キリスト教/セルビア正教会のモンテネグロ府主教ヨアニキイェ座下の着座式典に、現在セルビア王室を称するユーゴスラビア王室のフィリップ王子殿下夫妻と(なぜか)ムフラニ系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ダヴィト殿下夫妻が参列(2021年9月)ダヴィト殿下は副首相と会談も

 2021年9月5日、モンテネグロでは、今年選出された、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会のモンテネグロ・沿海府主教ヨアニキイェ座下(His Eminence Metropolitan Joanikije of Montenegro and the Littoral)の着座式とそれに伴い式典がおこなわれました。

関連(キリスト教 高位聖職者のニュース):
 着座式(2021年9月5日):キリスト教/セルビア正教会/モンテネグロ府主教ヨアニキイェ座下の着座式がおこなわれる
※ヨアニキイェの名を持つモンテネグロ府主教が二人目のため、ヨアニキイェ2世Joanikije II)としている表記があります。今のところ、教会公式サイトなどでは見かけていません。

 着座式そのものではなく、その後の大規模な式典に、
 現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラヴィア王室のユーゴスラビア王子【セルビア王子】フィリップ殿下(His Royal Highness Prince Philip of Yugoslavia / Serbia : フィリプ・カラジョルジェヴィッチFilip Karađorđević)とユーゴスラビア王子妃【セルビア王子妃】ダニカ殿下(Her Royal Highness Princess Danica of Yugoslavia / Serbia : ダニカ・カラジョルジェヴィッチDanica Karađorđević
 ムフラニ系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ダヴィト殿下(ムフラニ公 : His Royal Highness The Crown Prince Davit of Georgia, Royal Prince of Kartli (Batonishvili), Prince of Mukhrani and Mukhran Batoni : ダヴィト・バグラチオニ=ムフラネリ公子 : Prince Davit Bagrationi-Mukhraneliダヴィト・バグラチオン=ムフランスキー公子 : Prince Davit Bagration-Moukhransky)と、ジョージア皇太子妃イリナ殿下(Her Royal Highness Crown Princess Irina of Georgia)
 が参列した模様です。

 着座式前の時期には、反セルビアの集団による抗議活動なども起き、非常に剣呑な雰囲気となっていました。
 王室とは関係ありませんが、着座式前にヘリコプターでツェティニェ修道院前に到着して兵士に護衛されながら修道院に向かうポルフィリイェ総主教とヨアニキイェ府主教の映像/
Novosti:
Patrijarh Porfirije i mitropolit Joanikije stigli na Cetinje – YouTube

 式典は着座式がおこなわれた修道院ではなく、ポドゴリツァのハリストス復活大聖堂でおこなわれました。
 フィリップ王子殿下のソーシャルメディアのアカウントには今回の参列の話は直接はなく(すでに8月に訪問はしていますが)、動画から取り込んだと思われる画像を掲載した第三者のツイートがリツイートされたのみです。モンテネグロの反セルビア派を刺激することを避けたのかとも思われますが、よくわかりません。

(おそらくですが)一番右奥のマスクの男女がジョージア皇太子ダヴィト殿下夫妻。
そしてその手前の二人がフィリップ王子殿下夫妻です。
なお、左の手前の白髪の人物はモンテネグロ首相クリヴォカピッチ閣下/
мさんはTwitterを使っています 「Краљевић Филип са супругом Даницом на дочеку патријарха у Подгорици https://t.co/wb8uf4aXJp」 / Twitter

 

 一方、提訴を受けて本国ジョージアには近寄れない状況と見られているジョージア皇太子ダヴィト殿下は自身の公式サイトに記事をたくさん掲載

 (英語:ムフラニ系ジョージア王室 公式サイト)NEWS | INVESTITURE OF METROPOLITAN JOANIKIJE IN PODGORICA MONTENEGRO

 着座式前より前の日のようですが、以前に議論を呼んだ、ジョージア鷲騎士団のうちの、グランド・クロス(大十字)をヨアニキイェ府主教に授与したようです。
関連:
 ジョージア王女【グルジア王女】アナ殿下が父でグルジンスキー系当主のヌグザル殿下と共に、元夫で対立するムフラニ系当主のダヴィト殿下を「王室の代表者を勝手に名乗るのをやめよ」と提訴(2019年3月)ダヴィト殿下がエリザベス2世陛下に授与した勲章(鳩山(元)総理も授与されているとの噂あり)が一定金額寄付すれば誰でも入手できる説や、ダヴィト殿下側が弁護士がヌグザル殿下を「ジョージア正教会【グルジア正教会】によるDNA検査の結果バグラチオン王朝の一員でないとわかった」(検査機関は否定)とするなど泥沼総決算の予感
※なお、ダヴィト殿下はいろいろとばらまく人なので、いろいろな人がなにかを貰っています。西村経済再生担当大臣もなにか貰っていたはずです。

 

 (英語:ムフラニ系ジョージア王室 公式サイト)NEWS | SOLEMN WELCOME OF THE SERBIAN PATRIARCH PORFIRIJE IN PODGORICA

