インタビュー記事(セルビア語):現在セルビア王室を称するユーゴスラビア皇太子アレクサンダル2世殿下への主に長男のペータル殿下の権利放棄に関連する内容のインタビュー記事(2022年5月)

 現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラビア王室当主/ユーゴスラビア皇太子【セルビア皇太子】アレクサンダル2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Alexander II of Yugoslavia / Serbia)へのインタビュー記事が掲載されています。

 長男で継嗣だったペータル殿下が権利放棄をおこなったことに関してが主要な内容です。

 

 (ラテン文字セルビア語)OVO JE ISTINA O DEŠAVANJIMA NA KRALJEVSKOM DVORU: Prestolonaslednik Aleksandar Karađorđević ekskluzivno za "Novosti"

 

 内容ですが、アレクサンダル2世殿下の現在の妻(後妻)カタリナ妃殿下とアレクサンダル2世殿下の前妻との子供たちが不仲・疎遠ではないかという話に対し、アレクサンダル2世殿下が否定しきれていない、というのが一つ。
 ただし、カタリナ殿下を擁護するような形でコメントをしているといえるでしょうか。

 ペータル殿下の権利放棄に関してですが、ペータル殿下がもう継嗣をやめたいということやフィリップ王子殿下から同地にいるかなどの連絡を受けていたものの、権利放棄の式典のことなどはまったく聞いておらず、その後に権利放棄文書と証人らの署名が唐突にメールで送られてきたこと。
 また、本土ではなく、スペインで、当主である自分の事前の了解や臨席も、セルビア総主教の臨席もなしにおこなわれており(ただしポルフィリイェ総主教の祝福を受けた司祭は臨席)、(断言していませんが)ユーゴスラビア王国の法やカラジョルジェヴィッチ家の伝統的な観点からは無効と主張する余地がありそうです。
 そして、全般的に感じられるのは、アレクサンダル2世殿下はセルビア共和国内の保守的・伝統的勢力から外されるような動きを受けているのではないかという疑いです。アレクサンダル2世殿下を正統な王位の継承者とするなら、このような無礼な行動は問題外です。

現在セルビア王室を称するユーゴスラビア王室のペータル王世子殿下が継嗣としての権利を放棄(2022年4月)弟のフィリップ殿下が次期当主に

 2022年4月27日、現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラビア王室の継嗣ペータル殿下(His Royal Highness Hereditary Prince Peterペータル・カラジョルジェヴィッチPetar Karađorđević)が、同王室の継嗣としての権利を放棄しました。

 

 (英語)Crown Prince Petar Karađorđević Abdicates In Favour Of Prince Philip
※記事の見出しが「Crown Prince Petar Karađorđević」になっていてややこしいですが……。

 

 ペータル殿下は、現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラビア王室当主/ユーゴスラビア皇太子【セルビア皇太子】アレクサンダル2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Alexander II of Yugoslavia / Serbia)の長男で継嗣(でした)。
 ペータル殿下の決定の理由は、ご本人がどうやらセルビアでの活動を熱心におこなっていない/これからもおこなうつもりがないことのようです。
 弟のフィリップ殿下はセルビア国内で熱心に活動しており、要人として政治家らと共に並ぶ姿もしばしばです。さらに子息のステファン王子も誕生しており、将来的な王室の当主がこれではっきりしました。
 ペータル殿下の決定は、父アレクサンダル2世殿下には不満だったとの情報もあります。
 また、決定は、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会のセルビア総主教ポルフィリイェ聖下にも伝達されたようです。

 報道及び現在の王室公式サイト表記などでは、ペータル殿下の称号は王子となっており、王室の一員としての地位は変わっていません。

 また、気が早い文書などではペータル殿下を「ペータル3世」としていたものもありますが、この歴代数が将来的にどうなるのかはわかりません。

 

関連:
 現在セルビア王室を称するユーゴスラビア王室のペータル王子殿下(直近に継嗣としての権利を放棄)に婚外子(女子)がいるとの報道(2022年4月)
 インタビュー記事(セルビア語):現在セルビア王室を称するユーゴスラビア皇太子アレクサンダル2世殿下への主に長男のペータル殿下の権利放棄に関連する内容のインタビュー記事(2022年5月)

現在セルビア王室を称するユーゴスラビア王室のフィリップ王子殿下夫妻が、キリスト教/セルビア正教会のアタナシイェ主教座下の葬儀に参列(2021年3月)

 2021年3月6日、現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラヴィア王室のユーゴスラビア王子【セルビア王子】フィリップ殿下(His Royal Highness Prince Philip of Yugoslavia / Serbia : フィリプ・カラジョルジェヴィッチFilip Karađorđević)とユーゴスラビア王子妃【セルビア王子妃】ダニカ殿下(Her Royal Highness Princess Danica of Yugoslavia / Serbia : ダニカ・カラジョルジェヴィッチDanica Karađorđević)は、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会のアタナシイェ主教座下(His Grace Bishop Atanasije)の葬儀に参列しました。

 ダバル=ボスニア府主教フリゾストム座下(His Eminence Metropolitan Hrizostom of Dabar-Bosnia)らが司式。

 ボスニア・ヘルツェゴビナのスルプスカ共和国【セルビア人共和国】大統領ジェリカ・ツヴィヤノヴィッチ閣下(Željka Cvijanović)、
 モンテネグロ首相ズドラヴコ・クリヴォカピッチ閣下(Zdravko Krivokapić)、
 らも参列しています。

