ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下夫妻がモルドバ大統領マイア・サンドゥ閣下らと会見(2022年10月)

 2022年10月27日~10月28日、ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)と夫のルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania)は、モルドバ共和国を訪問しました。

 モルドバ共和国大統領マイア・サンドゥ閣下(Her Excellency Mrs Maia Sandu)や、モルドバ共和国議会議長イゴル・グロス閣下(Igor Grosu)と会見しています。

 

Președinția Republicii Moldova(モルドバ共和国大統領府 公式チャンネル)
Președinta Maia Sandu s-a întâlnit cu Majestatea Sa Margareta, Custodele Coroanei Române – YouTube

 

Familia Regală(ルーマニア王室 公式チャンネル):
Majestatea Sa Margareta și Principele Radu s-au întâlnit la Chișinău cu Doamna Președinte Maia Sandu – YouTube

 

Familia Regală(ルーマニア王室 公式チャンネル):
Familia Regală a României în vizită la Chișinău – YouTube

 

Familia Regală(ルーマニア王室 公式チャンネル):
Familia Regală a României sprijină parcursul european al Republicii Moldova – YouTube

 

 (ルーマニア語:モルドバ大統領府 公式サイト)Președinta Maia Sandu s-a întâlnit cu Majestatea Sa Margareta, Custodele Coroanei Române — Președinția Republicii Moldova

 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式サイト)Vizită regală în Republica Moldova, octombrie 2022 – Casa Majestății Sale
 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式サイト)Președintele Parlamentului Moldovei la Palatul Elisabeta, noiembrie 2022 – Casa Majestății Sale
 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式ニュース配信サイト)Vizită regală la Chișinău, octombrie 2022 | Familia Regală a României / Royal Family of Romania
 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式ニュース配信サイト)Președintele Parlamentului Moldovei la Palatul Elisabeta, noiembrie 2022 | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

 

Președintele Republicii… – Președinția Republicii Moldova | Facebook

 

La Palatul Prezidențial din… – Familia Regala a Romaniei | Facebook

 

Igor GrosuさんはTwitterを使っています: 「M-am bucurat să-i întâlnesc pe Majestatea Sa Margareta, Custodele Coroanei Române, și Alteța Sa Regală, Principele Radu. I-am mulțumit Majestății Sale pentru suportul imens al #României în parcursul european al #RM, dar și sprijinul în actuala criză energetică prin care trecem. https://t.co/bp590KgQAj」 / Twitter

アルバニア王室当主/アルバニア皇太子レカ2世・ゾグー殿下が、ツイッターで英国の下院議員を批判(2022年11月)

 英国のジェームス・デイリーJames Daly)という下院議員が、今年、12000人のアルバニア人が不法に入国してきており、10000人は大人の独身男性であるとして、欧州の他の国を経由してアルバニア本国へ戻せというようなことを主張したそうです。

※成人男性だから守るべき難民にあたらず、強硬的な措置を取ってもいいよね、という前提なんでしょうか?

 アルバニア王室当主/アルバニア皇太子レカ2世・ゾグー殿下(His Royal Highness Crown Prince Leka II Zogu of the Albanians)は同議員のツイッターを引用する形で、単なる外国人嫌悪であるとこれに反論。
 (以下、数字は同殿下のツイッターによりますが)英国の人口は6700万人、移民は600万人、1万2000人のアルバニア人は侵略者には程遠い。
 また、英国の国境警備が機能していないのはアルバニアのせいではなく、そもそも EU 各国のアルバニア人が英国に渡っているのであって、アルバニア本国からではない。
 そして、別ツイートで、「内部の政治的利益のために我々を悪魔化するのをやめろ」と締めています。

 内容自体の正否はともかくとしても、女王陛下崩御、新国王即位の間もない時期に、同じ欧州の旧王室の当主から英国の議員にこのような強い文面が出るのは少々驚きでもあります。

 

Princ LekaさんはTwitterを使っています: 「Disproportionate slander is purely xenophobic.The UK has a population of 67 million, with 6 million emigrants.12 thousand 🇦🇱’s is not an invasion. The failings of British law enforcement is not our responsibility. A vast number of Albanians coming to 🇬🇧 are from the EU and not 🇦🇱」 / Twitter

 

Princ LekaさんはTwitterを使っています: 「Stop demonizing us for your own internal political benefits!」 / Twitter

オランダ世論調査(2022年9月):オランダでの王政継続を支持するのは51%まで低下。18歳~54歳では43%

 (オランダ語)Peiling Ipsos: slechts 51 procent van Nederland steunt monarchie

 

 オランダでの王政継続を支持するのは 51% まで低下し、 18 歳~ 54 歳では 43% であると、オランダの公営放送 NOS が報じています。
 この世論調査は共和政支持者団体が、イプソス(Ipsos)という有名な調査会社に委託したものらしく、依頼元はともかくとしても数値は信頼できるでしょう。

 

 記事によれば今年(2022年)の春には支持は 58% であり、低下の原因はわかりませんが、調査元の共和政支持者団体は、調査日について、予算関連の日に近く、王室予算について意識された(ことがマイナスにつながった)のではないかという指摘をしています。
(つまり、特に問題が起きなければ、次の世論調査ではわずかに上がるのは確実だろうと思います)

