バーレーン王ハマド陛下がセルビア大統領ブチッチ閣下から電話を受ける(2020年11月)大統領は薨去したバーレーン首相ハリーファ王子殿下への弔意を、ハマド陛下は薨去したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を伝える

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 こういった電話での儀礼的な挨拶は、ものすごく頻繁にあるものですが、やり取りが珍しく感じたので書いておきます。

 2020年11月24日、バーレーン王ハマド・ビン・イーサ・アル・ハリーファ陛下(His Majesty Hamad bin Isa Al Khalifa, King of Bahrain)は、セルビア共和国大統領アレクサンダル・ブチッチ閣下(ヴチッチ大統領 : His Excellency Mr Aleksandar Vučić)より電話を受けました。

 ブチッチ大統領は11月11日に薨去した、バーレーン首相を長期にわたって務めた国王の叔父のハリーファ・ビン・サルマーン・アル・ハリーファ王子殿下(His Royal Highness Prime Minister Prince Khalifa bin Salman Al Khalifa)への弔意を伝えました。
 ハマド国王は、謝意を表明し、また永眠したキリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)への弔意を伝えました。

 

 (英語)HM King receives call from Serbian President

Bahrain TV News Center تلفزيون البحرين مركز الأخبار:
البحرين مركز الأخبار : جلالة الملك المفدى يتلقى إتصالاً هاتفياً من فخامة رئيس صربيا 24-11-2020 – YouTube

 

追記:
 なお、セルビア大統領側では、このような弔意のやり取りには触れておらず、二国間関係の強化の話題となっています。

 (英語:セルビア大統領府 公式サイト)Telephone conversation with His Majesty the King of Bahrain | The President of the Republic of Serbia

 

関連:
 訃報(2020年11月11日):バーレーン首相ハリーファ王子殿下が薨去(1935~2020)1970年より首相

関連(キリスト教 高位聖職者のニュース):
 訃報(2020年11月20日):キリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下が永眠(1930~2020)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】

 

政府内で「皇女(こうじょ)」という呼称で国家公務員として公務をおこなってもらうという案があるとの報道(2020年11月)

 複数のメディアで報道されていますが、とりあえず NHK の記事を。

 

 皇室の公務の負担軽減で「皇女」を検討 政府 | 皇室 | NHKニュース

政府内では、結婚で皇室を離れた女性皇族に、「皇女」という呼称で、国家公務員として公務を続けてもらう案が出ています。

 

 「皇女」という現在使用されていない称号を使用する案は、皇籍から離脱しているので、皇室典範で適用範囲が定められている内親王や女王という称号を使用するのは適当ではないという認識から来ているのでしょう。
 またムチャでわかりにくいアイディア(とりわけ英訳で混乱を招く)が出てきました。

 正直頭を抱えているような気分ですが、少し真面目に考えますと。
 歴史的に考えて、「皇女」は(元)内親王に適用しても良いようには思いますが、(元)女王に適用するのはおかしな話ではないかと思います。ということは、政府内のこの案は、三人の内親王のみを念頭に置いているのではないかという気がします。
 もっとも、すでに結婚して離脱している内親王を念頭に置いていないわけではないのかもしれませんが……。

 しかし、これは現行の法規と伝統を共に満たすのは無理ではないかという気がします。
 そもそも皇族でない「皇女」というのは……なんなんでしょうか。
 国家公務員(当然、特別職でしょうが)ということは任命権者というものが存在しますが、いったい誰が「皇女」を任命するのか。
 総理大臣かより下級の誰かが「皇女」を任命するというのはおかしな話としかいいようがありません(国家元首が歴史的称号を歴史的な家柄に授けた例は欧州にもありますが)。
 天皇が任命する(いわゆる親任官)のであれば格式としては最高位になりますが、ここに来て内閣総理大臣・最高裁判所長官と同じ格式の役職が登場するのはいかがなものかという話でしょう。
 また、特定の家柄の出身者のみが(特定の特殊な技能訓練を受けているわけでもなしに)特定の国家公務員の役職に就いて良いのか、という問題も出てくるでしょう。
 そして「皇女」が国家公務員として創設可能ならば、他の伝統的称号もいくらでもなんでも創設可能ではないかという話です。「征夷大将軍」の復活も可能かもしれません(が、軍人なので憲法九条に抵触するかもしれません)。

 

インデペンデントなどの主要株主エフゲニー・レベデフ氏が英国の一代貴族の男爵に叙爵される(2020年11月)

 2020年11月19日付で、インデペンデントなどの主要株主エフゲニー・アレクサンドロヴィチ・レベデフ氏(Evgeny Alexandrovich Lebedev)が一代貴族の男爵に叙爵されたようです。
 レベデフ氏は、レベデフ男爵(Baron Lebedev : The Right Honourable The Lord Lebedev : レベデフ卿)となりました。
 細かく確認していませんが、ロシア連邦と英国の二重国籍のようで、爵位の説明に付く地名にロシア連邦シベリアが付加されています。

 所属党派としてはクロスベンチ(中立)になったようです。

 ボリス・ジョンソン首相の意思での叙爵決定ですが、批判も多い模様。

 

 (英語)Crown Office | The Gazette
 (英語:英国議会 公式サイト)Contact information for Lord Lebedev – MPs and Lords – UK Parliament
 (英語)Peerage News: The Baron Lebedev, of Hampton in the London Borough of Richmond upon Thames and of Siberia in the Russian Federation

 

葬儀(2020年11月):カメルーン伝統的君主/バムビリ王タムクム2世陛下の葬儀

 2020年11月21日~25日開催のイベントの中で、カメルーン伝統的君主の一人バムビリ王タムクム2世陛下(His Majesty Tamukum II, Fon of Bambili)の葬儀がおこなわれたようです。
 2019年3月1日に失踪(? 崩御の婉曲表現かもしれません)したということで、後に次のバムビリ王であるアフングチュウィイ3世陛下(His Majesty Afungchwii III)が選出されています。

 

 (英語)North West : Bambili Mourns “Disappeared” Fon Tamukum II

 

スペイン王フェリペ6世陛下が、自主隔離(2020年11月)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の検査で陽性となった人物と濃厚接触

 スペイン王フェリペ6世陛下(King Felipe VI : His Majesty The King of Spain)は、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の検査で陽性となった人物と濃厚接触したことで、10日間の自主隔離状態に入りました。
 公務はキャンセルとなります。

 

 (英語)Spain's King Felipe in quarantine after close contact with coronavirus case | ロイター
 (英語)King Felipe VI of Spain self-isolating after contact with COVID-19 case | Euronews
 (英語)Covid: King Felipe of Spain in quarantine after contact – BBC News

 

euronews (en español):
Felipe VI permanecerá aislado durante diez días tras tener contacto con un positivo en COVID-19 – YouTube