南アフリカ伝統的君主:憲法裁判所がCTLDCの判断を支持。政府はムポンド人の王をザノズコ陛下だと認める手続きを開始(2018年10月)

 南アフリカ共和国の憲法裁判所は、CTLDC(Commission on Traditional Leadership Disputes and Claims :
伝統的指導権に関する議論と主張を扱う委員会)による、ザノズコ・シカウ陛下(Kumkani Zanozuko Sigcau)をムポンド人(Mpond people : AmaMpondo : Pondo)の王と判断する決定を支持するとしたようです。

 

 (英語)Govt begins process of recognising AmaMpondo king | News24
 (英語)Government begins process of Recognising King of Amampondo – EIN News
 (英語)Kumkani Zanozuko Tyelovuyo Sigcau to be recognised as rightful King of the AmaMpondo

 

 政府はすでに承認手続きを開始した模様。

 同王位は、1937年のマンドロンケ王(King Mandlonke)の崩御以降、争いが続いており、(当時)南アフリカ共和国大統領ジェイコブ・ズマ閣下(His Excellency Jacob Zuma)が2010年にザノズコ陛下を王と認めた後も憲法裁判所から異論が出されたりしていました。
 “対立王”であったムポンドンビニ・シカウMpondombini Sigcau)の死後、その娘のウェジズウェ・シカウWezizwe Sigcau)が主張を引き継いでいた模様。最高裁判所で敗訴したのちに、憲法裁判所に上訴していたようですが、憲法裁判所はザノズコ陛下を王と認めました。

※なお、在位年代が不明ですが、ムポンドンビニ・シカウに関しては、歴代の王として扱われている場合もあり、ザノズコ陛下の前に単独の王位主張者であったのかもしれません。

 

続報/
 最高上訴裁判所は判断を取り消す:
 南アフリカ伝統的君主:ムポンド人の王位に関して、最高裁判所が(5月に崩御し、6月に第一級公葬がおこなわれた)ザノズコ・シカウ陛下の王位を無効と判断(2022年9月)

 

関連:
 戴冠式(2018年10月3日):南アフリカ伝統的君主/ムポンド人のニャンデニ王マンガリソ・ンドロヴイェズウェ・ンダマセ陛下が戴冠

 

旧ブルガリア王シメオン2世陛下がまた本を出した模様(2018年9月)

 旧ブルガリア王シメオン2世陛下(His Majesty King【Tsar】 Simeon II of the Bulgarians : 元ブルガリア共和国首相シメオン・サクスコブルクゴツキSimeon Saxe-Coburg-GothaSimeon Sakskoburggotski)が、また本を出したようです。
 表紙に「H.M. King Simeon II ONE PURPOSE-BULGARIA」とありますが、(少なくともまだ)ブルガリア語版しかないのではないかと思います。

 

ジャーナリスト執筆の序文抜粋?:
 (英語:ブルガリア王室公式サイト)Preface to the book of articles of King Simeon II “One purpose-Bulgaria” from Krasina Krasteva, journalist « H.M. King Simeon II

 

Основополагащ принцип на Симеон II за „… – Н.В. Цар Симеон ІІ | Facebook

 

出版記念パーティーの様子:
Изказване на Негово Величество Цар… – Н.В. Цар Симеон ІІ

 

嵯峨天皇写経1200周年:京都の大覚寺で60年に1度の「戊戌開封法会」。高円宮妃(久子)殿下と絢子女王殿下が写経を拝観(2018年10月)

 2018年10月1日、京都府京都市右京区嵯峨の大覚寺で60年に1度の「戊戌開封法会(ぼじゅつかいふうほうえ)」が始まったようです。

 

 60年に一度の法要始まる 京都・大覚寺で戊戌開封法会 : 京都新聞

法要は飢饉(ききん)や疫病流行が相次いだことを受け818(弘仁9)年、嵯峨天皇が1字ごとに3度礼拝し写経した故事にちなむ。

同年が「戊戌」であったことから鎌倉時代以後、60年ごとに写経の封を解き法要を営んでいる。

午前10時半、黒沢全紹門跡(81)らが読経する中、

開封後、高円宮妃久子さまと三女の絢子さまが写経を拝観された。

 

 高円宮家の憲仁親王妃久子殿下(ひさこHisako : Her Imperial Highness The Princess Takamado)と絢子女王殿下(あやこ : Her Imperial Highness Princess Ayako of Takamado)が写経を拝観。
 

 なお、読経をおこなった黒沢全紹門跡は、今年【2018年】の真言宗長者のようです。

 

大覚寺公式サイト:
 旧嵯峨御所 大本山 大覚寺

 

ヨルダン王アブドッラー2世陛下がメディア関係者と会見(2018年10月)

