(旧)プロイセン王室(ホーエンツォレルン家)当主ゲオルク・フリードリヒ王子殿下一家が、ホロコースト生還者マーゴット・フリートレンダー(マルゴット・フリードレンダー)の葬儀に参列(2025年5月)シュタインマイヤー大統領とも挨拶

 2025年5月15日、ホロコースト生還者マーゴット・フリートレンダー(Margot Friedländer : マルゴット・フリードレンダー)の葬儀がベルリンで行われました(2025年5月9日に死去、ベルリン名誉市民)。

 プロイセン王室当主ゲオルク・フリードリヒ殿下(Georg Friedrich : His Imperial and Royal Highness The Prince of Prussia : ゲオルク・フリードリヒ・プリンツ・フォン・プロイセンGeorg Friedrich Prinz von Preußen)は、彼女の財団の理事の一員のようです。

 ゲオルク・フリードリヒ殿下と妻ゾフィー妃殿下(Sophie : Her Imperial and Royal Highness The Princess of Prussia : イーゼンブルク公女)、
 および二人の四人の子供、
 プロイセン王子カール・フリードリヒ殿下(His Imperial and Royal Highness Prince Carl Friedrich of Prussia : カール・フリードリヒ・プリンツ・フォン・プロイセンCarl Friedrich Prinz von Preußen
 プロイセン王子ルイ・フェルディナント殿下(His Royal Highness Prince Louis Ferdinand of Prussia : ルイ・フェルディナント・プリンツ・フォン・プロイセンLouis Ferdinand Prinz von Preußen
 プロイセン王女エンマ・マリー殿下(Her Royal Highness Princess Emma Marie of Prussia : エンマ・マリー・プリンツェッシン・フォン・プロイセンEmma Marie Prinzessin von Preußen
 プロイセン王子ハインリヒ殿下(His Royal Highness Prince Heinrich of Prussia : ハインリヒ・アルベルト・プリンツ・フォン・プロイセンHeinrich Albert Prinz von Preußen
 が葬儀に参列。
 一家が揃って公の場に参列するのは初めて。

 同じく葬儀に参列したドイツ連邦共和国大統領フランク=ヴァルター・シュタインマイヤー博士閣下(His Excellency Dr Frank-Walter Steinmeier)らと挨拶する場面もあったようです。

 

 (ドイツ語)Georg Friedrich von Preußen zeigt sich erstmals mit allen 4 Kindern | BUNTE.de
 (ドイツ語)Royale Premiere: Prinz Georg Friedrich zeigt sich mit allen vier Kindern | GALA.de

 (写真:シュタインマイヤー大統領と挨拶)German President Frank-Walter Steinmeier greets the family of Georg… ニュース写真 – Getty Images

 (写真)Georg Friedrich Prinz von Preussen and his wife Sophie Prinzessin von… ニュース写真 – Getty Images
Embed from Getty Images

 

ホーエンツォレルン家 公式 Instagram より:
Haus Hohenzollern(@haus_hohenzollern) • Instagram写真と動画

 

Haus Hohenzollern(@haus_hohenzollern) • Instagram写真と動画

(旧)プロイセン王室(ホーエンツォレルン家)当主ゲオルク・フリードリヒ王子殿下が、王室財産に関して求めていた補償を ほぼ(?)放棄。約27000点の芸術作品は新設される財団が保有し、現在展示・保管している美術館・博物館などに残る模様(2025年5月)

 報道によりますと、プロイセン王室当主ゲオルク・フリードリヒ殿下(Georg Friedrich : His Imperial and Royal Highness The Prince of Prussia : ゲオルク・フリードリヒ・プリンツ・フォン・プロイセンGeorg Friedrich Prinz von Preußen)は、プロイセン王室ホーエンツォレルン家が保有していて現在は保有していない財産に関して求めていた補償を ほぼ(?)放棄したということです。

 これに関しては、2014年から、殿下側と、ドイツ政府・ベルリン・ブランデンブルク州と、交渉や賠償を求めた訴訟などがありましたが、2023年に訴訟取り下げ、2024年からの交渉再開、そして今回、殿下側が補償を放棄したということになるようです。

 財団が新設され、約 27000点 の芸術作品はこの財団が保有し、各作品自体は現在展示・保管している美術館・博物館などに残る模様とのこと。
 複数の機関・団体の承認がまだではあるそうです。

