延期が続いていたマサラナボ・モジャジ7世陛下(Masalanabo Modjadji VII)の戴冠式ですが、中止となったようです。
(英語)Queen Masalanabo Modjadji VII Coronation Cancelled Amid Legal Battle – Tzaneen Voice
ここまでの経緯はやや複雑ですが、簡単に説明すると、マサラナボ王女が18歳となった時に女王となるとみられていたところを、摂政でおじのムパパトゥラ王子や王室評議会がその兄のレクケラ王子を擁立、その後、ラマポーザ大統領がマサラナボ王女を女王として承認したものの、当初予定していた戴冠式への資金の提供や開催そのものへの支援を(訴訟が起きていることを理由に)おこなわないと表明し、裁判の結果が出るまではこの先へ進むことはないとみられている状況です。
裁判は 2件 あり、いずれもレクケラ王子側が提訴しているもので、一つはマサラナボ王女と後見人の議員に対して戴冠式などをおこなうことを差し止めるもの、もう一つはラマポーザ大統領に対して王女を女王と承認したことを撤回するよう求めるもの。
※なお、当初からの王室評議会はレクケラ王子を支持していますが、マサラナボ王女側にも王室評議会が結成されています。
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