ボツワナ伝統的君主:元ボツワナ大統領イアン・カーマ閣下が、マングワト王カーマ4世陛下として帰還(2024年11月)100年の摂政時代が終了。式典には副大統領ンダバ・ハオラテ閣下やエスワティニ王子グドゥザ殿下が参列

 2024年11月30日、元ボツワナ共和国大統領イアン・カーマ閣下(Ian Khama)が、マングワト王カーマ4世陛下(His Majesty Kgôsikgolo Khama IV)として、マングワト部族の元に戻り、式典が行われました。
※政界に入っていたため、摂政が立てられ、また、その後の国外逃亡(亡命)などもありまして、今回地元に戻って、王として活動するということのようです。

 式典には、ボツワナ共和国大統領ンダバ・ハオラテ閣下(Ndaba Gaolathe)ら同共和国内の要人や、エスワティニ王子グドゥザ殿下(His Royal Highness Prince Guduza of eSwatini【Swaziland】)が参列ということです。
※このグドゥザ王子ですが、過去の日本の外務省の記事で(The Honourable Prince Guduza)と書かれている人物ではないでしょうか。敬称が His Royal Highness ではないのは、大臣の敬称が The Honourable なのでそうしたのでしょうが、疑問。

 マングワト部族は、1925年のセコマ2世崩御後から、常時のように摂政が立てられていたようで、100年の摂政の時代が終わるということになります。

 ただ、摂政を務めていたセラゴラ・セレツェSerogola Seretse)のかわりに、カーマ4世はセレツェ・ピーター・カーマSeretse Peter Khama)という人物を自らの補佐をする副王的地位に就けたようで、これまでの経緯を含めて、一族全体・部族全体を含めて、どの程度の人々が納得しているのかはよくわからないところです。

 

 (英語)PressReader.com 世界の新聞 | KGOTLA FOR WHO? Kgosi Khama IV will not sit at the kgotla like

 

XユーザーのPublic Interest BWさん: 「BREAKING: Kgosi Khama IV appoints Seretse Peter Khama his deputy. https://t.co/ovc140Rbhh」 / X

 

XユーザーのBotswana Polls and Updates 🇧🇼❤️さん: 「Gammangwato Kgosi, Khama IV, was received back to his seat today at the Gammangwato headquarters in Serowe surrounded by his family, national leadership, Bagammangwato and guests from elsewhere. https://t.co/NrwK045Br3」 / X

 

Note To Men & Women:
𝐓𝐇𝐄 𝐑𝐄𝐈𝐍𝐒𝐓𝐀𝐓𝐄𝐌𝐄𝐍𝐓 𝐎𝐅 𝐊𝐆𝐎𝐒𝐈 𝐊𝐇𝐀𝐌𝐀 𝐈𝐕- BANGWATO WELCOME KGOSI IAN KHAMA – YouTube

 

LORATO TV:
Former President Ian Khama Becomes Paramount Chief of the Bangwato Tribe in Botswana – YouTube

 

BtvNews Channel BW:
KGOSI KGOLO OF BANGWATO RECEPTION – YouTube

 

インド君主諸家:第77代メーワール王位継承者の、ヴィシュヴァラジュ・シング・メーワール王子の戴冠式に続く儀式を、叔父で継承争いをしているアルヴィンド王子が妨害(2024年11月)

 2024年11月10日の第76代メーワール王位継承者マヘンドラ・シング・メーワール殿下薨去に伴い、子息のヴィシュヴァラジュ・シング・メーワール王子(Vishvaraj Singh Mewar)が、第77代メーワール王位継承者となったため、戴冠式などがおこなわれたようです。

 しかし、戴冠式に続く(あるいは戴冠式の一部)伝統的な宮殿での儀式について、宮殿を現在保有し、継承争いをしているアルヴィンド・シング・メーワール王子(Arvind Singh Mewar)らがヴィシュヴァラジュ殿下の宮殿への入場を拒否。
 それぞれの支持者らが衝突し負傷者も出て、警察の初期の介入は失敗したようですが、最終的に状況は落ち着いたようです。

