レバノンのアルスラーン家当主タラール・アルスラーン公殿下が、ロシア副外相ボグダノフ閣下を訪問(2018年8月)

 2018年8月14日、レバノン共和国のイスラム教系ドゥルーズ派の有力家門アルスラーン家の当主で、難民大臣代行を務めているタラール・アルスラーン公殿下(His Highness Prince【Emir】 Talal Arslan)は、ロシア連邦外務副大臣ミハイル・レオニードヴィチ・ボグダノフ閣下(ボグダーノフ副外相Mikhail Leonidovich Bogdanov)を訪問したようです。

 

 (アラビア語:レバノン民主党公式サイト)أرسلان بعد لقائه بوغدانوف في موسكو: لولا وجود روسيا في هذا الزمن لذهب العالم إلى الخراب والإنهيار | موقع الحزب الديمقراطي اللبناني – Lebanese Democratic Party Website
 (アラビア語:レバノン民主党公式サイト)الديمقراطي: أرسلان مدّد زيارته إلى موسكو ليلتقي كبار المسؤولين في الدفاع الروسية | موقع الحزب الديمقراطي اللبناني – Lebanese Democratic Party Website

 (英語:ロシア外務省公式サイト)Press release on Deputy Foreign Minister Mikhail Bogdanov’s meeting with Lebanese Democratic Party leader and Acting Minister of the Displaced Talal Arslan – News – The Ministry of Foreign Affairs of the Russian Federation

 

レバノン総選挙:アルスラーン家当主タラール・アルスラーン公殿下は再選、閣僚に留任するかどうか(2018年5月)

 2018年5月6日におこなわれたレバノン共和国総選挙で、現職のタラール・アルスラーン公殿下(His Highness Prince【Emir】 Talal Arslan)は再選した模様です。
 閣僚にとどまるかどうか注目です。

 タラール・アルスラーン殿下は、イスラム教系のドゥルーズ派の有力家門アルスラーン家の当主です。

 称号が用いられるときは、報道や政界(対立する政治家からも)ではアラビア語では「アミール」が使用されます。
 この「アミール」は英語で「Emir」または「Amir」とされる「首長」と同じものですが、一方タラール・アルスラーン殿下の場合、英語では「プリンス【Prince】」と書かれることもあります(アミールとプリンスは同義ではありませんが、西欧のプリンスがアミールと呼ばれる場合もあります)。
 タラール・アルスラーン殿下の場合、英語記事では Prince とされているほうが多い(と思う)ので「首長」ではなく「公」と書いています。

 

 称号の混乱(?)ぶりはたとえば、こちらの記事では、
Talal Arslan

Talal Arslan is a Lebanese politician who is better known as Prince Talal Arslan.

 本人は Prince とし、

Talal is the son of the former leader Amir Majid Arslan .

 亡父は Amir となっているなどがあります。

 

 敬称については、「His Highness【殿下】」ですが、報道などではあまり使用されているのを見かけない気がします。

 

インタビュー動画:ガッサーン朝後継を称するアル=ヌーマーン8世殿下(2017年5月)

 レバノンのテレビ局がおこなった、ガッサーン王朝の後継を称しているガッサーン王子アル=ヌーマーン8世・ガリオス・エル・シェモル殿下(His Imperial and Royal Highness Prince Gharios El Chemor of Ghassan Al-Nu’man VIII)へのインタビューの動画の転載だと思われます。

 

Royal Ghassan(ガッサーン公室公式チャンネル):
Prince Gharios El Chemor interviewed by Lebanese OTV – YouTube