インタビュー記事(ブルガリア語):プレスラフ公/ブルガリア王子キリル殿下が、量子力学、スーパーストリング理論、四つの基本相互作用、ブラックホール、ダークマター、ダークエネルギーなどについて割と普通の意見を語る(2019年9月)

 おそらくブルガリアの雑誌のインタビュー記事をブルガリア王室公式サイトに転載したものだと思いますが、ブルガリア王室のプレスラフ公/ブルガリア王子キリル殿下(ザクセン=コーブルク=ゴータ公子 : ザクセン公子 : His Royal Highness Prince Kyril of Bulgaria, The Prince of Preslav, Prince of Saxe-Coburg and Gotha, Duke in Saxony)へのインタビューが掲載されています。

※キリル殿下は、旧ブルガリア王シメオン2世陛下(His Majesty King【Tsar】 Simeon II of the Bulgarians : 元ブルガリア共和国首相シメオン・サクスコブルクゴツキSimeon Saxe-Coburg-GothaSimeon Sakskoburggotski)の次男です。

 

 (ブルガリア語:ブルガリア王室公式サイト)Интервю на Н.Ц.В. Княз Кирил Преславски за списание “Космос” « Н.В. Цар Симеон II

Тук можете да прочетете интервюто на… – Н.В. Цар Симеон ІІ | Facebook

 

※ブルガリア語の上に長かったので流し読みしただけです。

 

 キリル殿下は金融機関などで勤務していますが(リーマンブラザーズ系の会社にいたことがあったと思いますが……)、どうやら(初めて知りましたが)欧州の王室成員で最も物理学に興味があるらしいです。

 量子力学、ストリング理論(スーパーストリング理論)、四つの基本相互作用、ブラックホール、ダークマター、ダークエネルギー、物理学者などについて、割と普通に感想というか見解を述べているものです。

 物理学の発展が“神”に与える影響についても、(宗教と科学の)「バランスが必要だ」という、これまた割と普通のコメントですが(立場上それ以外に言いようがないと思いますが)、ブルガリア語の上に長いことが気にならなければ、読んでみてもいいかもしれません。

 

 一つ興味があるところは、子息のブルガリア王子タシロ殿下(ザクセン=コーブルク=ゴータ公子 : ザクセン公子 : His Royal Highness Prince Tassilo of Bulgaria, Prince of Saxe-Coburg and Gotha, Duke in Saxony)は、黒海の汚染に関する問題について学ぶか取り組むかしているようです。
 単なる個人的な興味の問題なのか、「この世界はどうなっているのか」「神は存在するかしないか」というどうでもいい大問題より環境問題を重視するという世代的傾向が出ているのか、そんなことを思いました。

 

旧ブルガリア王シメオン2世陛下のインスタグラムアカウント(2019年8月)

 2019年8月末に Facebook の公式アカウントでアナウンスされた旧ブルガリア王シメオン2世陛下(His Majesty King Simeon II of the Bulgarians : 元ブルガリア共和国首相シメオン・サクスコブルクゴツキ氏 : Simeon Saxe-Coburg-Gotha)及びブルガリア王室の公式インスタグラムアカウントですが、当初はアクセスしても「アカウントが存在しません」という類の表示が出るという状態でした。

 現在では、アクセス可能なようです。

 

H.M. King Simeon IIさん(@kingsimeonbg) • Instagram写真と動画

 

Ако използвате Instagram, то вече можете… – Н.В. Цар Симеон ІІ | Facebook

 

訃報(2019年7月12日):ヴィンディシュ=グレーツ公女シュテファニー殿下が薨去(1939~2019)オーストリア皇太子ルドルフの子孫。ベルギー王レオポルド2世から絶対長幼制ならベルギー女王になっていたとの記事も

 2019年7月12日、ヴィンディシュ=グレーツ公女シュテファニー殿下(Her Serene Highness Princess Stephanie of Windisch-Graetz : シュテファニー・プリンツェッシン・ツー・ヴィンディシュ=グレーツStephanie Prinzessin zu Windisch-Graetz)が薨去した模様です。
 1939年7月17日生まれの79歳(1月17日生まれとの情報は誤りのようです)。

 名族ヴィンディシュ=グレーツ家の一員で、先祖にはオーストリア皇太子ルドルフ殿下やベルギー王レオポルド2世陛下がいるようです。

 