 この原因は、薨去したマヘンドラ殿下が、亡父バグワット殿下にいろいろと耳に痛い忠言をしていたものの、それをうとまれて遺産(宮殿二つを含む)を次男であるアルヴィンド・シング・メーワール王子(Arvind Singh Mewar)らが受け取るように指定してしまったためです。

 詳細は不明ですが、王位継承者の地位について、アルヴィンド王子側からの法廷闘争もおこなわれているのではないかと思います。

 

戴冠式:
Maharana Mahendra Singh Mewar(@theroyalfamilyofmewar) • Instagram写真と動画

 

騒乱を報じる多数の映像の一つ/
MIRROR NOW:
Dispute Between Members Of Erstwhile Royal Family Triggers Clash At Udaipur Palace | English News – YouTube

 

 (英語)Son of BJP MP Mahendra Singh Mewar to be crowned on Nov 25 in Chittorgarh Fort-Telangana Today

 (英語)Family drama at Udaipur palace gates – BJP MLA stopped from entering after ‘anointment’ as Mewar family head, his supporters push through barricades | India News – The Indian Express

 (英語)What sparked the royal family clash in Udaipur's City Palace? | Latest News India – Hindustan Times
 (英語)‘Royal’ clash in Udaipur after BJP MLA Vishvaraj Singh denied entry into City Palace | Latest News India – Hindustan Times
 (英語)Dispute between members of erstwhile royal family triggers clash at Udaipur palace | Latest News India – Hindustan Times

訃報(2024年11月10日):インド君主諸家/第76代メーワール王位継承者マヘンドラ・シング・メーワール殿下が薨去(1941~2024)モディ首相、ラージャスターン州首相らが弔意を表明

 2024年11月10日、インドの第76代メーワール王位継承者マヘンドラ・シング・メーワール殿下(His Highness Maharana Mahendra Singh Mewar, 76th Maharana of Mewar)が薨去しました。
 1941年2月24日生まれの83歳。

 インド首相ナレンドラ・モディ閣下(The Honourable Mr Narendra Modi)、ラージャスターン州の首相バジャンラル・シャルマ閣下(The Honourable Shri Bhajanlal Sharma)らが弔意を表明しています。

 今回、薨去したマヘンドラ殿下は、亡父バグワット殿下が長男であるマヘンドラ殿下の諫言を嫌い、遺産(宮殿二つを含む)を次男であるアルヴィンド・シング・メーワール王子(Arvind Singh Mewar)らが受け取るように指定したため、アルヴィンド王子が後継を主張し、継承問題が起こっています。
 ただ、モディ首相らが今回弔意を表明したように、マヘンドラ殿下がメーワール王位継承者であることは、インド国内において、それなりに幅広い合意がえられていると思ってよいでしょう。

 薨去に伴い、子息のヴィシュヴァラジュ・シング・メーワール王子(Vishvaraj Singh Mewar)が、第77代メーワール王位継承者となります。
 父と同じく議員のようです。

 

 (英語)Royal family member Mahendra Singh Mewar dies at 83, PM Modi offers condolences | Latest News India – Hindustan Times

 

Maharana Mahendra Singh Mewar(@theroyalfamilyofmewar) • Instagram写真と動画

 

州首相が弔意を表明/
ANI News:
Rajasthan CM Bhajanlal Sharma pays tribute to erstwhile Royal family member Mahendra Singh Mewar – YouTube

ガーナの伝統的君主の一人/アシャンティ王オトゥムフオ・オセイ・トゥトゥ2世陛下が、セーシェル大統領ラムカラワン閣下とシンポジウムに臨席(2024年11月)アシャンティ王プレンペー1世のセーシェルからの帰還から100年

