訃報(2018年3月7日):英国の第3代プリマス伯爵アザー・ウィンザー=クライヴ閣下が薨去(1923~2018)

 2018年3月7日、訃報(2018年3月7日):英国の第3代プリマス伯爵アザー・ウィンザー=クライヴ閣下(Other Windsor-Clive, 3rd Earl of Plymouth : The Right Honourable The Lord Plymouth : プリマス卿)が薨去した模様。
 1923年10月9日生まれの94歳。
 薨去に伴い、子息のウィンザー子爵アイヴァー・ウィンザー=クライヴIvor Windsor-Clive, Viscount Windsor)が第4代伯爵となっているものと思われます。

※英国王室ウィンザー王朝と関係ある血統ではありません。

 プリマス伯爵(第三次叙爵)は、1905年叙爵の連合王国貴族。
 男系先祖がポウィス伯爵のようなので、ポウィス伯爵位の継承順位にも並んでいるはずです。

 

 (英語)Plymouth : Earl of Other Robert Ivor Windsor-Clive – Deaths Announcements – Telegraph Announcements
 (英語)PLYMOUTH, EARL – Death Notices – Shropshire Star Announcements – Shropshire Star

スウェーデンの新王女の名前は「アドリエンヌ・ジョゼフィーヌ・アリス」と発表。通常、アドリエンヌ王女殿下と呼称される模様(スウェーデンなので発音が微妙に違う可能性も)。称号は「ブレーキンゲ女公爵」(2018年3月)

 2018年3月12日、3月9日に誕生したスウェーデン王女マデレーン殿下(ヘルシングランド・イェストリークランド女公爵 : Her Royal Highness Princess Madeleine of Sweden, Duchess of Hälsingland and Gästrikland)とクリストファー・オニール氏(Christopher O’Neill)の第三子・次女となるスウェーデン王女の誕生に伴い、スウェーデン王カール16世グスタフ陛下(Carl XVI Gustaf of Sweden : His Majesty The King)の臨席のもとに情報閣議が開催。
※スウェーデン皇太子ヴィクトリア殿下(ヴェステルイェートランド女公爵 : Victoria : Her Royal Highness The Crown Princess of Sweden, Duchess of Västergötland)も臨席。

 新王女の名前はアドリエンヌ・ジョゼフィーヌ・アリスAdrienne Josephine Alice)、通常アドリエンヌ王女(Princess Adrienne)、称号はブレーキンゲ女公爵(Duchess of Blekinge)と決まったようです。

 以降当サイトでは、スウェーデン王女アドリエンヌ殿下(ブレーキンゲ女公爵 : Her Royal Highness Princess Adrienne of Sweden, Duchess of Blekinge)として言及していきます。

 

情報閣議の様子:
Kungahusetさん(@kungahuset) • Instagram写真と動画

 

 (スウェーデン語:スウェーデン王室公式サイト)H.K.H. Prinsessan Adrienne Josephine Alice, hertiginna av Blekinge – Sveriges Kungahus
 (スウェーデン語:スウェーデン王室公式サイト)H.K.H. Prinsessan Adrienne Josephine Alice, hertiginna av Blekinge – Sveriges Kungahus

 (英語)BREAKING: Name and title of new Princess of Sweden announced – Royal Central

 

Kungahusetさん(@kungahuset) • Instagram写真と動画

 

Princess Madeleine of Swedenさん(@princess_madeleine_of_sweden) • Instagram写真と動画

訃報(2018年3月6日)シェンク・フォン・シュタウフェンベルク伯爵女マリー=ガブリエル、薨去(1914~2018)ヒトラー暗殺計画のクラウス・フォン・シュタウフェンベルクの従兄の子で、事件後に収容される

 2018年3月6日、シェンク・フォン・シュタウフェンベルク伯爵女マリー・ガブリエル(Countess Marie-Gabriele Schenk von Stuaffenberg : マリー=ガブリエル・シェンク・グレフィン・フォン・シュタウフェンベルクMarie-Gabriele Schenk Gräfin von Stauffenberg)が、ドイツ連邦共和国バイエルンのイェッティンゲン=シェパッハで薨去したようです。
 1914年7月18日生まれの103歳。

 長い歴史を持つシェンク・フォン・シュタウフェンベルク家のアーメルディンゲン系のうち、バイエルンで伯爵位をえた系統の一員。

 父の従弟が、第二次世界大戦中にアドルフ・ヒトラーAdolf Hitler)暗殺を計画したシェンク・フォン・シュタウフェンベルク伯爵子クラウス(Count Claus Schenk von Stuaffenberg : クラウス・シェンク・グラーフ・フォン・シュタウフェンベルクClaus Schenk Graf von Stauffenberg)で、マリー・ガブリエル伯爵女も事件後に大戦終了まで収容されていたようです。

 

 (ドイツ語)Nachruf: Gräfin von Stauffenberg mit 103 Jahren gestorben – Nachrichten Günzburg – Augsburger Allgemeine

 

追加リンク:
 (ドイツ語:葬儀に関する記事)Jettingen-Scheppach: Gräfin von Stauffenberg: Abschied von einer Zeitzeugin – Nachrichten Günzburg – Augsburger Allgemeine

ドメイン期限切れだったグルジンスキー系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ヌグザル殿下の公式サイトが復活(2018年3月)

 2018年2月17日で期限切れとなっていたグルジンスキー系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ヌグザル殿下(His Royal Highness Crown Prince Nugzar of Georgia : ヌグザル・バグラチオン=グルジンスキー公子 : Prince Nugzar Bagration-Gruzinskyヌグザル・バグラチオニ=グルジンスキー公子 : Prince Nugzar Bagrationi-GruzinskiBatonishviliTsarevich)の公式サイトですが、現在同ドメインでアクセス可能となっています。

