モナコ公アルベール2世殿下がセルビアを公式訪問、セルビア大統領ブチッチ閣下と会見(2020年10月)初日晩餐会にサヴォイア公女マリア・ピア殿下と子息のユーゴスラビア王子二人が臨席したとのことですが……

 2020年10月7日~10月8日にかけて、モナコ公アルベール2世殿下(His Serene Highness Prince Albert II, Sovereign Prince of Monaco)は、セルビア共和国を公式訪問しました。
 セルビア共和国大統領アレクサンダル・ブチッチ閣下(ヴチッチ大統領 : His Excellency Mr Aleksandar Vučić)と会見、(おそらく)同共和国最高位の勲章を受けました。
 大統領側は、セルビア大統領府の公式サイトによりますと、セルビアの欧州への統合に関して、モナコ公国のみならずモナコ公の助力を要請した模様。

 モナコ公室の公式サイトによると、初日の晩餐会に、(旧)イタリア王室のサヴォイア公女マリア・ピア殿下および子息のユーゴスラビア王子ミハイロ殿下とセルゲイ殿下が臨席したようです。
 なお、王子二人のうちセルゲイ殿下については、法律上の父親はマリア・ピア殿下の最初の結婚の相手のユーゴスラビア王子アレクサンダル殿下(当主ではない傍系の人物)ですが、本当の父親は(後に母マリア・ピア殿下が再婚した)ブルボン=パルマ公子ミシェル殿下だというのが公然の秘密というか、秘密ですらない状況です。
 アルベール2世とこの一家は仲が良いので連れてきたのではないかと思いますが……なんというか、すごいですね……。
 マリア・ピア殿下の子供たちはキリスト教/東方正教会の信徒ではなく、カトリックの信徒です。母方を通じて近い親族のイタリア王室(直系)継嗣のヴェネツィア公/ピエモンテ公/サヴォイア公子エマヌエーレ・フィリベルト殿下と行動を共にすることもよくあります(ともに来日したこともあります)。エマヌエーレ・フィリベルト殿下は、セルビア正教会と対立する“モンテネグロ正教会”の支持者のような立場(本人は支持とはいってませんが)です。
 今回、アルベール2世らとセルビア正教会の聖職者らとの会合が報じられていないこと、現在セルビア王室を称するユーゴスラビア皇太子アレクサンダル2世殿下の臨席が無かったことなど、なにやら不穏(というか空気を読まずに適当に連れてきてドタキャンが発生しているのではないかというか)なものを感じますが、全部気のせいかもしれません。

 

 (フランス語:モナコ公室 公式サイト)Palais Princier de Monaco | Visite officielle de S.A.S. le Prince Albert II en République de Serbie

accompagné de Sa délégation, de la Princesse Maria Pia de Savoie et ses deux fils le Prince Serge de Yougoslavie et le Prince Michel de Yougoslavie.

 (英語:モナコ公室 公式サイト)Prince's Palace of Monaco | Official visit of H.S.H. Prince Albert II to the Republic of Serbia

accompanied by His delegation, Princess Maria Pia of Savoy and her two sons Prince Serge of Yugoslavia and Prince Michel of Yugoslavia.

 

 (英語:セルビア大統領府 公式サイト)Prince Albert II of Monaco on official visit to the Republic of Serbia | The President of the Republic of Serbia

adding that he asked for additional support from Monaco in Serbia’s European integration, but also the support of the Prince’s family.

 

Svečani doček u čast kneza Alberta II od… – Aleksandar Vučić | Facebook

 

Aleksandar Vučić(@buducnostsrbijeav) • Instagram写真と動画

 

Aleksandar Vučić(@buducnostsrbijeav) • Instagram写真と動画

 

 (英語)Prince Albert makes first official visit to Serbia – Royal Central
 (英語)What we know about HSH Prince Albert II of Monaco’s official visit to Serbia

 

映像(2020年10月5日):ベルギー王女となったデルフィーヌ・ボエルの記者会見の映像

 ベルギー王女となったデルフィーヌ・ボエルDelphine Boël)ことベルギー王女デルフィーヌ殿下(Her Royal Highness Princess Delphine of Belgium)ですが、10月5日の記者会見の映像がありました。

 なお、タイトルと説明文では、名前がデルフィーヌ・ド・サクス=コブール(Delphine de Saxe-Cobourg)ではなく、デルフィーヌ・ド・サクス=コブール=ゴータ(Delphine de Saxe-Cobourg-Gotha)となっています。
※どちらなのか、混乱が見られます。

 

※フランス語、英語の部分も。
belgabox:
Persmoment – Moment de presse: Delphine de Saxe-Cobourg Gotha – YouTube

 

結婚(2020年9月12日):シャウムブルク=リッペ公アレクサンダー・クリスティアン殿下が三度目の結婚

 シャウムブルク=リッペ公アレクサンダー・クリスティアン殿下(Alexander Christian : Hochfürstlich Durchlaucht The Prince of Schaumburg-Lippe : アレクサンダー・フュルスト・ツー・シャウムブルク=リッペAlexander Fürst zu Schaumburg-Lippe)とマーカメー・ナヴァビ(Mahkameh Navabi : マーカーメー・ナヴァービ)の結婚式がおこなわれたようです(民事婚)。