 

 

Краљевски дом Карађорђевића 🇷🇸(@royal.serbia) • Instagram写真と動画

 

関連:
 訃報(2021年3月4日):キリスト教/セルビア正教会のアタナシイェ主教座下が永眠(1938~2021)元ザフムリェ・ヘルツェゴビナ・沿海主教。新型コロナウイルス感染症【COVID-19】によるセルビア正教会の主教以上の永眠は5人目

 

 フィリップ殿下は、現在の当主アレクサンダル2世皇太子殿下の次男です。

※葬儀の動画/
一つ目の動画(02:06あたり)より/
左から、ダニカ妃殿下、フィリップ王子殿下、モンテネグロ首相クリヴォカピッチ閣下:

二つ目の動画(59:00あたり)より/
左端がスルプスカ共和国大統領ツヴィヤノヴィッチ閣下、右端がフィリップ王子夫妻:

 

Телевизија Храм:
Вести из Цркве за 06.03.2021. – YouTube

 

Телевизија Храм:
Опело и сахрана блаженопочившег Епископа Атанасија – YouTube

現在セルビア王室を称するユーゴスラビア王室のフィリップ王子殿下が、先祖のモンテネグロ王ニコラ1世崩御100周年についてコメント(2021年3月)

 近代に成立したモンテネグロ王国の唯一の王ニコラ1世の崩御が1921年3月1日。
 2021年3月1日は100周年となります。

 現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラヴィア王室のユーゴスラビア王子【セルビア王子】フィリップ殿下(His Royal Highness Prince Philip of Yugoslavia / Serbia : フィリプ・カラジョルジェヴィッチFilip Karađorđević)がコメントをしています。

 内容ですが、もちろんというか、ニコラ1世を称えるものです。

 

Facebook

 崩御は、「聖サヴァの腕の中へ」と表現されています。
 聖サヴァ(聖サワ : セルビア大主教 : Saint Sava)はセルビア正教会の初代首座です。

 

 このコメントについて、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会のモンテネグロ・沿海府主教庁が一部を抜粋する形で紹介。

 (セルビア語:モンテネグロ・沿海府主教庁 公式サイト)Принц Филип: Прошло је 100 година од упокојења Краља Николе али вредности које су биле део његовог живота су вечне | Православна Митрополија црногорско-приморска (Званични сајт)

 

 なお、(おそらくですが)フィリップ殿下と現在のセルビア正教会の中でのニコラ1世の位置づけですが、セルビア正教会の敬虔なる信徒であり、セルビア人の近代化やセルビアの独立を達成した偉大なる人物、ということになるかと思います。

 

 フィリップ殿下は、現在の当主アレクサンダル2世殿下の次男で、ニコラ1世の孫の孫の子供にあたります(ニコラ1世の娘がカラジョルジェヴィッチ家と婚姻)。

 

※なお、現在、アレクサンダル2世殿下夫妻はアメリカ合衆国に滞在しており(モデルナのワクチンを接種したとのこと)、セルビア正教会の新・総主教ポルフィリイェ聖下の着座式にもフィリップ王子夫妻が参列しています。

 

関連(キリスト教 高位聖職者のニュース):
 着座式(2021年2月19日):キリスト教/セルビア総主教ポルフィリイェ聖下の着座式

 セルビア政府公式サイトにも、夫妻の参列が記載されています。

 (セルビア語:セルビア政府 公式サイト)Устоличен нови патријарх српски Порфирије

принц Филип и принцеза Даница Карађорђевић

 やや判断が早いかもしれませんが、夫妻には一子ステファン王子殿下が誕生していることもあり、フィリップ王子殿下のセルビアでの重要性が増しているのかもしれません。

38歳(2020年1月15日):現在セルビア王室を称するユーゴスラビア王室のフィリップ王子殿下とアレクサンダル王子殿下が38歳を迎える。二卵性双生児

 2020年1月15日、ユーゴスラビア王子【セルビア王子】フィリップ殿下(His Royal Highness Prince Philip of Yugoslavia / Serbia : フィリプ・カラジョルジェヴィッチFilip Karađorđević)とユーゴスラビア王子【セルビア王子】アレクサンダル殿下(His Royal Highness Prince Alexander of Yugoslavia / Serbia : アレクサンダル・カラジョルジェヴィッチAlexander Karađorđević)が38歳を迎えました。
 二人は二卵性双生児で、現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラビア王室当主/ユーゴスラビア皇太子【セルビア皇太子】アレクサンダル2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Alexander II of Yugoslavia / Serbia)の次男と三男になります。

 アレクサンダル2世殿下の子供は三人で全員男子、そのうち次男のフィリップ王子殿下は結婚しており、一子ステファン殿下がいます。
関連:
 誕生(2018年2月25日):ユーゴスラビア王子【セルビア王子】ステファン殿下

 三男のアレクサンダル殿下および長男のペータル3世王世子殿下は結婚していません。

 

 (英語:セルビア王室 公式ウェブサイト)TRH PRINCE PHILIP AND PRINCE ALEXANDER CELEBRATE THEIR 38TH BIRTHDAY – The Royal Family of Serbia

 

Принцеза Катарина ми се придружује у… – Александар Карађорђевић | Facebook