訃報(2018年3月6日):リッペ=ヴァイセンフェルト公子妃カッサンドラ殿下、薨去(1943~2018)

 2018年3月6日、リッペ=ヴァイセンフェルト公子妃カッサンドラ殿下(Her Serene Highness Princess Cassandra of Lippe-Weissenfeld)が薨去した模様です
 1943年4月10日生まれの74歳。

 下記記事での名前(姓)表記は Cassandra Lee Zurlippe で、 Zurlippe というのは ドイツ語の zur + Lippe ですが、現地(アメリカ)でどう発音されていたのかはわかりません。

 

 (英語)Zurlippe, Cassandra Lee | Obituaries | newsadvance.com

She was preceded in death by her late husband, Clemens Zurlippe.

 この記事によれば、夫の Clemens Zurlippe つまり、リッペ=ヴァイセンフェルト公子クレメンス殿下(His Serene Highness Prince Clemens of Lippe-Weissenfeld)はいつかはわかりませんがすでに亡くなったようです。
 1937年9月16日生まれ。
 リッペ公室の傍系の一員。

 また、記事中に並ぶ名前の中にある Kristen Zurlippe は、リッペ=ヴァイセンフェルト公女クリステン殿下(Her Serene Highness Princess Kristen of Lippe-Weissenfeld)。クレメンス殿下の最初の結婚の孫で、 カッサンドラ殿下の血は引いていません。

 

ベルギー王女アストリッド殿下が、重度の睡眠障害とのこと(2018年5月)

 ベルギー王室のベルギー王女アストリッド殿下(オーストリア=エステ大公妃 : オーストリア皇子妃 : ハンガリー王子妃 : ベーメン王子妃 : モデナ公妃 : Her Imperial and Royal Highness Princess Astrid of Belgium, Archduchess of Austria-Este, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia, Duchess of Modena)が、重度の睡眠障害と発表されたようです。
 2月下旬より公務を休んでいた模様。

 6月下旬に予定されている公務までには治したいということですが……(アストリッド王女殿下は、ベルギーの経済関係の一行を率いて外国訪問をおこなうことが多いです)。

 

 (オランダ語)Paleis bevestigt slaapproblemen prinses Astrid: “Moet zich l… – Het Nieuwsblad

 (英語)Princess Astrid on mandatory rest after dealing with severe sleep issues – Royal Central

 

Vanity Fair(英語)記事:“There’s Nothing Wrong with Falling from Grace”(2018年)君主政復活・王室支持の話と、エチオピア帝室のエルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下とニコライ・トルストイ伯爵子の話題など

 (英語)“There’s Nothing Wrong with Falling from Grace”: The Global Network of Monarchists Helping Deposed Kings and Queens | Vanity Fair
 (英語:上記からニコライ・トルストイ伯爵子に関する部分の一部を抜き出したもの)Count Nikolai Tolstoy on Russian Monarchy and the Romanovs | Royal Russia News

 

 冒頭は、ルーマニア王女マルガレータ殿下(当時)から連絡を受けた人物の話、君主政復活・王室支持の話と、エチオピア帝室のエルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下(His Imperial Highness Prince Ermias Sahle-Selassie)とニコライ・トルストイ伯爵子(Count Nikolai Tolstoy)の話題などが中心となっています。

 

 エルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下は故エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世陛下の孫ですが、一般的にエチオピア帝室の当主とされていません。
 しかし、この記事のように、帝室の代表者として活動しているとみる立場もあるようです。

 

 ニコライ・トルストイ伯爵子の話の一部には、“Pretender【プリテンダー】”という用語に関するものがあります。
 いうまでもなくこの言葉は中立的ではないものですが、Wikipedia英語版のせいか、この言葉が使用されるケースが多い気します(上記の記事すらそうなのですが)。
 そのもっともアホらしい例は、リトアニアの王位継承者を称して活動を始めたウラッハ公子イニゴ閣下(His Serene Highness Prince Inigo of Urach)のものらしきサイト(すぐに更新止まりましたけれど)に、イニゴ閣下をリトアニア王位の“legitimate pretender”とする表記があったことです。もちろんこれは、イニゴ閣下を正当な王位継承者と表現したかったのでしょうが、pretenderに「不当」である意味がありlegitimateに「正当」である意味があることを考慮すれば、ギャグのような言葉の並びです。
 中立的というかなんと表現すればいいのかわかりませんが、“Claimant【クレイマント】”という用語がありますが、一般的の人にはなじみがなく、また、正直これが本当に中立な用語なのか首をかしげるときもあります。日本語で“王位請求者”と(訳して)書いている例がありますが……コメントは避けます
 伯爵子は“Heir【エア】”を使っているようですが、当方でも「(王位)継承者」などこの用語を意識して書いています。この用語が実は一番便利です。曖昧さを許容するという意味でも。pretenderはそもそも本人が称していないのにこう書くのは名誉棄損みたいなものですし、claimantも本人が称していない場合はどうなのか、よくわからない部分があります。

