英国女王エリザベス2世陛下、バーレーン王ハマド陛下、UAE/ドバイ首長ムハンマド殿下が、「Royal Windsor Horse Show」で会見(2018年5月)

 2018年5月11日、数日間にかけて開催中の「Royal Windsor Horse Show」で、英国女王エリザベス2世陛下(Elizabeth II : Her Majesty The Queen)、バーレーン王ハマド・ビン・イーサ・アル・ハリーファ陛下(His Majesty Hamad bin Isa Al Khalifa, King of Bahrain)、アラブ首長国連邦【UAE】副大統領・首相/ドバイ首長“シャイフ【シェイク】”・ムハンマド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム殿下(シェイク・モハメド : His Highness Sheikh Mohammed bin Rashid Al Maktoum, Ruler of Dubai)が会見したようです。

 

Bahrain TV News Center مركز الأخبار:
البحرين مركز الأخبار : جلالة الملك يتلقي جلالة الملكة إليزابيث الثانية وسمو الشيخ محمد آل مكتوم – YouTube

 

HH Sheikh Mohammed Bin Rashid Al Maktoum(“シャイフ”・ムハンマド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム殿下公式チャンネル):
حاكم دبي يلتقي ملكة بريطانيا بحضور ملك البحرين على هامش سباق كأس "ويندسور الملكي" للقدرة في إنجلترا – YouTube

 

 (英語:ムハンマド殿下公式サイト)Mohammed bin Rashid attends Windsor Royal Endurance Race
 (英語)Bahrain News Agency | King meets Queen Elizabeth II, UAE Vice-President at Windsor Horse Show

 

 なお、ハマド陛下の子息の、“シャイフ【シェイク】”・ナーセル・ビン・ハマド・アル・ハリーファ殿下(His Highness Shaikh Nasser bin Hamad Al-Khalifa)が、どれかのレースで勝利したようです。

 

オマーン遺産文化相のハイサム・ビン・ターリク・アル・サイード殿下(スルタンの従弟で、後継候補に名のあがっていた一人)が、キリスト教/シリア正教会アンティオキア総主教イグナティウス・アフレム2世聖下と会見(2018年5月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 オマーン遺産文化大臣の“サイイド”・ハイサム・ビン・ターリク・アル・サイード殿下(His Highness Sayyid Haitham bin Tariq Al Said)が、オマーン国を訪問したキリスト教/オリエント正教会/シリア正教会の首座/アンティオキア・東方全土総主教“モラン”・“モル”・“イグナティウス”・アフレム2世聖下(His Holiness Moran Mor Ignatius Aphrem II, the Patriarch of Antioch and All the East, the Supreme Head of the Universal Syriac Orthodox Church)と会見したようです。

 シリア正教会より、
 コーチン府主教“モル”・グレゴリオス・ヨセフ座下(His Eminence Mor Gregorios Joseph, Metropolitan of Cochin and Secretary of the Regional Holy Synod of India)、
 ベイルート府主教“モル”・クレーミス・ダニエル・クーリエフ座下(His Eminence Mor Clemis Daniel Kourieh, Metropolitan of Beirut)、
 インド教会関連担当総主教補佐“モル”・ティモセオス・マシュー座下(His Eminence Mor Timotheos Matthew, Patriarchal Secretary for Indian Affairs【the Church in India】)、
 が同行した模様。

 

 (英語:シリア正教会アンティオキア総主教庁公式サイト)Meeting with His Royal Highness Sayyid Haitham bin Tariq Al Said | Syrian Orthodox Patriarchate of Antioch

His Holiness Patriarch Mor Ignatius Aphrem II met with His Royal Highness Sayyid Haitham bin Tariq Al Said, the Personal Representative of His Majesty Sultan Qaboos bin Said Al Said, Sultan of Oman, and Minister of Heritage and Culture in the Sultanate of Oman, at the Ministry of Heritage and Culture in Muscat.