 2018年10月1日、ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)は、メディア関係者と会見しました。

 

RHC JO(ヨルダン王室ハーシム家公式チャンネル):
حديث جلالة الملك عبدالله الثاني خلال لقاء رؤساء تحرير صحف يومية وكتابا صحفيين وإعلاميات – YouTube

 

 (英語:アブドッラー2世国王公式サイト)King meets media figures, affirms that law must apply to all without exception | King Abdullah II Official Website

 

 見出しからは、法の支配を強調したようですが……。

 

ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下夫妻が、フランスのスルツマットを訪問(2018年9月)同自治体公式サイトの敬称表記「Sa Majesté(陛下)」

 2018年9月末、ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)と夫のルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania)は、第一次世界大戦中にドイツ及びオーストリア=ハンガリーによってフランス(とドイツの係争地方)に収容され死亡したルーマニア兵たちの慰霊のためにフランス共和国のスルツマットとアグノーを訪問しました(うち、アグノーは、同自治体よりの招待と表記されています)。

 2018年9月29日は、スルツマット(ゾウルツマット、ズルツマット)を訪問。
 この地にあった収容所は墓地となっているようです。
 これまでもルーマニア王フェルディナンド1世陛下と王妃マリア陛下(英国王室出身)、旧ルーマニア王ミハイ1世陛下と王妃アナ陛下(ブルボン=パルマ家出身)らなど、ルーマニア王室から訪問がなされています。

 慰霊のための式典には、キリスト教/東方正教会/ルーマニア正教会の西欧・南欧府主教ヨシフ座下(His Eminence Metropolitan JosephIosif】 of Western and Southern Europe)が臨席。

 陛下と殿下は、同コミューン(規模が小さいようですが市としておきます)の市長ジャン=ポール・ディーリンガー閣下(Jean-Paul Diringer)から、スルツマット=ヴィンツフェルデン名誉市民(Citoyens d’Honneur de Soultzmatt-Wintzfelden)の称号を授与されました。
※「ヴィンツフェルデン」というのは同市の中にある地名のようですが、なぜ名誉市民称号に加えられているのかは不明です。

 

 (ルーマニア語:ルーマニア王室公式ニュース配信サイト)În Anul Centenar, Majestatea Sa a devenit cetățean de onoare al localității Soultzmatt | Familia Regală a României / Royal Family of Romania
 (ルーマニア語:ルーマニア王室公式ニュース配信サイト)Ceremonie la cimitirul martirilor români din Primul Război Mondial | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

 (ルーマニア語:ルーマニア正教会通信)Majestatea Sa Margareta şi ASR Principele Radu au devenit cetăţeni de onoare ai oraşului Soultzmatt – Basilica.ro
 (ルーマニア語:ルーマニア正教会通信)Familia Regală s-a rugat pentru eroii români înmormântaţi la Soultzmatt – Basilica.ro

 

 現時点ですが、スルツマット市の公式サイトトップページはこうなっています。

 (フランス語)Soultzmatt – Site officiel de la commune

 一方、そこからリンクされているページは、当日の予定のものでした。

 (フランス語)Réception en l'honneur de la Famille Royale de Roumanie le 29 septembre 2018 – Soultzmatt – Site officiel de la commune

Réception en l’honneur de la Famille Royale de Roumanie le 29 septembre 2018
Sa Majesté Margareta de Roumanie, Gardienne de la Couronne, et Son Altesse Royale le Prince Radu seront en visite officielle à Soultzmatt, dans le cadre du Centenaire de la Première Guerre mondiale et de la création de l’État roumain moderne.

 「Sa Majesté Margareta de Roumanie, Gardienne de la Couronne」
 マルガレータ陛下の表記はこうなっています。

 「Sa Majesté」は陛下です。
 「Gardienne(ガルディエンヌ)」は、英語での Guard や Guardian のフランス語(女性形)で、英語の Custodian などに対応するちょうどいい言葉はないのかもしれませんが、これでは王冠を守っている女性警備員と思われるのではないのかという心配が。
※そもそも「Custodian」自体が警備員や清掃員などを連想させるという指摘もありますので、物理的な王冠をイメージさせる「王冠守護者」ではなく、このサイトでは「王位守護者」としています。

 

Familia Regalăさんのツイート: "Vizită regală la Soultzmatt, pentru a onora memoria martirilor români din Primul Război Mondial https://t.co/cPOhSVWAAs… https://t.co/PQplHRiKpV"
https://twitter.com/casamsregelui/status/1046023437322506245

 

Familia Regalăさんのツイート: "Ceremonie la cimitirul martirilor români din Primul Război Mondial https://t.co/bsBLYkJUsk… "
https://twitter.com/casamsregelui/status/1046088906784034817

 

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