 

 (ドイツ語)Bildergalerie: So heiratet Fürst Alexander zu Schaumburg-Lippe seine Mahkameh
 (ドイツ語)Alexander zu Schaumburg-Lippe: Wieder verliebt? Sie ist die neue Frau an seiner Seite | BUNTE.de
 (フランス語)Alexander de Schaumbourg-Lippe a épousé la pianiste iranienne Mahkameh Navabi

 

※後で参列者を追記するかもしれません。

 

参列者:
 新郎の継嗣、シャウムブルク=リッペ公世子ハインリヒ=ドナトゥス殿下(Heinrich-Donatus)、

 新婦の姉妹、バハレ・ナヴァビBahareh Navabi)、

 新郎の元妻ザイン=ヴィトゲンシュタイン=ベルレブルク公女マリー=ルイーゼ【リリー】殿下と妹のヴァネッサ殿下

 ハノーファー王世子エルンスト・アウグスト殿下とエカテリナ妃殿下

 イーゼンブルク=ビューディンゲン公子マクシミリアン殿下

 レーヴェンシュタイン=ヴェルトハイム=フロイデンベルク公ルートヴィヒ殿下と公妃エリザベート殿下(ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー伯女)

 ロルフ・ザックス氏(Rolf Sachs)、

 (?)ヘッセン家当主/ヘッセン方伯ドナトゥス殿下、

 ファーバー=カステル家の人々、
 シューレンブルク家の人物、

 

結婚(2020年9月26日):ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー伯女ヴィットーリア殿下とフェルディナント・ロヴレク氏

 2020年9月26日、ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー伯女ヴィットーリア殿下(Her Illustrious Highness Countess Vittoria of Waldburg-Wolfegg and Waldsee : ヴィットーリア・グレフィン・フォン・ヴァルトブルク・ツー・ヴォルフェック・ウント・ヴァルトゼーVittoria Gräfin von Waldburg zu Wolfegg und Waldsee)とフェルディナント・ロヴレク氏(Ferdinand Lovrek)が結婚したようです。

 ヴィットーリア殿下はドイツおよびオーストリアの名門で歴史上に数々の分枝を持つヴァルトブルク家の一員でヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー公ヨハネス殿下の娘、ロヴレク氏の母親はアウエルスペルク=トラウトソン公女マリア・ベアトリーツェ殿下。
 ヴァルトブルク、アウエルスペルクともに神聖ローマ帝国領邦国家の君主で、後に併合された最上級の家柄です。

 

 (ドイツ語)PressReader.com 世界の新聞 | Hochzeit im Fürstenhaus Waldburg-Wolfegg

 (ドイツ語)Vittoria von Waldburg zu Wolfegg & Waldsee und Ferdinand Lovrek: Traumkleid, Kutsche & Schloss: Diese Hochzeit verspricht viel | BUNTE.de

 

 ヴァルトブルク家関係者、アウエルスペルク=トラウトソン家関係者に加えて、(旧)ヴュルテンベルク王室、(旧)バーデン大公室の方々が参列したようです。

※後で追記するかもしれません。

参列者(一部)/

新郎の両親:
 パウル・ロヴレク氏とマリア・ベアトリーツェ・ロヴレク夫人(アウエルスペルク=トラウトソン公女マリア・ベアトリーツェ殿下)

ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー家:
 ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー公ヨハネス殿下
 ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー公妃ヴィヴィアン殿下

ヴァルトブルク=ツァイル=ホーエネムス系統:
 ヴァルトブルク=ツァイル=ホーエネムス伯子フランツ・クレメンス殿下と伯子妃シュテファニー殿下

アウエルスペルク=トラウトソン家:
 アウエルスペルク=トラウトソン公フランツ・ヨーゼフ殿下

(旧)ヴュルテンベルク王室:
 ヴュルテンベルク公子ミハエル殿下

(旧)バーデン大公室:
 バーデン大公世子ベルンハルト殿下と大公世子妃シュテファニー殿下

 

訃報(2020年9月1日):トラウトマンスドルフ=ヴァインスベルク伯子フリードリヒ殿下、薨去(1926~2020)

 2020年9月1日、トラウトマンスドルフ=ヴァインスベルク伯子フリードリヒ殿下(His Illustrious Highness Count Friedrich of Trauttmansdorff-Weinsberg : フリードリヒ・グラーフ・フォン・ウント・ツー・トラウトマンスドルフ=ヴァインスベルクFriedrich Graf von und zu Trauttmansdorff-Weinsberg)が薨去した模様です。
 1926年6月21日生まれの94歳。

 現当主のトラウトマンスドルフ=ヴァインスベルク公カール=ヴォルフガング殿下の叔父にあたります。

 

 (英語)Friedrich TRAUTTMANSDORFF-WEINSBERG – Obituary