五人の有名なアフリカの君主と即位式の記事(英語):ベニン王エウアレ2世陛下(ナイジェリア)、ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下(ウガンダ)、アシャンティ王オトゥムフオ・オセイ・トゥトゥ2世陛下(ガーナ)、エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ陛下、エスワティニ王【スワジランド王】ムスワティ3世陛下(2019年9月)

 五人の有名なアフリカの君主と即位式の記事ですが……。

 

 (英語)5 famous African monarchs and their grand coronation ceremonies you may have missed [Photos] – Face2Face Africa

 

 五人は、
 ナイジェリア連邦共和国の伝統的君主の中でも有力な一人、ベニン王エウアレ2世陛下(His Royal Majesty Oba Ewuare II, The Oba of Benin)、
 ウガンダ共和国の伝統的君主の一人、ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下(His Majesty Ronald Muwenda Mutebi II, Kabaka【King】 of Buganda)、
 ガーナ共和国の伝統的君主の一人、アシャンティ王オトゥムフオ・オセイ・トゥトゥ2世陛下(アシャンティ皇帝 : His Royal Majesty Otumfuo Osei Tutu II, King【Emperor】 of the Ashanti Kingdom【Empire of Ashanti】【Asantehene of Asante】, Kumasehene of Kumasi)、
 故・エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世陛下、
 エスワティニ王【スワジランド王】ムスワティ3世陛下、
 で、う、うーん、人選の基準が……?

 

 以下、記事中からリンクされていた動画です。

 

ベニン王エウアレ2世陛下の即位式/
AFP news agency:
Nigeria's new Oba of Benin: the coronation of a lifetime – YouTube

 

2時間以上/
アシャンティ王オトゥムフオ・オセイ・トゥトゥ2世陛下の即位式/
Mponponsuo Tv:
The Enstoolment of otumfuo osei Tutu II. Asantehene – YouTube

 

写真/
エスワティニ王【スワジランド王】ムスワティ3世陛下の即位式/
HulaBottle:
Swaziland 1986 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=fjsXlCl-Jrs

 

ウガンダ伝統的君主:ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下が、ケニア元首相のオディンガ氏と会見(2019年9月)

 ウガンダ共和国の伝統的君主の一人、ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下(His Majesty Ronald Muwenda Mutebi II, Kabaka【King】 of Buganda)は、同共和国を訪問中の(元)ケニア共和国首相ライラ・アモロ・オディンガ閣下(The Right Honourable【His Excellency】 Raila Amolo Odinga)と会見しました。

 

NTVUganda:
Kenyan delegation, Kabaka talk strengthening relations – YouTube

 

Buganda KingdomさんはTwitterを使っています: 「Just in : Ssaabasajja Kabaka akyazizza omugenyi we, Mw. Raila Odinga mu Lubiri e Mengo https://t.co/9ne1bq7gRv」 / Twitter

 

Ssaabasajja Kabaka Ronald Muwenda Mutebi… – Buganda Kingdom Official | Facebook

 

NASA CoalitionさんはTwitterを使っています: 「H.E @RailaOdinga this afternoon met with the Kabaka of Buganda Ronald Muwenda Mutebi Il, at Mengo Palace. 📷: @BugandaOfficial https://t.co/feOrxUgjCK」 / Twitter

 

追記:
 今回、知ったのですが、オディンガ閣下は、現在は存在しない(王を称している人物はいるようなので国や州などの承認がないということだと思いますが)ケニア西部のワンガ王国の王の子孫を称しているそうです(系譜関係未確認)。

 

ウガンダ伝統的君主:ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下が、 いとこ の王女から土地に関する訴訟を起こされた模様(2019年9月)ほかにも多数の訴訟が起きており、王子や別の王女の名も

 報道によりますと、ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下(His Majesty Ronald Muwenda Mutebi II, Kabaka【King】 of Buganda)に対し、 いとこ のイディス・ムポロゴマ王女(Princess Edith Mpologoma)が、亡父の土地の横領(?)を理由に訴訟を起こしたようです。

 

 (英語)Tables turn! Buganda princess sues Kabaka Mutebi over land grabbing – PML Daily

The Kabaka Mutebi faces charges along with several others including Kampala Capital City Authority (KCCA), Commissioner Land Registration, Joseph Ssempebwa, Prince Kassim Kakungulu Nakibinge, Ferikitansi Keziya Nabisenke and Princess Namukabya Nfamba.

