2023年7月29日、アンゴラ共和国の伝統的君主の一人、ムバタ王マキトゥ3世陛下(His Royal Majesty King Makitu III, King of the Kingdom of Mbata)が即位したとの情報が出ています。
ムバタ王国は、かつてコンゴ王国を形成しました。
2023年7月29日、アンゴラ共和国の伝統的君主の一人、ムバタ王マキトゥ3世陛下(His Royal Majesty King Makitu III, King of the Kingdom of Mbata)が即位したとの情報が出ています。
ムバタ王国は、かつてコンゴ王国を形成しました。
2023年7月20日、インドのジュナーガド藩王位継承者“ナワーブ”ムハンマド・ジャハーンギール・ハーンジ殿下(His Highness Nawab Mohammad Jahangir Khanji, Nawab of the Junagadh State)が薨去したようです。
1955年または1956年生まれの67歳と報じられています。
ジュナーガド藩王国は、インドとパキスタンの分離の際に、当時の藩王(ムスリム)と多数住民(ヒンドゥー)の宗教が食い違っており、藩王はパキスタンへの帰属を宣言したために、現在はインド領となっているものの、パキスタン側が自国領土と主張するケースがあります。
薨去した殿下も、ジュナーガドの独立や、パキスタンへの帰属を望んでいたようです。
薨去に伴い、継嗣の“ナワーブザーダ”ムハンマド・アリー・モルタザ・ハーンジ(Nawabzada Mohammad Ali Murtaza【Murtaxa】 Khanji)が新たにナワーブ(Nawab)の称号を引き続き藩王位の継承者となります。
(英語)Nawab of Junagadh, who championed accession, passes away – Pakistan – DAWN.COM
(英語)Nawab of Junagarh State Jhangir Khanji passes away | Pakistan Today
(英語)Nawab of Junagarh Jahangir Khanji dies of cancer – Pakistan – Dunya News
(英語)Nawab of Junagarh Muhammad Jahangir Khanji passes away
パキスタン・イスラム共和国首相シャバーズ・シャリフ閣下が弔意を表明しています。
(英語)MINISTRY OF INFORMATION AND BROADCASTING (MOIB), PAKISTAN | PM Shehbaz expresses grief over demise of Nawab of Junagarh
(英語)PM Shehbaz expresses grief over demise of Nawab of Junagarh
BOL News:
Sad News For Junagadh State | Nawab Muhammad Jahangir Passed Away | Breaking News – YouTube
BOL News:
Nawab of Junagarh Muhammad Jahangir Khanji Funeral Prayers Performed | Breaking News – YouTube
現在のフランス領ポリネシアにあるタヒチ島には、かつてタヒチ王国が存在し、その最後の王はポマレ5世(Pōmare V)です。
その弟のテリイトゥア・トゥアヴィラ・ポマレ王子(ジョアンヴィル公 : Prince Teriitua Tuavira Pōmare, Prince Joinville)をポマレ6世(Pōmare VI)とし(5世より先に薨去)、6世の長男ヒノイ・ポマレ王子(Hinoi Pōmare)をポマレ7世(Pōmare VII)、7世の長男と次男をそれぞれ8世と9世、9世の長男がポマレ10世、この10世が1981年に薨去した後に、弟のレオポルド・ポマレ王子(Léopold Pōmare)がポマレ11世(Pōmare XI)として王位継承者となっていたようです。
しかし、2009年、10世の養子らしき人物(詳細不明)ジョアンヴィル・ポマレ氏(Joinville Pōmare)が自らがポマレ11世であると宣言します。一族からは拒否。血を引いているわけでもないので、当たり前ではあります。
時を経て、2023年4月17日、同地のヒルトンホテルで、この後者のポマレ11世の即位式のようなものがおこなわれたようです。
これだけならば、また変な主張をする人物が変なことをおこなっただけなのですが、なぜかニュージーランドのマオリ王ツヘイティア・パキ陛下(Tūheitia Paki : ツヘイティア・ポタタウ・テ・フェロフェロ7世 : Kiingi Tūheitia Potatau Te Wherowhero VII KStJ GCCT KCLJ)がこれに参列。
マオリ王はニュージーランドでは公的な存在のため(もちろんだからといってフランス領ポリネシアのタヒチに何らかの権限を持つわけではありませんが)、君主が他の人物を君主として承認するということは意味を持つものです。よって、この後者のポマレ11世について以前より正統性のようなものが生じています。