 

 (ドイツ語)Verzicht auf Forderungen: Jahrelanger Streit um das Hohenzollern-Erbe beigelegt | rbb24

rbb24:
Rund 27.000 Objekte – Prinz von Preußen verzichtet auf Entschädigung für Enteignungen im Jahr 1945 – YouTube

葬儀(2025年4月24日):ザクセン=コーブルク=ゴータ公アンドレアス殿下の葬儀がおこなわれる。スウェーデン王カール16世グスタフ陛下夫妻が参列

 2025年4月24日、4月3日に薨去したザクセン=コーブルク=ゴータ公アンドレアス殿下(Andreas : His Highness The Prince of Saxe-Coburg and Gotha, Duke of Saxony : アンドレアス・プリンツ・フォン・ザクセン=コーブルク・ウント・ゴータAndreas Prinz von Sachsen-Coburg und Gotha)の葬儀が、コーブルクの聖モーリッツ教会で執り行われました。

 いとこの、スウェーデン王カール16世グスタフ陛下夫妻や、(旧)バーデン大公室当主/バーデン辺境伯ベルンハルト殿下らが参列しました(参列者後述)。ベルンハルト殿下は、英国王チャールズ3世陛下の代理として名前が出ています。

 司式者は、ドイツ福音教会評議会(EKD)元議長で、バイエルン福音ルター派教会の元・州教会監督のハインリヒ・ベッドフォード=シュトローム監督(Heinrich Bedford-Strohm)。アンドレアス殿下と同じくコーブルク名誉市民。

 

SAT.1 BAYERN:
Royals in Coburg: Schwedische Königsfamilie nimmt Abschied von Prinz Andreas – YouTube

 

hcsb online:
Trauerfeier für Prinz Andreas in Coburg – YouTube

hcsb online:
Trauerfeier für Prinz Andreas in Coburg – YouTube

hcsb online:
Trauerfeier für Prinz Andreas in Coburg – YouTube

hcsb online:
Trauerfeier für Prinz Andreas in Coburg – YouTube

 

iTVCoburg:
Coburg verabschiedet sich – Trauerfeier für Prinz Andreas – YouTube

 

 (ドイツ語:コーブルク市 公式ウェブサイト)Coburg verabschiedet sich von Prinz Andreas | Stadt Coburg
※「Trauerrede von OB Dominik Sauerteig im Wortlaut」のセクションを開くと、市長のスピーチ内容があり、継嗣のフーベルトゥス殿下ら遺族への呼びかけで始まっています:

Lieber Prinz Hubertus und Prinzessin Kelly, liebe Katharina, Philipp und Madeleine,

lieber Prinz Alexander,

liebe Prinzessin Stephanie und Herr Stahl,

liebe Prinzessin Beatrice, Prinz Constantin und Prinzessin Marie-Alix,

liebe Victoria Beveridge,

Majestäten,

Königliche Hoheiten,

Hoheiten,

Exzellenzen,

Coburg.de – „Wir Coburgerinnen und Coburger, wir nehmen… | Facebook

Stadt Coburg(@coburg.de) • Instagram写真と動画

 

コーブルク市長ドミニク・ザウアータイク閣下の Instagramアカウント:
Dominik Sauerteig(@dominiksauerteig) • Instagram写真と動画

 

 (英語)Swedish Royal Family Attends Funeral of Prince Andreas of Saxe-Coburg
 (英語)Royal Musings: Prince Andreas of Saxe-Coburg and Gotha's funeral

 (ドイツ語)Schwedisches Königspaar nimmt Abschied von Prinz Andreas
 (ドイツ語)Coburg: Trauerfeier für Prinz Andreas mit viel Prominenz | BR24
 (ドイツ語)Thüringen: Gotha trauert um Ehrenbürger Prinz von Sachsen-Coburg und Gotha – schwedisches Königspaar zur Beerdigung in Coburg | tagesschau.de

 (スウェーデン語)Prinsessan Madeleines sorg på begravningen – Chris är med | Svensk Damtidning

 

葬儀の参列者/

(更新中)
続きを読む 葬儀(2025年4月24日):ザクセン=コーブルク=ゴータ公アンドレアス殿下の葬儀がおこなわれる。スウェーデン王カール16世グスタフ陛下夫妻が参列