※引用した部分、ハイサム殿下に“His Royal Highness”が用いられていますが、通常“His Highness”が使用されます。

 

 オマーン国のスルタン カブース・ビン・サイード・アル・サイード陛下(His Majesty Sultan Qaboos bin Said al Said of Oman)は子息がおらず、後継者はいまだ正式には発表されていませんが、現時点ではハイサム殿下のすぐ下の弟で、副首相(国際関係・協力担当副首相)兼国王特別代理となっている“サイイド”・アスアド・ビン・ターリク・アル・サイード殿下(His Hihgness Sayyid Asaad bin Tariq Al Said)が有力となっています。

 

 そこまでにいたる経緯を少し。

 もともと後継として名前が挙がっていたのは、カブース陛下即位後から現在まで50年近く副首相(閣議担当副首相)を務めているファハド・ビン・マフムード・アル・サイード殿下(His Hihgness Sayyid Fahd bin Mahmoud al Said)です。
 オマーンでは首相などをスルタンを務めるため、副首相はナンバー2。
 そして、ファハド殿下は、カブース陛下の先祖のスルタンの兄の子孫です。

 ここでオマーン王室の中の王族分類について。
 オマーンでは王族に、狭義の王族広義の王族が存在します(ほかの国にもあったりしますが)。
 オマーン関係の資料だと、前者を「統治王族」、後者を「一般王族」と呼んでいたりしますが、ともあれ、スルタンは前者から出ます。
 ここの区別を知らないで、系統もよくわからない事業家の人物を後継者候補などとする記述があったりしますが、上記のルールから考えれば父親が誰かの情報もない人物が継承できると考えるのは無理があります(そもそも広義の王族にすら入っているのかどうかすらわかりませんし)。
※ザンジバルを統治していた系統は後者になります。

 ファハド殿下は、前者の中の年長系の一族の一人であり、そのため、過去の世代の継承問題と関連して後継者として正統とされているのではないかという見方がありました。
 しかし、生まれた年代がカブース陛下とほぼ変わらない(同年という説も)ファハド殿下が本当に後継者なのかという疑問はありました。

 そして、それに次いで名前が挙がっていたのは、カブース陛下の従弟にあたる“三兄弟”、今回の記事のハイサム殿下、前出の弟のアスアド殿下、そして同じく弟の“サイイド”・シハーブ・ビン・ターリク・アル・サイード殿下(His Hihgness Sayyid Shihab bin Tariq Al Said)です。

 スルタンの統治が長くなるにつれ、さらに下の世代が意識され始め、それによりアスアド殿下の子息の“サイイド”・タイムール・ビン・アスアド・ビン・ターリク・アル・サイード殿下(His Hihgness Sayyid Taimur bin Asaad bin Tariq Al Said)の名前が後継候補としてあがってくるようになります。
 他の候補だったファハド殿下、ハイサム殿下、シハーブ殿下らの方面では、その子息らが重要視されたり、要職への起用があったりということもないため、アスアド殿下 → タイムール殿下 という順序でのスルタン位の継承が意識され、そしてアスアド殿下の副首相(国際関係・協力担当副首相)兼国王特別代理への起用がその見方を強めています。

 とはいえ、これですべて終わりなのかどうかはわかりません。
 現在のところ、アスアド殿下が有力ではありますが、外務関係の仕事を長く務め、国際的には知名度もあるハイサム殿下の可能性がないわけではありません。
 しかし、ハイサム殿下は60代半ばにさしかかっているはずで、アスアド殿下と違いその後継問題がすぐに俎上にのぼることになるでしょう。

 

関連:
 訃報(2020年1月10日?):オマーンのスルタン(国王)カブース・ビン・サイード陛下(カブース国王)が崩御(1940~2020)
 オマーンの新しいスルタン【国王】にオマーン遺産文化相ハイサム・ビン・ターリク・アル・サイード殿下(故カブース陛下の従弟)が即位したとの報道(2020年1月)

 

レバノン総選挙:アルスラーン家当主タラール・アルスラーン公殿下は再選、閣僚に留任するかどうか(2018年5月)

 2018年5月6日におこなわれたレバノン共和国総選挙で、現職のタラール・アルスラーン公殿下(His Highness Prince【Emir】 Talal Arslan)は再選した模様です。
 閣僚にとどまるかどうか注目です。

 タラール・アルスラーン殿下は、イスラム教系のドゥルーズ派の有力家門アルスラーン家の当主です。

 称号が用いられるときは、報道や政界(対立する政治家からも)ではアラビア語では「アミール」が使用されます。
 この「アミール」は英語で「Emir」または「Amir」とされる「首長」と同じものですが、一方タラール・アルスラーン殿下の場合、英語では「プリンス【Prince】」と書かれることもあります(アミールとプリンスは同義ではありませんが、西欧のプリンスがアミールと呼ばれる場合もあります)。
 タラール・アルスラーン殿下の場合、英語記事では Prince とされているほうが多い(と思う)ので「首長」ではなく「公」と書いています。

 

 称号の混乱(?)ぶりはたとえば、こちらの記事では、
Talal Arslan

Talal Arslan is a Lebanese politician who is better known as Prince Talal Arslan.