 こちらは式典の記事です。
 補足に、

1. His Eminence Metropolitan Joanikije gave an interview for the main State TV channel of Serbia, (RTS1), especially emphasizing the presence of HRH Crown Prince Davit: https://youtu.be/ykx8lG5r7QE

 セルビアのテレビ局によるインタビューで、ヨアニキイェ府主教がダヴィト殿下の臨席を強調していた、と書いています。
 30分以上のセルビア語のインタビュー映像を見て(聴いて)判断する能力がありませんので、チェックしていませんが、そのことについて一言ふれたのは確かなんだろうと思います。

RTS Oko – Zvanični kanal:
Joanikije o ustoličenju na Cetinju, patrijarhu Porfiriju, Amfilohiju, Milu Đukanoviću, Kosovu – YouTube

 

 (英語:ムフラニ系ジョージア王室 公式サイト)NEWS | VISIT TO THE PARLIAMENT OF MONTENEGRO

 そしてこれも着座式より前の日のようですがモンテネグロ議会を訪問との記事。

 

 (英語:ムフラニ系ジョージア王室 公式サイト)NEWS | MEETING WITH THE DEPUTY PRIME MINISTER OF MONTENEGRO

 さらにはモンテネグロ副首相ドリタン・アバゾヴィッチ閣下(Dritan Abazović)と会談しています。
 失礼ながら捏造を疑いましたが……。

 

 ダヴィト殿下の今回の参列の理由は不明です。
 自分から勝手にやってきて副首相と会えるとも思えないので、セルビア正教会かモンテネグロ現政権から要請があったのでしょう。
 ともあれ、外国でまだ要人と会見できる人物だという情報を発信することは立場の(再)強化につながるはずです。

 なお、ジョージア正教会(グルジア正教会)は今回の着座式及びその後の礼拝・式典に主教以上の聖職者を派遣していません。
 (状況を細かく書くと長くなりますが)ジョージア正教会は今回の式典に主教以上の聖職者を送りたくはなかったはずなので、ダヴィト殿下の行動を迷惑に思うか、あるいは教会の聖職者を送らない代わりに参列してもらったのか、単純に何も知らないのか、なかなか難しいところです。
 追記:ダヴィト殿下に同行しているように見える聖職者がセルビア正教会の人物なのかジョージア正教会の人物なのかわかりませんが、前者ならばセルビア正教会が今回の訪問に強くかかわっており、後者であればジョージア正教会側がダヴィト殿下の訪問を了承・協力していたことになるでしょう。

 最後に一つ気になるのは、イリナ妃殿下の表記が

Her Royal Highness Princess Irina

 と、 Crown Princess ではない表記になっていることです。
 特に意味はない省略(か雑な書き方)にも思えますが、不思議ではあります。

スペイン王フェリペ6世陛下が、チリ大統領セバスティアン・ピニェラ・エチェニケ閣下と会見(2021年9月)

 2021年9月7日、スペイン王フェリペ6世陛下(King Felipe VI : His Majesty The King of Spain)は、同国を公式訪問したチリ共和国大統領セバスティアン・ピニェラ・エチェニケ閣下(His Excellency Mr Sebastián Piñera Echenique)と会見しました。

 大統領は欧州連合【EU】との経済協定の締結を進めるのが主目的で、欧州各国を訪問予定のようです。

 午餐会(昼食会)が催され、スペイン王妃レティシア陛下(Queen Letizia : Her Majesty The Queen of Spain)も臨席しています。

 

 (スペイン語:スペイン王室 公式サイト)Inicio – Actividades y Agenda – Encuentro con Su Excelencia el Presidente de la República de Chile, Sebastián Piñera, con motivo de su Visita Oficial a España
 (スペイン語:スペイン王室 公式サイト)Inicio – Actividades y Agenda – Almuerzo con Su Excelencia el Presidente de la República de Chile, Sebastián Piñera, con motivo de su Visita Oficial a España

 

casarealtv(スペイン王室 公式チャンネル):
Su Majestad el Rey recibe a Su Excelencia el Presidente de la República de Chile, Sebastián Piñera – YouTube

 

午餐会(長い映像)/
casarealtv(スペイン王室 公式チャンネル):
Almuerzo con su Excelencia el Presidente de la República de Chile, Sebastián Piñera – YouTube

 

午餐会/
casarealtv(スペイン王室 公式チャンネル):
SS.MM. los Reyes ofrecieron un almuerzo en honor del Presidente de Chile – YouTube

 

午餐会でのフェリペ6世陛下のスピーチ/
casarealtv(スペイン王室 公式チャンネル):
Palabras de S.M. el Rey en el almuerzo en honor del Presidente de Chile – YouTube

 

Casa de S.M. el ReyさんはTwitterを使っています 「🔴📡#ENVIVO | Almuerzo en honor del presidente de la República de Chile, Sebastián Piñera, con motivo de su Visita Oficial a España @presidencia_cl @Minrel_Chile @MAECgob https://t.co/fUsymeIP9l」 / Twitter

