キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下が、ローマ教皇聖座駐箚ジョージア【グルジア】大使に任命(二度目)されたケテヴァン・バグラチオン・デ・ムフラニ公女を接受、信任状の捧呈を受けた模様(2019年12月)ローマ教皇聖座公式サイトは(以前の通りに)殿下(Her Royal Highness)を使用

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 2019年12月12日、キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(ローマ法王フランシスコ台下 : His Holiness Pope Francis)は、ローマ教皇聖座駐箚ジョージア【グルジア】大使に任命(二度目)されたケテヴァン・バグラチオン・デ・ムフラニ公女(Princess Khétévane Bagration de Moukhrani)を接受、信任状の捧呈を受けた模様です。

 

 (英語)Pope meets with Princess Khétévane Bagrationi, new ambassador of Georgia | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
Pope meets with Princess Khétévane Bagrationi, new ambassador of Georgia – YouTube

 

 (英語:ローマ教皇聖座公式サイト)Audiences, 12.12.2019

Today the Holy Father received in audience:
Her Royal Highness the Princess Khétévane Bagration de Moukhrani, ambassador of Georgia to the Holy See, presenting her credential letters;

 

 ローマ教皇聖座公式サイトは(以前の通りに)殿下(Her Royal Highness)を使用。

 一方、ジョージア外務省などでは、殿下ではなく閣下(H.E. : Her Excellency)であり、 Princess 称号も記載されていません。

 (英語)საქართველოს საგარეო საქმეთა სამინისტრო – Holy See

H.E. Khétévane Bagration de Moukhrani – 2019-to date

H.E. Ketevan Bagrationi of Mukhrani 2004-2014

※なぜ綴りが変わっているのか困惑しますが、フランス語型表記と英語型表記ということでしょう。

 (英語)Embassy of Georgia to the Holy See | Georgia has new Ambassador to the Holy See

 

※ローマ教皇聖座駐箚アメリカ合衆国特命全権大使カリスタ・ギングリッチ閣下(Callista Gingrich)と:
Ambassador Gingrich was honored to… – U.S. Embassy to the Holy See (Vatican) | Facebook

 

訃報(2019年11月18日):カンボジアのノロドム・ボパ・デヴィ王女殿下が薨去(1943~2019)元・文化芸術大臣。故・シハヌーク【シアヌーク】国王長女

 2019年11月18日、カンボジアのノロドム・ボパ・デヴィ王女殿下(Her Royal Highness Princess Norodom Bopha DeviBuppha Devi】)が薨去した模様です。
 1943年1月8日生まれの76歳。

 

 (英語)Princess Bopha Devi Passes Away, Aged 76 ⋆ Cambodia News English
 (英語)Cambodian princess dies at age 76

 

 故ノロドム・シハヌーク陛下(シアヌーク国王)の長女です。

 

訃報(2019年11月11日):両シチリア王子アントワーヌ【アントニオ】殿下、薨去(1929~2019)スペイン王室からも称号を得ていた故ガブリエーレ殿下の長男

 2019年11月11日、両シチリア王子アントワーヌ【アントニオ】殿下(His Royal Highness Prince AntoineAntonio】 of Bourbon-Two Sicilies)が薨去した模様です。
 1929年1月20日生まれの90歳。

 

 (英語:両シチリア王室カストロ系統の騎士団の公式サイト)HRH PRINCE ANTOINE OF BOURBON TWO SICILIES' DEMISE – Sito Ufficiale del Sacro Militare Ordine Costantiniano di San Giorgio – Official Site of the Sacred Military Constantinian Order of St George
 (英語)Eurohistory: Death of Prince Antonio of Bourbon-Two Sicilies (1929-2019)

 

 亡父のガブリエーレ殿下は、スペイン帰化によりスペイン王室よりブルボン公子(Prince of Bourbon)及び殿下(Royal Highness)を得ており、長男のアントワーヌ殿下を含むガブリエーレ殿下の子供たちはこの称号と敬称も有効です。

 

 (旧)両シチリア王室は、権利を放棄したとされる年長系統のカラブリア系統(同系統の主張は、権利放棄はスペイン王位を継承した場合に起こるものとのこと)と、その次の年長系統であるカストロ系統の争いが続いていますが、カストロ系統の当主である両シチリア王室当主/カストロ公爵/ブルボン=両シチリア王子カルロ殿下(His Royal Highness Prince Charles【Carlo】 of Bourbon-Two Sicilies, Duke of Castro)は子息がおらず、自身の二人の娘に継承権を与える宣言をしています。なお、これは自身の子孫に関してのみであり、カストロ系統よりも傍系に関しては男系男子限定のルールは変更されていません
 この一件は年来の支持者からも反発を受けているようではあります(どの程度かはよくわかりませんが)。
 娘への継承権付与を無効と考える場合、故ガブリエーレ殿下の系統が権利を持つという考えが一般的で、今回薨去したアントワーヌ殿下は両シチリア王子継承順位第一位だったことになります。
 当人からは生前にコメントはなかったようですが、こういう問題はコロリと状況が変わることもあり、気になるところです。

 

デンマーク王室、狩猟とその後のパーティー(2019年11月)ルクセンブルク大公アンリ殿下、全オルデンブルクおよびグリュックスブルク家年長系統シュレスヴィヒ=ホルシュタイン公世子フリードリヒ・フェルディナント殿下、ヘッセン選帝侯子フィリップ殿下(フィンランド王位継承者ヴァイノ4世)らが参列とのこと