 (フランス語)Cousine d’Albert II, la princesse Stéphanie de Windisch-Graetz est décédée – La Libre

 葬儀には、ベルギー王子ロラン殿下(His Royal Highness Prince Laurent of Belgium)が参列したとのことです。
 アルベール2世の私生児であることを主張しているデルフィーヌ・ボエルDelphine Boël)も姿を見せたようです。

 

 また下記の記事では、シュテファニー殿下はベルギー王レオポルド2世陛下から継承法が絶対長幼制になっていたならベルギー女王になっていたと言及されています。

 (オランダ語)Stéphanie de Windisch-Graetz, de prinses die koningin der Be… – Het Nieuwsblad

 こういう話は言い出したらキリがありませんが……。

追記:
 継承順を書いておきますと、
 ベルギー王レオポルド2世陛下
 → 第一子・長女のベルギー王女ルイーズ殿下(1858年生まれ)
  → 第二子のザクセン=コーブルク=ゴータ公女ドロテア殿下
 → 第三子・次女のベルギー王女シュテファニー殿下がすでに薨去し(オーストリア皇太子ルドルフ殿下との子供の)オーストリア大公女エリザベート殿下(1883年生まれ)もすでに薨去しているためその第一子のヴィンディシュ=グレーツ公子フランツ殿下(1904年生まれ) → そしてその第一子が今回薨去したシュテファニー殿下となります。

 

旧ブルガリア王シメオン2世陛下が、アカデミー・フランセーズ第14席エレーヌ・カレール・ダンコース教授及びフランス大使と朝食(2019年3月)

 2019年3月19日、旧ブルガリア王シメオン2世陛下(His Majesty King Simeon II of the Bulgarians : 元ブルガリア共和国首相シメオン・サクスコブルクゴツキ氏 : Simeon Saxe-Coburg-Gotha)は、ブルガリア共和国訪問中のアカデミー・フランセーズ第14席エレーヌ・カレール・ダンコース教授(Hélène Carrère d’Encausse)及びブルガリア共和国駐箚フランス共和国特命全権大使エリック・ルベデル閣下(His Excellency Éric Lebédel)と朝食をともにしたようです。

 

🇧🇬 Посланикът на Франция, Ерик Льобедел,… – Ambassade de France en Bulgarie / Посолство на Франция в България | Facebook

La France en Bulgarieさんのツイート: "Днес посланик @EricLebedel прие на закуска г-жа Елен Карер д'Анкос, пожизнен секретар на Френската академия @academie_fr, и бившия министър-председател г-н Симеон Сакскобургготски.… https://t.co/075Of56UX9"

 

 エレーヌ・カレール・ダンコース教授は近代ロシア史専門の歴史家で、父親の系統から現在のジョージア大統領【グルジア大統領】サロメ・ズラビシヴィリ閣下(ズラビシュヴィリ大統領 : Her Excellency Ms Salome Zourabichvili)の いとこ にあたるのではないかと思います(系譜を詳細に確認していませんが……)。

 

関連:
 キリスト教/ブルガリア総主教ネオフィット聖下が、アカデミー・フランセーズ第14席エレーヌ・カレール・ダンコース教授及びフランス大使と会見(2019年3月)

 

12歳(2019年3月14日):“ブルガリア王子シメオン=ハッサン殿下”が12歳に。旧ブルガリア王シメオン2世陛下の女系孫

 2019年3月14日、ブルガリア王子シメオン=ハッサン殿下(His Royal Highness Prince Simeon-HasanSimeon-Hassan】)が、12歳を迎えたようです。

 

 (ブルガリア語:ブルガリア王室公式サイト)14 март – Рожден ден на Н.Ц.В. Княз Симеон-Хасан « Н.В. Цар Симеон II

Днес рожден ден празнува Н.Ц.В. Княз… – Н.В. Цар Симеон ІІ | Facebook

 

 以前にも話題にしましたが、旧ブルガリア王シメオン2世陛下(His Majesty King Simeon II of the Bulgarians : 元ブルガリア共和国首相シメオン・サクスコブルクゴツキ氏 : Simeon Saxe-Coburg-Gotha)の女系の孫ながら、ブルガリア王室公式サイトで「His Royal Highness」及び「Prince」として言及されているため、ブルガリア王子と表記しています。