2018年8月22日、ガッサーン王朝の後継を称しているガッサーン王子アル=ヌーマーン8世・ガリオス・エル・シェモル殿下(His Royal Highness Prince Gharios El Chemor of Ghassan Al-Nu’man VIII)は、キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会(アルメニア正教会)のキリキア・カトリコスアラム1世聖下(His Holiness Aram I, Catholicos of Great House of Cilicia)を訪問しました。
殿下は、アラム1世聖下を、殿下が総長を務める聖大天使ミカエル神聖騎士団(Sacred Order of Saint Michael Archangel)の最高位に叙任したようです(おそらくナイト・グランド・カラー)。
※公式サイトの「VIP」のページに、おそらくこの最高位を叙任されている人々の写真が掲載されています(「VIP」って……)。ページの下部に、王室関係とキリスト教聖職者関連と国家元首格だけ名前を書いておきます。
この殿下は去年まで“His Imperial and Royal Highness”を称していたのですが、いつのまにやら Imperial を称さなくなっています(が、まだ残っているページもあるようなので、詳細は不明です)。
この Imperial は、東ローマ皇帝ニケフォロス1世が、ガッサーン朝の後裔であるという記述がされている書物があることによっているのではないかと思っていましたが、理由が記述された箇所を見た覚えはありません。
殿下のサイトには、「ニケフォロス1世がガッサーン王朝の当主であると宣言したことにより、ガッサーン王朝の構成員は東ローマ皇帝の一族となりその継承権を得た」ととれるような記述がありました(なお、当主であると宣言したというのが本当かどうか知りませんが、そもそもガッサーン朝の後裔かどうかもわからないのでは……)。
Doing one of my favorite things in life, directing one episode of our series of documentaries “One Voice for Christians” with His Holiness Catholicos Aram I The Armenian Orthodox Patriarch of Cilicia https://t.co/Fj9HrfMa4Bpic.twitter.com/vESNYslSB6
— HRH Prince Gharios El Chemor (@princegharios) August 22, 2018
キリスト教/ローマ・カトリック教会の首座/ローマ教皇聖座およびバチカン市国の絶対君主/ローマ教皇フランシスコ聖下(His Holiness Pope Francis)
レバノン共和国大統領ミシェル・アウン大将閣下(His Excellency General Michel Aoun)
ブヤル・ニシャニ(Bujar Nishani)元・アルバニア共和国大統領
アルバニア王室当主/アルバニア皇太子レカ2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Leka II of the Albanians)
キリスト教/東方正教会首席/コンスタンティノープル=新ローマ大主教・全地総主教バルソロメオス聖下(バーソロミュー1世 : 世界総主教バルトロマイ1世 : ヴァルソロメオス1世 : His All-Holiness Bartholomew, Archbishop of Constantinople-New Rome and Ecumenical Patriarch)
キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会の首座/アレクサンドリア教皇タワドロス2世聖下(His Holiness Pope Tawadros II of Alexandria)
キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会の首座/アンティオキア・全レバント総大司教ベカラ・ブートロス・ライ枢機卿座下(His Beatitude and Eminence Moran Mor Béchara Boutros Cardinal Raï, O.M.M. , Patriarch of Antioch and the Whole Levant)
キリスト教/オリエント正教会/アルメニア使徒教会(アルメニア正教会)のキリキア・カトリコスアラム1世聖下(His Holiness Aram I, Catholicos of Great House of Cilicia)
キリスト教/ローマ・カトリック教会/ローマ教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿座下(His Eminence Kurt Cardinal Koch, President of the Pontifical Council for Promoting Christian Unity)
キリスト教/東方正教会/アルバニア正教会の首座/ティラナ・ドゥラス大主教アナスタシオス座下(His Beatitude Archbishop Anastasios of Tirana and Durres, Primate of Albania)
キリスト教/ローマ・カトリック教会/カンポス司教ロベルト・フランシスコ・フェレリア・パス座下(Bishop Roberto Francisco Ferrería Paz, Bishop of Campos)
“シェイフ”・ セリム・エル・シェモル公子(Prince CheikhSelim El Chemor)
ローマ教皇庁東方教会省長官レオナルド・サンドリ枢機卿座下(His Eminence Leonardo Cardinal Sandri, Prefect of the Congregation for the Oriental Churches)
キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会/ドイツのヘクスター主教ダミアン座下(His Grace Damian, Bishop of Höxter)
キリスト教/オリエント正教会/コプト正教会/ロンドン大主教【ロンドン大司教】アンゲロス座下(His Eminence Archbishop Angaelos of London)
キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会/エルサレム名義補佐司教マルーン・エリアス・ニメー・ラハム大司教座下(His Most Reverend Excellency Monsignor Archbishop Maroun Elias Nimeh Lahham, Auxiliary Bishop Emeritus of Jerusalem : メダバ名義大司教 : Titular Archbishop of Medaba)
キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会/ハイファ・聖地大主教/イスラエル・パレスチナ総司教代理/ヨルダン総司教代理/ムーサ・エル・ハーゲ座下(His Most Reverend Excellency Monsignor Archbishop Moussa El-Hage, O.A.M., Archbishop of Haifa and the Holy Land, Patriarchal Exarch of Jerusalem and Palestine, Patriarchal Exarch of Jordan)
キリスト教/ローマ・カトリック教会/東方典礼カトリック教会/マロン東方典礼カトリック教会/ノッサ・セニョーラ・ド・リバノ・エン・サンパウロ司教エドガー・アミーン・マディ座下(Bishop Edgar Amine Madi, Bishop of Nossa Senhora do Líbano em São Paulo)
トーマス・シルマッハー教授(Prof. Dr. theol. Dr. phil. Thomas Schirrmacher, PhD, ThD, DD)
英国の王室情報ニュースサイト「Royal Central」によりますと、アルバニア王室当主/アルバニア皇太子レカ2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Leka II of the Albanians)が、同国の新聞かなにか(メディアを特定できませんでした)のインタビューで「アルバニアとコソボを統合し、君主政国家にするべき」と発言したとのことです。
元ネタのはアルバニアメディアがよくわからないうえ、 Royal Central は時々信用できない記事を出すので、とりあえず話半分くらいの気持ちです。
一方、かつてのアルバニア王国は、コソボのある程度を領有していた時期があり、またアルバニア王ゾグ1世陛下は、自身の息子であるアルバニア皇太子レカ【1世】殿下が生まれる前、女系の甥タティ殿下に、コソボ公(Prince of Kosovo)の称号を与え継嗣としていました。
このような経緯から、現在のアルバニア王室当主であるレカ2世殿下が、アルバニアとコソボの統合と君主政復活を主張するのは、政治的な緊張感が高まる可能性をスルーすれば、特に不思議はありません。
ポルトガル王室(ブラガンサ家)当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza)、
オーストリア帝室(ハプスブルク=ロートリンゲン家)より、
オーストリア大公女モニカ殿下(オーストリア皇女 : ハンガリー王女 : ベーメン王女 : サンタンジェロ公爵夫人 : Her Imperial and Royal Highness Archduchess Monika of Austria, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia, Duchess of Santángelo)、
オーストリア大公女ヴァルプルガ殿下(オーストリア皇女 : ハンガリー王女 : ベーメン王女 : ダグラス伯爵子夫人 : Her Imperial and Royal Highness Archduchess Walburga of Austria, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia, Countess Douglas : ヴァルプルガ・ハプスブルク・ダグラス : Walburga Habsburg Douglas)、
貴賤結婚子孫のホーエンベルク家系統出身のオーストリア大公妃マルガレーテ殿下(オーストリア皇子妃 : ハンガリー王子妃 : ベーメン王子妃 : ホーエンベルク公女 : Her Imperial and Royal Highness Archduchess Margarete of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia, Princess of Hohenberg)、
ハプスブルク家よりもう一方、 Archduchess Johanna(ヨハンナ大公女 or ヨハンナ大公妃) という名前が記載されているのですが、どなただか特定できませんでした。
アルバニア皇太子妃エリア殿下(His Royal Highness Crown Princess Elia of the Albanians)、
参列者の方には:
マントヴァ公室(ゴンザーガ家)当主/ヴェスコヴァート侯・ヴォディーチェ侯マウリツィオ・フェランテ・ゴンザーガ公殿下(His Highness【His Serene Highness】 Prince and Marquis Maurizio Ferrante Gonzaga del Vodice di Vescovato)、
ルワンダ王ユヒ6世陛下(His Majesty King【Mwami】 Yuhi VI of Rwanda : エマニュエル・ブシャイージャ王子殿下 : His Royal Highness Prince Emmanuel Bushayija)、
