トスカナ大公を称する、メディチ家の一系統メディチ・ディ・オッタヤーノ家の一員オッタヴィアーノ公子が、帰天したローマ教皇フランシスコ聖下への弔意を表明(2025年4月)

 トスカナ大公を称する、メディチ家の一系統メディチ・ディ・オッタヤーノ家の一員オッタヴィアーノ・デ・メディチ・ディ・トスカーナ・ディ・オッタヤーノ公子(Prince Ottaviano Medici di Toscana di Ottaiano)が、帰天したローマ教皇フランシスコ聖下への弔意を表明しています。

 表記を少し英語風に変更して表記すると、トスカナ大公オッタヴィアーノ・デ・メディチ・ディ・トスカナ(His Royal Highness Grand Duke Ottaviano de’ Medici di Toscana)と称しているようです。

 

 (イタリア語:オッタヴィアーノ公子の公式ウェブサイト)Comunicato di Cordoglio per la Scomparsa di Papa Francesco –

 

 オッタヴィアーノ公子の主張は、トスカナ大公の地位は、本来メディチ家の一員である(がトスカナ大公となったのは別系統である)オッタヤーノ家などの家が継承するべきでだったが、主にハプスブルク家などの介入により、ハプスブルク家の傍系がトスカナ大公となった、ということになるでしょうか。
 これを前提として(妥当かどうかは正直わかりませんが)、その経過を不服として自らが正統であると主張するのは理解できるように思えますが、しかし。
 実はオッタヴィアーノ公子は、オッタヤーノ系統の当主的な立場にありません。
 より年長系統のジュリアーノという人物がオッタヤーノ公およびサルノ公爵として、当主的な地位にあります。
 従って、たとえオッタヤーノ系統が正統なトスカナ大公位の継承者だとしても、それはジュリーアーノ公ではないのか? この疑問に答えることが出来ていません。

 オッタヴィアーノ公子は、フィレンツェを拠点にして、熱心に活動しているようですが、以上のような状況や、そもそもトスカナはハプスブルク家の権利と見なされていることもあり、あまり動向が報じられていることもありません。
(なお、ハプスブルク家の内部の問題としても、トスカナ大公国の大公の地位は、本家筋である皇帝に譲渡されている文書があるとして、その後はハプスブルク家内にトスカナ大公室と呼ばれるものは存在しないと判断している人々もいます。いずれ詳しく調べてみたいと思っています)

ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下夫妻が、イタリア王室(アオスタ系統)当主アイモーネ殿下と会見(2024年10月)

 2024年10月15日、ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)と夫のルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania)は、ルーマニアを訪問したイタリア王室(アオスタ系統)当主/サヴォイア公・アオスタ公爵アイモーネ殿下(His Royal Highness Prince Aimone of Savoy-Aosta, Duke of Savoy and Aosta : His Royal Highness The Duke of Savoy, The Duke of Aosta)と会見しました。
 陛下の妹のルーマニア王女ソフィア殿下(Her Royal Highness Princess SofiaSophie】 of Romania)が同席。

 ルーマニア王室の公式ウェブサイトでは、アイモーネ殿下の称号について「Duce de Aosta」(アオスタ公爵)のみの表記であり、イタリア王室当主(=サヴォイア公)と認めているわけではないようです(前々からの立場)。

 

 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式ニュース配信サイト)Agenda la Palatul Elisabeta, 15-16 octombrie 2024 | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

 (イタリア語:イタリア王室(アオスタ系統)公式ウェブサイト)Visita di S.A.R. il Principe Aimone in Romania – Casa Reale di Savoia

イタリア王室(直系)当主エマヌエーレ・フィリベルト殿下が、宮城県大和町のワイン用ブドウ植樹式に臨席(2024年5月)

 イタリア王室(直系)当主のサヴォイア公/ヴェネツィア公エマヌエーレ・フィリベルト殿下(Prince Emanuele Filiberto of Savoy : His Royal Highness The Duke of Savoy, Prince of Venice)が、宮城県大和町でおこなわれた、ワイン用ブドウ植樹式に臨席したようです。

 

khb東日本放送:
イタリアの王のワイン 宮城・大和町で生産 震災復興支援の一環 – YouTube

 イタリアの王のワイン 宮城・大和町で生産 震災復興支援の一環 | khb東日本放送

 大和町のワイナリーで行われた植樹式には、イタリア最古の王家サヴォイア家第45代当主のエマヌエーレ・フィリベルト公などが出席しました。

 サヴォイア家第45代当主エマヌエーレ・フィリベルト公「ブドウが土に強く根を張るように、サヴォイア家と日本の絆がより一層強くなることを願っています」

※45代当主の「45代」の数え方はよくわかりませんが、サヴォイア家始祖からの歴代当主がだいたいその辺りの数のような気がします。

 

Xユーザーの河北新報オンラインさん: 「イタリア「王のワイン」宮城・大和で醸造へ ワイナリーが新プロジェクト 震災が縁、3年後にも開始 記事はこちら👇 https://t.co/aIJL9DJwJ2」 / X
https://x.com/kahoku_shimpo/status/1795561701167034679

訃報(2024年2月3日):イタリア王室(直系)当主/サヴォイア公・ナポリ公ヴィットーリオ・エマヌエーレ殿下が薨去(1937~2024)