 2019年11月に、デンマーク王室の狩猟およびその後のパーティーがおこなわれたようです。

 

※写真の中に、動物がゴローンらしきものがあるので、動物愛護精神にあふれる方は見ないほうがいいです。
 (デンマーク語)Se billederne: Kongeligt jagtbytte vist frem på slottet

 

 同記事の参列者上位は次のようになっています。

Hans Kongelige Højhed Kronprinsen

Hans Højhed Prins Gustav zu Sayn-Wittgenstein-Berleburg

His Royal Highness Prince Philipp von Hessen

Son Altesse Royale le Grand Duc Henri de Luxembourg

S.K.H. Prinz Hubertus von Sachsen-Coburg und Gotha

S.D. Prinz Ferdinand zu Schleswig-Holstein

S.D. Fürst Philipp Hohenlohe-Langenburg

 デンマーク語と英語とフランス語とドイツ語が入り混じる、なんともいえないリストですが……。
 下部にはデンマーク貴族の名前も見えます。

 

 お一人ずつ見ていきますと。

Hans Kongelige Højhed Kronprinsen

 デンマーク皇太子フレデリク殿下(モンペザ伯爵 : Frederik : His Royal Highness The Crown Prince of Denmark, Count of Monpezat)のことです。
 写真から、デンマーク皇太子妃メアリー殿下(モンペザ伯爵夫人 : Mary : Her Royal Highness The Crown Princess of Denmark, Countess of Monpezat)の姿も見えます。

 

Hans Højhed Prins Gustav zu Sayn-Wittgenstein-Berleburg

 女王陛下の甥(妹の息子)にあたる、ザイン=ヴィトゲンシュタイン=ベルレブルク公グスタフ殿下(Gustav : His Highness The Prince of Sayn-Wittgenstein-Berleburg : グスタフ・フュルスト・ツー・ザイン=ヴィトゲンシュタイン=ベルレブルクGustav Fürst zu Sayn-Wittgenstein-Berleburg)です。

 

His Royal Highness Prince Philipp von Hessen

 フィンランド王位継承者(ヴァイノ4世 : King Väinö IV of Finland)と目されることのあるヘッセン選帝侯子フィリップ殿下(His Highness Prince Philipp of Hesse : フィリップ・プリンツ・フォン・ヘッセンPhilipp Prinz von Hessen)です。
 なぜか英語表記

 

Son Altesse Royale le Grand Duc Henri de Luxembourg

 ルクセンブルク大公アンリ殿下(Henri : His Royal Highness The Grand Duke of Luxembourg)です。

 

S.K.H. Prinz Hubertus von Sachsen-Coburg und Gotha

 ザクセン=コーブルク=ゴータ公世子フーベルトゥス殿下(Hubertus : His Highness The Hereditary Prince Hubertus of Saxe-Coburg-Gotha, Duke of Saxony : フーベルトゥス・エルププリンツ・フォン・ザクセン=コーブルク・ウント・ゴータHubertus Erbprinz von Sachsen-Coburg und Gotha)。

 

S.D. Prinz Ferdinand zu Schleswig-Holstein

 全オルデンブルク王朝およびグリュックスブルク家の年長系統にあたる、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン公世子フリードリヒ・フェルディナント殿下(Friedrich Ferdinand : His Highness The Hereditary Prince of Schleswig-Holstein : フェルディナント・エルププリンツ・ツー・シュレスヴィヒ=ホルシュタインFerdinand Erbprinz zu Schleswig-Holstein)です。

 

S.D. Fürst Philipp Hohenlohe-Langenburg

 ホーエンローエ=ランゲンブルク公フィリップ殿下(Philipp : His Serene Highness The Prince of Hohenlohe-Langenburg : フィリップ・フュルスト・ツー・ホーエンローエ=ランゲンブルクPhilipp Fürst zu Hohenlohe-Langenburg)。

 

 これが元のリストをコピペしたものなのか、記事を書いた人が適当に見て入力したのかはわかりません。

 敬称表記が色々とおかしいのも気になりますが、ヘッセン選帝侯子フィリップ殿下のリスト内での位置も気になります(ルクセンブルク大公よりも上位)。
 特に考えなければ、女王陛下の甥のグスタフ殿下の父方の いとこ ということで、この位置になるのかもしれませんが……。

 

ルーマニア外務省がルーマニア駐箚ロシア大使を同省に召喚して警告したとの報道。ロシア大使館が Facebook のアカウントでルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下を非難した件(2019年11月)

 2019年11月21日に、ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)は外交団と会見しましたが、その際、第二次世界大戦を引き合いに出し、ロシア連邦によるジョージア【グルジア】およびウクライナなどへの侵攻を批判しました。
 この件に対しルーマニア駐箚のロシア連邦の大使館が陛下を非難するコメントを Facebook のアカウントに投稿していましたが、さらにそれに対し王党派や西側諸国に近い立場を取る政治家などからロシア大使を批判する動きがとられていました。

 今回の報道によりますと、ルーマニア外務省がロシアの大使を召喚して、「容認できない」「二国間関係に否定的な影響を与えかねない」と警告したようです。

 

 (英語)Romanian Princess’s History Lecture to Diplomats Infuriates Russia | Balkan Insight