Point de Vue(フランス語)が、ロマノフ家継嗣のロシア大公ゲオルギー殿下夫妻の第二子が春に誕生すると報道しています(2025年1月)

 Point de Vue(フランス語)が、ロシア帝室継嗣のロシア大公ゲオルギー殿下(His Imperial Highness The Heir, Tsesarevich, and Grand Duke George of Russia : プロイセン王子 : Prince of Prussia)とヴィクトリア・ロマノヴナ妃殿下(Her Serene Highness Princess Victoria Romanovna)の間の第二子が、2025年春に誕生すると報じています。

 

 (フランス語)George de Russie et Victoria Romanovna attendent leur deuxième enfant | Point de Vue

 

 今のところ、他で見かけていない情報です。

 

追記:
ヴィクトリア妃のインスタグラムが更新されました:
Instagram

追記2:
ロシア帝室 公式ウェブサイトが更新されました。
 (英語:ロシア帝室 公式ウェブサイト)Russian Imperial House – 2025-01-10 Announcement from the Chancellery of the Imperial Family

 (英語)Happy Announcement from the Imperial House — The Russian Legitimist

 

関連:
 誕生(2022年10月21日):アレクサンドル・ゲオルギエヴィッチ公子殿下。ロシア帝室ロマノフ家継嗣/ロシア大公ゲオルギー殿下夫妻の第一子・長男

ドイツのライヒスビュルガー(Reichsbürger : 過激な君主政主義者)などに関するやや雑多な記事(英語)(2022年11月)ドイツ人の約10%が君主政支持、34歳未満では20%近くが支持(本当?)

 (英語)The march of Germany’s extreme monarchists | The Spectator

While this kind of extremism is still rare, there has long been residual monarchism in Germany. Around 10 per cent of Germans support the restoration of the royals; among those under 34, that number is nearly one in five.

 さて、実は記事の本筋とはさほど関係ありませんが、上記の部分。

「このような種類の過激主義はまだ稀だが、ドイツには君主政主義の残滓が長く残っている。約10%のドイツ人が、34歳未満では5人に1人近く(=20%近く)が、君主政復古を支持している」

 どこから出た数字なのかわからないのですが(そういえば最近のドイツの世論調査はまったく見ていませんでしたが)、34歳未満で5人に1人近くが支持というのは??? これ自体が高過ぎではということもありますが……。あなたがドイツに旅行して、34歳未満のドイツ人を5人見たら、そのうち1人はドイツ帝国復活を支持、というのが現実……?
 さらにいうと、この世代では、移民・難民やその子孫も多く含まれているでしょうし、彼らがドイツ帝国の復活を望む理由はまったく想像がつきません。
 となると、(正確で政治的に問題のない表現が思いつかないので適当な文章になりますが)昔からドイツにいるようなドイツ人の34歳未満の人々の中での割合はそれ以上になるということでしょう。そういう人々の間では、3人か4人に1人は君主政復活が支持されている、というのはにわかには信じがたい……。

 

 それはそれとして

 この記事の内容ですが。

・ライヒスビュルガー(Reichsbürger)という、過激な君主政支持者のグループがいて、彼らは違法行為や、陰謀論を繰り広げているよ。
・ドイツのための選択肢(AfD)も危険だよ。
・左派党の人が、政府がライヒスビュルガーなどの危険度を軽視していると指摘しているよ。
・ただ対策は丁寧にやらないと、危険度があがりかねないよ。

 みたいなことです。

 ライヒスビュルガーはまとまった集団ではないので、グループは色々あるはずです。
 その共通する主張の一つは、ドイツ帝国の解体が無効なので、ドイツ連邦共和国は政府でも何でもない、というものです。したがってその法律は法律でも何でもないので破っても良い、ということになるので破って捕まります
 なお、ドイツ連邦共和国は政府でも何でもない、という発想自体は君主政支持者でなくても使える発想なので、皇帝とかになんの興味もない人がまじっていたりするという話もあります(すみません、あまり詳しくありません)。

 

関連:
 ロイス公子 ハインリヒ13世 殿下らが、ドイツでクーデターを計画したとして逮捕(2022年12月)
 スピーチ映像(英語 2019年):ロイス公子 ハインリヒ13世 殿下によるスピーチ映像(2022年12月)