パルマ公室の Princess Maria Teresa (プリンセス・マリア・テレサ)という方が表記されていますが、どういう方か確認できず、
オーストリア帝室ハプスブルク=ロートリンゲン家のオーストリア大公ヨーゼフ・カール殿下(オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Joseph Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia)、
そして、
グルジンスキー系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ヌグザル殿下(His Royal Highness Crown Prince Nugzar of Georgia : ヌグザル・バグラチオン=グルジンスキー公子 : Prince Nugzar Bagration-Gruzinsky : ヌグザル・バグラチオニ=グルジンスキー公子 : Prince Nugzar Bagrationi-Gruzinski : Batonishvili : Tsarevich)と、
長女で継嗣のジョージア王女アナ殿下(Her Royal Highness Princes Anna of Georgia : アナ・バグラチオニ=グルジンスキー公女 : Princess Anna Bagrationi-Gruzinsky)
の名前があります。
12月5日に崩御した旧ルーマニア王ミハイ1世陛下(His Majesty King Michael I【Mihai I】 of Romania)の葬儀が始まったようです。
長女のルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)らルーマニア王室関係者および外国の王室メンバーが臨席。
ルーマニア大統領クラウス・ヴェルナー・ヨハニス閣下(His Excellency Mr Klaus Werner Iohannis)ら政治家らが参列。
キリスト教/東方正教会/ルーマニア正教会の聖職者らが礼拝を執り行います。
長女のルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania)と夫のルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania):
三女の“イリーナ王女殿下”、四女のソフィア王女殿下、五女のマリア王女殿下:
一列目 向かって左から
スウェーデン王カール16世グスタフ陛下(Carl XVI Gustaf of Sweden : His Majesty The King)、
スウェーデン王妃シルヴィア陛下(シルビア王妃 : Queen Silvia of Sweden : Her Majesty The Queen)、
前スペイン王ファン・カルロス1世陛下(His Majesty King Juan Carlos I of Spain)、
二列目 向かって左から
ルクセンブルク大公アンリ殿下(Henri : His Royal Highness The Grand Duke of Luxembourg)、
ウェールズ公チャールズ皇太子殿下(Prince Charles : His Royal Highness The Prince of Wales)、
三列目 向かって左から
ベルギー王女アストリッド殿下(オーストリア=エステ大公妃 : オーストリア皇子妃 : ハンガリー王子妃 : ベーメン王子妃 : モデナ公妃 : Her Imperial and Royal Highness Princess Astrid of Belgium, Archduchess of Austria-Este, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia, Duchess of Modena)、
オーストリア=エステ大公/ベルギー王子ローレンツ殿下(ロレンツ大公 : オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : モデナ公 : His Imperial and Royal Highness Prince Lorenz of Belgium, Archduke of Austria-Este, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia, Duke of Modena)、
(旧)ユーゴスラビア王室(カラジョルジェヴィッチ家)当主で現在セルビア王室を称するユーゴスラヴィア皇太子アレクサンダル2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Alexander II of Yugoslavia / Serbia)、
(旧)アルバニア王室(ゾグー家)当主のアルバニア皇太子レカ2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Leka II of the Albanians)と(旧)ポルトガル王室(ブラガンサ家)当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza):
左から
オーストリア=エステ大公/ベルギー王子ローレンツ殿下(ロレンツ大公 : オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : モデナ公 : His Imperial and Royal Highness Prince Lorenz of Belgium, Archduke of Austria-Este, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia, Duke of Modena)、
ルクセンブルク大公アンリ殿下(Henri : His Royal Highness The Grand Duke of Luxembourg)、
(旧)ユーゴスラビア王室(カラジョルジェヴィッチ家)当主で現在セルビア王室を称するユーゴスラヴィア皇太子アレクサンダル2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Alexander II of Yugoslavia / Serbia)、