 事務的なミスだったのでしょうか? ともあれ一安心。しかし、このことに関する告知はない模様。

 

 (英語:グルジンスキー系ジョージア王室【グルジア王室】公式サイト)The Royal House of Georgia | Welcome

 

 サイトを見渡してみて気づいた点が二つ。
 以前は見落としていたものと思いますが、今回メモしておきます。

 

 (PDFファイル)Council_of_RHG.pdf

 ニュースページの一番下の、三行の一番下の行からリンクされているファイルです。
 ドキュメントページの下から二番目にも、やや違う内容のものが掲載されています(こちらは具体的な理由付き)。

 ラリ・パンチュリゼLali Panchulidze)という女の人が、ジョージア王国王冠騎士団(The Order of the Crown of the Kingdom of Georgia)から除名されたという告知のようです。
 日付がないのでいつのものかわかりません。

 

 (PDFファイル)DECREE_-_Karina.pdf

 こちらはドキュメントの一番下にあるもので、カリナ・バグラチオン=ムフランスキーKarina Bagration-Moukhransky)という女の人をプリンセス(Princess)であると認めたという文書です。
 日付は2017年11月15日となっています。

 この女の人は、バグラチオン王朝の、バグラチオン=ムフランスキー系統に属するドミトリー公子(Prince Dmitry)と結婚して離婚した人です。

 今回ヌグザル殿下は、この人が再婚するまで、引き続いて(離婚したのは大昔ですけど)姓の使用とプリンセスの称号の使用を認めたようで、カリナ・バグラチオン=ムフランスキー公子妃(Princess Karina Bagration-Moukhransky)ということになると思います。敬称の閣下(Her Serene Highness)については言及がないため、認めていないということになるでしょう。

 しかし、そもそもの話ですが、ドミトリー公子の称号も、またバグラチオン王朝のジョージア系の王国滅亡後の各家の称号もだいたい全部そうですが、これはロシア貴族の称号です(ロシア帝国に併合されたため)。
 ロシア貴族の称号についてルールにない扱いができるのは、ロシア帝国が存在しない今では不可能か、あるいはロシア帝室の当主ということになります。
 ヌグザル殿下はジョージア王室当主を称していますが、もちろんロシア帝室当主を称しているわけではありません。
 いかなる理由でジョージア王室当主がロシア貴族の称号について口を挟めるのか、理由っぽいことを並べてはいますが、正直「無茶を申される」という気がします。

 可能な解釈のひとつとしては、ジョージア王室当主として、ロシア貴族ではなくジョージア王室の一員の公子の元妃としてプリンセスの称号を許した、ということが考えられます。
 しかし、文書ではロシア貴族であることが前提であることはまったく揺らいでおらず、そもそもバグラチオン=ムフランスキー系統をヌグザル殿下は王室の一員と考えているのかすら不明です。

 もうひとつの解釈としては、これはロシア貴族の称号に関する追加措置を認めたものではなく、ジョージア王室当主としてジョージアの称号(ジョージア貴族と分類するかどうかは微妙ですが)を新たに与えたというものです。
 こちらも苦しいといえば苦しいですが。

 いずれにせよ、ひょんなところで妙な措置を見つけてしまったものです。

サウジアラビア皇太子ムハンマド・ビン・サルマン殿下が、キリスト教/カンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビー座下と会談(2018年3月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと同内容です。

 

 2018年3月8日、、サウジアラビア王国から英国を訪問中のムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アル・サウード皇太子殿下(His Royal Highness Crown Prince Mohammed bin Salman bin Abdulaziz Al Saud)は、キリスト教/アングリカン・コミュニオン/英国国教会/カンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビー座下(全イングランド首座 : The Most Reverend and Right Honourable Justin Welby : His Grace The Lord Archbishop of Canterbury : Primate of All England)とランベス宮殿にて会談しました。

 英国国教会側から、
 ニューカッスル主教クリスティン・ハードマン座下(The Right Reverend Christine Hardman : The Lord Bishop of Newcastle)、
 リーズ主教ニック・ベインズ座下(The Right Reverend Nick Baines : The Lord Bishop of Leeds)、
 が同席したようです。

 

 (英語:カンタベリー大主教公式サイト)Archbishop of Canterbury meets with Crown Prince of Saudi Arabia | The Archbishop Of Canterbury
 (英語:アングリカン・コミュニオン公式サイト)Crown Prince of Saudi Arabia visits Archbishop of Canterbury Justin Welby at Lambeth Palace

 

Lambeth Palace نさんのツイート: "Archbishop @JustinWelby met with the Crown Prince of #SaudiArabia today and discussed promoting freedom of religion and ending the conflict and suffering in #Yemen: https://t.co/PbrD58Svpr #CrownPrinceVisit… https://t.co/Bn1TRaamhL"

 

Anglican Communionさんのツイート: "Crown Prince of Saudi Arabia visits Archbishop of Canterbury Justin Welby at Lambeth Palace #AnglicanNews #Anglican #Anglicans https://t.co/aGzLWmTT0f"

 

واسさんのツイート: "سمو #ولي_العهد الأمير #محمد_بن_سلمان يلتقي في #لندن رئيس الأساقفة ويؤكدان أهمية دور مختلف الأديان والثقافات في تعزيز التسامح ونبذ العنف والتطرف والإرهاب وتحقيق الأمن والسلام لشعوب المنطقة والعالم. #ولي_العهد_في_بريطانيا #CrownPrinceUK #واس… https://t.co/ipMCQn6lV7"