 2024年2月3日、イタリア王室当主のサヴォイア公・ナポリ公ヴィットーリオ・エマヌエーレ殿下(His Royal Highness Prince Vittorio Emanuele of Savoy, Duke of Savoy, Prince of Naples)が薨去したようです。
 1937年2月12日生まれの86歳。

 葬儀は2024年2月10日におこなわれました。
 トリノ大聖堂にて、キリスト教/ローマ・カトリック教会/トリノ名誉大司教チェザーレ・ノジリア座下(Archbishop Cesare Nosiglia, Archbishop Emeritus of Turin【Torino】)が司式。

 

euronews (in Italiano):
È morto Vittorio Emanuele di Savoia, figlio dell'ultimo re di Italia – YouTube

 

葬儀・トリノ大聖堂(サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂)に棺が到着/
AGTW:
Funerali Vittorio Emanuele di Savoia, l'arrivo del feretro – YouTube

 

葬儀・トリノ大聖堂(サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂)から棺が出発/
AGTW:
Vittorio Emanuele, l'uscita del feretro. Emanuele Filiberto: «Grazie a tutti»

 

葬儀ロングサイズ・トリノ大聖堂(サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂)にて/
AGTW:
Torino, nel Duomo i funerali di Vittorio Emanuele di Savoia [DIRETTA] – YouTube

 

 (英語)THE ROYAL HOUSE OF SAVOY ANNOUNCES THE FOLLOWING – Ordini Dinastici della Real Casa di Savoia
 (英語)FUNERAL OF H.R.H. PRINCE VITTORIO EMANUELE OF SAVOΙΑ – Ordini Dinastici della Real Casa di Savoia
 (英語)NOTE FROM H.R.H. EMANUELE FILIBERTO DUKE OF SAVOY PRINCE OF VENICE – Ordini Dinastici della Real Casa di Savoia
 (英語)FINAL TRIBUTE TO H.R.H. VITTORIO EMANUELE – Ordini Dinastici della Real Casa di Savoia
 (英語)IN MEMORY OF H.R.H. PRINCE VITTORIO EMANUELE, GRAND MASTER OF THE DYNASTIC ORDERS OF THE ROYAL HOUSE OF SAVOY. – Ordini Dinastici della Real Casa di Savoia

 (英語)Vittorio Emanuele of Savoy has died – General News – Ansa.it
 (英語)Vittorio Emanuele of Savoy, son of last King of Italy, dies at 86
 (英語)Vittorio Emanuele of Savoy, son of Italy's last king, dies aged 86 | Reuters
 (英語)Bystander looks on at the funeral of Prince Vittorio Emanuele of Savoy, son of the last King of Italy | Tatler
 (英語)European Royals attended the funeral service of Vittorio Emanuele of Savoy

 (イタリア語:トリノ大司教区 公式ウェブサイト)Funerali e sepoltura di Vittorio Emanuele di Savoia – Diocesi di Torino
※トリノ大聖堂で葬儀がおこなわれるとの告知。
 スペルガ大聖堂の王室納骨堂に埋葬されるとのこと。

 

葬儀の参列者などを追記予定:
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イタリア王室(直系)継嗣ヴェネツィア公エマヌエーレ・フィリベルト殿下が、イタリア・サッカー5部リーグ「ACサヴォイア1908」の買収を検討しているとのこと(2022年11月)

 イタリアの複数の報道によりますと、イタリア王室継嗣のヴェネツィア公/ピエモンテ公/サヴォイア公子エマヌエーレ・フィリベルト殿下(His Royal Highness Prince Emanuele Filiberto of Savoy, Prince of Venice and Piedmont)が、カンパーニア州ナポリ県に属するトッレ・アンヌンツィアータを本拠地とするイタリア・サッカー5部リーグ(エッチェッレンツァ)の「ACサヴォイア1908」の買収を検討しているとのことです。

 なお、このチームですが、名前の由来ははっきりしていない(!)らしいものの、王室への敬意という説は当然のことながらあり、また、シンボルはサヴォイア王朝の紋章を使用していたこともあるらしいです。

 エマヌエーレ・フィリベルト殿下は、このチームを買収し、3~4年以内にセリエCに昇格させ、その後にはセリエBにも、といった希望などを述べています(う、うーん……。過去にはセリエBの時期もあったようですが)。

 

AGTW:
Torre Annunziata, Emanuele Filiberto rileva il Savoia Calcio: «Diamo un calcio alla malavita» – YouTube

 

La Repubblica:
Il principe Emanuele Filiberto compra il Savoia Calcio: "Così daremo un calcio alla camorra" – YouTube

 

 (映像:イタリア語)Emanuele Filiberto a Torre Annunziata per rilevare il Savoia Calcio – Calcio – ANSA.it

 (英語)Italian 'royal' Filiberto set to take over Savoia Calcio – English – ANSA.it

 

 (イタリア語)Emanuele Filiberto vuole comprare il Savoia Calcio di Torre Annunziata: Torneremo in Serie B

Fanpage.itさんはTwitterを使っています: 「Il Principe Emanuele Filiberto entra nel calcio ⚽️ Vuole comprare il Savoia Calcio 1908 di Torre Annunziata https://t.co/CsJjq7OE1a」 / Twitter