 

ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下夫妻が、マグレレにある核物理研究所(IFIN-HH)を訪問(2018年4月)

 2018年4月24日、ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)と夫のルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania)は、同国マグレレにある核物理研究所(IFIN-HH)を訪問したようです。

 

CasaRegalaaRomaniei(ルーマニア王室公式チャンネル):
Familia Regală a vizitat Institutul de Fizică Nucleară de la Măgurele – YouTube

 

Familia Regalăさんのツイート: "Majestatea Sa Margareta și ASR Principele Radu au fost oaspeții Institutului Național pentru Fizică și Inginerie Nucleară Horia Hulubei din Măgurele. https://t.co/5sklMg3QWl… https://t.co/aFtZhDL4Mu"
https://twitter.com/casamsregelui/status/989369459960840192

 

 (ルーマニア語:ルーマニア王室公式ニュース配信サイト)Vizită regală la Institutul de Fizică Nucleară | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

 

 この研究所ですが、昔は(旧)ソ連の核融合炉かなにかがあったみたいですが、それは現在はない、のかなあ……(すいません、よくわかりませんでした)。

 また、現在一番重要視されていると思われるのが「Extreme Light Infrastructure – Nuclear Physics (ELI-NP)」という欧州連合【EU : ヨーロッパ連合】も絡んでいる(らしい)研究部門のようです(なにをしているのかはわかりません)。

 

 (英語版:ELI-NP公式サイト) Visits at ELI-NP
※同一ページの上に最新情報を載せていく形式のようで、現在は一番上に掲載されています(老婆心ながら最新鋭の研究をしているところが、この更新方法でいいのだろうかとは思いました)。
記事見出しが、

24.04.2018 – Visit of Her Majesty Queen Margareta, Custodian of the Romanian Crown, together with His Royal Highness, Prince Radu


 「Her Majesty Queen Margareta」とマルガレータ女王陛下と書いてしまっていますが……EUも絡んでいる研究部門のサイトでどうどうと書いていいんでしょうか。

 

 ちなみに、王室公式サイトの記事末尾に「各国から様々な年代の研究者が」というようなことが書いてあるのですが、「まさか、ルーマニアの片隅にそんなまさか」と思ったら……

 

 [FAQ] ELI-NPの人事募集/ – 瀬戸 慧大 (SETO Keita) の個人ページ

 

 そこで研究をしている日本人の方のページを見つけてしまいました。

 ちなみになにを研究しているところなのかというと、

光を用いた核物理部門

 だそうです。

 

誕生(2018年4月19日):マクシミリアン・レーニエ・カシラギ【マックス・カシラギ】。アンドレア・カシラギ氏の第三子(次男)。モナコ公女カロリーヌ殿下の孫

 2018年4月20日前後に、アンドレア・カシラギ氏(Andrea Casiraghi)とタチアナ・カシラギ夫人(Tatiana Casiraghiタティアナ・サント・ドミンゴTatiana Santo Domingo)の間の第三子・次男となるマックス・レーニエ・カシラギMax Rainier Casiraghi)が誕生したようです。

 ハノーファー公妃/モナコ公女カロリーヌ殿下(Princess Caroline of Monaco : Her Royal Highness The Princess of Hanover)の孫にあたります。

 

 (スペイン語)Andrea Casiraghi y Tatiana Santo Domingo, padres de su tercer hijo
 (英語)Tatiana Santo Domingo gives birth to her third child | Daily Mail Online

 

 どちらもニュースソースとしてはやや信頼度が薄いですが……産まれたことまでも間違ってはいないでしょう。

 

追加リンク:
 (フランス語)Tatiana et Andréa Casiraghi parents pour la troisième fois – Nice-Matin

 上記によれば、モナコ公室からの情報として、誕生したのは2018年4月19日
 名前はマクシミリアン・レーニエ・カシラギMaximilian Rainier Casiraghi)と表記されています(マックスは通称ということになるのでしょう)。

 この記事も上記の Daily Mail Online もモナコ公位継承順位を第7位としていますが、第6位の間違いなんじゃないでしょうか。