 

 また(いまさら意図がよくわからない設問ですが)、君主の長子が自動的に次の君主となるという、継承法についての支持が、 51% だったものが 47% に低下しています。
 これについては「ではなにを望むのか」という回答がない限り判断しようがなく、また、誤差とみてもいいレベルではないかという気もします。
 個人的には気にしていません。

 

 一方、共和政への支持は 24% から 26% への増加にとどまっており、これも誤差の範囲でしょう。
 つまり 25% 程度の人は、「どちらでもない」類の回答をしていることになりますが、その具体的な表現はわかりません。
 (なお、高齢層でも共和制支持がわずかずつ高まってきているというのは近年指摘されています)

 もし共和政になった場合にどのような政体を取るかですが、
  32% が、特に意見はなし
  30% が、ドイツ連邦共和国のような儀礼的大統領
  20% が、大統領のいない共和国(スイス連邦のような、と書かれていますが、スイスにも大統領はいます。ただローテーション制の特殊なものであるのと、国家元首としての規定がありません。外交上、他国の国家元首と同等になる機会は多々ありますが)
  17% が、アメリカ合衆国のような実権を持った大統領
 と回答しています。

 

 オランダの王政支持は、かつては 90% 近くあり、2020年でも 75% 程度あったのですが、
 国民に厳しい新型コロナウイルス【COVID-19】対策を課す中、
 オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下がギリシャで秋の休暇開始→激しい反発で数時間で帰国発表(2020年10月)
 という事件があったのが低下の主原因はないかと思われています。
 とはいえ、ゆるやかな長期的低下にあったことも事実ですし、 COVID-19 から現在のインフレまで社会が大きく揺らいでいるという事情もあるでしょう。

 

 継承法を男女の性別を問わない絶対長幼制にし、王室自体の人数を減らすことによって予算とスキャンダルを減らす、という方針は、ある程度は欧州の(モナコとリヒテンシュタインは除く)君主国にとっての共通方針になりつつあります(スペインは絶対長幼制ではありませんが)。

 しかし、これは成功の秘訣といえるほどのものでもありません。他にもう案がないという現実もあります。

 また、
 オランダ王室のオランニェ女公(オランダ皇太子)カタリナ=アマリア王女殿下が、警備上の理由から学生寮を離れた模様(2022年10月)
 という出来事がありました(世論調査はこれより前)。
 継嗣に対して、攻撃的な行動が(ソーシャルメディアを含め)継続的におこなわれており、同王女を守ることができていない状況です。

戴冠式(2022年10月29日):南アフリカ伝統的君主/ズールー王ミスズールー陛下の戴冠式。4万人。大統領・州首相・エスワティニ王(スワジランド王)ムスワティ3世陛下・ケープタウン大主教らが参列

 2022年10月29日、南アフリカ共和国の伝統的君主の一人、ズールー王ミスズールー・シンコビレ・カズウェリティニ陛下(His Majesty King Misuzulu Sinqobile kaZwelithini of Zulu)の戴冠式がおこなわれました。

 4万人の参列との数字が出ていますが、スタジアムが埋まっているのは映像からわかります。

 戴冠式中、南アフリカ共和国大統領マタメーラ・シリル・ラマポーザ閣下(Matamela Cyril Ramaphosa)より伝統的君主としての承認証明書が渡され、署名がおこなわれました。
 同共和国、クワズールー・ナタール州首相ノムサ・デュベ・ヌクベ閣下(The Honourable Nomusa Dube-Ncube MPL)の挨拶があり、キリスト教/アングリカン・コミュニオンの南部アフリカ聖公会ケープタウン大主教タボ・マゴバ座下(The Most Reverend【His Eminence】 Dr Thabo Makgoba, Archbishop of Cape Town, Primate of the Anglican Church of Southern Africa)による陛下への聖別がおこなわれ、エスワティニ王ムスワティ3世陛下(His Majesty King Mswati III of Eswatini)の臨席と挨拶もありました。

 その他、多数の要人らの参列があり、報道も多いのですが、国営の SABC のYouTube公式チャンネルより映像を(多数)貼っておきます。

 

短い報道の映像/
SABC News:
King Misuzulu kaZwelithini officially coronated as AmaZulu king – YouTube

 

追記:
 euronews 系の africanews が報道していたのでリンクしておきます。
South Africa recognises King Misuzulu kaZwelethini – YouTube

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ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下夫妻がウルグアイ大使と会見(2022年10月)

 2022年10月24日、ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)と夫のルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania)は、ルーマニア駐箚モルドバ共和国特命全権大使ヴィクトル・キリラ閣下(His Excellency Mr Victor Chirilă)と会見しました。

 

 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式サイト)Primire la Palatul Elisabeta, 24 octombrie 2022 – Casa Majestății Sale
 (↑と同文:ルーマニア語:ルーマニア王室 公式ニュース配信サイト)Primire la Palatul Elisabeta, 24 octombrie 2022 | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

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