(旧)ギリシャ皇太子パウロス殿下らが、ギリシャの市民権を回復(2024年12月)

国籍と市民権を混同していたので訂正を入れました。また、曖昧な部分にさらに訂正を入れる可能性があります:

 (旧)ギリシャ王室からの発表および報道によりますと、故ギリシャ王コンスタンティノス2世陛下の五人の子供がギリシャの市民権を回復しました。
 そのうちの一人で現ギリシャ王室当主・(旧)ギリシャ皇太子パウロス殿下(デンマーク王子 : His Royal Highness Crown Prince Pavlos of Greece, Prince of Denmark)の五人の子供は新たにギリシャ国籍を取得しましたギリシャの市民権を取得しました(国籍に関してはよくわかりません)。

 
 1994年に、コンスタンティノス2世と、現在の共和制ギリシャ政府との対立により、(旧)ギリシャ王室の構成員はギリシャの市民権を剥奪されていました。
 その後、コンスタンティノス2世らは、デンマークの外交官パスポートを使用していたようです(コンスタンティノス2世は男系でデンマーク王室子孫、妻のアンナ=マリア陛下はデンマーク王室出身)。
 また、パウロス皇太子の五人の子供は、1994年より後に生まれているため、今回はじめてギリシャの市民権を取得したことになると思われます(国籍は不明)。
※パウロス皇太子の母であるアンナ=マリア陛下は今回の件には興味がないとしてギリシャの市民権を再取得していません。

 現政府との合意の条件の一つは姓を定めることで、デ・グレスDe Grèce)が選ばれたようです。
※そのほかの条件は、現在の共和国憲法に忠誠を誓ったり、王室の権利や称号を主張しないなどです。

 

 (英語版:ギリシャ王室 公式ウェブサイト)Announcement 23/12/2024

 (英語)Greece’s former royal family seeks to reclaim citizenship 50 years after monarchy abolished | AP News
 (英語)Former Greek royal family expresses 'deep emotion' after regaining citizenship – ABC News

55歳(2024年6月7日):デンマーク王子ヨアキム殿下が55歳を迎える

 2024年6月7日、王弟のデンマーク王子ヨアキム殿下(モンペザ伯爵 : His Royal Highness Prince Joachim of Denmark, Count of Monpezat)は、55歳を迎えました。

 

🇩🇰 Hans Kongelige Højhed Prins… – Det danske kongehus | Facebook

 

DET DANSKE KONGEHUS 🇩🇰 | 🇩🇰 Hans Kongelige Højhed Prins Joachim har fødselsdag og fylder i dag 55 år 🇩🇰 Foto: Steen Brogaard ©️ | Instagram

84歳(2024年4月16日):前デンマーク女王マルグレーテ2世陛下が84歳に

 2024年4月16日、前デンマーク女王マルグレーテ2世陛下(Her Majesty Queen Margrethe II of Denmark)は84歳を迎えました。

 

 (英語:デンマーク王室 公式ウェブサイト)HM Queen Margrethe's 84th birthday

🇩🇰 I dag er det Hendes Majestæt… – Det danske kongehus | Facebook

訃報(2023年1月10日):旧ギリシャ王コンスタンティノス2世が崩御(1940~2023)

 2023年1月10日、(旧)ギリシャ王コンスタンティノス2世陛下(Constantine II of Greece : His Majesty The King of the Hellenes : デンマーク王子 : Prince of Denmark)が、ギリシャ共和国アテネで崩御しました。
 1940年6月2日生まれの82歳。

 1964年から1973年の王政廃止までギリシャ王として統治。
 妻はデンマーク王室出身の(旧)ギリシャ王妃アンナ=マリア陛下(Anne-Marie : Her Majesty The Queen of the Hellenes, Princess of Denmark)で、コンスタンティノス2世自身もデンマーク王家の男系男子。

 崩御に伴い、長男の(旧)ギリシャ皇太子パウロス殿下(デンマーク王子 : His Royal Highness Crown Prince Pavlos of Greece, Prince of Denmark)が、ギリシャ王位の継承者およびギリシャ王室当主となります。

 

 デンマークのアマリエンボー宮殿の国旗は半旗に。
 国際オリンピック委員会(IOC)とギリシャ・オリンピック委員会は、パナシナイコ・スタジアムに旗を掲揚。

 2023年1月16日、アテネの生神女福音大聖堂(Metropolitan Cathedral of the Annunciation : ミトロポリス大聖堂 : Metropolis【Mitropoli】 : 府主教大聖堂 : Metropolitan Cathedral of Athens)にて葬儀がおこなわれ、タトイ宮殿の王室墓地に埋葬されました。
 キリスト教/東方正教会/ギリシャ正教会首座/アテネ・全ギリシャ大主教イエロニモス2世座下(His Beatitude Hieronymos II, Archbishop of Athens and All Greece and Primate of the Autocephalous Orthodox Church of Greece)が司式。

※ここから追記をします。
続きを読む 訃報(2023年1月10日):旧ギリシャ王コンスタンティノス2世が崩御(1940~2023)

デンマーク女王マルグレーテ2世陛下が新たな声明。次男ヨアキム王子殿下の子供たちの称号・敬称についての決定に関して一家が強い失望を表明していることについて(2022年10月)

 2022年10月3日、デンマーク女王マルグレーテ2世陛下(Margrethe II of Denmark : Her Majesty The Queen)は、新たな声明を発表しました。
 次男ヨアキム王子殿下の子供たちの称号・敬称から王子/王女と殿下を取り除くことを決定したことに対して王子夫妻・元妻・最年長の孫であるニコライ殿下らから強い失望が表明されていましたが、それに対応する内容です。

 

 (英語:デンマーク王室 公式サイト)Statement from HM The Queen

 

 謝罪のようなそうでないような文章もありますが。
 しかしこの内容は……。

 ヨアキム王子一家の最大の不満は発表の5日前に唐突に通知されているということなのはほぼ間違いないと思われますし、なぜそうしたかについては、まったく説明がないものです。

 今回の声明に対してヨアキム王子一家がどう反応するかわかりませんが、一定の配慮(?)が示されたことで納得するのか、それは今後の殿下らのコメント待ちということになるでしょう。

 

関連:
 デンマーク女王マルグレーテ2世陛下が、次男ヨアキム王子殿下の子供たちの称号・敬称から王子/王女と殿下を取り除くことを決定、2023年1月から(2022年9月)
 デンマーク王子ヨアキム殿下の前妻/フレデリクスボー女伯爵アレクサンドラ閣下が、ヨアキム殿下の子供らの王子称号が取り除かれることについて「青天の霹靂」「子供たちは追放されたと感じている」(2022年9月)
 デンマーク王子ヨアキム殿下が、子供らの王子称号が取り除かれることについて「子供たちは傷ついている」(2022年9月)