 

Casa de S.M. el ReyさんはTwitterを使っています 「El Rey recibe en el Palacio de la Zarzuela al presidente de la República de Chile, Sebastián Piñera, con motivo de su Visita Oficial a España. ➡️https://t.co/OwN3NUK0vl https://t.co/MIAfBpGWk9」 / Twitter

15歳(2021年9月6日):秋篠宮家の悠仁親王殿下が15歳に

 2021年9月6日、秋篠宮家の悠仁親王殿下(ひさひと : His Imperial Highness Prince Hisahito of Akishino)は15歳を迎えました。

 

 悠仁親王殿下のお誕生日に際してのご近影 – 宮内庁
 悠仁さま 15歳の誕生日を迎えられる | 皇室 | NHKニュース

 

KyodoNews(共同通信社):
悠仁さま、15歳に コロナ禍でも知見広げる – YouTube

秋篠宮家の長男悠仁さまは6日、15歳の誕生日を迎えた。お茶の水女子大付属中3年となり、新型コロナウイルス禍で学校行事にさまざまな影響が出る中、オンラインを交えながら学習に取り組んだ。

 

時事通信映像センター:
悠仁さま、15歳に 来春高校生、コロナ影響調査も – YouTube

現在お茶の水女子大付属中(東京都文京区)の3年生で、1日から2学期が始まり元気に通学している。来春から高校生だが、付属高は女子校のため外部に進学する見通し。

 

ANNnewsCH(ANN NEWS):
悠仁さま15歳の誕生日(2021年9月6日) – YouTube

 

Nippon TV News 24 Japan:
Prince Hisahito turns 15 – YouTube

ベルギー王フィリップ陛下夫妻が9月6日までの公務を中止・延期(2021年9月)名前は非公表ながら王室内で新型コロナウイルス感染が確認された方がいる模様

 ベルギー王フィリップ陛下(Philippe of Belgium : Philippe de Belgique : Filip van België : Philipp von Belgien : His Majesty The King of the Belgians)とベルギー王妃マティルド陛下(Queen Mathilde of Belgium : Her Majesty The Queen of the Belgians)が、2021年9月2日~9月6日の公務の中止・延期を発表しています。

 名前は非公表ながら、王室内で、新型コロナウイルスへの感染が確認された方がいるようです。

 

 (オランダ語:ベルギー王室 公式サイト)Covid-19 | De Belgische Monarchie

2 september 2021 tot 6 september 2021
Naar aanleiding van een bevestigd Covid-19-geval binnen de Koninklijke Familie hebben Hunne Majesteiten de Koning en de Koningin besloten om uit voorzorg hun contacten in de komende dagen te beperken, in overeenstemming met de geldende gezondheidsvoorschriften. De activiteiten op de agenda van de Koning en de Koningin deze week en volgende week maandag worden daarom uitgesteld of afgelast.

訃報(2021年8月29日?30日?):アンリ・デュデケム・ダコ伯爵が薨去(1933~2021)ベルギー王妃マティルド陛下の伯父

 2021年8月29日~30日の間に、アンリ・デュデケム・ダコ伯爵(Count Henri d’Udekem d’Acoz)が薨去した模様です。
 1933年11月27日生まれの87歳。

 同家はもともと政治方面の家系で、故・伯爵も市議会議員や市長を務めていたようです。

 故・伯爵はシャルル・デュデケム・ダコ男爵の長男で、父の生前に男爵の称号を許されていたという話もありますが詳細は不明。
 姪の現・ベルギー王妃マティルド陛下と現・ベルギー王フィリップ陛下が結婚したことにより、弟二人と共に伯爵に叙されています。もともとの男爵は同家の当主(相当の人物:最年長系統の男系男子)が帯びるものでしたが、伯爵号に関しては男系子孫全員に継承されます。
 伯爵に叙された年は2000年としているものがありますが、ドキュメントを見ると当時のベルギー王アルベール2世陛下による1999年11月8日付の勅令で同年12月4日から効力を発するとしています。

 

 (オランダ語)Graaf Henri d'Udekem d'Acoz, de oom van koningin Mathilde, is overleden | VRT NWS: nieuws
 (オランダ語)Graaf 'nonkel' Henri d'Udekem d'Acoz overleden | De Tijd
 (オランダ語)Henri d’Udekem d’Acoz (88), oud-burgemeester en oom van koni… (Poperinge) – Het Nieuwsblad

 

Nieuwsblad.beさんはTwitterを使っています 「Henri d’Udekem d’Acoz (88), oud-burgemeester en oom van koningin Mathilde, overleden https://t.co/4rjOKvKo0v」 / Twitter

 

Nieuwsblad.beさんはTwitterを使っています 「PORTRET. Nonkel Henri is overleden, de man die de familie van koningin Mathilde de bijnaam d’Udekem d’Ambras bezorgde https://t.co/7178w42Efo」 / Twitter