 本人は Prince とし、

Talal is the son of the former leader Amir Majid Arslan .

 亡父は Amir となっているなどがあります。

 

 敬称については、「His Highness【殿下】」ですが、報道などではあまり使用されているのを見かけない気がします。

 

ヨルダン王アブドッラー2世陛下の一週間(2018年4月28日~5月3日)

 ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)の、この一週間くらいの公務などの様子です。

 

RHC JO(ヨルダン王室ハーシム家公式チャンネル):
زيارة مصنع جرش للملابس بمناسبة عيد العمال في ملخص نشاطات جلالة الملك 28 نيسان – 3 أيار 2018 – YouTube

 

 今回の内容は、
 同国を訪問した日本国内閣総理大臣安倍晋三閣下(あべ しんぞう : His Excellency Mr Shinzō Abe)との会見
 アメリカ合衆国国務長官マイク・ポンぺオ閣下との会見(The Honorable Mike Pompeo : ポンペイオ長官)、
 工場などへの訪問、
 のようです。

 

ヨルダン王アブドッラー2世陛下及びヨルダン皇太子フセイン殿下が、日本国首相 安倍晋三 閣下と会見(2018年4月~5月)

 2018年4月30日、ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)と王妃ラーニア陛下(Queen Rania Al Abdullah : Her Majesty The Queen of the Hashemite Kingdom of Jordan)は、同国を訪問した日本国内閣総理大臣安倍晋三閣下(あべ しんぞう : His Excellency Mr Shinzō Abe)夫妻を出迎え、晩餐会を催したようです。

 5月1日(?)、アブドッラー2世陛下は安倍晋三閣下と会談、ヨルダン皇太子アル・フセイン・ビン・アブドッラー2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Al Hussein Bin Abdullah II)が同席した模様。

 

RHC JO(ヨルダン王室公式チャンネル):
حديث جلالة الملك عبدالله الثاني ورئيس الوزراء الياباني شينزو آبي خلال لقائهما في قصر الحسينية اليوم – YouTube

 

平成30年5月1日 中東訪問 -3日目- | 平成30年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ

 (記事の掲載が終了しています)首相 ヨルダンのアブドラ国王と会談 | NHKニュース
掲載時URL:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180501/k10011424531000.html

 (英語:ヨルダン王室公式サイト)King, Queen host dinner in honour of Japanese PM, spouse | Royal Hashemite Court
 (英語:ヨルダン王室公式サイト)King holds talks with Japanese PM, as Jordan, Japan eye wider economic cooperation | Royal Hashemite Court

 

RHCさんのツイート: "جلالة الملك عبدالله الثاني وجلالة الملكة رانيا العبدالله يقيمان مأدبة عشاء تكريما لرئيس الوزراء الياباني شينزو آبي والسيدة عقيلته Their Majesties King Abdullah II & Queen Rania Al Abdullah host a dinner banquet in honour of Prime Minister of Japan Shinzo Abe & his spouse Akie Abe… https://t.co/inEle42KcL"

 

RHCさんのツイート: "جلالة الملك عبدالله الثاني وسمو الأمير الحسين بن عبدالله الثاني ولي العهد يستقبلان رئيس الوزراء الياباني شينزو آبي في قصر الحسينية His Majesty King Abdullah II & HRH Crown Prince Al Hussein bin Abdullah II receive Prime Minister of #Japan Shinzo Abe at Al Husseiniya Palace… https://t.co/KQbZOzIokC"

 

RHCさんのツイート: "جلالة الملك يعقد بحضور سمو الأمير الحسين بن عبدالله الثاني ولي العهد مباحثات ثنائية مع رئيس الوزراء الياباني شينزو آبي #الأردن #اليابان His Majesty accompanied by HRH Crown Prince Al Hussein bin Abdullah II holds bilateral talks with Prime Minister of #Japan Shinzo Abe #Jordan… https://t.co/qiZIxajMHi"

 

首相官邸:
ヨルダン訪問-平成30年5月1日 – YouTube

 

首相官邸 – ヨルダンは、シリア難民の受け入れなど、長年、地域の安定に中核的な役割を果たしてきました。我が国にとって、…

 

首相官邸さんのツイート: "【SNS更新】「ヨルダンは、シリア難民の受け入れなど、長年、地域の安定に中核的な役割を果たしてきました。我が国にとって、中東における偉大なパートナーです。」総理メッセージの続きは https://t.co/MpACVdYJVb https://t.co/lurexLMfkD… https://t.co/GBu0bAXcB0"

 

首相官邸さん(@kantei) • Instagram写真と動画