 2024年11月22日、ガーナ共和国の伝統的君主/アシャンティ王オトゥムフオ・オセイ・トゥトゥ2世陛下(アシャンティ皇帝 : His Royal Majesty Otumfuo Osei Tutu II, King【Emperor】 of the Ashanti Kingdom【Empire of Ashanti】【Asantehene of Asante】)とジュリア・オセイ・トゥトゥ令夫人殿下(Her Highness Lady Julia Osei Tutu)は、ガーナ共和国を訪問したセーシェル共和国大統領ワベル・ジョン・チャールズ・ラムカラワン閣下(His Excellency Wavel John Charles Ramkalawan)夫妻と会見しました。

 同大統領は同国クマシの、プレンペー1世国際空港で、アシャンティ王の出迎えを受けたようです。

 英国との闘争の中、アシャンティ王プレンペー1世Prempeh I)はセーシェルに追放・亡命の状態となりました。
 今年2024年は、そのプレンペー1世がセーシェルからアシャンティ王国に帰還した1924年から100周年となるようです。

 アシャンティ王と大統領は、100周年のシンポジウムに臨席。

 また、同大統領は、プレンペー1世の子孫らと会見したようです。
 会談では、セーシェルとプレンペー1世の子孫との関係強化について話し合われたようです。

 なお、アシャンティ王の継承は複雑で、(おそらくですが)現在のアシャンティ王オトゥムフオ・オセイ・トゥトゥ2世陛下は、プレンペー1世の子孫ではありません。

 

シンポジウムのライブ映像(2時間44分)/
Opemsuo Radio:
Live: 100 Years Anniversary Of The Return Of King Prempeh I From Exile In Seychelles. – YouTube

 

 (英語:セーシェル大統領府 公式ウェブサイト)President Ramkalawan receives a Royal welcome in Kumasi, Ashanti Kingdom – News – State House Seychelles | Office of the President

His Majesty Otumfuo Nana Osei Tutu II, King of the Ashanti Kingdom. The royal reception at the Manhyia Palace included Her Highness Lady Julia Osei Tutu II,

 アシャンティ王と令夫人の称号表記。ジュリア令夫人の敬称は殿下(Her Highness)となっています。

 (英語:セーシェル大統領府 公式ウェブサイト)President Ramkalawan Hosts Gathering with Descendants of King Prempeh I in Kumasi – News – State House Seychelles | Office of the President

 

President Ramkalawan receives a… – State House Seychelles | Facebook

 

The President of… – Otumfuo Osei Tutu II Foundation | Facebook

 

Asantehene Otumfuo Osei… – Otumfuo Osei Tutu II Foundation | Facebook

 

President Ramkalawan Hosts… – State House Seychelles | Facebook

南アフリカ伝統的君主:ズールー王 ミスズールー 陛下が、ナザレス・バプテスト・チャーチの洗礼を受ける(2024年6月)

 2024年6月9日、南アフリカ共和国の伝統的君主の一人、ズールー王ミスズールー・シンコビレ・カズウェリティニ陛下(His Majesty King Misuzulu Sinqobile kaZwelithini of Zulu)は、同地の宗教であるナザレス・バプテスト・チャーチ(Nazareth Baptist Church : シェンベ教会 : Shembe Church)の洗礼を受けたようです。

※この教会は、一般的な意味でのバプテストやキリスト教とは異なります。

 ズールー王は、アングリカン(南部アフリカ聖公会)の一員であったはずですが、離脱しているようです。
 ズールー王国宰相のトゥラシズウェ・ブテレジ閣下(The Reverend Thulasizwe Buthelezi)は、王の洗礼は王を聖化することであり、異母兄との王位の争いが今回の洗礼の背景にあるとしているようです。
 一方、シンフィウェ・ズールー王子(Prince Simphiwe Zulu)は、王の洗礼が公開でおこなわれたのは歴史的瞬間としつつも、王位の問題とは異なる領域のものとしています。

 

Newslive SA:
King Misuzulu KaZwelithini Baptized into the Shembe Church by uNyazi LweZulu – YouTube

 

 (英語)King Misuzulu ditches the Anglican Church for Shembe | Scrolla.Africa
 (英語)Zulu king baptised as Shembe church member