 

 他にも当局、土地登記委員(?)の人物、カシム・カクングル・ナキビンゲ王子(Prince Kassim Kakungulu Nakibinge)、ナムカビャ・ンファムバ王女(Princess Namukabya Nfamba)らがすでに訴訟を起こしているようです。
※王子と王女の間に名前がある「Ferikitansi Keziya Nabisenke」という人物も王子なのかもしれません。

 以前からブガンダ王国の土地の問題は錯綜しており、前提がよくわからない上に今のルールもよくわからず現況もわからないのですが、今回の件はわりと主張がわかります。
 簡単に言えば、欧州でもよくある、該当の土地は王個人のもの王国のものかという話です。
 イディス・ムポロゴマ王女側は、該当の土地は、王女や陛下の祖父であるブガンダ王“サー”・ダウディ・クワ2世(Sir Daudi Chwa II)の個人の土地だったとしており、その土地は息子(長男?)のジョージ・ウィリアム・マワンダ・クワ王子(Prince George William Mawanda Chwa)が継承し、そして今は娘の自分が相続しているはずだったのだが、ムウェンダ・ムテビ2世陛下が王国の土地だということにしているのだ、と主張しているということになります。
 そして2013年にこの土地が政府からブガンダ王に誤って返還された、としています。

 

 この件もそうなのですが、政府からブガンダ王(国)への資産返還に伴い、極めて雑な作業がおこなわれていたことは確かです。また、現状のブガンダ王国の土地のルールに関しての理解の共有もされていないようにも見受けられます(そもそも現在のブガンダ王国というのがどういうものか簡単に説明しろといわれても困る状況です)。
 欧州でも(旧)共産圏による(旧)王室などからの財産接収への返還に関していまだに争われている状況を考えると、ウガンダ共和国/ブガンダ王国のこれらの問題はこれからまだまだ続くでしょう。しかもまだまだ政府から返還されるものが多くあることを考えると、この手の裁判は 1000 年くらい先まで続くのではないかという気がします。

 

ウガンダ伝統的君主:ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下に訴訟を起こしていた弁護士が上訴裁判所で逆転敗訴(2018年10月)憲法裁判所へ訴えた模様

 ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下(His Majesty Ronald Muwenda Mutebi II, Kabaka【King】 of Buganda)へ訴訟を起こしていた弁護士が、高等裁判所では勝訴していたものの、上訴裁判所で敗訴し、憲法裁判所でさらに争う、ということです。

 

NTVUganda:
Lawyer Mabirizi loses petition against Kabaka Mutebi – YouTube

 

 (英語)Lawyer Mabirizi loses petition against Kabaka Mutebi – National | NTV
 (英語)Mabirizi Advances 44 Grounds to Appeal in Kabaka Case | ChimpReports

 

 問題の所在がはっきりわからないのですが、もめている内容の根本は、土地は誰のものかということのようです。

 陛下側弁護人及びウガンダ共和国法務長官(閣僚)は、土地は王の私有物であり(借地料を払うべき)ということですが、訴訟を起こした弁護士は土地は公共のもので、王は臣民に管財人として管理を任されているにすぎないとしているようです。

 背景がいまいちわかりませんが、共和国からブガンダ王国への資産返還に伴う問題が発生してるのかもしれません。

 そして、国(大臣)が王の私有地としているということは、私有財産への課税がありそうなものですが……。
 特別規定で税金が免除されていない限り、ブガンダ王は借地料を徴収しないと金が減っていく一方なのでは。

 

追記:
 ほかにも記事が出ていたので追加でリンクしておきます。

 (英語)Kabaka cannot reveal bank statements – Court of Appeal –
 (英語)Stop Dragging Kabaka to Court- Buganda Attorney General :: Uganda Radio Network
 (英語)Mengo wants Mabirizi to pay Shs20b – Daily Monitor

 こういう記事は、たいてい、何も知らない外国人が読むということを想定していないため(そりゃまあそうですが)、前提となることを説明してくれていません。
 基本的な知識がないので、なにがなにやらさっぱりです……。

 ともあれ、憲法裁判所で判決が出るときにまた記事が出るでしょうし、その時はどのニュースサイトも経緯をまとめてくれるのではないか、ということで、続報を待ちます。

 

ウガンダ共和国内のブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下が、誕生日に関連する催しで、「地図」に関する懸念を表明。同共和国内の他の地域(?)などが記載されているのに、ブガンダ王国が記載されていない模様(地図未確認)(2018年4月)

 2018年4月13日に63歳を迎えたブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下(His Majesty Ronald Muwenda Mutebi II, Kabaka【King】 of Buganda)ですが、巡幸先でのスピーチで、「地図」に関する懸念を表明したようです。
 発言からすると、その「地図」には、ブガンダ王国と同じくウガンダ共和国内のアンコーレ王国やブニョロ王国、ブソガ王国、カラモジャ地方などの伝統的(?)な地方が記載されているのに、ブガンダ王国が記載されていない模様です(肝心の「地図」そのものが見当たらないのでそれ以上のことはわかりませんが)。

 そのほか、国内での誘拐の横行を批判したようです。

動画より/
ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下:

 

NTVUganda:
Buganda King Ronald Mutebi express concern over maps that exclude his territories – YouTube

 

 (英語)Buganda King Ronald Mutebi express concern over maps that exclude his territories | NTV