政府内で「皇女(こうじょ)」という呼称で国家公務員として公務をおこなってもらうという案があるとの報道(2020年11月)

 複数のメディアで報道されていますが、とりあえず NHK の記事を。

 

 皇室の公務の負担軽減で「皇女」を検討 政府 | 皇室 | NHKニュース

政府内では、結婚で皇室を離れた女性皇族に、「皇女」という呼称で、国家公務員として公務を続けてもらう案が出ています。

 

 「皇女」という現在使用されていない称号を使用する案は、皇籍から離脱しているので、皇室典範で適用範囲が定められている内親王や女王という称号を使用するのは適当ではないという認識から来ているのでしょう。
 またムチャでわかりにくいアイディア(とりわけ英訳で混乱を招く)が出てきました。

 正直頭を抱えているような気分ですが、少し真面目に考えますと。
 歴史的に考えて、「皇女」は(元)内親王に適用しても良いようには思いますが、(元)女王に適用するのはおかしな話ではないかと思います。ということは、政府内のこの案は、三人の内親王のみを念頭に置いているのではないかという気がします。
 もっとも、すでに結婚して離脱している内親王を念頭に置いていないわけではないのかもしれませんが……。

 しかし、これは現行の法規と伝統を共に満たすのは無理ではないかという気がします。
 そもそも皇族でない「皇女」というのは……なんなんでしょうか。
 国家公務員(当然、特別職でしょうが)ということは任命権者というものが存在しますが、いったい誰が「皇女」を任命するのか。
 総理大臣かより下級の誰かが「皇女」を任命するというのはおかしな話としかいいようがありません(国家元首が歴史的称号を歴史的な家柄に授けた例は欧州にもありますが)。
 天皇が任命する(いわゆる親任官)のであれば格式としては最高位になりますが、ここに来て内閣総理大臣・最高裁判所長官と同じ格式の役職が登場するのはいかがなものかという話でしょう。
 また、特定の家柄の出身者のみが(特定の特殊な技能訓練を受けているわけでもなしに)特定の国家公務員の役職に就いて良いのか、という問題も出てくるでしょう。
 そして「皇女」が国家公務員として創設可能ならば、他の伝統的称号もいくらでもなんでも創設可能ではないかという話です。「征夷大将軍」の復活も可能かもしれません(が、軍人なので憲法九条に抵触するかもしれません)。

 

インデペンデントなどの主要株主エフゲニー・レベデフ氏が英国の一代貴族の男爵に叙爵される(2020年11月)

 2020年11月19日付で、インデペンデントなどの主要株主エフゲニー・アレクサンドロヴィチ・レベデフ氏(Evgeny Alexandrovich Lebedev)が一代貴族の男爵に叙爵されたようです。
 レベデフ氏は、レベデフ男爵(Baron Lebedev : The Right Honourable The Lord Lebedev : レベデフ卿)となりました。
 細かく確認していませんが、ロシア連邦と英国の二重国籍のようで、爵位の説明に付く地名にロシア連邦シベリアが付加されています。

 所属党派としてはクロスベンチ(中立)になったようです。

 ボリス・ジョンソン首相の意思での叙爵決定ですが、批判も多い模様。

 

 (英語)Crown Office | The Gazette
 (英語:英国議会 公式サイト)Contact information for Lord Lebedev – MPs and Lords – UK Parliament
 (英語)Peerage News: The Baron Lebedev, of Hampton in the London Borough of Richmond upon Thames and of Siberia in the Russian Federation

 

葬儀(2020年11月):カメルーン伝統的君主/バムビリ王タムクム2世陛下の葬儀

 2020年11月21日~25日開催のイベントの中で、カメルーン伝統的君主の一人バムビリ王タムクム2世陛下(His Majesty Tamukum II, Fon of Bambili)の葬儀がおこなわれたようです。
 2019年3月1日に失踪(? 崩御の婉曲表現かもしれません)したということで、後に次のバムビリ王であるアフングチュウィイ3世陛下(His Majesty Afungchwii III)が選出されています。

 

 (英語)North West : Bambili Mourns “Disappeared” Fon Tamukum II

 

スペイン王フェリペ6世陛下が、自主隔離(2020年11月)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の検査で陽性となった人物と濃厚接触

 スペイン王フェリペ6世陛下(King Felipe VI : His Majesty The King of Spain)は、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の検査で陽性となった人物と濃厚接触したことで、10日間の自主隔離状態に入りました。
 公務はキャンセルとなります。

 

 (英語)Spain's King Felipe in quarantine after close contact with coronavirus case | ロイター
 (英語)King Felipe VI of Spain self-isolating after contact with COVID-19 case | Euronews
 (英語)Covid: King Felipe of Spain in quarantine after contact – BBC News

 

euronews (en español):
Felipe VI permanecerá aislado durante diez días tras tener contacto con un positivo en COVID-19 – YouTube

 

「鍋島文化を活かした佐賀のまちづくりを語る会」が開催。佐賀藩主鍋島家第15代当主 鍋島直晶 氏が臨席(2020年11月)

 2020年11月22日、佐賀県佐賀市で、佐賀鍋島伝承遺産顕彰会が座談会「鍋島文化を活かした佐賀のまちづくりを語る会」を開催したようです。
 佐賀藩主鍋島家第15代当主鍋島直晶氏(なべしま なおまさ)が臨席しました。

 

サガテレビ:
佐賀のまちづくりを語る会 歴史や文化生かして【佐賀県】 (20/11/23 12:20) – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=d3ms71DLzac

 佐賀のまちづくりを語る会 歴史や文化生かして【佐賀県】|佐賀のニュース・天気|サガテレビ

会には鍋島家15代当主で鍋島報效会の鍋島直晶会長を始め、山口知事や秀島佐賀市長、県内の企業経営者などおよそ50人が参加しました。【鍋島家15代当主鍋島直晶さん】「この『鍋島』という名字についてどうやって活用するのか、これから将来に向けてどれだけすごいものがたくさん生まれるのか楽しみ」