ウェールズ公チャールズ皇太子殿下(Prince Charles : His Royal Highness The Prince of Wales)、
ハプスブルク=ロートリンゲン家当主/オーストリア大公カール殿下(His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia):
ベルギー王女アストリッド殿下(オーストリア=エステ大公妃 : オーストリア皇子妃 : ハンガリー王子妃 : ベーメン王子妃 : モデナ公妃 : Her Imperial and Royal Highness Princess Astrid of Belgium, Archduchess of Austria-Este, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia, Duchess of Modena)、
オーストリア=エステ大公/ベルギー王子ローレンツ殿下(ロレンツ大公 : オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : モデナ公 : His Imperial and Royal Highness Prince Lorenz of Belgium, Archduke of Austria-Este, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia, Duke of Modena)、
後方はハプスブルク=ロートリンゲン家当主/オーストリア大公カール殿下(His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia):
(旧)イタリア王室(サヴォイア家)のヴェネツィア公/ピエモンテ公/サヴォイア公子エマヌエーレ・フィリベルト殿下(His Royal Highness Prince Emanuele Filiberto of Savoy, Prince of Venice and Piedmont):
故ルーマニア王女イレアナの娘でルーマニア王室関連の行事に参列の多いオーストリア大公女マリア・マグダレーナ殿下(“マギー”【Magi】 : オーストリア皇女 : ハンガリー王女 : ベーメン王女 : トスカナ大公女 : Her Imperial and Royal Highness Archduke Maria Magdalena of Austria, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia, Princess of Tuscany):
(旧)ロシア帝室ロマノフ家当主ロシア女大公マリヤ殿下:
マルガレータ陛下たちルーマニア王室構成員が、各王室に挨拶:
アレクサンダー・ニクソン閣下(ミハイ陛下の次女エレーナ王女殿下の夫):
キリスト教/東方正教会/ルーマニア正教会の首座/ルーマニア正教会総主教、ブカレスト大主教、ムンテニア・ドブロジャ府主教ダニエル聖下(His Beatitude Daniel, Archbishop of Bucharest, Metropolitan of Muntenia and Dobrudgea and Patriarch of the Romanian Orthodox Church):
ルーマニア大統領クラウス・ヴェルナー・ヨハニス閣下(His Excellency Mr Klaus Werner Iohannis)たち:
Președintele României
Klaus Iohannis
Cu profund regret, am condus astăzi pe ultimul drum un veritabil om de stat, Regele Mihai I, care, cu demnitate și curaj, și-a reprezentat țara în unele dintre cele mai grele vremuri ale istoriei noastre. Am fost impresionat de mulțimea de oameni care s-a alăturat cortegiului funerar, o autentică expresie a iubirii și respectului românilor față de Regele Mihai I. Sunt convins că va rămâne în memoria națională drept un reper de integritate, un simbol al solidarității și al aspirației către libertate.
アラウカニア・パタゴニア公スタニスラス・パルビュレスコ殿下(キディコ子爵 : His Royal Highness Stanislas Parvulesco, Prince of Araucania and Patagonia, Viscount of Quidico)が参列と称した模様。
※いわゆる自称君主(の対立君主)に分類されるのに近い人ですが(しかしギリギリ正統性があると言えなくもないというか……)、ご自身でブログに参列したと書いていたのでリンクしておきます。
(フランス語:アラウカニア・パタゴニア王国【スタニスラス1世派】公式ブログ)La Maison Royale d'Araucanie présente aux obsèques du Roi Michel de Roumanie – Royaume d'Araucanie et de Patagonie.
同殿下が、父であるヴィラリカ公爵・キディコ伯爵コンスタンティン・パルビュレスコ閣下(His Excellency Constantine Parvulesco, Duke of Villarica and Count of Quidico)のぶんもあわせてルーマニア王室へ弔意を表明したとのことです(表明しただけかもしれません)。
※関係者の多数は、スタニスラス1世と対立しているアントワーヌ4世殿下を支持しているとされています。