ルーヴル美術館強盗事件について、オルレアン派フランス王位継承者パリ伯ジャン殿下、ミュラ公継嗣のポンテコルヴォ公ジョアシャン・ミュラ殿下、正統派フランス王位継承者ルイ20世/アンジュー公ルイ・ド・ブルボン殿下らがコメント(2025年10月)

 ルーブル美術館で強盗事件があり、フランス王ルイ・フィリップ1世の妻マリー・アメリ王妃、フランス皇帝ナポレオン3世の妃ウジェニー皇后やナポレオン1世の2番目の妻マリー・ルイーズ皇后に関わる宝飾品が盗難にあいました。

 

 仏ルーヴル美術館で強盗、「かけがえのない」宝飾品などが被害に – BBCニュース

 

 オルレアン派フランス王室当主のパリ伯ジャン殿下(Jean : His Royal Highness The Count of Paris : Monseigneur le Comte de Paris : オルレアン派フランス王位継承者ジャン4世 : Titular King Jean IV of France)が声明を発表しています。

 (フランス語:パリ伯 公式ウェブサイト)COMMUNIQUÉ – Vol de bijoux au Musée du Louvre – Blog – Comte de Paris – Comte de Paris

Prince Jean d'Orléans – Comte de Paris on X: "🔴 #communique • #voldebijoux au @MuseeLouvre 🔴 Monseigneur le #comtedeparis s'exprime sur le vol de bijoux au Musée du Louvre. 👉 https://t.co/BdxOZPEtll https://t.co/BwVwaSY8ZL" / X

 

 また、カロリーヌ・ボナパルトとナポリ王ジョアシャン・ミュラの子孫でミュラ公継嗣のポンテコルヴォ公ジョアシャン・ミュラ殿下(His Highness【His Royal Highness】 Prince Joachim Murat, Prince of Pontecorvo)もコメントしています。

 (フランス語:動画あり)"J'étais effondré": Prince Joachim Murat, descendant de Caroline Bonaparte, sœur de Napoléon, réagit au cambriolage au Louvre

 (フランス語)Le prince Murat « effondré » après le vol des joyaux impériaux du Louvre

 

 正統派フランス王位継承者ルイ20世Louis XX)ことアンジュー公ルイ・ド・ブルボン殿下(Louis de Bourbon : Monseigneur The Duke of Anjou : ルイス・アルフォンソ・デ・ボルボン・マルチネス=ボルディウ閣下 : The Most Excellent Luis Alfonso de Borbón Martínez-Bordiú)も

 (フランス語)Cambriolage au Louvre : «Plus que jamais le patrimoine doit être l’objet de nos soins», implore le descendant de Louis XIV

XユーザーのLouis de Bourbonさん: 「Notre pays traverse décidément bien des épreuves. Le vol commis au Louvre n’est ni une crise politique, ni une crise économique ou sociale. C’est une crise morale. https://t.co/aHvwdpVr7b」 / X

インタビュー記事(フランス語):ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下へのインタビュー記事(2021年5月)ナポレオン1世崩御200周年

 2021年5月5日、フランス皇帝ナポレオン1世が崩御してからの没後200年となりました。
 フランスでは式典などがおこなわれていますが、ナポレオン1世の弟ジェロームの子孫で、現当主/フランス皇帝位継承者のナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下(Jean-Christophe : His Imperial Highness The Prince Napoléon)へのインタビュー記事が掲載されています。

 インタビューでは、ナポレオン1世の功績が称えられるべきであることと、一方で治世の暗い部分を取り扱うのも公平なことだと述べています。
 また、現在在住している英国でのナポレオン1世の評価について、英国人によって尊敬されており、ロンドンやセントヘレナでの記念行事が計画されていることにもふれています。
 殿下自身の父であるシャルル殿下は政治活動もおこなっていますが、政治的な野望があるかどうかについて問われ、時事問題やフランスの政治に興味はあるものの、立候補などをする意思はないこと、公的責任を果たすのは様々な形で可能であること、ナポレオンの名はフランスとすべてのフランス人のものであるという答えをしています。

余談1:
 父との当主の座の競合状態ですが、現在統治している欧州の王などが臨席する場では、ジャン=クリストフ殿下が当主として招待されることがほとんどです。

余談2:
 政治的な活動からある程度の距離を置くことで、上記の式典などへの招待などもされやすいのではないかと思います。
 ただ、本人がスピーチが苦手ではないかと思われるフシもあります。

 

 (フランス語)INTERVIEW. Jean-Christophe Napoléon : « Mon nom appartient à la France et à chaque Français »   | Corse Matin

Corse-Matin 📰さんはTwitterを使っています 「INTERVIEW. Jean-Christophe Napoléon : « Mon nom appartient à la France et à chaque Français »   https://t.co/dydWJSk2P5 https://t.co/8DmGoRzHbx」 / Twitter

婚約(2019年1月):ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下とアルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピアが2019年1月に婚約していたとの情報

 ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下(Jean-Christophe : His Imperial Highness The Prince Napoléon)が、アルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピア(Countess Olympia of Arco-Zinneberg : オリンピア・グレフィン・フォン・ウント・ツー・アルコ=ツィネベルクOlympia Gräfin von und zu Arco-Zinneberg)と2019年1月にスイスで婚約したという情報が出ています。

 

 (英語)Royal Musings: EXCLUSIVE: Royal engagement: Countess Olympiia to wed Jean Christophe

 

 ジャン=クリストフ殿下は、ナポレオン1世の弟ジェロームの子孫で、現在、フランス帝室当主及びフランス帝位継承者・ナポレオン公の地位について(亡祖父が父シャルル殿下の再婚に関しジャン=クリストフ殿下を後継指名したため)理屈上は争いになっています。
 母親はブルボン=両シチリア王女ベアトリーチェ殿下(Her Royal Highness Princess Béatrice of Bourbon-Two Sicilies)です。

 

 オリンピア伯爵女は、オーストリア、バイエルン、イタリアなどに関連する貴族の家柄で、母親はハプスブルク家出身(現当主カール大公殿下のいとこ)。

 

追記:
 ベルギー紙で記事が出ました。

 (フランス語)Jean-Christophe Napoléon et Olympia d’Arco-Zinneberg: grand mariage en vue! – La Libre

 ジャン=クリストフ殿下が、ベルギー王レオポルド2世陛下の子孫という中見出しです。

 

関連:
 ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下との婚約が報じられたアルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピアの車から宝石(?)が盗まれたとの報道(2019年4月)フランス皇帝ナポレオン3世陛下の后ウジェニー陛下のティアラにも使用されたものらしく最低でも1億円以上とのこと