズールー王子殿下を殺害した疑いで逮捕された男女5人の保釈の可否の決定が週末に延期(2020年11月)

 

 (英語)ZULU NATION GRIEVES DEATH OF KING'S SON

 (英語)King Zwelithini's eldest son, Prince Lethukuthula Zulu, passes away

 (英語)Prince Lethukuthula Zulu passes on – THE AFRICAN ROYAL FAMILIES

 

 訃報の記事で書くのは不謹慎ですが、おそらくこの薨去でズールー王位の継承者は、第三王妃かつGreat Wife(他の王室出身者のため)のマントフォンビ・ドラミニ陛下(Her Majesty Mantfombi Dlamini, the Great Wife : エスワティニ王室【スワジランド王室】出身)との間の長男でおそらく全体の次男のミスズールー・ズールー王子殿下に確定したのではないかと思います。

 

※発表をしたマンゴスツ・ブテレジ王子についてですが、(年長で有名な)政治家でブテレジ氏族長と同名です。年齢や王との関係から考えると本人であることはなさそうですし、本人はPrince称号を持っていないのではないかと思いますが(妻がズールー王女なので子供たちはPrince・Princessで言及されるため)孫・曾孫だったりするかもしれません。
追記:
 どうも本人ではないかと思われる情報があるので、本人かもしれません。

 

戴冠式10周年(2020年10月31日):ウガンダ伝統的君主/ケル・アルール王フィリップ・オラールケル・ラウニ3世陛下が戴冠から10年。ウガンダMTN(大手の通信会社)が祝福。コンゴ民主共和国にも広がるアルール人の最高権威

 2020年10月31日、ウガンダ共和国の伝統的君主の一人、ケル・アルール王フィリップ・オラールケル・ラウニ3世陛下(His Royal Majesty Phillip Olarker Rauni III, The Ubimo of Ker Alur)が戴冠から10年を迎えました。

 統治開始が2000年、正式即位が2006年、戴冠式が2010年と少しややこしい情報があります。

 ウガンダMTN(大手の通信会社)が祝福との記事が出ていますが、陛下との関係は不明。
 なお、陛下は、現今の新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の広がりを踏まえ、「健康的な生活」「常にマスクを正しく着用すること」を述べたようです。

 ケル・アルール王は、コンゴ民主共和国にも広がるアルール人【アルール族】の最高権威のようで、国境を越えるアフリカの伝統的君主の一人ということになりそうです。
 また、アルール人は、ルオ人【ルオ族】の中でも大きな割合を占めているようです。

 

 (英語)Mtn Supports Alur 10th Coronation With Sh20m

 

The New VisionさんはTwitterを使っています 「MTN supports Alur 10th coronation with sh20m MTN Uganda congratulates the Ubimo of Ker Alur, His Royal Majesty, Phillip Olarker Rauni III upon his tremendous decade of leadership. DETAILS: https://t.co/2OrLsFwpW9 | #VisionUpdates https://t.co/Io1WA9obyU」 / Twitter

 

The New Vision – MTN supports Alur 10th coronation with… | Facebook

 

ナイジェリア伝統的君主:オヨ王 ラミディ・オライウォラ・アデイェミ3世 陛下が、政治家たちがヨルバ系君主間の関係を悪化させていると批判(2020年10月)

 ナイジェリア伝統的君主の中でも有力な君主の一人、オヨ王“オバ”・ラミディ・オライウォラ・アデイェミ3世陛下(His Royal Majesty【His Imperial Majesty】 Oba Lamidi Olayiwola Adeyemi III, J.P, CFR, LL.D, The Alaafin of Oyo)は、政治家たちがヨルバ系君主間の関係を悪化させていると批判したようです。

 

 (英語)Division among Yoruba traditional rulers caused by politicians – Alaafin

 

 批判の前提となる詳細がよくわかりませんが……。
 ナイジェリアでは州政府が伝統的君主を公認し、第一級伝統的統治者(First class traditional ruler)や第二級伝統的統治者(Second class traditional ruler)などに認定します。
 これはナイジェリア連邦共和国憲法に規定されていることらしいのですが、詳細がまったくわからず、州知事の意向で適当に決めているとしか思えないケースすらあります。
 今回の批判は、州政府はもちろん州の政治家の意向というか政策というかに左右されますので、政治家たちがこれを悪用(?)して離間の策をおこなっているということになるのでしょうか。

 上記の記事ではイウォ王“オバ”・アブドゥルラシード・アデウェール・アカンビ陛下(テル1世 : His Royal Majesty Oba Abdulrasheed Adewale Akanbi, Telu I, The Oluwo of Iwo)がオヨ王にリーダーシップを発揮するよう要請したりしています。
 この人物も有力な君主らしいですが、変人ではないかと思われる情報が多々あり、いろいろ謎です。
関連:
 ナイジェリア伝統的君主:ヨルバ人君主の一人/イウォランド王アブドゥルラシード・アデウェール・アカンビ陛下が、自身の称号を伝統的な(Oluwo of Iwoland)から北部イスラム圏風の首長(Emir)にすると宣言(2018年3月)
 ナイジェリア伝統的君主:イウォランド王が連邦政府に同国の伝統的君主団が南アフリカのズールー王と会談することを提案(2019年9月)ナイジェリア系住民が南アフリカで大規模な排他的攻撃を受けて両国関係などが極度に悪化している件
 ナイジェリア伝統的君主:イウォランド王が自らのインスタグラムアカウントに、呪文を唱えて降雨を止める映像を公開(2019年9月)空が白くてよくわかりませんが……

 

 それはそれとして、82歳のオヨ王(元ボクサー?)が、サンドバッグでトレーニングする映像を載せている記事があったのでリンクしておきます。

 (英語)ROYAL JABS: Alaafin works out with a punching bag

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