(フランス語)Un roi, Pomare XI, et bientôt une Principauté – La Dépêche de Tahiti %
2023年1月に、インドのハイデラバード藩王位継承者バルカト・アリー・ハーン殿下(ムカッラム・ジャー)(アーサフ・ジャー8世)が薨去したことに伴い、長男のアズメット・アリー・ハーン殿下(アーサフ・ジャー9世 : His Exalted Highness Mir Azmet Ali Khan, Asaf Jah IX : アズメット・ジャー : Azmet Jah)が新たな継承者となりましたが、同王朝の親族(または一部親族)が別の人物を擁立したと報じられています。
ラウナック・ヤー・ハーン(Raunaq Yar Khan)という人物が擁立されたようです。ハイデラバード藩王マフブーブ・アリー・ハーンの曾孫という話や別の系譜の説明もありますが、詳細は不明。
記事から見ると、別人物を擁立した一族の主な主張は、(当主は英国ではなくハイデラバードにいるべき、という主張もありますが)王朝の当主は財産を使って一族の面倒を見るべきということになりそうです。
べき論はともかく、インドでは州政府が何か規定を設けていなければ、すでに所有権のあるものは単なる私有財産になると思うので(私有財産でなくても一族の面倒を見るべきかはともかく)、その辺りがどうなっているのかというところでしょうか。
(英語)Asaf Jahi family coronates Raunaq Yar Khan as Nizam IX, slams Azmet Jah | Asaf Jahi family coronates Raunaq Yar Khan as Nizam IX, slams Azmet Jah
(英語)1 throne, 2 heirs? Why Asaf Jahi dynasty chose Raunaq Yar Khan over Azmet Jah as Hyderabad Nizam – The South First
XユーザーのAjay Tomarさん: 「#Telangana: In a ceremony, Raunaq Yar Khan was crowned as 9th titular #Nizam of #Hyderabad. This is after #MukarramJah's ( Nizam 8) son Azmet Jah was anointed as 9th Nizam in Jan. "Jah had no interest in welfare of Asaf Jah family so we choose Khan" a member to @TheSouthfirst https://t.co/rnznZuxrcc」 / X
https://x.com/ajaytomarasks/status/1631296899285237765
South First:
#Hyderabad – Raunaq Yar Khan coronated as #Nizam IX – YouTube
その後も活動しているようです。
(英語)TANA invites the 9th head of the Asaf Jahi Dynasty of Nizams, Raunaq Yar Khan-Telangana Today
HYBIZTV HD:
Raunaq Yar Khan Appointed 9th Nizam of the Asaf Jahi Dynasty | Hybiz tv – YouTube
2023年1月15日、インドのハイデラバード藩王位継承者バルカト・アリー・ハーン殿下(アーサフ・ジャー8世 : His Exalted Highness Mir Barakat Ali Khan, Asaf Jah VIII : ムカッラム・ジャー : Mukarram Jah)が、トルコのイスタンブールで薨去したようです。
1933年10月6日生まれの89歳。
英国植民地の中で最大の領域を誇った、かつてのハイデラバード藩王国の藩王位の継承者です。
薨去に伴い、子息のアズメット・アリー・ハーン殿下(アーサフ・ジャー9世 : Azmet Ali Khan, Asaf Jah IX : アズメット・ジャー : Azmet Jah)が新たな継承者となります。
1960年7月23日生まれの62歳。
(英語)Mukarram Jah, Eighth Nizam of Hyderabad, Passes Away
追記:
戴冠式の報道が出ています。
(英語)In Hyderabad, Azmet Jah coronated as successor of Mukarram
Hyderabadnews Urdu:
Update Video of Nawab Azmat Jah's Coronation Ceremony @ Chowmahalla Palace – YouTube
関連:
インド君主諸家/ハイデラバード王位継承者アズメット・アリー・ハーン殿下(アズメット・ジャー)の一族が、別の人物を擁立(2023年2月~3月)